快適に車中泊できる軽自動車はどれ? おすすめ9車種と車中泊グッズ5つを紹介
- 筆者: 文生伊(あおい)
- カメラマン:小林 岳夫/佐藤 正巳/島村 栄二/茂呂 幸正/MOTA編集部
近年、アウトドアブームとあいまって、手軽に旅を楽しめる車中泊が人気を集めています。中でも、維持費やランニングコストが抑えられる軽自動車は、車中泊に最適な選択肢の一つとして注目されています。
そこで今回は、軽自動車での車中泊の魅力と注意点、車種選び、おすすめ車種、役立つグッズ、快適な車中泊のコツなどを詳しくご紹介します。
軽自動車で車中泊をするメリットとデメリット
軽自動車は車両価格も維持費も抑えられる日常の移動手段として人気ですが、軽自動車で車中泊などの趣味を楽しみたいという人も多いです。
軽自動車での車中泊にはいくつかのメリットとデメリットがあります。
〇 メリット
・キャンピングカーと比べ、購入費用や維持費が安く、気軽に楽しめる
・駐車場所に困らない
・普段使いと併用できる
× デメリット
・スペースが限られていて窮屈に感じることもある
・車中泊用にグッズをそろえたり、アレンジをする必要がある
1つずつ見ていきましょう。
メリット
軽自動車で車中泊するメリットは主に以下の3つです。
キャンピングカーと比べ、購入費用や維持費が安く、気軽に楽しめる
車中泊というと、真っ先にキャンピングカーを考える人も多いかもしれませんが、様々なカスタムが施されたキャンピングカーは「車両本体価格が高くて手が出ない……」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
キャンピングカーはボディサイズが大きいものも多いため、燃料代などの維持費も高くなりがちです。
しかし、軽自動車であれば車両本体価格も維持費も抑えられるため、気軽に車中泊を楽しむことができます。
駐車場所に困らない
軽自動車はボディサイズがコンパクトなため、駐車場所に困ることが少ないです。
大きなSUVやミニバンで車中泊を楽しむ人もいますが、軽自動車の方がどこに行っても気を使わず駐車しやすいというメリットがあります。
普段使いと併用できる
自動車は安い買い物ではないので、キャンピングカーのように車中泊のためだけに購入して維持し続けることは難しいです。
しかし、軽自動車なら街中でも取り回しがしやすいため、維持費を抑えながら普段使いとしても利用できます。
デメリット
一方で、軽自動車で車中泊することのデメリットは以下の2つです。
スペースが限られていて窮屈に感じることもある
軽自動車には、ボディサイズの規定が設けられており、全長が3.4m以下、全幅が1.48m以下、全高が2.0m以下とコンパクトに作られています。
車体が小さいため、室内スペースには限りがあるので「寝泊まりするには窮屈……」と感じる人が多いです。
車中泊用にグッズをそろえたり、アレンジをする必要がある
軽自動車はキャンピングカーのように車中泊を前提として作られた車ではないため、快適に過ごすためにはアレンジをする必要があります。
座席を倒してフルフラットにできる車種もありますが、実際にはマットレスなど何かしら敷かないと寝づらいという意見も多いため、オーナーのアレンジの腕に環境が左右される点に注意が必要です。
これらのデメリットは個人差もあるため、必ずしもすべての人に当てはまるものではありませんが、軽自動車選びの際には上記のデメリットを考慮しておくと良いでしょう。
車中泊用軽自動車の選び方
車中泊用の軽自動車を選ぶ際には、次に紹介する4つのポイントを押さえることが大切です。
車中泊用軽自動車の選び方
1つずつ見ていきましょう。
ボディタイプはスーパーハイトワゴン/SUV/軽バンがおすすめ
一口に「軽自動車」と言っても、軽自動車にはさまざまなボディタイプがあります。
その中でも車中泊におすすめなのが「スーパーハイトワゴン」「SUV」「軽バン」の3つのタイプです。
【軽自動車のボディタイプ】
ボディタイプ | 代表車種例 |
---|---|
ハッチバック | スズキ アルト |
ハイトワゴン | スズキ ワゴンR |
スーパーハイトワゴン | スズキ スペーシア |
SUV | スズキ ハスラー |
バン | スズキ スペーシアベース |
ハッチバック
軽自動車の中では最も燃費が良いですが、広さの面では他ボディタイプに劣ります。通勤や通学のために一人で近距離を走る人などに向いており、車中泊には不向きです。
ハイトワゴン
後述するスーパーハイトワゴンより全高が低いため、走りが安定しやすいです。ときどき人や荷物をのせる人におすすめで、車中泊には不向きです。
スーパーハイトワゴン
子どもの送迎や買い物など、人や荷物をたくさんのせたい人に最適です。特にスライドドア付きモデルであれば使い勝手が良いでしょう。
天井が高く室内空間が広いため、車内で長時間過ごす車中泊でも快適に過ごすことができます。
SUV
室内空間も走破性能もアウトドア好きにピッタリです。
SUVは高い地上高と4WD(四輪駆動)が組み合わされているモデルが多いので、オートキャンプ場よりも本格的なサイトで車中泊をしたい人の頼もしい相棒となるでしょう。
バン
荷室の広さなら軽自動車トップクラスを誇ります。そのため、人よりも荷物を優先して載せたい場合に活躍します。
商用車をベースとしているバンは、多くの荷物を載せられるよう装備が簡略化されているボディタイプです。
車中泊のために自分でさまざまなカスタマイズを施したい人に適しています。
フルフラットシートにできるタイプが望ましい
車中泊で最も重要なのは「快適な睡眠環境」だと考える人も多いのではないでしょうか。
気持ちよく眠れる環境を作るためには、シートをフルフラットにできる車種を選ぶことが望ましいです。
フルフラットとは、前席と後部座席を完全に倒すことで荷室と一体化し、平らな寝床を作れる機能のことです。
車内に簡易ベッドを設置したかのような環境を実現できるため、キャンピングカーのような快適性を求めるなら重視したいポイントのひとつです。
車内空間の広い車を選ぶ
車中泊をする場合、車内の広さを重視することが非常に重要です。
特に天井の高さは、車内で過ごす際の圧迫感に影響するので、全高(室内高)に注目しましょう。
狭い空間では快適な睡眠をとることが難しくなるだけでなく、食事や着替えなどの作業もスムーズに行いにくくなります。
また、車中泊の際には多くの荷物やギアも持ち込みたいという人も多いでしょう。
車内には寝るスペースだけでなく、荷物を置くスペースも確保する必要があるので、できるだけ広い車を選ぶことをおすすめします。
車中泊用の装備が追加できる車を選ぶ
軽自動車は本来、車中泊のための車ではないため車中泊用の快適な装備が追加できる車を選ぶことがおすすめです。
最近のアウトドアブームに応えるため、自動車メーカーは車中泊をしやすくするベッドキットや、荷室エリアに電源やUSBを追加できるオプションを用意しています。
純正オプションや社外品を活用して、自分好みのカスタマイズが可能な車を選ぶと車中泊を何倍も満喫できるでしょう。
車中泊におすすめのスーパーハイトワゴン3選
ここからは、軽自動車の中でも特に車中泊におすすめの車をボディタイプ別に厳選して紹介します。
まずは日常使いにも車中泊にも活躍してくれるスーパーハイトワゴンから見ていきましょう。
ホンダ N-BOX
WLTCモード燃費 | 19.0~21.6km/L |
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ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1790〜1815mm |
ホンダ N-BOXの主な特徴
・抜群の使い勝手と広々とした空間
天井が高く広い車内は、左右独立にスライドできるリアシートと合わせて抜群の使い勝手を誇ります。また、室内高は1400mmもあり、子どもが車内で立って着替えることもできます。
・ガソリンエンジンのみの設定でありながら高い燃費性能
ガソリンエンジンのみでハイブリッドの設定がありませんが、ハイブリッド車の乗り味や走行音が苦手な方におすすめです。
・最新の安全運転支援システムを全車に標準装備
全車に標準装備されている最新の安全運転支援システム「Honda SENSING」も高性能で、安心・安全性能も高さも人気の理由です。
スズキ スペーシア
WLTCモード燃費 | 19.8~25.1km/L |
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ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1785mm |
スズキ スペーシアの主な特徴
・マイルドハイブリッドの採用で高い燃費性能を誇る
マイルドハイブリッド搭載モデルのみの設定。減速時のエネルギーを利用して発電し、加速時にはその電力を活かしてエンジンをアシストすることで低燃費を実現しています。
・後席の装備を充実させたことで快適な空間を実現
後席にレッグレストとして利用できる「マルチユースフラップ」がついたことで、後席でも快適に過ごせます。
・安全装備も充実
右左折時にも危険を検知することができる衝突被害軽減ブレーキなどにより安全性がさらに向上しました。
ダイハツ タントファンクロス
WLTCモード燃費 | 19.6~21.9km/L |
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ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1785〜1805mm |
ダイハツ タントファンクロスの主な特徴
・車中泊に適した装備が充実
助手席側を前に倒し、後席のシートバックを後ろに倒すことで、大人1人が足を伸ばして寝られるスペースを確保できます。また、撥水加工のファブリックシートや防水加工シートバックなどアウトドアレジャーでの使い勝手も良いです。
・人や荷物の乗せ降ろしが楽
タントシリーズの代名詞である、ピラーがドアに内蔵されている「ミラクルオープンドア」を採用しており、人の乗り降りや荷物の出し入れがスムーズに行えます。
・最新の先進安全装備を搭載
先進安全装備「スマートアシスト」を全車に標準装備し、「サポカーSワイド」を満たす安全性も備わっています。
車中泊におすすめの軽SUV3選
軽SUVは街乗りにもアウトドアにも映えるスタイルと機能が備わっています。
オートキャンプ場よりちょっとタフな環境で車中泊を楽しみたい人はSUVタイプを検討してみてはいかがでしょうか。
ダイハツ タフト
WLTCモード燃費 | 21.1~21.4km/L |
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ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1630mm |
ダイハツ タフトの主な特徴
・ガソリンエンジンのみの設定でありながら高い燃費性能
ガソリンエンジンのみの設定ですが、クラストップ3に入る燃費性能を誇ります。また、ターボエンジンも設定されています。
・開放感があるガラスルーフを標準装備
「スカイフィールトップ」と呼ばれるガラスルーフを標準装備しています。シェードを開ければ開放感があるドライブを楽しめます。
・充実の安全装備
先進安全装備「スマートアシスト」を備え、先行車追従クルーズコントロールもオプションで利用可能です。
スズキ スペーシアギア
スズキ スペーシアギアをおすすめする理由
スペーシアギアはスズキの人気スライドドア軽ワゴンである「スペーシア」のSUV風デザインが施された派生モデルです。
2023年11月に発売された新型スペーシアに続き、2024年8月ごろには新型スペーシアギアが発売されると予想されています。
東京オートサロン2024に出展された新型スペーシアギアのプロトタイプは「親子でキャンプを楽しめる世界観」を表現しており、SUVテイストを高めたルックスと使い勝手を実現したモデルとなると期待されています。
新型スペーシアギアは、シートを倒しフルフラットな空間を作り出すなど車中泊にも対応していると思われます。
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スズキ ハスラー
WLTCモード燃費 | 20.8~25.0km/L |
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ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1680mm |
スズキ ハスラーの主な特徴
・ポップなカラーリングで自分らしさを表現できる
オレンジやピンクなどのフレッシュなカラーリングも魅力的。内装には外装色と同じ色のパネルやシートパイピングを取り入れ、カラフルに演出しています。
・シーンに合わせて自由自在なシートアレンジが可能
後部座席は左右独立でスライド・折りたたみができるなど実用性も高いです。
・燃費と走りを両立したマイルドハイブリッドの採用で低燃費を実現
マイルドハイブリッドシステムは減速時のエネルギーを利用して発電し、加速時にはその電力を生かしてエンジンをアシストすることで低燃費を実現しています。アウトドア本格派ならターボエンジンや4WDグレードも魅力的です。
車中泊におすすめの軽バン3選
軽バンは商用車から派生したボディタイプのため、車中泊メインで考えるなら最適な軽自動車です。
特におすすめの3車種を紹介します。
スズキ スペーシアベース
WLTCモード燃費 | 19.9〜21.2km/L |
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ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1785〜1800mm |
スズキ スペーシアベースの主な特徴
・環境にも優しいスズキグリーンテクノロジーを搭載
環境に配慮しながら、さらに便利で楽しいクルマを実現する「スズキグリーンテクノロジー」を採用。アイドリングストップや軽量&高剛性のボディにより、エンジンに余計な負担をかけないことで低燃費を実現しています。
・遊び心をくすぐる軽商用バン
軽商用バンでありながらキャンプ・車中泊などを楽しめるだけでなく、リモートワークにも活躍します。
・マルチボードで自分好みの空間を演出
荷室に設置されたマルチボードで車内空間を自由にアレンジできます。
ホンダ N-VAN
WLTCモード燃費 | 17.0〜19.8km/L |
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ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1945〜1960mm |
ホンダ N-VANの主な特徴
・力強さと燃費を両立したエンジン
エンジン出力の高さと燃費のバランスが良いため、走りも燃費も両立させたい人にピッタリの一台です。
・車中泊にも最適な広々空間
自分でパイプや棚等を設置できるようなネジ穴やフックが多数用意されています。これによって車中泊用の大きな荷物やベッドなどが固定しやすくなっています。
・安心の安全性能
「Honda SENSING」を標準装備し、安全性を向上。衝突安全性も高く、安心して旅が楽しめます。
ダイハツ ハイゼットカーゴ
WLTCモード燃費 | 14.7~15.6km/L |
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ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1890mm |
ダイハツ ハイゼットカーゴの主な特徴
・フルフラット可能で使い勝手の良い荷室
荷室は完全にフラットできるため、車中泊にピッタリです。
荷室マットを使えばシートの段差を無くしてさらに快適な空間を作ることができます。
車内には出っ張りが少なくデッドスペースが少ないので、荷物の積み下ろしもラクラクです。
・広い室内空間
ホイールベースが長いので、室内空間も広くゆったりとしています。車両の直進安定性も高く、長距離走行時も疲れにくいです。
・パワフルなターボモデルも用意
「クルーズターボ」というターボモデルは力強い加速とスムーズな走行性能を実現。スピーディに快適移動したい人にピッタリです。
軽自動車におすすめ車中泊グッズ5選
軽自動車での車中泊をより快適に楽しむためには、便利なお助けグッズを活用するのがおすすめです。
ここでは特に取り入れて欲しいグッズを5つ紹介します。
車中泊用マットレス・寝袋・シュラフ
車中泊を快適に楽しみたいなら、倒したシートの段差を解消できるマットレス等のベッドキットは欠かせません。
ベッドキットを活用して水平な床面を作るほうが圧倒的に寝やすくなります。
倒したシートの上に敷くだけのマットタイプや完全な水平を実現するラックタイプなどがあるので、好みや予算で選ぶとよいでしょう。
もちろん季節に合った寝袋やシュラフもマストアイテムですが、まずは自宅でお使いの寝具を持っていって寝心地を試してみるのもおすすめです。
カーテン・シェード
カーテンやシェードはプライバシーを守るためにも車中泊に必須となるアイテムです。
窓の形に合わせて専用のものを選ぶと、隙間なくピッタリと取り付けることができます。
季節によっては、断熱性や保温性のあるタイプを活用することで、車内の快適な室温を保ちやすく便利です。
また、明るさ調節にも役立つため、カーテンやシェードのどちらかを活用することをおすすめします。
ポータブル電源
ポータブル電源は、快適な車中泊のために非常に便利なアイテムです。ポータブル電源なら、どこにでも置くことができるため、電源のない場所でも便利に使用することができます。
スマホの充電はもちろん、扇風機や調理機器なども動かすことができます。
大きな電力が必要ない機器の場合は、小型のポータブルバッテリーでも十分です。
例えば、スマホの充電や照明器具などの場合、200〜500Whの容量のもので問題ありません。
小型の家電も使用する場合は、500〜700Whのポータブル電源があると安心です。
ポータブル冷蔵庫
車中泊を楽しむ際、食材や飲み物を長時間新鮮に保ちたいですよね。
食中毒予防はもちろんのこと、「キャンプと言えばキンキンに冷えたビールが飲みたい!」という人も多いのではないでしょうか。
夏場は保冷剤だけでは物足りない時も多いため、電源付きのポータブル冷蔵庫があると便利です。
12Vのシガーソケットから電源をとるものや、専用バッテリーで稼働するものもあります。
冷凍・冷蔵だけでなく、保温にも対応した温冷庫もラインナップされています。
作動音が気になる人は、冷却方式や音に着目してポータブル冷蔵庫を選ぶと良いでしょう。
LEDランタン
車中泊にはLEDランタンは必須アイテムと言えるでしょう。
車内でガス缶などの燃料を使ったタイプのランタンを使用すると、火事や一酸化炭素中毒のリスクがあるため、安全なLEDランタンの方がおすすめです。
選ぶ際は、明るさ(ルーメン)と点灯時間に着目しましょう。
車内で使用する場合は、100〜300ルーメン程度で十分です。調光機能付きのものが最もおすすめです。
点灯時間は長ければ長いほど安心ですが、8時間以上もつものを選べば一晩中使えます。
充電式や電池式、明かりの色、デザインなど、さまざまなLEDランタンが販売されているため、自分の好みに合ったものを選びましょう。
車中泊を快適にするコツ
軽自動車で車中泊を快適に楽しむためには、いくつかのコツがあります。
ここでは初心者の方でも簡単に実践できる方法を4つピックアップしました。
車中泊を快適にするコツ
1つずつ解説します。
睡眠環境を整える
車中泊で最も重要なのは快適な睡眠環境を整えることです。
狭い車内でも良質な睡眠をとるためには、車の選択だけでなく寝具の選択も重要です。
車中泊用のベッドキットでできるだけフラットな床面を作ることはもちろん、季節に合ったシュラフなど、暑くならない・寒くならない寝具を用意することも欠かせません。
カーテンやシェードを活用してプライバシーを確保することも大切です。
夏は通気性を確保し、冷却アイテムを活用する
夏の車中泊で最も気をつけたいのは、暑さです。通気性を確保し、冷却アイテムも活用しましょう。
軽自動車は普通車に比べて車内が狭く、熱がこもりやすいため、少し窓を開けて外気を取り入れるのがおすすめです。
虫や防犯面が心配な方は、ドアバイザーか、網戸代わりになる虫除けネットを取り付けるとよいでしょう。
冷却アイテムとしては、USB扇風機やクールタオルなどが便利です。
ただし真夏は、いくら対策をしても熱中症の恐れがあるため、車中泊する場所や時期は慎重に選ぶようにしましょう。
冬は断熱や防寒グッズを検討する
冬は断熱や防寒グッズで寒さ対策が必須です。
特に窓ガラスは最も熱が逃げやすい部分なので、断熱性・保温性のあるシェードでカバーすると良いでしょう。
服装やシュラフなども冬に適したものを活用し、必要に応じて電気毛布やカイロなどの便利なグッズも検討してみてください。
また、結露対策も忘れずに行いましょう。
結露対策には、除湿機(除湿剤)を活用する、扇風機(サーキュレーター)で空気を循環させるといった方法が効果的です。
車には結露で凍った窓を拭くためのスクイージーやスプレーなども用意しておくと安心です。
近隣の施設が整った場所を利用する
車中泊を快適に過ごすためには、近隣の施設が整った場所を利用することも大切です。
たとえばRVパークや道の駅なら、トイレや入浴施設が整っている所も多くあります。食事や買物もできて非常に便利です。
また、炊事場やトイレ・シャワーが備えられたオートキャンプ場も間違いない選択肢の1つです。
ただし「車が停められる場所ならどこでも車中泊してOK」というわけではありませんので、施設の利用規定をしっかりと確認しましょう。
たとえば、サービスエリア・パーキングエリアはNGです。施設や利用者に迷惑をかけない配慮も、車中泊を楽しむための必須事項のひとつです。
軽自動車で車中泊をする際によくある質問
ここからは軽自動車で車中泊をする際に気になる項目を質問形式で紹介します。
軽自動車でも夫婦2人で車中泊はできますか?
軽自動車の車種によっては、夫婦2人でも車中泊できることがあります。
ただし、運転席側のアレンジが難しい車種の場合は、大人1人が限界です。
もし2人で広々と車中泊をしたいのであれば、軽バンをおすすめします。
軽バンであれば、2人分の荷物を載せた上で、大人2人が寝転んでも圧迫感なく過ごすことができるでしょう。
車中泊しているとき、エアコンはどのように使うべきですか?
車中泊中にエアコンを使用したい場合は、ポータブルエアコンの利用をおすすめします。
ポータブルエアコンを持参し、ポータブル電源とセットで使用することで、安定して使用できます。
車のエアコンをエンジンを切ったまま使用すると、バッテリーが放電してしまう原因となります。
また、エンジンをずっとかけたままにすることはマナー違反です。車のエアコンを使用しない方法を検討しましょう。
軽自動車を車中泊用に改造する時の注意点は?
軽自動車を車中泊用に改造する際、車検を通すことができるかどうかが重要なポイントとなります。
特に、安全な走行を妨げるような改造には注意してください。
現代の車には、エアバッグやシートベルトなど、安全性を制御するセンサーが多数搭載されています。
改造を行う際には、これらに影響を及ぼさないように注意しましょう。
まとめ
軽自動車での車中泊は、工夫次第で快適に楽しめる魅力的なアウトドアと言えます。
ポイントは車中泊に適した車種を選ぶこと。特にフルフラットシートや車内空間の広さに着目して選ぶのがおすすめです。
また、必要に応じてベッドキットやカーテン・シェードなどのグッズも揃えて、換気や保温に気をつけることが大切です。
マナーを守りながら、安心安全で快適な車中泊を実現しましょう。
記事で紹介した商品を購入した場合、売上の一部が株式会社MOTAに還元されることがあります。
商品価格に変動がある場合、または登録ミスなどの理由により情報が異なる場合があります。最新の価格や商品詳細などについては、各ECサイトや販売店、メーカーサイトなどでご確認ください。 p>
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