QC検定1級の資格を取るために学習中です。
過去問を読み物に編集しました。
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※試験では赤字の箇所が選択肢問題として出題されています。
【問題】
2016年・秋
問9
①
顧客に満足を与える製品を提供するために、全社の各組織が何をすべきかについて、その役割を仕事の流れに沿ってまとめたものが品質保証体系図である。品質保証体系図は一般に、縦方向に新製品開発のプロセス、横方向に部門をとって、各業務(仕事の内容)を箱枠で表示して、仕事の全体像をフロー図で示している。また、右端に各業務で使用される規定や標準類を記載している。
②
製品に対する顧客の要求品質を品質特性に変換し、製品としての設計品質を定め、さらには製品を構成する部品の品質および製造工程の管理項目に至る一連の関係を系統的に展開していくことを品質機能展開(QFD)という。また、顧客の要求品質と品質特性との関係を二元表で示したものを品質表という。
③
製品の設計段階では、重大な不具合、故障、事故の発生の可能性を予測して、その発生要因を除去する未然防止が大変重要である。そのための手法として次のようなものがある。
a) 製品のシステムや構成部品に起こりうる故障モードを予測し、その原因や影響を解析・評価して、検出された問題を事前対策する。
手法名:FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)
b) 製品の不具合を引き起こす要因をシステム、部品など順次下位レベルに系統的に追求し、対策すべき経路、要因、発生確率を解析する。
c) 各部門の専門家が参加して、それぞれの専門分野の視点を加えて、予測される問題、および評価と対策に見落としはないかなどをチェックする。
手法名:デザインレビュー
④
製品の設計段階では、製品の開発、生産、使用、再利用・リサイクル・廃棄までを考慮して、LCA(Life Cycle Assessment)による影響評価を行い、環境負荷低減のための設計・運用が求められている。
⑤
20世紀前半における製品の品質保証は、できあがったものを検査して、合格した製品だけを売ればよいという“検査による保証”であったが、大量生産、自動化の時代になると検査工数が膨大となり、経済的に無視できない状態になった。1950年代には“結果の品質が望ましい状態になるようなプロセスを確立することにより経済的な生産を達成しよう”という考え方が生まれ、現在の品質保証の主眼となってきている。この保証方法を“プロセスによる保証”という。
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