2010年 12月 16日
今日はベートーヴェンの誕生日だといわれている。 本当に12月16日に生まれたのかどうかは、とハッキリはしていないらしいが。 まぁでも、1770年のクリスマスの少し前に、オギャーと産声を上げたことはきっと間違いない。 その頃の日本は江戸時代。 第10代将軍家治の治世。 いや、将軍の名を出すよりも、田沼意次の時代、と言った方がわかりやすい。 それはともかく、ベートーヴェンのお話。 ベートーヴェンはあまりに偉大な作曲家であるがゆえ、その後の作曲家へ与えた影響は大きい。 たとえば、ブラームス。 ベートーヴェンを意識するあまり、交響曲第1番を完成させるまで、21年もの歳月を費やしたとされる。 マーラーなどはあからさまで、交響曲第5番の第1楽章の冒頭には、ベートーヴェンの同じ番号である第5交響曲の「運命の動機」である、ダダダダーン、のリズムをそのまま使っている。 他、ピアノ協奏曲第4番で冒頭にピアノソロのカデンツァをいきなり持ってきたり、交響曲に合唱をとり入れたり、従来にはなかった新たな試みをたくさん行った。 そのように、従来の音楽の形式や形態を崩し、ロマン派への扉を大きく開いたとも言える。 ピアノ曲はどうだろう? 32曲にものぼるピアノソナタは、ピアノの「新約聖書」とも言われている偉大な作品群。 (ちなみに「旧約聖書」はバッハの平均律クラヴィーア曲集) でも考えてみると、ピアノソナタをメーンにピアノ曲を作った作曲家は、その後、あまりにも少ない。 スクリャービンは、かろうじてそうか??? ピアノソナタ、という形式はともかく、ピアノという楽器そのものが、当時としてはまだ新しかった。 鍵盤の数も、現代のピアノよりも少なかった。 ピアノという楽器の可能性を大きく広げたのは、やっぱりショパンなんだろう。 ところで、ベートーヴェンの演奏家でまず思い出すのは、指揮者のフルトヴェングラー。 ワタクシがまだ若かりし頃(まだ若いけど???)、フルトヴェングラー指揮、バイロイト祝祭管弦楽団による、第九交響曲のCDをよく聴いていた。 そんな歴史的録音が、音声のみだがYou Tubeに… 第4楽章のバリトンのソロからだけど。 この映像、時間が足りなくて曲の途中で終わっている ベートーヴェンの第9交響曲の演奏時間は、テンポ設定にもよるけど、トータルでおよそ70分ほど。 CDの収録時間は、この第9交響曲の長さを基準に決められた、と言われている。 こんな所にまで影響を与えるとは、やはりベートーヴェンは偉大な作曲家なんだな~
by asahimamegoo
| 2010-12-16 16:55
| 作曲家
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