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遠いむかしに、わたしたちの世界を満たしていたもの - 関内関外日記
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遠いむかしに、わたしたちの世界を満たしていたもの - 関内関外日記
遠いむかしに、わたしたちの世界を満たしていたもの。水や空気があった。太陽の力でみどり色のものたち... 遠いむかしに、わたしたちの世界を満たしていたもの。水や空気があった。太陽の力でみどり色のものたちがおおきく育った。そのみどり色のものたちを取り入れたものたちがいた。 遠いむかしに、わたしたちの世界を満たしていたもの。色や形があって、ここにはないものをあらわした。音波が形をつくって、どこにもないものをあらわした。身体というものがあって、自由に動いた。 なぜこの世界から水や空気が消えて、太陽もなくなってしまったのかだれもしらない。わたしたちはものを描かなくなった。歌も歌わない、踊りも踊らない。 わたしたちは脅かされない。わたしたちは平和と平安のなかにある。だれも傷つけられないし、だれも命をおびやかされない。わたしたちに身体は存在しない。 太陽の光も、水のめぐみも必要としなくなって、わたしたちは不安と決別した。わたしたちは痛みを感じなくなり、あの倦怠感とも無縁なものになった。 あるものは、わたし