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ブラックフライデー
nishiohirokazu.hatenadiary.org
前回の「最近Scrapboxを使っています」という投稿から約1年が経ちました。 その後、こちらはまったく更新されず、一方Scrapboxには続々と記事が投稿され、1000件を超えました。 そろそろきちんと「ここはもう更新されない場所で、今更新しているのはこちらのScrapboxだ」と明確化すべきかなと思います。 はてなダイアリーは僕が使ってきた色々な自己表現ツールの中で、最も長い期間使われたものでした。長らくありがとうございました。
最近はScrapboxを主に使っています。 Scrapboxで作成日付をタグに入れて新規ページ作成する方法 - organize-ideas - Scrapbox Scrapboxで文章オンリーのページを作った際に余白を有効活用する - organize-ideas - Scrapbox 前々からそろそろはてなダイアリーはobsoleteなのでどこへ移行しようかなと考えていたのですが、はてなブログ、Qiita、Mediumなどと比べて、Scrapboxは割とグッと来ています。
だいぶ前に著者の加藤博士から頂いていたもののいろいろ忙しくて紹介が遅れました。 この本は1999年に「人工無脳は考える」を立ち上げて「人と会話をするソフトウェア」(人工無脳)について研究・考察を続けてきた加藤真一さんによる本です。特に2章では21ページにわたって、Elizaに始まる人工無脳50年の歴史を俯瞰していてとても良いです。人工知能による会話フレームワークが鳴り物入りで紹介されたりしたときに、中身を見てルールベースだったりすると、僕とかは「ゅぃぼっと」かよ!とツッコみたくなるわけです。だけどゅぃぼっとは1996年だからもう20年も前なんですねぇ。 ルールベースの人工無脳が、育つにつれて「ルール追加の手間あたりの賢くなった実感」がどんどん0に近づいて、ルールの作り手のモチベーション維持ができなくなることは、その頃から既に知られていたように思います。機械学習の分野では同様に「教師データ追
問題は「100円玉を3枚持って」とは書いていない。日本で流通している硬貨で300円を持つ方法は3506通りある。うち「100円玉3枚」「100円玉2枚50円玉2枚」「100円玉1枚50円玉4枚」「50円玉6枚」の4通り以外では、10円以下の硬貨を十分持っているのでお釣りは0円になる。この4通りではお釣りが30円となるので、お釣りの平均値は 120 / 3506 = 0.034227... である。 元ネタ: 文系と理系で買い物おつりの計算は分かれる?ある問題の答えが話題に - Togetterまとめ
昨年に引き続き首都大学東京の「情報通信特別講義」で1時間半の講義をしてきました。スライドはこちら http://www.slideshare.net/nishio/2016-67480959 @overlastさんから「自分が学生の時に解決したかった問題を例にした方が学生さんにとって分かりやすいのでは」という指摘があったので少し考えてみて、やはり質疑で話題に上がった「料理」が一番伝わりやすいのかなと思いました。 思い起こしてみると「よし自炊をするぞ」と「基本の和食」的な本を買ってきて、最初に作ろうとしたのは「肉じゃが」でした。 肉とイモとニンジンを買ってきて、レシピを見ながら作り始めて、途中まで進んでから「酒を入れる」と書いてあるのに気付いて「料理酒なんて持ってないぞ」となりました。 そこで何かそれっぽいものを入れようとして、たまたまあった芋焼酎を投入。 できあがった肉じゃがはなんだか臭く
7月23日に35歳になりました。なんやかんやでブログに書くのが先延ばしになっているうちに気がついたら1ヶ月も経ってしまいました。 30歳から毎年誕生日に更新していたのに、どうして今年はこんなに遅くなってしまったのか。書きかけ原稿には「35歳と言えば『エンジニア35歳定年説』を連想するわけですが」なんてことが書いてあったりして、「35歳」という節目に気負いすぎなのでしょう。過去の誕生日記事を読みなおしてみると、昔はもっと軽い感じでした。というわけできちんと書くのをやめて、書こうと思っていたことをざっくりまとめてみます。 エンジニア35歳定年説の話題は、「色々なプログラミング言語を学ぶこと」に話の舵をとって、そのまま完結しないで中断していました。色々なプログラミング言語を学ぶことで視野が広がるというのであれば、プログラミング以外のことを学ぶことも視野を広げるわけで、というあたりが次の段落へのつ
未踏社団が昨年開催した未踏開発合宿#0が好評だったので、IoT研究会の上田真史さんにご尽力頂いて、IoTにテーマを絞った合宿を行いました。 今回、僕は上田さんの講義を聞きつつ、センサと液晶をI2Cバスにつないで、センサから読んだデータを液晶に書くというのをやりました。おかげで今までよくわかっていなかったI2Cについてかなり理解が深まりました。そこで半年後の自分が復習しやすいようにスライドにまとめておきました。 I2CでRaspberry Piから�複数の周辺機器を制御する from Hirokazu Nishio 本合宿には、未踏社団の法人会員でもあるさくらインターネット様から「さくらのIoT」のα版を無償提供いたきました。また個人会員である青木俊介さんのご協力でkonashiの提供を頂きました。この合宿については未踏研究会#3でも報告される予定です。 未踏社団に開発合宿のノウハウが蓄積さ
ビジネス街のレストランで972円の昼ごはんを食べている僕。聞くとはなしにレジのやり取りが聞こえていくる。 レジ「972円です」 レジ「104円のお返しです!」 ……えっ、何が起きたんだ? 出題編 しばらく考えて、客もレジも間違ったコインを渡したり、渡さなくて良い余計なコインを渡したりしていなくても成立しうるストーリーを思いついた。これを考えるのは結構面白かったので、ブログ記事にすることにした。(間違いを許容すると別解がある) ヒント編 僕の思考の過程を追いながら一歩ずつ回答に近づいていこう。 : : : 僕「100円がお釣りとして返ってくるということは、客は100円玉は出していないということだろう」 : : : 僕「仮に客が1000円を出していたら、お釣りは28円だ」 : : : 僕「客が104円のお釣りを受け取るには、1076円払う必要がある。76円払うには1円玉を出す必要があり、お釣り
ネットワークの重みや各ニューロンがどういう入力の時に発火するのかが、学習していく過程で各時刻可視化されてとても良い教材です。 http://playground.tensorflow.org/ うずまきのデータセットに関して「中間層が1層しかないとうずまき(線形非分離な問題)は解けない」という誤解があるようなので、まずは1層でできるという絵を紹介。なお僕のタイムライン上では id:a2c が僕より先に気付いていたことを名誉のために言及しておきます。 で、じゃあよく言われる「線形非分離な問題が解けない」ってのはどういうことか。それはこんな問題設定。入力に適当な係数を掛けて足し合わせただけでは適切な境界を作ることができません。 こういうケースでは中間層を追加すると、中間層が入力の非線形な組み合わせを担当してくれるおかげで解けなかった問題が解けるようになります。 1つ目のデータセットでは特徴量の
来年度の確定申告をもっと楽にするために、2016年3月に経験したことと、どういう設計だったらハッピーか考えたことをメモしておく。余裕があれば実装したいけど、たぶん余裕ないだろうなぁ。 freee まずfreeeにAmazonからの読み込み機能があるから、これを使って確定申告も全部freeeでやったら楽ちん、と思った。Amazon - 購入履歴を取り込む – ヘルプセンター アカウントを作って試してみたのだけど、運悪く「一時的なエラーのためAmazonの同期に失敗しました」になっちゃった。1月ぐらいに余裕をもって確定申告の準備してたら、しばらく待って試すというのも手だったのかもしれないけど、今日は締め切り前最後の週末なのでそんな悠長なことを言ってられず断念。 これがすんなり動いたらベストだと思うので来年1月に再度試してみる。やっぱ、価値のあるサービスに対してはきちんと対価を支払って、それを原
3日分のデータを見て結構予想外 通常の24時間換気だけで家に妻だけがいる時は十分換気される 僕が帰宅して2人になると濃度がどんどん上がる 2人が出かけるとすぐ下がる 2人が家にいるだけでこんなにスピーディに濃度が上がるとは思わなかった。 初日、設置から12時ぐらいまでの謎の動きはおそらくキャリブレーション。自宅に妻一人の間、400ppmでほぼフラット。19時半に僕が帰って来てからの1時間半で800弱まで急上昇。その後、僕が旅行に出かけたら、自然に低下している。 2日目、僕が旅行でいない間、400〜600で安定している。21時に僕が帰宅してから一気に900越えまで上昇。 3日目、900ppmからじわじわと減少。眠っているときには活動が控えめだから二酸化炭素の出る量も少ないのかな?それでも750くらいあったが、2人でランチに出かけている1時間半の間に500まで低下。その後帰宅して5時間で300
今年のプログラミングシンポジウムの夜のセッションでは情報教育についての熱い討論が行われました。その場で出た「この議論に関してブログなどに書くことは有益」という意見に賛成なのでこの記事を書きました。 手段の良しあしを議論するためには、まず「その手段を行うことでで達成したい『目的』は何なのか」が明確である必要があります。そうしなければ「手法Xは(目的Aのために)有益だ」「いや、手法Xは(目的Bのためには)有益ではない」という無意味な水掛け論につながるからです。 以前、首藤先生が指摘されたことですが、プログラミング教育の目的は少なくとも3つあります。「プログラミングのやり方の教育」「コンピュータ科学教育」「プログラミング行為の楽しさの伝道」です。 「『プログラミング教育』とひとくくりにされていて、違いが認識されていないことは、不幸のもとかもしれない」(首藤先生) この意見に私も賛成です。 2番目
会場のLANにIRCサーバが立っているのでそこに接続したいが、ホテルから外に向かうネットワークがへぼい場合、インターネットへの接続は自分のiPhoneなどをUSB接続してテザリングした方が快適だったりする。両立するにはどうすればいいか、という話。 まあ「ルーティングの設定をする」が正解なのだろうけど、Windowsでどうやるのかなぁと思って検索して調べたもでやり方をメモしておく。 まず今のルーティングテーブルを表示してみる。関係なさそうなところは削除してある。会場のLANが 192.168.200.0/24 で、チャットサーバーは192.168.200.5で立っている。 >route print IPv4 ルート テーブル =========================================================================== アクティブ ルー
やる気を出す方法、国立情報学研究所で科学的エビデンスに基づいて紹介してくれるイベントがあるらしいので申し込んだ! https://eventon.jp/2052/ 昨日参加してきました。結構面白かったです。 個人的に一番刺さったのは、内発的動機を高める要因として「他人に教える」があるという話。過去10年の僕の行動を振り返ると、僕自身「他人に教える」ことでとてもモチベーションが高い状態に維持され続けていて、それはこういうことだったのかーと納得感がありました。後で講義資料がシェアされたら、元論文を読んでみようと思います。 質疑でも盛り上がったけど、そういう社会的報酬が「内発的動機」と呼ばれるのは、もう内発の定義ってなんだよ感がありますけどね。教えることが報酬になると、学ぶことが「確実ではないがたまに他人に教えたいと思えるネタに出会える営み」になるわけで、これってまさに間欠強化。一番強い条件付け
やったー、NOT回路ができたー! pic.twitter.com/7oZsFD9oMV— nishio hirokazu (@nishio) 2015, 9月 13 ArduinoやRaspberry Piのデジタルピンはどういう仕組で読み書きをするんだろうと疑問からどんどん掘り下げていって、ちょうど手元にトランジスタがあるからこれで論理回路を作ってみよう、まずは一番簡単なNOTからやろう、と思ったらNOTだけで週末が終わってしまいました。 何につまずいていたかというと、データシートでどの足がゲートなのか確認したのだけども、図が「下から見た図」なのに「上から見た図」だと勘違いしていたのでトランジスタの向きが逆、というところでした。 ベースが真ん中ではないのか、ずっと勘違いしてた pic.twitter.com/u6Tg3BDJaN— nishio hirokazu (@nishio) 20
昨日9月29日の一般社団法人未踏(未踏社団)の社員総会にて、私と川合秀実さんの理事就任が決まりました。このブログ記事で理事就任のあいさつに代えさせて頂きます。 未踏社団とは 公式ページはこちら: http://www.mitou.org/ 簡潔に言えば、未踏事業の関係者を中心に、創造的な人材の一人一人が創造性を最大限に発揮出来るよう、環境を整えていくことを目指す組織です。 西尾泰和とは 2002年度未踏ユース採択者で、現在はサイボウズ・ラボ株式会社にて研究開発をしています。主な関心分野は、ソフトウェアなどによる知的生産性の向上や、アイデアづくりの支援です。未踏社団の目標である「創造的な人材が創造性を最大限に発揮できる環境づくり」は、私自身の関心とも強い関連性があります。 何を大事だと考えているか ここから自己紹介もかねて、私個人が何を大事だと考えているかを共有したいと思います。 「一緒に居
首都大学東京システムデザイン学部1-2年生配当科目「情報通信特別講義」で1時間半の講義をしてきました。 講義資料はアンケート結果をもらってから加筆して公開する予定です。 今回、複数人の講師による講義でした。 明日と明後日、首都大南大沢キャンパスで豪華なトーク(@mamoruk, @nishio, @uchumik, @unnonouno, @hitoshi_ni, @overlast)があり、学外の方もご自由に参加可能とのことです。ぜひ。 http://t.co/ysUl44hiAl— 梶原智之 (@moguranosenshi) 2015, 9月 7 小町先生が他の講師の講義も含めて #tmutalks というタグでツイートしています。首都大学東京システムデザイン学部1-2年生配当科目「情報通信特別講義」 - Togetterまとめ 自分のTweetまとめ 講義の後の質疑・雑談や他の講師
Facebookの友達限定公開でワイワイやってたんだけどブログにまとめろと圧力を掛けられたのでボチボチまとめていこうと思います。 最初に Raspberry Pi 2 B & Raspbianです。その他の環境のことは知りません。以下でRasPiと書いた場合でもRaspberry Pi 2 Bのことを指します。 $ uname -a Linux nishio 3.18.11-v7+ #781 SMP PREEMPT Tue Apr 21 18:07:59 BST 2015 armv7l GNU/Linux 用意すべきもの 「RasPiはキーボードやHDMIケーブル、モニターがなくても使える」は命題としては真です。デフォルトでsshdが動いているので、ユーザpi、パスワードraspberryでログインして使えます。僕もそれを真に受けて最初はその構成でいじり始めました。 ただし、sshdが起動
先週僕の勤めているサイボウズのオフィスが日本橋に移転しまして、これをきっかけに生産性を高める職場環境を考えてみようと試行錯誤した結果、割と記録に残すべき内容が多くなってきたのでエントリーを起こしました。 ホワイトボードになるパーティションを机背後に設置 余ってたホワイトボードを確保して自分の席に配置した!A1サイズのKJ法マップを貼って椅子に座って眺められるぞ! pic.twitter.com/unAaUmMhqX— nishio hirokazu (@nishio) 2015, 7月 21 【ASKUL】コマイ ホワイトボードパネル ホワイトボードになっていて書きこめる机が設置してあった! 新オフィスにKJ法をやるのにちょうど良さそうな机を発見した!ホワイトボードになっていて描ける! pic.twitter.com/Kl4CUnNt5j— nishio hirokazu (@nishio
Kaggleのコンペに参加することで�色々な実践的ノウハウを学んだので、�そのノウハウをサイボウズラボの機械学習勉強会で共有するためにスライドを作りました。 目次 p.3〜53 コンペ中に自分がやったこと� p.54〜99 ハイランカーがやっていたこと �p.100〜 ハイランカーかやっていたことを�自分も実際にやってみる スライドはこちらから: http://www.slideshare.net/nishio/kaggle-otto
word2vecの特許が話題だったので、請求項9をわかりやすくレイアウトしてみました。 9. (C1) A method for assigning a respective point in a high-dimensional space to each word in a vocabulary of words, the method comprising: { (C2)obtaining a set of training data, wherein { (C3)the set of training data comprises sequences of words } ; (C4)training a plurality of classifiers and an embedding function on the set of training data, wherein {
著者の新屋さんから技術評論社の「正規表現技術入門」を頂きました。 これはいい本ですね。特に第2章で語られている、正規表現がどうやって生まれてきたかという話がよいです。僕も拙著「コーディングを支える技術」の続編に向けて、正規表現の歴史を書こうとしたことがあったのですが、僕が書こうと思っていたもの以上によいものに仕上がっています。しかも20ページとコンパクトにまとまってて、もう、僕がこれに関して書く必要はないなぁ、とうれしいようなさみしいような。パイプとgrepの関係は知らなかった、面白い。 第1章で60ページぐらいで正規表現の基本的なことをおさえてくれているのもよいところです。正規表現を使う必要のあるプログラマはみんな第1章だけでも目を通しておくとよいのではないかな。 正規表現がフォーマルにはどう定義されているものなのか。この話題は、コンピュータサイエンスを大学で学んだ人にとっては常識の範疇
僕は結城浩さんのことが好きなんだなぁ。彼の書いた「文章を書く心がけ」は自分が執筆をするときにも何度もお世話になった。彼の日記などに時々かいま見える「読者によりよいものを届けよう」という真摯な態度には好感を感じる。以前の僕は宗教と名の付くものが全て嫌いだったのだが、敬虔なクリスチャンである彼の日記を読んでいるうちに、その嫌悪感が軽減した。結局のところ、どんな集団にもいい人もいればわるい人もいるということなんだ。 では、わるい人に対してどう対処するのがよいのか。1601年生まれの哲学者バルタザール・グラシアンはこう言っている。 人の中傷は無視せよ。黙殺で答えることが賢明だ。身の潔白を明かそうとしてペンの力に訴えてはいけない。書かれたものはいつまでも残るから敵を懲らしめるどころかその名を留める手助けをしている。忘却に勝る復讐はない。 なるほどね。400年も経つけども、人間の社会はあんまり変わって
node-webkit便利。 https://github.com/nishio/dumpfb/blob/master/main.js とりあえずアクティビティログのinnerHTMLをそのまま書き出すようにした。僕の目的は自分の過去の発言からの検索なので、イイネした情報とかは捨てても良かったんだけど、JSよりPythonの方が慣れているのでフィルタはPythonで書けばいいかなと。 2008年から今までの7年間で17952件のアクティビティがあって、38MBのファイルが出来た。画像データは含まない。 アクティビティログのページを開いてdumpメニューを押せば毎秒moreリンクをクリックして表示されているアクティビティログを削除しながらファイルに書き出す。よくある実装ではmoreのクリックだけ先にやって全部表示させようとするものがあるが、それはメモリ消費が増えすぎて問題が起こる可能性を懸念
Facebookに書いていると「この前メモしたアレをもう一度見たい」と思ったときに検索でヒットしなくて不便なのでこちらに転載。 - 今回の「組織科学」が「現場における学習」特集で、佐伯胖による記事が載っていて、イリイチのコンビビアリティの概念が出てきて、最終的に学ぶとは他者とコンヴィヴィアルな関係を生み出すことだ、と結論している。面白い。 組織科学 Vol.48 No.2 pp.38-49 佐伯胖 "そもそも「学ぶ」とはどういうことか:正統的周辺参加論の前と後" 正統的周辺参加論が生まれるまでの心理学の流れと、その後の変革の可能性についての話。 1913年にWatsonが「行動だけに注目したら心理学も自然科学になる(逆に言えばそれ以外は科学じゃねーよ)」と言ってから心理学は行動主義の全盛時代になった。この時代の考え方は「行動が起きた直後に報酬を与えたらその行動が強化される」(オペラント条件
ブログの更新頻度が落ちてるのは、Facebookに書いた方が有益なフィードバックの頻度が高くて、ついついそっちに書いてしまうから。 そうやってFacebookにばかり書いていると「あれ、この前Facebookに認知心理学が生まれてきた流れについて書いたと思うんだが、あれどこだったかな、参考にしたいのだが…」なんてことが起こるようになってきた。以前であれば、だいたいそういうのは自分のブログに書いているので、Googleに行って「西尾泰和 認知心理学」とかで検索すればすぐ見つかった。しかしFacebookに書いたものはそういうわけにはいかない。 で、発掘するのにすごく時間がかかったり、発掘できなくてあきらめてしまったりする。これってものすごい損失なのではないか?クロールして手元に保存して検索できるようにする必要があるのではないか? そしてそのクロールもまた手軽ではない。エクスポートの機能はある
JINS MEME DEVELOPER IDEA PITCH CONTESTで入賞してJINS MEMEをもらいました。一言でいうと眼球の動きなどの情報が取れるセンサーつきのメガネです。 4月22日 僕がふだんかけているJINS PCと比べると、やっぱりでかい。かけたら妻に「お父さんみたい」と言われた。JINS MEMEかけてお父さんみたいに見えるということは、逆に言えば大勢のお父さんと大して変わらないということなので、かけて電車に乗ってもあまり目立たなさそう。 妻のMacBook Airを借りて、XCodeを入れたり、Apple Developer Programを買ったりいろいろして、丸一日かかってJINS MEMEで計測した値をサーバに送るプログラムができた。ちなみに今の僕はFocus=1、Sleepy=3、とても眠たくて集中できてない、だそうな。 4月23日 寝て起きたのにJINS
ブラウザ上で動いているJavaScriptと、Ubuntu上で動いているLindaサーバと、Windowsで動いているPython製クライアント、という構成を作ってみた。 今の構成はこんな感じ。 ブラウザ上のJavaScript ↓WebSocket Ubuntu上で走っているLinda ↓WebSocket Windows上で走っているPythonプログラム ↓プロセス呼び出し cscript ↓音声 人間まずLindaサーバはこちらの実装をREADME見ながら6行ほどコマンド打つだけであっさり立ち上がった(Ubuntu上):橋本商会 » Ruby上に並列言語拡張Lindaを実装してWebSocket/Cometで使えるようにした 次にこちらを参考に、20行程度のHTMLとJSを書いてチャットを実装。この時点で複数のブラウザタブ間でのチャットがあっさりと動いた。最初、WebSocketの
速読に関して目下のところ一番重要な概念を提案しているのは「フォーカス・リーディング」だ。簡潔に言えば「目的と書籍の難易度によって適切な『読む速度』は異なるのだから、適切な速度にコントロールする技能が重要」というもの。速読というと速く読む技術だという前提が置かれることが多いけど、速く読むことが適切でない本を速く読もうとしているのならどんな「速読法」を持ちだしてもうまくいかない。 この投入する時間についての軸を縦に引いてピラミッドを描いてみよう。このピラミッドの頂点Aは、読書法の中で最も時間を使わない極限だ。これは何か? これは「読まない」だ。読書のいろいろな方法のうち、最も極端に時間を削減する方法は「読まない」だ。 その極端のちょっと手前Bについて記述している本は「読んでいない本について堂々と語る方法」だろう。タイトルはハウツー的だがそんなことはなく、3つの規範「本Xを読んでないなんてとんで
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