今日の環境問題は、私たちの日常の暮らしや経済活動と密接に関わっています。そして、私たち一人一人が、その原因の一端を担っていることを強く意識する必要があります。
秋田の将来にあるべき環境像を実現するためには、行政機関だけではなく、県民、事業者、民間団体など全ての主体がパートナーシップを持ち、それぞれ主体が期待される役割を明確にすることや、自主的・積極的に環境保全に取り組む必要があります。(→県民、事業者など各主体向けの環境配慮行動指針)
また、目指すべき環境像の実現にとどまらず、「SDGs」の実現への貢献も期待されます。
SDGs(持続可能な開発目標)
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年(平成27)年9月の国連サミットで決定した国際社会共通の目標です。
このサミットでは、2016(平成28)年から2030(令和12)年までの長期的な開発の指針として、「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」が採択され、その中核を成すSDGsは、17のゴール(目標)と 169 のターゲット(具体目標)で構成されています。17のゴールおよび169のターゲットが相互に関係しており、以下の特徴があります。
- 複数の課題を統合的に解決することを目指すこと
- 1の行動によって、複数の側面における効果を生み出すマルチベネフィットを目指すこと
SDGsの達成には、現状をベースとして実現可能性を踏まえた積み上げを行うのではなく、目指すべき未来を考えて現在すべきことを考える「バックキャスティング」の考え方が重要とされています。さらに、あらゆる主体が参加する「全員参加型」のパートナーシップの促進が掲げられています。
SDGs 17のゴール
環境省では、17ゴールのうち、13ゴール(★)は直接的に環境に関連しているとしています。
- 貧困の撲滅
- 飢餓撲滅、★食料安全保障
- ★健康・福祉
- 万人への★質の高い教育、生涯学習
- ジェンダー平等
- ★水・衛生の利用可能性
- ★エネルギーへのアクセス
- 包摂的で★持続可能な経済成長、雇用
- ★強靭なインフラ、工業化・イノベーション
- 国内と国家間の不平等の是正
- 持続可能な★都市
- ★持続可能な消費と生産
- ★気候変動への対処
- ★海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用
- ★陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性
- 平和で包摂的な社会の促進
- ★実施手段の強化と持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの活性化
《参考》17のゴールと169のターゲットはこちらをご参照ください。(出典:国連広報センター)
外務省ウェブページ「JAPAN SDGs Action Platform」