2021/06/30
白刺黒王丸
2013年5月に札幌カクタスクラブさんから種子を入手したコピアポア属の「白刺黒王丸」。なかなか実生栽培がうまくゆかず、双頭の一株のみが育ちました。その双頭株が最近子を吹き始めました。
親の双頭株は白刺といっても薄い飴色の刺ですが、子株たちは純白の刺を揚げています。
この8本の子株、ちょうどいい大きさになってきましたので、養生中の袖ケ浦の台に接いでみたいと思います。
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
2021/06/30
2013年5月に札幌カクタスクラブさんから種子を入手したコピアポア属の「白刺黒王丸」。なかなか実生栽培がうまくゆかず、双頭の一株のみが育ちました。その双頭株が最近子を吹き始めました。
親の双頭株は白刺といっても薄い飴色の刺ですが、子株たちは純白の刺を揚げています。
この8本の子株、ちょうどいい大きさになってきましたので、養生中の袖ケ浦の台に接いでみたいと思います。
2021/06/29
2017年に松江市のI さんから頂いたエキノマスタス属「ラウイ(虎爪丸)」です。「SB525」なるFN付きの株です。
当時の画像が残っていました。
4年後の現在、かなり大人の姿に変身してきました。
ようやく「虎爪丸」の名にふさわしい刺が出てきたように思います。
これらの苗はまだ開花が見られません。実生後少なくとも6年は経過していると思われますので、サボテンの中ではかなり晩生です。
早く虎児を得てみたいところです。
2021/06/28
中学時代の親友Y君は私にサボテン趣味を教えてくれた恩人?です。その中学時代から30年後、40歳になったY君から実生2年生ぐらいの烏羽玉6苗を譲っていただきました。それからさらに30年以上たった今、その6本の苗は皆生き残っています。
球体直径は10cm前後です。冬は縮み夏は膨らみますが、基本的な大きさはもう変わらないようです。どの株も春から秋まで飽きることなく開花を続けます。自家受粉しますのでどんどん結実もします。これまで数百本の子孫を残してくれています。
三年前から頭上潅水をやめ、根元に潅水していますがその効果は画像の通り。これらの株は「フワフワ綿毛」は期待できなさそうです。ロフォフォラとしてはかなり強光を当てていますので綿毛の色も茶色がかっています。遮光を強くすればもう少し美しい綿毛が期待できるかもしれません。
サボテンは年取ると縦長になるものが多いですが、不思議とこれらの苗は扁平な球体を保っています。時々気まぐれに子を吹きますが、それを外してやれば、きれいな球体を保ってくれます。これからも永く付き合ってゆくであろう旧友たちです。
2021/06/27
オブレゴニア属の「帝冠」実生苗。2013年春に実生したので8年生です。オークション出品や、無償譲渡などで残る苗は3本です。それぞれ見てゆきましょう。
この苗は少し日焼け気味です。プチプチシート一枚の遮光から今月になり30%程度の遮光を追加しました。開花を繰り返し、多くの種を提供してくれています。
この苗は本来斑入りなのですが、現在斑は隠れて?見えなくなっています。昨年日焼けさせてしまいました。成長が遅いのでなかなか球体の下側に回ってゆきません。この苗も種をたくさん提供してくれます。ほとんどがかなり明瞭な斑入りの苗になるので貴重な種親苗になっています。
この苗は成長頭の苗です。扁平に育ち疣が多く重なって目指している理想の帝冠に一倍近い姿に育っています。
ここ数年これらの苗から提供された種を実生して数百本の幼苗が育っています。帝冠は育つ苗の個々の違いが小さく選抜の必要はありません。数年後には帝冠の小さな苗が縦横に並んだ育苗鉢がいくつか温室内に並ぶ予定です。
2021/06/26
サボテン栽培の興味から派生して、コノフィツムやリトープスなどのメセンも少し栽培しています。これらメセンの中でもディンテランサスは種類が少ないのでそのほとんどの種類の種子を入手して実生を楽しんでいます。今日はその中から南蛮玉(Dinteranthus pole-evansii) の実生株をご紹介します。
<2019年10月播種> 実生21か月の苗たちです。直径は2.5~3.0cm程度です。南蛮玉の愛称である「ゴルフボール」の面影が出てきました。種子はヤフオクで入手したものです。
<2020年9月播種> 実生9か月経過の苗です。直径は9mm程度。種子はこれもヤフオクで入手しました。
<2020年11月播種> 次の三群はいずれもメサガーデンから入手した種子を実生したものです。播種後7か月たっています。鉢は8cmのプレステラです。
”CM54”
”SB2343”
”#1480”
総じて言えることはディンテランサスはコノフィツムより育てやすくリトープスに近いということです。この時期、コノフィツムの多くのものは遮光を要しますが、ディンテランサスは直射日光を当てて育てています。これは多くのリトープスと同じです。
実生についてリトープスと比較すると、多くのリトープスは蒔いた種の数だけ発芽してその多くが健康に成長します。一方、ディンテランサスは発芽はしますが、成長途中で大小の差が大きく出て小さな苗は消えてゆくものが多いです。総じて歩留まりは播種数の二~三割程度です。
この二~三割程度という数字はプロには当てはまらないでしょう。あくまでも手探りで栽培を始めた初心者の数字です。
2021/06/25
温室南側の棚下にズラリとギムノカリキウム属のサボテンたちを並べています。棚下といってもここは温室南側。素ガラス越しの太陽光を終日浴びることになります。徐々にこの環境に慣らすため、春の早い時期から盛夏に至るまでこの場所に置いています。水はじゃぶじゃぶ与え、用土が乾かないようにしています。
<海王丸> ザッキーさんから頂いた苗。毎年多くの健康な種を提供してくれています。
<怪竜丸> 実生8年生。
<新天地> 実生8年生。最初の三年間は露天で育てていました。
<瑞昌玉> これも実生8年生
<光琳玉> 根腐れで養生中です。何とか持ちこたえてくれそうです。
<闘鷲玉> 実生8年生。あまり見かけないサボテンですね。
<ペンタカンサ> 胴切りを重ねて30年以上生きています。
<翠光冠> 掻き子です。そろそろこの苗自身が子吹きしてもらいたいところです。
<フェロシオール> 8年前に小さな苗で入手したもの。
<天平丸> 実生8年生。刺が貧弱な苗でしたが、この場所に置いて改善傾向です。
いきなりこの棚下に置けばどんなサボテンでも確実に日焼けしますが、春先から徐々にならせばギムノカリキウムのサボテンでも、丈夫に育つものです。
2021/06/23
本格的なサボテン栽培を再開した2013年春に実生した牡丹類が大きく育っています。旧ロゼオカクタス属の黒牡丹等はそれほど大きくはなりませんが、これら花牡丹の仲間たちはかなり大柄に育ちます。
<花牡丹> 少し甘やかしすぎたのか、縦長に育ってしまいました。しかし元気そうです。
<赤花三角牡丹> 三角牡丹にもいろいろなタイプがありますが、この三角牡丹は細い円筒形の疣タイプ。赤花はおまけです。今後かなり大型に育ってゆきそうです。
<岩牡丹> 花牡丹の仲間では一番整った形状をしています。8本あった苗も、無償譲渡やヤフオク出品で残り二本となりました。ここ数年、多くの種を提供してくれますので、次世代の育成が進んでいます。
これらの牡丹類、気温の高いこの時期に新しい疣を出して成長盛んです。秋の開花を控えて徒長させることなく、控えめな水遣りを行いたいものです。
2021/06/22
昨年10月に播種したウイギンシア属の「地久丸」です。それから8か月を経て、現在9cmのプレステラ鉢におそらく100本以上育っています。
このぐらいの大きさの幼苗の場合水を切らすといじけてしまって、その後うまく育ってゆかない場合があります。そこで、表土が乾燥して変色する前にこまめに水遣りしています。
逆に過湿気味に育てているので、一本の苗が腐敗すると周りの苗にあっと言う間に伝播して、全滅の憂き目を見ることもあります。そこで、2週間に一回程度殺菌剤のベンレートを薄めにして水遣り代わりにスプレーしています。
この二週間で、気温の上昇とともに一気に苗の成長が進んでいます。同時に苗の大小の差も目立ってきました。そろそろ植え替えが必要な状況です。
成長が進んだ苗は緑色が濃くなり、成長の遅れている苗は茶色のままです。
地久丸の場合、兜類の様に個々の苗の優劣の差はなく、皆同じような顔に育ってきます。そこで選別は個々の苗の顔色を見ることなく、成長の優劣だけを見て行います。
成長の良い苗から新しい鉢に植え付けてゆき、鉢が満杯になったらそれで植え替えは終了です。ただ、今回苗の数が多いので新しい鉢を二鉢用意する予定です。
Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。