・休日。主に自宅。「見ること」について考えている。「見ている対象」や「見えている事実」について考えることとは異なる。積極的に、意志的に、見つめる行為を問うている。生活の必要のために見ることではなく、見つめる行為自体の度合いを想定している。それを「よく見ること」と言える。「より良く見ること」でもあり「よくよく見ること」でもある。 ・作品が展示されている空間に行けば、「よく見ること」をする。見つめられることを想定した作品が置かれているから、おのずと見つめる態勢になる。いま「見つめる態勢」と言ってみて、それはどのような「態勢」だろうかと考えてみる。その作品が「どのようなものか」と知ろうとする。見ることは知ることでもある。知識ではないから到達する地点はなく、自分が納得できるところまで知れば、見ることをやめるかもしれない。 ・一方で、「作品」ではない、何かの事物を「よく見ること」とは、どういうことか