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深町秋生『果てしなき渇き』を読む - 関内関外日記
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深町秋生『果てしなき渇き』を読む - 関内関外日記
コンビニで見かけて……という話はもう書いた。『果てしなき渇き』である。深町作品は何作か読んでいるが... コンビニで見かけて……という話はもう書いた。『果てしなき渇き』である。深町作品は何作か読んでいるが、未読だった。これがデビュー作だという。ものすごい密度と速度、そしてどっろどろのノワール。主人公の元刑事が「いくらなんでも主人公がその一線を越えないだろう」というところを平気で踏み越えていく。はっきりいって、エルロイ作品の主人公よりぶっ込んでくる。それがたまらん。 一方で、不在がゆえの大いなる存在感を示すのが彼の娘である加奈子。行方不明になった彼女をさまざまな登場人物たちが語っていく、形作られていく。天使なのか悪魔なのかなんなのか。空虚のようであり、そんなことはない一人の人間であったはずであり……。空ろではなく「渇き」、そう、あくまで人間の渇きがある。渇望がある。 この二つの軸をメインに現在と過去を話は行き来し、拡散し、収束し……。実在の事件をベースにアンダーグラウンドで人間たちが獣臭く動く。