暗黒地下音楽チャンネル 2018年02月
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暗黒地下音楽チャンネル
Sightings - Sightings
Sightings - Sightings (CD) 2002
このシンプルなジャケからは想像もつかない…

US爆裂ノイズロックバンド。記念すべき1stアルバム。
確かバンドは既に解散しているんだっけか?
90年代中盤ジャンクムーブメントも去りポストロックが世の中を席巻した後に訪れた
ノーウェーブムーブメントは進化したジャンクとも言えそうで
(事実80‘sジャンクの発掘~再発見から再評価などもこの頃あったと思う)
ポストロックの静けさに飽きて騒々しいい音が再び求められた2000年代初頭
そんなノーウェーブムーブメント中でも広く名前を知られたのは
おそらくLightning BoltBlack Diceと言ったバンド達だと思われるが
ニューヨーク(だったよな?)のSightingsも同軸に活動していた模様。
上記2バンドと決定的に違うのはその万人ウケしないであろうノイズ量で表現される
スピーカーがぶっ飛びそうな爆音っぷりやボロボロで歪んだ音質
パンクの初期衝動とフリーキーなセンスを融合させたマニア向け音源。
作品を追うごとにノイズ度はアップしていきその内只のノイズになるという…
(後にスタイルの変化を遂げインダストリアルっぽくなる)
以前Wildheartsの時に「メジャーデビューしたSightings」とか書いちゃったけど
改めてこっちを聴くとやっぱ違うかな?とも言えなくもない…。
こちらは紛れもないボロボロな爆裂ノイズロック!









The Wildhearts - Endless, Nameless
The Wildheats - Endless, Nameless (CD) 2010

97年にリリースされたアルバムにシングル曲を追加した2枚組み再発盤。
どのカテゴリーに入れるか迷ったが敢えてロック系とする・・・理由は後ほど。
そもそもこのバンド自分的には興味のそそる要素のない筈であったが
このアルバムだけは勝手が違いこの間のCowsやアンフェタレーベル系を
80‘sUSジャンクとするならこのアルバムは90年代型ジャンク系の到達点の一つとも言え
徹底したオーバープロダクションによるノイジーに歪められた
ギター、ベース、ドラム音が渾然一体となって襲ってくる感じと
全体を覆う金属質でインダストリアルともとれるような質感がカッコ良い!
ただ先にも触れたカテゴリーの件で敢えてロックにしたのは
既存のジャンク系とは異なり楽曲センスが徹底したキャッチャーかつロックンロールなノリである事と
その他のアルバム(聴いた事ないけど)は多分普通ロックだと思われる為
このアルバムを(おそらく)普通の人が聴いたら…
「何でこのバンドこんなに音悪いの?」
と、ツッコまれるであろう
そう!
このバンドは普段は普通のロックなんだよ!おそらく
ただバンドの気まぐれ?で生まれたとも言えそうなこのアルバムは
USジャンク系バンドやその他ノイジーなロックを愛する人にも聴いてほしい。
かなり強引に例えるならSightingsがメジャーデビューしたらこんな感じになるのかな?








Assembrage - A Curtain Call Of An Aeon
Assembrage - A Curtain Call Of An Aeon (CD) 2018

大阪からの刺客!デス・メタリック・ハードコアバンド!
1stプレス盤は即ソールドアウトになったがこちらは2ndプレスバージョン。
いわゆるボスHM2エフェクター?全開なローチューンドギターを中心に
ドッカンドッカンなパワフルドラミングと噛み付くような咆哮ヴォーカル。
Entombedなどに見られるスウェデス影響下な感じではあるものの
ヴォーカリゼーションなどからも伺えるように根っこの部分はハードコアしている。
ハードコアとメタルがなかなか上手く混同しており
デスメタルファンやハードコアファンにも受け入れられる音楽性で
所々に流麗なギターソロも絡めながら聴かせどころもありつつも
通常のデスメタル等では味わえない破壊力とガッツに満ち溢れている。
気合い一発ガツンとくる音が聴きたいのならお勧めである。






Cows - Old Gold - 1989-1991
Cows - Old Gold - 1989-1991 (CD) 1996

このCDのリリース時期がなかなか微妙だが・・・そんな事は置いておいて
当時のUSジャンク・シーンの一端を支えていたと思われるレーベルAmphetamine Reptile Records
そんなアンフェタレーベルの中でも深い関係にあったと思われる牛達ことCows。
おそらく黄金期の頃のアルバムから選出されたコンピレーション盤!
(「Daddy Has A Tail!」(89)、「Peacetika」(91)は今回が初聴き)
USジャンクと言えばPussy Galoreなどが思い浮かばれるがガロアの爆発ガレージロックとは違い
グニャグニャとした感じのノイジーギター&ベース音と並んでどこか人を食ったようなヴォーカリゼーションや
全体的にふざけた感じのテイストなジャンク・ロックを披露!真面目にやろうとしてないね。
コレだよコレ!
懐かしのUSジャンク・・・・。
―Daddy Has A Tail!―(89)
01. Shaking
02. Camouflage Monkey
03. Part My Konk
04. Bum In The Alley
05. By The Throat
06. I Miss Her Beer
07. Sugar
08. Chasin' Darla
09. Sticky & Sweet
―Effete And Impudent Snobs―(90)
10. Memorial
11. Dirty Leg
12. Big Mickey
13. Preyed On
14. Whitey In The Woodpile
15. Cartoon Corral
16. Little Bit
―Peacetika―(91)
17. Hitting The Wall
18. I'm Missing
19. Can't Die
20. 3-Way Lisa
21. Good Cop
22. Peacetika
―Slap Back―
23. One O'Clock High








Hide - Resurrection / Force Fed
Hide - Resurrection / Force Fed (デジタル) 2015

Hideと聞くと多くの人が某○・ジャ○ンのアノ人を思いうかべるが
ここでのHideとはシカゴ出身のダークウェーブ~インダストリアルユニットの話である。
編成は男女2人組と思われ最近まで全く知らなかった!?
くぐもった感じで煙に巻くようなダークでトライバル感覚な音像に
気だるい呪術的な女性ヴォーカルと、言った具合にダークウェーブをベースとした
ポストパンク~インダストリアルな昨今の流行を取り入れたスタイル。
近々1stアルバムが出るようでそちらも聴いてみようと思う。
Pig - The Gospel
Pig - The Gospel (デジタル) 2016

密かに復活していたPig!!
かつてのようなバリバリのインダストリアル・ロックな雰囲気は後退して
(個人的には)傑作「Sinsation」のような高揚感はあまり感じられない。
当時の作品では特徴の一つでもあったオーケストレーションなセンスや
ジャズロック~ビッグバンド的かつスケール感のある楽曲が得意だったはず・・・。
古くからのファンにとっては物足りないかも知れないが
逆に馴染みのない人には聴き易い感じのキャッチーなエレクトロニックなロックと、言ったところか?
昨今のインダストリアル・ロック事情は・・・なんと言うかソフトな印象を受ける
90年代にやたらと量産されていたインダストリアル・ロック系とは多少異なるようで
あの頃のような尖った音色や攻撃的に攻めてない感じで
そういった意味では昨今のポストパンク~インダストリアル系アーティスト群の方が
俄然尖った音色かつ楽曲的にも攻めて来ている。

https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=3991847478/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/



Hypofixx - Symbiosis
Hypofixx - Symbiosis (デジタル) 2018

ニューヨークのEBM系インダストリアルユニット。
トランシーなリードシンセを中心にキャッチーな楽曲センス。
全体的にアッパーなノリな感じの現行EBM系スタイルど真ん中か?
個人的にはもっとダークで攻撃的なヤツを希望。

https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=2035902733/size=large/bgcol=333333/linkcol=e99708/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/



JK Flesh - Suicide Estate
JK Flesh - Suicide Estate (CD) 2017

去年リリースされた「Post Self」でもその健在ぶりを十分に見せつけた
Godfleshのジャスティン・k・ブロードリックによる1人Godfleshとも言えそうな
本ユニットはヘヴィ、ダビー、ダークと、三拍子揃った暗黒ダブステップ?感覚な音世界。
過去にやっていたTechno Animalの発展系に近い感覚もするダビーテクノスタイルとも言え
トライバル~アンビエントまで幅広く盛り込まれた音楽性も楽曲に華を添える。
ジャスティン自身によるインダストリアルミュージックに対する可能性の一つの追求がなされた作品で
昨今のインダストリアル・テクノに匹敵する否!それらも凌駕するドヘヴィビーツのオンパレード。
自らの名前?JKと(God)Fleshと名乗っている辺りにもニヤリとさせられる。
Out Out - Ridotto
Out Out - Ridotto (デジタル) 2018

USはマサチューセッツのEBM系アクト。
96年のアルバム「Nisus」しか持ってないのであまり詳しくは知らないけど
90年代初頭から活動しているようでこうしてまだリリースしているので活動は継続されている模様。
昔のEBMみたいにドラムマシーンビートとかじゃなくテクノ系統なビートに
トランシー又はハウス色の強い感じのエレクトロで構成されたスタイルは
尖った感じがないというか・・・正直なんの変哲もない(現行の)EBM系スタイルってところか?
昔はもっとエッジの効いた音色だったと記憶しているが・・・もっとパワフルでグッとくる曲が欲しいところ。
(最近のEBM系ってこんなのばっかなのかな?)
因みにこのアルバムはデジタルオンリーっぽい。

https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=1643809313/size=large/bgcol=333333/linkcol=0f91ff/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/





The Soft Moon - Criminal
The Soft Moon - Criminal (CD) 2018

USはオークランドのポストパンクバンド2018新作!
過去作と比べるとインダストリアル色が若干強い感じのポストパンクスタイルで、
ジャキジャキとした感覚の金属質感な音色から弾き出される
ハードに押し寄せる楽曲からメロウな雰囲気の楽曲まで
(音色的にはEBM系ともとれそうな感じの曲もあり)
今までのスタイルを踏襲しつつ全体を通して力強さが増した作品。
持ち味だったスペーシーサイケデリア感は後退したかな?
その分ハードエッジな感じが増した感もあるので自分好みとも言える。

https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=3874211033/size=large/bgcol=333333/linkcol=0f91ff/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/