入院4日目・・・車椅子に座れた! - 認知症になった夫との日々の記録
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入院4日目・・・車椅子に座れた!

 昨晩、痰がゴロゴロとからんでいる音が聞こえているが、痰がうまく排出できない。咳をして出すように促すが、寝ていて認知機能が落ちていることもあって、疎通性がよくなく、なかなか「咳払いをして痰を出す」ことができない。

 看護師さんに、「痰の吸引もできますよ」と言われたが、超怖がりの夫に、鼻から管を入れて吸引するのは、かなり厳しいと思われた。
 ちなみに夫の怖がりは、眼科のゴールドマン眼圧測定(眼球表面に測定器をあてて測定する方法)も、まともにできないぐらい。無理に強いると、声を上げて泣き出したりするので、眼科医から、「白内障の手術は全身麻酔でないと無理ですね」と言われているぐらいだから。)

 そこで、身体を起こすことができれば、痰も排出しやすいだろうということで、夕食の時に、看護師さんが、ギャッジベッドを操作して、うまく夫をベッド上に座らせた。
 その方法は次のとおり。

1. まず、ベッドを平らにしてベッドの一番上まで頭が届く位置に
    身体を持って来る。
    夫はまだ自分でベッドの上まで身体を動かすことができないので、
    介助して身体をずるずる上までひっぱる。

2. このまま頭を上げると、足の方にずるずるさがってしまうので、
     先に足下のベッドを少し上げる。

3. 次に、両膝を曲げる(伸ばしているより、
     両膝を曲げた方が痛みが少ないようだ。
    ちなみに、夫は以前から長座(足を伸ばして床に座る)ができなかった。

4. それから、頭側のベッドを上げていく。
    この時、途中で痛みが出るので、身体が横に逃げたりしがち。
    身体が横を向いてしまうと、食事をするにも、車椅子に移乗するにも
    うまくいかないので、まっすぐに座っていられるように、
    少しずつ調節しながら、ゆっくりベッドの背を上げていく。

5. 完全に身体を起こす。

 起こしている最中は、「痛い、痛い」と声を上げるが、ちょっとの辛抱。いったん体勢が定まると、痛みがひいていく。こうして、ベッド上に座ったまま、夕食を摂ることが出来た。

 今朝も、ベッド上に座って朝食。その後、「トイレに行きたい」と言うので、試しに、車椅子をベッドサイドに持ってきて、「じゃあ、トイレに行くので、車椅子に移ろう」というと、自分でベッドから、両足を降ろしてきたので、靴を履かせ、ベッドの高さを低くし、両足を床に付けた。夫は自分で立とうとしたが、痛みがあるのか、膝が伸びず、ヨロヨロしているので、身体を支えて、車椅子の方向にお尻を方向転換させ、座らせた。

 やった! 車椅子に移乗できれば、あとは、車椅子用のトイレまで行き、同様に、便座に移乗すればよい。こうして、入院後、初めてトイレで排尿・排便ができた。

 ただ、やはり立ち上がりに痛みがあり、膝を真っ直ぐにして立てない。本人曰く「腰の背骨から脳天まで痛みが走る」。これでは歩行はできないし、そもそも、こんな痛みがあって立ってもよいものか? 
 明日、整形外科の先生に診てもらう予定。リハビリの予定も訊こう。

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プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。子どもはいません。
それに現在は猫1匹の家族。
夫、要介護5。アルツハイマー型認知症。生まれつき耳が聞こえない。
父は2018年秋に特養に入所。要介護4。毎週木曜日に実家へ介護タクシーで帰り、2泊3日。土曜日の朝、特養へ帰るという生活も、コロナ禍でずっと特養のみの生活に。特養での看取りも視野に。
母は要介護1で、認知症。弟家族と同居していたが、コロナ禍を期に、我が家に同居することに。記憶障害がだいぶ進んできていて、話したそばから忘れるが、身体は元気。

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