love letter [邦画]
岩井監督、数々の名作がありますが、中でも「love letter」がとり上げられていました。
岩井監督の映画の中でも、最も好きな一本ですが、それ以上にまた深い思い入れのある映画でもあります。
ご覧になった方はご存知と思いますが、この物語、舞台は小樽です。
ロケ地も大半が小樽で、歴史を感じさせる石造りの建物や情緒ある坂道など、市中の様子も随所に出てきているようです。
ところが、映画工房での紹介で取り上げられたシーンは自転車置き場のシーンで、
なんとそこだけ、小樽からは100キロも離れているわが母校の自転車置き場なのです。
100キロもロケハンしたとは思えないので、何かしらの縁があったのかな。
実は、しばらくそのことは知らなかったのですが、なにかのきっかけで母校のホームページにアクセスしたら書いてました。
残念ながらミポリンは来てませんが、鈴木蘭々や酒井美紀がやってきてたはずです。
この時の校舎も自転車置き場も、もうないので観るととても懐かしい。
そういえば、酒井美紀と柏原崇、「白線流し」とどちらの共演が先だったんだろ。
この物語、最初は渡辺博子っていう女性(ミポリン)の話だったんですよね。
それが転じて、やりとりをする藤井樹(こちらもミポリン)が書く、
想い出をなぞる手紙の中に、
あの時、あの時代のかけがえのない気持ちが、かげひなたにこもっていて、
いつのまにか藤井樹の話になっていく。
その移り変わりがスムーズで、知らぬ間にやられちゃいます。
なんにもはっきり言っていなくて、その時の日常があるだけなんですけど、
そして、少し時を経て、それらのことを落ち着いて書いているだけなんですけど、
内包された気持ちがわかるんですよね。
そこが秀逸でした。
序盤の謎解きみたいな部分もおもしろかったですよね。
タイトルが指すlove letterってどれのことだろう。
最初の手紙のことだったのかな。
それとも、渡辺博子に宛てた、想い出をなぞる手紙のことだったのかな。
その手紙、他人のためにしたためたことで、自然な気持ちが表現できていましたよね。
自分では気づかない想いに、もらったほうが、気づいてしまうほど。
この映画、渡辺博子のラストシーンと、
藤井樹のラストシーンと両方ありますよね。
特に、藤井樹のラストシーンがステキだったなぁ。
この物語、珍しくトヨエツが2番目に愛される男をやっています。
今ならさしずめ、田中圭あたりが定番の役どころですが、
そういったところも興味深いですね。
また、藤井樹の仕事場の同僚役で、長田江身子という人が出ています。
ちょっぴりセクシーなモデルさん?で、
その当時だけ出てたような人だったんで、結構懐かしかったです。
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今度は母になる。かつて姉妹だった北川景子と沢尻エリカ-「間宮兄弟」 [邦画]
「クローズド・ノート」で伊勢谷友介にオトされてしまった時、
こんなことでぇ・・・ とものすごく悔しく感じましたが、
今回は藤木直人が伊勢谷友介のときみたいには、しゃあしゃあとしていなかったので、
まぁ、許しましょう(笑)
オトされた後は恋人時代も束の間、あっという間に母親になってしまいました。
北乃きいや多部未華子が社会人役をやるようになってしまったように、
沢尻エリカも女から母に移り変わるタイミングに差し掛かってるのかと考えると
少し寂しさを感じてしまいますね。
その沢尻エリカ、こないだのスーパー不動産屋のお姉さん役が評判だった北川景子とかつて姉妹だったことがありました。
それがこの映画、「間宮兄弟」です^^
沢尻エリカが「1リットルの涙」でブレイクした後、また見たいな~何かに出演してないかな~と思ってた頃に公開された映画でした。
監督は森田芳光。
森田芳光の作品だったらもっとプロモーションされていても良さそうなモンですが・・・
公開当時はさして話題にもならず、上映館数も少なかったみたいですね。
脚本も確か森田芳光だったと思いますが、わたしはこのような話を書ける人を尊敬します。
何故かというと、基本的にごく日常的な話で、大きな感動もなければたいした成長物語もないからです。
その何の変哲もないような事を面白く見せる技術、あるいはこの話は面白い話になるんだと確信して話を書き始める発想と構成、展開。
この映画のようにホントになんでもないようなシーンがそこはかとなく面白いという映画、なかなかないですし、私は大好きです。
自分の心の中に持っている小さな幸せ。
普段は気づかなくても、観客として、文字通り客観的に
劇中で描かれるささいな心のひだを見ることによって、
その小さな幸せをしみじみと感じられる作品ではないでしょうか(^_^)
当時、お目当てだった沢尻エリカも、その後の彼女に比べて、爽やかに可愛くて最高でした。
常盤貴子も思ったよりかなり可愛かったですよ。
沢尻エリカと十分張り合えてました。
そして、沢尻エリカの妹役をやってた北川景子。
中盤の浴衣姿も良かったですが、後半輪をかけてイイ感じになってました。
その後、『そのときは彼によろしく』という、長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の
黄金のトライアングル物語にも出演する予定ときいて、当時、楽しみにしていました。
北川景子が、浴衣を正式な(いさぎよい?スースーする?意味わかります?)着方をしてる
事をアピールするシーンもあります(笑)
また、サンチーに会いたいですね^^
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そのときは彼によろしく
そのときは彼によろしく・・・その2
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美少女オーラはいつ消えた?-「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」 [邦画]
CSで、岩井俊二監督の実写版が放映されていて、観てみました。
岩井俊二監督というと「Love Letter」という作品に、
私の母校の自転車置き場が登場しています。
この作品、封切り時にはそんな話は全く知らずに見逃していて、
長年、観たくて観たくてたまらなかったところに、
数年前のまだ冬の頃、土曜の昼あたりに突然放映され、たまたま見ることが出来ました。
しかし、地上波だったせいか、肝心の自転車置き場のシーンはカットされてしまったらしく未登場。
ガッカリしたんですが、それ以上にお話が素敵で、とっても観た甲斐が感じられました。
いろんな賞をとったり、
おとなり韓国で最も愛されている映画の一つになっているのにもうなずける内容だったと思います。
特に、学校の図書室をめぐるエピソードがよかったなぁ。
DVDも長らくリリースされていませんでしたが、
WOWOWで放送されたので、自転車置き場のシーンが確認できました。
そんなこんなで好きになった岩井俊二監督の作品ということで、
少年の頃の夏の思い出に浸りたいという気持ちもあり観てみた
「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」。
14歳の頃の奥菜恵が出演していて、美少女オーラ出しまくりでした。
たまにそういう女の子、いますよね。
その他には、例えば「青春デンデケデケデケ」の高橋かおりとか、かな。
あと、「ドラゴン桜」くらいまでの長澤まさみなんかもそうかもしれません。
そういう人たちって、おとなになっても綺麗ですが、
何故か、オーラはしぼんじゃうみたい。
それが不思議です。
無垢だからこそ出るオーラってあるのかなぁ。
作品を観てて、そんなことを思いました。
私は大人の女性にしか興味はないんですけど、
またそんなオーラを出す人が現れたら、是非大きなスクリーンで観てみたいですね^^
私、大林監督の「なごり雪」という作品が大好きなのですが(何故好きかは過去記事を参照ください)、
その映画で重要な役柄を素晴らしい感覚で演じている反田孝幸という俳優さんが、
この映画に子役で主演しています。
「なごり雪」好きにはたまらないと思うので、
そんな方と美少女オーラコレクターな方は、是非ご覧になってみてくださいね(^_^)
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なごり雪
この道をクロスバイクで走りたい-「ハルフウェイ」岡田将生と北乃きい
ヤマモミジ・・・「北の国から」の手紙
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この道をクロスバイクで走りたい-「ハルフウェイ」岡田将生と北乃きい [邦画]
高校生の女の子の等身大の姿を描いた作品で、
ex-女子高生の方が観たなら、共感するであろう描写満載の作品だと思われます。
逆に、ex-男子高生からしたら、当時こんな面倒くさいものと関わってたんだ~(笑)
と思うくらい女の子側の正直な視点から観た作品で、
男性脚本家、男性監督の描く、
いくばくか偶像化された女の子ばっかり観てきた自分には、結構新鮮でした。
多分当時から、偶像ばかり追っていて、ホントの女の子のことを理解しようとする気持ち、
ちっとも持ってなかったと思います^^;
劇中では、岡田将生が女子高生(北乃きい)の、
思ってること、言いたいこと、一緒にしたいことすべてを受け止めていて、とても立派でした。
まるで、チッチとサリーみたい。
あれが女の子が男の子に描く理想、憧憬(現実にはほとんど存在しない?)なのかな~
そういう人に近づけるよう、頑張らないといけないですね(^_^;)
物語の序盤に、学校帰りのふたりが、川沿いの道で会うシーンがあり、
その道がとっても素敵です。
なのにこの道、学校のすぐ横なんですよね~
こんな道がすぐ側にある学校に通ってみたかったなぁ。
気になって、ロケ地を調べてみたら、
これがなんと驚くことに、自宅から10㎞程度の場所でした。
ということで、今は、いい陽気の日に、この道をクロスバイクで走ってみるのが夢です^^
こちらはもう、お彼岸も過ぎているのに、また雪が残っていて、
気温も思ったほどに上がっていません。
でも、GWの頃になれば、きっと気分のいい季節になっていると思います。
今からその日が楽しみです♪
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忘れられない過去を持つ相手との恋愛-「雨よりせつなく」 [邦画]
ここのところ、
コードブルーの浅利陽介、不毛地帯の小雪、クロスゲームのあかねちゃんなど、
決して忘れることの出来ない人を胸に秘めた相手との恋路を多く見るような気がします。
ちょうどCSで、そのような恋愛をとりあげた映画が放映されていたので、観てみました。
「雨よりせつなく」というタイトルの作品でした。
雨ってやさしいだけじゃなくて、せつなくもあるんですね。
「リアルクローズ」で、2枚目半な上司を演じ、女の子に人気だった西島秀俊が、
過去に事故で恋人をなくした男。
その西島秀俊と恋に落ちる女の子が主演の田波涼子という人でした。
(私は田波涼子をこの作品で初めて知りました。)
相手の中にある忘れられない想い出と、どう心の折り合いをつけていくのか、
それが知りたくて観ましたが、さすがに難しいテーマだったようです。
道義的にも、忘れるなんてできないし、忘れろとも言えないので、
唯一残されたやさしさは、相手にわからないように思い続けること、
それ以外にないように思えました。
でも、比嘉愛未にしても、壱岐正にしても、樹多村光にしても、西島秀俊にしても、
誰も出来そうにないんですよね~
きっと、ものすごく難しいことなんでしょうね。
どれかひとつだけでも胸を打つ答えを提示してくれるような物語を、見せて欲しいですね。
坂井真紀がする、ちょっとだけ余計なこと-「ノン子36歳(家事手伝い)」 [邦画]
ので、2008年の暮れに公開された、坂井真紀主演「ノン子36歳(家事手伝い)」という作品が、
CSで放送されていましたので観てみました^^
タレントくずれでバツイチ出戻りの坂井真紀。
はたから見れば、36歳家事手伝いですが、
プライドも高く、野心=夢もまだまだ捨てきれないでいます。
が、その実さびしくて、
話しかけてきたテキ屋見習いの草食系男子にクールに接し立ち去るも、
気になって振り返り、用事をきいているうちに、その根無し草を拾って帰ってしまいます。
拾われ男子くんも、何故か自転車の二人乗りに誘ったり、
お互いに、ちょっとづつ余計なことを重ねていくうちに、
知らぬ間に深く知り合っていくというようなお話でした^^
結末に向けてのストーリーテリングは、決して上質とは言えないかもしれませんが、
寂しくなっちゃったとき、何かに頼り誰かとふれあっていたいと思うとき、
ちょっとだけ余計なことをすることによって、
開けてくることもあるんだな~と思わされるような作品でした。
神社の境内に続く坂道の階段で、行き交う人を眺めるシーン。
こういうのを見ると「セカチュー」思い出しますね^^
坂井真紀って、たぶんかなりナチュラルメイクですよね?
劇中、ある男性にあえなく陥落するシーンがあって、
かなり体当たりな演技をしてました。
不意だったんで、ちょっと驚きました。
キムタクの正座がきれい-「武士の一分」 [邦画]
当時、山田洋次監督とキムタクで世界を狙う…
ということで始めたプロジェクトだったんじゃないかと思います。
共演した壇れいってきれいな人でしたけど、
私はそれまで知りませんでした。
一般的に、あまり知られていなくて、きれいで、演技もちゃんとできる…となると、
監督としてはとっても使いたくなるんでしょうね、きっと。
観ていて、キムタクが壇れいを大切に思う理由はとってもわかるんだけど、
メインのエピソード前のキムタクは、どちらかといえば普通の人で、
あそこまで壇れいに慕われる理由というかエピソードがなかったような…
我々がキムタクそのものに抱いているイメージに頼ってたんじゃないのかなぁ。
だから、キムタクに先入観のない外国の人が観たら、
ちょっと説明不足に感じたかもしれないですね。
この映画以外に「ハウルの動く城」なんかでも、
何故、ソフィーがハウル(キムタク)を好きになっていったのか、
もっと強い演出がないと外国人にはわかりづらいのでは?と感じたことがありました。
日本人から見れば、キムタクだからということで説明不要なんですが…
逆に、カブがソフィーを好きになった理由はとてもわかりやすかったんで。
それにしても、キムタクの正座はきれいでした。
それが意外に感じましたね。
なんだかんだいって、最後のシーンにはウルウルきましたよ^^
劇中、始終鳥のさえずりや蝉の鳴く声が聞こえていました。
シジュウカラやトビやセンダイムシクイなどわかるのもあったのですが、
わかんないのも多かったですね~
鳥かごの中に入ってたのもわかりませんでした。
時間があれば全部つきとめたいという衝動に、ちょっぴり駆られました(笑)
ここで恒例のひとりごと。
屈託のない表情で、クローバーに飛び込んだあかねちゃん。
特に青葉など、微妙な空気になってましたね~
青空マーケットでは、光に青葉が好きアピールみたいのされるし、
私だったら、確実に心が折れてるな~^^;
史上最高のXマスイブ特別ロードショー「花より男子ファイナル」 [邦画]
映画版「花より男子ファイナル」の放映があったようなので
チラ見していました。
TBSはこの「花より男子ファイナル」が大ヒット。
続く「ROOKIES-卒業-」もこれをしのぐ大ヒットと、
映画でおいしい思いをしている風に見えますね(笑)
ここにきて、ヒットドラマの「JIN -仁-」が、謎解きをせず終わったので、
3匹目のどじょう狙いか?という噂も…
前2作はともかく、これの映画がまたもや大ヒットしてしまうと、
結末は映画で、という悪例を残すことにならないかな~
何か悔しいですね^^;
ダイジェスト観てると、やっぱり第1シリーズの最終回よかったな~って思いますね。
そして、第2シリーズの再会シーン、これも忘れられません。
番組では、わざわざコンビ復活して案内役を務めてくれていました。
それはそうと、井上真央ちゃん。
通して観るとずいぶん可愛くなりましたね~
最初から、肝のところでは可愛かったですけど、
けっこう、こっちが可愛い表情をさがしてあげてた気がしますが、
映画版では、そんなに探さなくてもホイホイ可愛い表情がありましたね^^
映画版のジャングルのシーン、すっごくサラウンド効いてたな。
さすがにスケールは、テレビシリーズと違いますね^^
「花より男子ファイナル」・・・ハラハラするんだけど?!
昨日のPetit Papa Noëlの訳を見つけました
花より男子 ファイナル PHOTO BOOK (フォトブック) 2008年 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/06/12
- メディア: 雑誌
天才子役の豪華競演・・・「椿山課長の七日間」映画版 [邦画]
テレビ版「電車男」のエルメス、最高でした♪
その伊東美咲が主演した、「君の名は。」とはちょっと違う
入れ替わりものの作品がこの「椿山課長の七日間」です。
入れ替わる相手が、びっくりポン(決して瀧のような相手ではありません・・・)。
テレビ版では、石原さとみがやってました。(当時はまだまだ垢抜けていない感じだったかも(笑))
最近の日本映画って、ハリウッド作品のように豪勢な娯楽大作というわけにはいきませんが、微妙な心のヒダに触れてくるような作品がありますね。
この映画版も、油断してたら、けっこう、ウルウルこさせられちゃいました。
テレビ版とは違い映画版は百貨店の同僚女性との話がクライマックスになっています。
ラストの、あんな気持ちで誰かを追っかけていったこと、自分にはないな~
追っかける方も、追っかけられる方もゆくゆくは経験してみたいですね(^_^)
非常に後味のいい作品でした。
伊東美咲は、やっぱりちょっと天然が入った感じの方がいいな~(^_^)
この作品で、志田未来(14才の母)と須賀健太(ALWAYS三丁目の夕日)の天才子役同士の共演がありました。
いつまでも子役ではいられないので、子供同士でからむというのは貴重な映像なのでは?
比べてみると女の子の方がずいぶん大人っぽいですね(^_^)
浅田次郎の同名小説を西田敏行、伊東美咲共演で映画化。突然死したが現世に未練を残す中年男が、絶世の美女になって3日間だけ生まれ変わることを許される。そして、現世に残された家族の秘密と親子の愛情、秘められた想いを知ることとなる。 (詳細はこちら)
「櫻の園 -さくらのその-」-2008年版 [邦画]
2008年版の「櫻の園」も観ておきたくなり、
時間を見つけて観てみました。
1990年版は、その年の映画賞を総なめするほどの傑作でしたが、
時間の切り取り方、そのフォーマットの勝利とも言われました。
対して2008年版は、不入りで有名で、
興行的には史上稀に見る惨敗であったようです。
オスカーが肩入れし、福田沙紀の美少女ぶりが際立つといわれた作品が、
どこでどう転んで不入りになったのかわかりませんが、
そういった部分にも興味をそそられました。
思い起こしてみると、1990年版、出演していた女の子の誰もが、
きら星のように輝いていました。
よくぞこれだけ可憐な女の子ばかり集めたな、というくらい。
誰の立場に立ってみても、それぞれに胸がしめつけられるような思いがあって、
それがトータルされて、映画全体をせつなく盛り上げ、
非常に愛おしさに溢れる後味を残していました。
2008年版は、良くも悪くも福田沙紀頼りだったかな。
その頼みの福田沙紀が、最初はワルイ子なんで、
ちょっと出鼻をくじかれてしまいます。
仕方のないことと思いますが、
前作が高校生活の一瞬を切り取った、
ふわふわとした美しい想い出のような話だったのに対し、
こちらの方はリアル女子高生に近い話になっていて、
あ~、現実はこうだよな、と目を覚まされることになるでしょう。
描いてるタームが長いので、桜の季節が終わってしまうのも
条件的に不利でした。
でもだからといって、興行成績同様にどうしようもない作品かといえば、
そんなことはありません。
より人間らしく描かれている分、きちんと泣ける場面が用意されていました。
前作は思い切り気持ちが高ぶるような作品ではありませんでしたし、
今作でも泣けるなんて全く期待してなかったところから、不意に泣かされましたんで、
あれ~、ちょっといいかも~と思えた瞬間でした^^
福田沙紀で泣きたい、と思ってる方々にはお勧めできる作品だと思います。
1990年版がお好きな方も、色々思い出しちゃって、
またその素晴らしさが再認識できるから、いいかもしれませんね(^_^)
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少年時代
櫻の園は遠く-「コールセンターの恋人」
「櫻の園」VS「少年時代」