■ 富嶽残照
母上を病院に迎えに行きその帰路に立ち寄ったスーパーの駐車場から
折しも太陽は地平線に沈み
其の残照が富嶽の冠雪を静かに紅く照らす
紅富士とは違う凄味にただただ怖れを抱くのみ
4:33pm, November 22. 2024. @Fujinomiya-City
■ 三度目の秋刀魚塩焼
今シーズンはこれがラスト
価格的にはかつてのようなレベルになったものの、魚体の大きさや脂乗りそしてファッティーな旨味は遥かに及ばない今年の秋刀魚でありました。まあそれでも秋ともなれば風物詩として長年に亘り続いてきた『秋刀魚の塩焼』をどうしてもいただいてみたくなるものでして、その点に関しては妥協に妥協を重ねて買い求め、そしてこれがその三度目となるわけです。
ねえ、店頭で見ても小さいんだ...ホントにこいつを買うの?と自問しても、その美味しさの記憶が許してくれないのです。
昔ならジャミ秋刀魚と呼ばれ加工用に回された魚体を、こうして多くのニッポン人がクチにしなければならないのは、なんだかこの国の凋落した経済状態を象徴している様で忍びないものがあります。オトナはまだしも、経済的に恵まれないコドモたちのための " 子供食堂 " とか、貧しさの極みみたいに " 粗末な学校給食 " の実情を考えると、いったい誰がこの国をこんなに貧しくしたんだ!と泣き叫びたくなります。そしてかつては貧困にあえぐ人々が大勢いて無料で配布される食糧に列をなして並ぶアメリカ国民もいた姿を、今こうしてニッポンがそうなりつつあるという事実とそれが身近な現実に起きていることを、高度経済成長期には誰も想像しなかったに違いないわけです。もう情けないったらありゃしない。
まあ小さな秋刀魚でもこうしていただけることを有難く思いたいものです。今シーズンはこれがラストかな…どうか来年は大きく肥えた秋刀魚がいただけますように。
■ 霜月の庭風景 黄薔薇 そして秋霖楓
ひとつ...またひとつと咲く黄薔薇
気温が低いせいか蕾もゆっくり成長するようで
日替わりみたいに咲いては散るの繰り返しです
まだいくつも花蕾がスタンバイしてましてね…
秋霖に濡れる楓
色づき始めた葉が鮮やかに見えます
これでまた気温もぐんと下降し
師走の庭へ向けての準備を始めているのです