May 8, 2010③ "sea breeze" : the way i am
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May 8, 2010③ "sea breeze"
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私の右隣、窓際の席にはフランス人と思しき青年が座っていた。
フランス語のガイドブックを手にしていた他に、彼はデジイチを携えていた。

出発してそれ程時間の経たぬ頃、トイレに行きたいという男性がバスを止めた。
勢い良く外に飛び出していく男性。
道端で用を足すのはモロッコ的にはOKなのか・・・なんとなく少し意外だった。
じゃあ私も・・・!と便乗出来ない女子のつらさ。
そう、私も気持ちトイレに行きたかったのだ・・・。
隣の青年と話していると、途中で休憩があるらしいよ、と教えてくれた。
その後バスは休憩所で停車し、事なきを得る。


目的地が近づいてくると、窓の外にはモロッコの南部にだけ生えると言うアルガンの木と思しきものが辺りに広がってきた。
そして遠くにキラキラと輝く海が見え、私はF3を手に思わず立ち上がった。
隣の青年は少しばかり驚いていた。


3時間程揺られ辿り着いた港町、エッサウィラ。
バスから降りると、それまでとは明らかに空気の感じが違う。

“潮風がひんやりと頬を撫でた。"

まさにこの表現。
来てよかった!!!


そんな空気をゆっくり堪能する暇もなく、乗客たちにはすぐさま現地の客引きが寄ってきた。
安いリアドがある、と一人の男性から集中攻撃を受ける。
なんとなく直感でパス。
しかし、しつこく付いてくる。
仕方なく、部屋ならもう予約してあるから、と断ると、ユースか??何てところだ?と粘りに粘る彼・・・。
なんとか振り切り、また歩き始めた。

数分すると、今度は、『英語喋れる?』と買い物袋を提げた女性2人組の内の1人に話しかけられた。
続けて、『いいリアドあるのだけど、どう?海の近くよ。とりあえず見るだけでもいいし。』 とのこと。
ただでさえ時間が無い状態。
宿探しに時間を費やすのは勿体無いとも思えたし、今度はなんとなく見てみようかなぁ、という気分になったので、『じゃあ見てから決めます。』と彼女に付いて行く事にした。

町に入り、路地裏に入っていく。
結果、案内されたリアドは満室だった。
近くにもうひとつ別の建物があるからと、そこからもう一人男性スタッフが加わり、3人で別の部屋を見に行った。
歩いて数分。
細い路地に入り、ある水色の扉の前で止まった。
相変わらずその外観からは中の様子が一切わかならいモロッコの建物。
扉を開け、階段を登っていく。
白壁の処々に小さな絵が飾られていた。
さり気なく飾られたそれらがやたら私の目を引く。
案内された部屋は、海に面した可愛らしい部屋で、私はすぐにそこが気に入った。
ただ、初めに案内される予定だった部屋よりも100DH高いという。
でも気に入ったからいいか、と躊躇うことなくその部屋に泊まることを決めた。
すると、私を連れてきたその女性が、人差し指と親指をこすり目を細め、紹介のお礼が欲しい、と・・・。
そういうこと・・・。
あたかも関係者のような話しぶりだったのだが、経営者でも、はたまたそこの従業員でもなかったのだ。
一瞬あれれと思ったが、実際本当に良い部屋に出会えホッとしたので、お礼を言いチップを手渡した。
彼女はそれを受け取るとすぐにその場を去って行った。
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by filmaniayako | 2014-07-09 00:43 | travelog
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