9年前に書いた旅のブログをリニューアルします。文や写真、その後の気持ちや情報なども追加、リニューアルしてみたいと思ってます。
天気が怪しくなってきた。
南国でよくある、いきなりゴーっとくるスコールみたいなのの兆しなんかもしれん。重たげな雲がいやな感じだ。
田舎道で、狭いんで、観光の車が多いんで、しばしば渋滞する。
走ったら走ったで、なだらかな丘陵地帯をほどよくクネクネと。
エアコン車の中は気持ち良すぎてついウトウトしてしまう。
気がついたら棚田のあたりに来ていた。
でかい。
中国のやつは、縦にデカくて、段々が上に上にと上がってて、山と一体化してしまってるけど、ここのやつは横にデカい。
これが世界遺産の棚田なんか。
丘の上のほうに道路がつけられていて、その下に棚田が広がってる。
道路に居ると目線の下にあって丘の上から見下ろす感じだ。
あちらこちらに展望所があって見晴らしが良い。
もちろん人気の観光地であるから、旅行者が一杯きてる。
特に欧米系の人たちが多いみたい。
田んぼの畦の間から、見えたり、消えたり。
わしらも道路から降って、畦の間に入っていく。
畦道は観光道路でもあるらしい。
展望所から展望所へ。
そうしてある場所はさすがに見晴らしが良い。
スケッチブックを持って、あっちやらこっちやら。
上から下を見るのと、下で下を見るのとは景色が違う。
牛がモウモウ言うとる。
わしらも含めて外人さんがやかましいのが気に入らんのやろ。
ここもやっぱり機械をつかってないのがええなあ。
なんとなくお社があったり、お地蔵さんがいたりしそうな雰囲気。
石灯籠もある。
田圃は緑一色やけどまだ稔ってはない。米ではなくて粳米のようやけど年に何回もできそうで、日本のように一度限りのという緊張感はまったくなくて南国の大らかさが漂っている。
鳥除けの銀のテープがきらきらしてんは日本でもよう見るなあ。
何故か日本の田圃に似たような雰囲気が漂ってるのは気のせいなんやろか。
水田の稲作やからどこでも似てるんやろか。
畦道に沿った水の流れを辿って下って行ったらさらさらと流れのある小川まで出た。
下から棚田を見上げるんも視点が変わっておもろい。
こういう棚田に限られた水を平等に分配するための特別な専門家がいてはると言うのをテレビ番組で見たことがある。
さっきから時々すれ違ってた欧米人の旅行者たちはわしとは見たいもんがちゃうらしく向こうの田圃に行ってしもたようや。
わしはこのあたりでゆっくりスケッチしてよう。
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この辺りの地図。
- より大きな地図で ジャテルウィ棚田 を表示
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