2015年06月 - 認知症になった夫との日々の記録
FC2ブログ

記事一覧

そもそもの始まり・・・脳梗塞の発症

夫がアルツハイマーだと診断されてから8年。現在の夫は自分の家にいながら、夕食後に・・・ ごちそうさま。また、来ますね!  と、帰ろうとする。たぶん、20代まで住んでいた実家へ帰ろうというのだろう。デイサービスから帰ってきた夫を、家で迎えると・・・・ また、時々、ここで会おうね! と、私と結婚して、この家に住んでいることも忘れている。夫の病名はアルツハイマーと診断されているが、そうかな?と思いつつも...

続きを読む

脳梗塞・・・その後

2001年9月11日に発症した夫の脳梗塞は脳の細い血管が詰まる「ラクナ梗塞」というもので、右半身に軽い麻痺が生じましたが、約10日間ほどの入院・治療により、ほとんど目立った麻痺などは残らず、退院できました。ただ、右手で細かい文字が書けなくなりました。毎年来る年金のハガキ大の「現況届」の小さい署名欄に名前を書くのが大変です。いつも大きくはみ出してしまいます。しかし大事なことは、この時に、次の2点から...

続きを読む

アルツハイマーと診断されるまで

 未明の3時頃、夫がむっくりと起きた。今晩2回目のトイレだ。 トイレ介助をしようと私が起き上がって夫の顔をのぞき込むと、 偶然、会えて、ウレシイ~  え~ 、ずっーと、隣で寝ていたんだよ。ほらっ と夫の寝ていた隣の布団を指さした。 夫は布団から立ち上がるときには、一旦、腹這いになってから、手の届くところにある棚等につかまって立ち上がる。 布団の端からトイレのドアまでの距離は2mにも満たないけれども...

続きを読む

家はどこ?

日が傾き始めると、夫の表情が冴えなくなってくる。「おかしいな・・・」とつぶやき出し時には、もう、あぶない。 もうここには何度も来ていて、長いこといるよね。 だって、ここがあなたの家だから、あたりまえだよね。 夫は「えっ?」と怪訝な顔をする。 夕ご飯を食べた後、今度は、    ○○駅で、人と会うから、今から出掛ける。 そんな予定はないでしょ。誰と会うというの? 誰って、言えないけど、お金の関係だよ。 会...

続きを読む

睡眠時無呼吸症候群と認知症

 夫は重度の睡眠時無呼吸症候群である。 いつからそうだったのか?は定かではないが、脳梗塞後、しばらくしてから気づいたから、72~73歳の時には既に睡眠時無呼吸症候群だったのだろう。 夫が75歳ぐらいの時に、一度、睡眠障害専門のY睡眠クリニックを受診。入院しての「終夜睡眠ポリグラフ検査」の結果、睡眠時無呼吸症候群の診断が確定。その他、鼻の息の通りの状態等の検査等を経て、CPAP治療(Continuous Positive A...

続きを読む

REM睡眠行動障害と認知症

 行けぇ~!!     撃てぇ~!!      進めぇ~!!! 寝ていた夫がASV(中枢性無呼吸を防止する機器) のマスクのベルトをベリッと外す音に、ハッと気づいて目を開けると夫は布団の上に立ち上がり、暗い部屋の隅を指さしながら叫んだ。 「これはいかん! 起こさねば」と電灯を点けて明るくする。 夫の肩をポンポンと叩きながら、 どうしたの? 夢見てるん? 夫は、我に返えったように、私の顔を見ながら...

続きを読む

認知症の中核薬について(夫の場合)

 記憶、判断力、見当識等に障害が出る認知症の本質的な症状に対する薬としてはアリセプト、リバスタッチ、レミニール、メマリー(それぞれの薬剤の代表的な商品名)がある。最初の3つは基本的な作用機序が同じなので併用できないことになっており、メマリーは併用ができるというもの。 夫がアルツハイマーと診断を受けた後、現在までの中核薬の使用については、次のような経過を辿ってきている。★アリセプト まず、2005年...

続きを読む

歩行障害と認知症

 認知症になるといずれ歩けなくなると言われているが、皆さん、どのようにして歩けなくなっているのだろう? 夫もまた今歩行障害が出てきており、自宅室内は何とか歩いているのだが(階段は両側手すりにつかまりながら、足でというよりは腕の力で歩いている)、外出時は車椅子が不可欠になっている。 私はよく道行く他の高齢者の歩行を観察してみるのだが、夫のような歩き方の人には出会ったことがない。夫のような歩行の人は外...

続きを読む

一人で家に置いておけない

 2014年5月のある日、夫は夕方4時半頃に小規模多機能居宅介護センターのデイサービスから自宅まで送ってもらった。 私はその日、役所の手続きに行き、帰宅時刻が5時ぐらいになりそうだった。 わずか30分ぐらいだから、大丈夫だろうと思ったのが、甘かった。 5時近くになり、家路を急いでいると、自宅まであと70メートルといったところで、鞄を肩にかけ帽子を被った夫が、女性二人に囲まれて立っていた。 女性の一...

続きを読む

尿失禁と妄想と・・・体調悪化の兆し

 昼食は、車椅子に夫を乗せて、近所のお気に入りのカフェに行った。 我が家の近隣は小さな坂が多く、カフェに行くためには、坂をいちど下り、また、さらにだらだら長い坂を上っていく。 途中、階段で下りるところでは、夫を車椅子から下ろして、手すりをつかまりながら歩いて下らせ、車椅子はサイドについている自転車等のためのスロープの上を転がして下ろす。 スロープは勾配が急なので、車椅子に夫を乗せたまま下ろそうとす...

続きを読む

プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。子どもはいません。
それに現在は猫1匹の家族。
夫、要介護5。アルツハイマー型認知症。生まれつき耳が聞こえない。
父は2018年秋に特養に入所。要介護4。毎週木曜日に実家へ介護タクシーで帰り、2泊3日。土曜日の朝、特養へ帰るという生活も、コロナ禍でずっと特養のみの生活に。特養での看取りも視野に。
母は要介護1で、認知症。弟家族と同居していたが、コロナ禍を期に、我が家に同居することに。記憶障害がだいぶ進んできていて、話したそばから忘れるが、身体は元気。

カレンダー

05 | 2015/06 | 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

アクセスカウンター