2019年05月 - アレオーレのブログ

クロアチア フバル島のサボタニ

 今回の旅行の目的地の一つ、クロアチアのフバル島で見かけたサボタニについてです。


まずクロアチアについて。名前は聞いたことがあるがそれがどこら辺にあるか正確に言える日本人のなんと少ないことか。私もそのうちの一人でした。ある年齢以上の人は「旧ユーゴ」といった方がピンとくると思います。そう、あのチトー大統領のいた国です。


地図のイメージでいえば、地中海に突っ込んだ長靴の様な形のイタリア、その長靴の踵からふくらはぎにかけて描く線が面しているのがアドリア海。そのアドリア海を挟んでイタリアの対岸側にあるのがクロアチアです。まあ、ごちゃごちゃいうより地図をご覧いただいたほうが分かりやすいでしょう。Ws000000


隣国はスロベニアやボスニアヘルツェゴビナなど旧共産圏諸国です。クロアチアもその一角をなしていましたが、現在はEUに加盟しています。


通過は「クーナ」。EU域内で広く流通している「ユーロ(€)」は使用不可で、少し不便です。


私の訪れたフバル島はクロアチア南部の都市スプリト(SPLIT)の南側、アドリア海に浮かぶ小島です。澄んだ海が美しい。


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さて、本題のサボタニですが…。


島のあちこちに巨大なアガベ(竜舌蘭)とウチワサボテンが自生しています。特に竜舌蘭は巨大株が多くそのうちの一定数が筍の伸びた様な花径を挙げています。


竜舌蘭、ウチワサボテンとも原生地ではありませんので、過去のいずれかの時期に当地に持ち込まれたものと思いますが、それを感じさせないくらいごく自然にしかも数多く自生しています。


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竜舌蘭はかつてその繊維を使ってレースなどを作っていたようで、修道院では結構な値段で販売していました。お土産に一枚、と思いましたが修道女のあまりにも不愛想な態度に腹を立て、やめました。


球形サボテンを見たのは郊外レストランの窓辺に置かれた短毛丸のみでした。


明日はスペインマドリードの王立植物園について。


 


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三週間ぶりの温室

三週間の欧州旅行を終え、今日久しぶりに温室に出向きました。


その間に水遣りができないことや、高温への対策などそれなりの手を打って出かけましたが、いかんせん予想外の高温の日が数日あったことで、大事にしていたメセンの一部が致命傷を受けました。しかし、さすがにサボテンたちは日焼けも受けず、実生の幼苗を含め無傷で過ごしてきたようです。


午前10時前に温室内は既に35℃を超えていましたが、マグニフィカス、大仏殿、紫太陽などが派手な花を咲かせていました。                 Sp5300504 Sp5300506 Sp5300507 Sp5300508


花柄摘み、結実した種の採取の後、3週間ぶりにたっぷりの水遣りをしました。今日以降は夜間も温室の出入り口や上部の窓を猫が入らない程度に常時開放します。


明日・明後日は今回の旅の途上で観たヨーロッパのサボタニについて簡単に触れてみたいと思います。


 


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台木と穂との相性の一例

割と大きめのセレウス(電磁波吸収サボテン=セレウスフェアリーキャッスルとして入手しましたが、どうもそれとは違うサボテンのようです。)二本のそれらの枝分かれた先に、黒王丸、ルエッティー、ルリ兜錦(3本)を接いでみました。昨年の10月初旬のことでした。


それから半年と少し経過、接ぎ穂はどう成長しているでしょうか。


<ルエッティーと黒王丸> ルエッティーは小さな花が咲きましたが、元気旺盛で大きな台木に接いだ割には成長が今一。接いだ時とあまり変わりません。直径1.5cm程度です。


一方、黒王丸は成長を開始。直径が1.5倍の3cm程度になりました。


下に現在と接いだ直後の画像を並べてみました。


現在:


P5070025


接ぎ木直後(昨年10月):


Pa080001


                                                        


<瑠璃兜錦> こちらの場合はやはり成長旺盛なセレウスに接いだ割には成長が緩慢である気がします。


セレウスに接いだものと、同時期に袖ケ浦に接いだものとの画像を並べてみます。


セレウス台:


P5070026 


袖ケ浦台:


P4250388


これまでのところは台木の種類による差はあまりありません。


                                                         


以上から言えるのは、


・セレウス台とルエッティーとの相性はあまりよくない。


・セレウス台と黒王丸は相性が良い。これは二年前の接ぎ木でも実証されています。一年で直径10cmの黒王丸が出来上がります。ただし、接ぎ降ろしのために台をカットしてもなかなか根が出てきません。昨年夏にカットしたものは未だ発根待ちの状態。


・セレウス台とルリ兜錦との相性は袖ケ浦台と同じぐらい。接ぎ降ろし時の発根を考えると袖ケ浦に接いだ方が有利か。


以上、まだ途中経過ですので今後の推移を見守りたいと思います。


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いつもこのブログをご覧いただき誠にありがとうございます。都合により5/29(水)までブログを休載させていただきます。ご了承ください。


 

ギムノカリキウム属の「オコテレナエバリスピナ(武勲丸)」

今日の主役はギムノカリキウム属の「オコテレナエバリスピナ(武勲丸)」です。何やらいかめしい名前ですが、それはその姿からきているのでしょうか。早速画像を見てみましょう。Sp4250017 Sp4250036


ウム!槍の穂先を思わせるような刺の形状。これがネーミングの素でしょうか。


同じギムノのバッテリーや黒刺鳳頭と似ている見かけです。管理、育て方もそれらのサボテンと同様にやってきました。基本的に弱い陽光を好むギムノの中にあってこれら強刺のギムノには遠慮なく陽光をガンガン当てます。


上の画像の二株は実生6年生で、直径8cm前後。すでに開花球になっています。


これらの武勲丸の同期同一ロットの苗で一本だけ変なのが生き残っています。


Sp4250603


生まれたときから全身ピンク色。大きさは未だ直径3cm程度です。


全斑ならここまで育たないはずですし、日焼け等単なる変色であれば一年のうちのいずれかの時期には緑色を呈するはずですが、この株は365日このピンク色のまま。


このまま自根で育ててゆくべきでしょうか。それとも接ぎ木して生命の維持を図るべきでしょうか。


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ブルゲリは自家受粉しなかった

昨年秋にshabomaniac! さんからブルゲリの巨大な苗を戴きました。直径が4cmほどありました。その後一月ほどして開花しました。Spa260043    


残念ながらその時交配すべき相手が見つからず。でも種鞘らしきものが形成されました。これは結実していると思わせるに十分な姿かたちです。ひょっとして自家受粉したのでしょうか。        Spc060544


4月になり種鞘は完熟してきたようないでたちです。Sp4250358


鞘をつまむとすぽっと抜けて来ました。Sp4290013


コップの水に落として膨潤させると…Sp4290016


パッと綺麗に開きましたが中はもぬけの殻。残念賞!


種鞘が抜け落ちた本体はその部分がきれいに火山の噴火口の様な形状を形成しておりました。Sp4290021 Sp4290019


その後、開花しそうなもう一本のブルゲリの苗を入手しました。この秋はリベンジです。


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一年ぶりに登場:地味なサボテン「地久丸」

今日の主役はウィギンシア属の「地久丸」。一年前のブログで「地味なサボテンに地味な花」として取り上げました。奇しくも昨日の海王丸と同じたにさぼさんのタネプレ56回で頂いた種由来の6年生の苗たちです。Sp5030006 Sp5030007


一株が二輪開花、他の二株はまだ蕾のままです。扁平な球体が落ち着きのある地味さ?を際立たせています。


この地久丸は自家受粉するようで昨年も結実しています。その一部はたにさぼさんに里帰り。


 


ところで今年の姿は昨年の画像と比較してもあまり変わっていませんね。


地味な人は若い時から見かけは老けていて、いくつになっても歳をとらないのと似ています。


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ギムノカリキウム属 海王丸

今日の主役はギムノカリキウム属の「海王丸」実生6年生です。この苗は初めてたにさぼさんから頂いた種のうちの一つでとても思い出深いものです。2013年3月に第56回タネプレの種を播種、20本発芽しほぼ全部が育ちました。現在は下の画像の一本のみ残っています。Sp5010016


現在の直径12cm程度。まだまだ大きくなりそうです。三年前から毎年開花しています。地味な花が多いギムノの中、柔和な雰囲気の美しい花です。


下の画像はこの海王丸から採ったカキ子苗。Sp4250613


当たり前ですが親苗の若い頃にそっくりです。このクローンの特徴は艶消しの肌に大きくなる球体、それに三本の棘でしょうか。


下の画像は仙友のZさんから最近頂いた同じ海王丸。


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まだ若い苗で直径7cmぐらい。同じ海王丸でもこちらは球体の肌色がやや濃く艶もあります。また刺の本数も6~7本と多いです。


開花が合えばこれら二系統の海王丸同士を交配して、強く良い血筋を残してゆきたいと思っています。


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リトープスの脱皮4態

リトープスを育て始めて3年になります。昨年までは置き場所が温室内棚下の半日陰で、その他用土水遣りはサボテンと同様に行ってきました。


サボテン栽培のついでに行ってきたこともあり、あまり観察もせず成り行きで成長を見てきました。結果として、消えてゆくものもあり、成長もあまり芳しくはなかったようです。


昨年より少し気合を入れて、リトープスの顔色をよく見ながら栽培管理するようにしました。また温室内の置き場所も棚下から陽光の良く当たる温室内通路に移動しました。


リトープスたちは春先から種類によりますが順次脱皮を開始してきます。”通説”では脱皮中は潅水を多くすると二重脱皮するとのことでしたが、新しい球体を膨らませるためには旧球体の水分だけではとても賄えないだろうと考え、サボテン以上にガンガン潅水しました。サボテンより小さな鉢ですので短時間で乾燥するという理由もありました。結果的には2~3日に一回潅水していた計算になります。


では、このような潅水でリトープスたちはどのように脱皮したでしょうか。


<単純脱皮> 双葉一対の一頭から同じ一頭が形成される一番普通の脱皮です。富貴玉実生3年生。


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 <分頭> 1頭が二頭になる脱皮です。 丸貴玉実生3年生。頭数が多くなるのですから成長している証とみてよいのでしょう。


P4280031


<三葉になる脱皮> 双葉一対が3葉になる変則の脱皮です。画像には二株ありますね。フルビセプス実生2年生。次の脱皮の時はどうするのでしょうか。


P4280071


<二重脱皮> 1シーズンに二回脱皮するものです。画像上の麗虹玉の方です。すでに今シーズンの新しい頭からさらに頭が出てきました。下の福来玉は分頭です。


P4280030


一般に二重脱皮は好ましくないとされていますが、リトープスにとっては余計なお世話で、好きにさせておけばよいのではないかと思います。別に枯れるわけでもないし、元気が有り余っている証拠なのでしょうから。


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令和改元を祝い アリオカルプス属「三角牡丹」咲く

今日は令和の初日。それを祝ってか、本来秋に咲くはずの三角牡丹が開花しておりました。


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予定されていたこの日を待って、一輪だけ咲かさずに待っていてくれたのでしょう。


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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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