2008年 09月 19日
色についてのいろいろなこと2 |
前回の話を忘れないうちに次に進みましょう。
今日は『三原色』の話です。
僕らは子供の頃から3原色は 赤 青 黄と習ってきました。
これは正解です。
でもこの3色の絵具を混ぜたらどんな色でも作れるかというとそううまくはいきません。
やっぱり奇麗な色はこの3色だけではだすことができません。
ですから絵具は最低12色位のセットから売っていますよね。
でも毎日見ているテレビやパソコン、雑誌などの印刷物、写真などは基本的には3原色からできています。
まずテレビなどの光を見て色を感じているものを見てみましょう。
光の三原色は赤(Red)緑(Green)青(Blue)でできています。(注 黄ではなく緑です。)
僕らはテレビではこの3色の光の組み合わせを見ているわけです。
黄色の光は赤と緑の光が合わさるとできるのです。
3色が合わさると白になります。
下の図が光を加えて色を表すことから加法混色といいます。

加法混色 RGB
これは実際にはなかなか実感できないですよね。
光を混色するという経験が普段は無いからです。
僕は以前ブラックライトだけに反応する絵具を使って壁画を描く仕事をしていました。
真っ暗な部屋のなかでブッラクライトを照らしてRGBの3原色の色の絵具を混ぜ合わせて
エアーブラシで描いていきます。
下がロンドンの夕景を描いた壁画です。

ここで白く光っているところは3色を混ぜ合わせて作ります。
黒ぽいところは何も描いていません。
光の3原色の加法混色を絵具で実感できるお仕事です。
普通の照明で見ると真っ白で何も描いてない状態です。
では次に印刷や写真でつかわれている色料の3原色について見てみましょう。
シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta), イエロー(Yellow)が色料の3原色です。
印刷の3原色とか顔料の3原色とかいわれます。
つまり、印刷物はこの3色の組み合わせでできています。
3色を組み合わせると黒になります。
これを白に色を加えて(光を減らせる)暗くしていくので減法混色といいます。

減法混色 CMY
カラー印刷では3色を加えるときれいな黒にならないので印刷などでは
黒(Black)を使います。BlackのKをとってCMYKの4色が基本色になります。
みなさんのプリンターのインクなどはこの4色が基本になっています。
このCMYKは皆さんも透明水彩を使った時などに実感するはずです。
色をどんどん重ねていくと黒っぽい色になってきますよね。
透明水彩の場合白を使わなくても微妙なグレーなども表現できます。
そして何も塗っていないところが一番白く表されるのです。
今日も少し科学的な話でしたが3原色の基本的な考え方について書いてみました。
しかし実際に油絵具などで描いてみると色の名前は違うしどう使うのよ。
白も使うし。という声が聞こえてきそうです。印刷のようにうまくいかないのが現実です。
次回はその辺のことについて書きます。
いつになるかな〜?
今日は『三原色』の話です。
僕らは子供の頃から3原色は 赤 青 黄と習ってきました。
これは正解です。
でもこの3色の絵具を混ぜたらどんな色でも作れるかというとそううまくはいきません。
やっぱり奇麗な色はこの3色だけではだすことができません。
ですから絵具は最低12色位のセットから売っていますよね。
でも毎日見ているテレビやパソコン、雑誌などの印刷物、写真などは基本的には3原色からできています。
まずテレビなどの光を見て色を感じているものを見てみましょう。
光の三原色は赤(Red)緑(Green)青(Blue)でできています。(注 黄ではなく緑です。)
僕らはテレビではこの3色の光の組み合わせを見ているわけです。
黄色の光は赤と緑の光が合わさるとできるのです。
3色が合わさると白になります。
下の図が光を加えて色を表すことから加法混色といいます。

加法混色 RGB
これは実際にはなかなか実感できないですよね。
光を混色するという経験が普段は無いからです。
僕は以前ブラックライトだけに反応する絵具を使って壁画を描く仕事をしていました。
真っ暗な部屋のなかでブッラクライトを照らしてRGBの3原色の色の絵具を混ぜ合わせて
エアーブラシで描いていきます。
下がロンドンの夕景を描いた壁画です。

ここで白く光っているところは3色を混ぜ合わせて作ります。
黒ぽいところは何も描いていません。
光の3原色の加法混色を絵具で実感できるお仕事です。
普通の照明で見ると真っ白で何も描いてない状態です。
では次に印刷や写真でつかわれている色料の3原色について見てみましょう。
シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta), イエロー(Yellow)が色料の3原色です。
印刷の3原色とか顔料の3原色とかいわれます。
つまり、印刷物はこの3色の組み合わせでできています。
3色を組み合わせると黒になります。
これを白に色を加えて(光を減らせる)暗くしていくので減法混色といいます。

減法混色 CMY
カラー印刷では3色を加えるときれいな黒にならないので印刷などでは
黒(Black)を使います。BlackのKをとってCMYKの4色が基本色になります。
みなさんのプリンターのインクなどはこの4色が基本になっています。
このCMYKは皆さんも透明水彩を使った時などに実感するはずです。
色をどんどん重ねていくと黒っぽい色になってきますよね。
透明水彩の場合白を使わなくても微妙なグレーなども表現できます。
そして何も塗っていないところが一番白く表されるのです。
今日も少し科学的な話でしたが3原色の基本的な考え方について書いてみました。
しかし実際に油絵具などで描いてみると色の名前は違うしどう使うのよ。
白も使うし。という声が聞こえてきそうです。印刷のようにうまくいかないのが現実です。
次回はその辺のことについて書きます。
いつになるかな〜?
by mitsuo_ishimoto
| 2008-09-19 12:50
| いろいろ
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