【うきしまのもり。新宮蘭沢(いのそ)浮島植物群落】 びっしりと池底を埋める外来植物オオカナダモの隙間にはそこかしこでブラックバスが鎮座。外来種天国状態の池だが、水抜きなど駆除活動に踏み切れない特殊な事情がある。奥に見える森はただの岸ではない。日本最大級の浮き島なのだ。 市街中心部に残されたミステリアスな浮き島。 新宮駅からわずか400m、市街地の中心部に太古の姿をとどめた不思議な森が残されている。一見すると一辺100mに満たない四角い森が池とドブにぐるりと取り囲まれているだけに見えてしまうが、じつはこれ、国の天然記念物だったりする。 森のまわりにドブがあるのではなく、池の中に130種類もの植物がつくる5,000㎡の森をのせた島がラピュタのように浮いているのである。5,000平方メートルというと、ちょっとイメージしにくいので大雑把にいうと東京スカイツリーが二本立ってしまうぐらいの広さ。ラピュ