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「うまい言葉を見つける」ことができない悲しみや、もどかしさについて - いつか電池がきれるまで
『村上さんのところ』の単行本のなかに、こんな質問と村上春樹さんの回答が収録されていました。 Q:少し... 『村上さんのところ』の単行本のなかに、こんな質問と村上春樹さんの回答が収録されていました。 Q:少し重い話をさせてください。昨年母が死にました。とても急なことで、ばたばたと葬式を終わらせ一息ついた私に待っていたのは「大変だったでしょう」という言葉でした。私はこの「大変だったでしょう」という言葉になんて返せばいいのでしょう。この言葉をかけてくる人は「母がなくなった大学生の娘」に同情したいだけではないかと考えてしまい素直に受け取ることができません。親を亡くした気持ちというのは経験のない人は理解できない心情だと思うし、母や父や子供よりも先に亡くなることが当たり前でそれがはやくきただけの私はなにが大変だったのかわからないのです。村上さんはこのような言葉をかけられたときなんと答えますか。 (匿名希望、女性、20歳、学生) A(村上春樹):本当にお気の毒です。ショックであったと思います。 でも実際に大
2015/09/05 リンク