三度目の秋刀魚塩焼 - artなfoodsのDiary

三度目の秋刀魚塩焼

富嶽残照


母上を病院に迎えに行きその帰路に立ち寄ったスーパーの駐車場から
折しも太陽は地平線に沈み
其の残照が富嶽の冠雪を静かに紅く照らす
紅富士とは違う凄味にただただ怖れを抱くのみ

4:33pm, November 22. 2024. @Fujinomiya-City

富嶽残照 November 22. 2024.    Olympus PEN-F F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8  SONY NEX-7 ( 元画像の 6000×4000px を 1050×700px にクロップ )

 
 

 
 
 
 

三度目の秋刀魚塩焼

今シーズンはこれがラスト

価格的にはかつてのようなレベルになったものの、魚体の大きさや脂乗りそしてファッティーな旨味は遥かに及ばない今年の秋刀魚でありました。まあそれでも秋ともなれば風物詩として長年に亘り続いてきた『秋刀魚の塩焼』をどうしてもいただいてみたくなるものでして、その点に関しては妥協に妥協を重ねて買い求め、そしてこれがその三度目となるわけです。
ねえ、店頭で見ても小さいんだ...ホントにこいつを買うの?と自問しても、その美味しさの記憶が許してくれないのです。

三度目の秋刀魚塩焼   PETRI CAMERA CC Auto Petri 55mm F1.8  SONY α7

昔ならジャミ秋刀魚と呼ばれ加工用に回された魚体を、こうして多くのニッポン人がクチにしなければならないのは、なんだかこの国の凋落した経済状態を象徴している様で忍びないものがあります。オトナはまだしも、経済的に恵まれないコドモたちのための " 子供食堂 " とか、貧しさの極みみたいに " 粗末な学校給食 " の実情を考えると、いったい誰がこの国をこんなに貧しくしたんだ!と泣き叫びたくなります。そしてかつては貧困にあえぐ人々が大勢いて無料で配布される食糧に列をなして並ぶアメリカ国民もいた姿を、今こうしてニッポンがそうなりつつあるという事実とそれが身近な現実に起きていることを、高度経済成長期には誰も想像しなかったに違いないわけです。もう情けないったらありゃしない。
まあ小さな秋刀魚でもこうしていただけることを有難く思いたいものです。今シーズンはこれがラストかな…どうか来年は大きく肥えた秋刀魚がいただけますように。
 
 

 
 
 
 

霜月の庭風景  黄薔薇 そして秋霖楓


ひとつ...またひとつと咲く黄薔薇
気温が低いせいか蕾もゆっくり成長するようで
日替わりみたいに咲いては散るの繰り返しです
まだいくつも花蕾がスタンバイしてましてね…

霜月の庭風景 まだまだ続く黄薔薇の開花   OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F2  SONY α7

 
 


秋霖に濡れる楓
色づき始めた葉が鮮やかに見えます
これでまた気温もぐんと下降し
師走の庭へ向けての準備を始めているのです

霜月の庭風景 秋霖楓   Carl Zeiss Batis 2/40 CF  SONY α7RM5