2015年09月 - アレオーレのブログ

黒牡丹 実生苗三年目

実生苗三年目シリーズ、今夜はアリオカルプス属「黒牡丹」です。変種もあります。



【黒牡丹】 正統派?黒牡丹のうち育ちの良いものをこの鉢に寄せ植えしています。それでも大小のばらつきが大きくなってきました。今年は少し無理でしょうが、来年には開花しそうなサイズに育った苗もあります。Dscn7688


【アガベ牡丹との交雑種および黒牡丹錦】左側の一列5本の苗が黒牡丹錦です。伊丹のY園から入手した種です。斑が入っているのかどうか、微妙な色合いです。



右側の二本はメサガーデンから入手した種(agavoides X kotschoubeyanus, F2 hybrid)です。草姿はアガベ牡丹よりは黒牡丹に近いですね。ハイブリッド種らしく丈夫そうです。



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【象足?黒牡丹】 サクシードから入手した”Ariocarpus kotschoubeyanus ´elephantidens”の種です。変種ということでしょうか。普通の黒牡丹とどこが違うのか、育てている本人にはわかりません。ただし、普通のより丈夫そうです。                 Dscn7774

黒牡丹及びその仲間たちは予想通り成長が緩慢でした。焦って肥料や水を
多く与えると必ず弱い苗から腐ってゆきます。苗のペースに合わせて気長に付き合ってゆくよりなさそうです。健康な苗は、疣を上に向けて、半開きの蕾のような姿です。一方苗の調子が崩れると疣が横に開いてきます。





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菊水 実生苗三年目

「実生苗三年目」、三日目の今日はストロンボカクタス属の「菊水」です。Dscn7678

最も大きくなったもので直径1.5cm程度です。500粒近くの種を蒔いたように記憶しますが、生き残ったのは画像のたった20本程度です。



菊水実生の難しさはその発芽苗の大きさ(小ささ)にあります。そしてその小さな苗はなかなか大きくなりません。植え替えようとすると小さすぎてうまくいきませんし、と言って植え替えを伸ばしていると一面に青苔が生えてきて小さな苗を覆い枯らしてしまいます。



これを解決するには、発芽から1年程度は表面に青苔が生えてこない用土とする必要が有ります。と言って無肥料の用土ではますます成長がおぼつきません。



よって表土に無肥料の芝目土などを5mm程度使用し、その下層にマグアンプなどを配合した培養土を配する構成に行き着いています。



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巨鷲玉 実生苗三年目

今日ご紹介するのは実生三年目に入ったフェロカクタス属の「巨鷲玉」です。Dscn7761Dscn7762Dscn7763


この巨鷲玉、発芽直後からどんどん成長しました。とにかく成長が早い。現在高さ、径とも10cm程度に成長しています。ただし、とても根腐れしやすく大半の苗が昇天したりこじれたりしました。上の3枚の画像の苗はこれまで健康に育ってきた数少ない苗三本です。植え替えしても根腐れするし、植え替えをサボっても根腐れします。有効な対策は今のところ歩留まりを考えて種を沢山蒔くぐらいです。



巨鷲玉といえば私の温室にはもう20年以上居座っている苗がおります。この10年間は拗れに拗れ、毎年発根、根腐れを繰り返し、それでもしぶとく生き残っています。          Dscn7793

現在も例年通り発根管理中。あと数年で実生苗に大きさで追い越されそうです。私の用土や水遣りなど管理法が巨鷲玉と相性が合っていないのでしょうか。

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帝冠・帝冠錦 実生三年目

三年前の春に「帝冠」・「帝冠錦」・「大疣帝冠」などの名が付された種を100粒近く蒔きました。今春には16本ありましたが、その後の植え替えで1本脱落し、現在15本の苗が生き残っています。Dscn7727Dscn7728Dscn7729



サボテンとしてはかなり成長が遅い部類に属します。発芽後30ヶ月近く経た現在、未だ開花にはいたっておりませんが、草姿がようやく帝冠らしくなってきました。



当初は「帝冠」「大疣帝冠」「帝冠錦」を分けていましたが、あまり見かけ上の差がないので、今は区別せずに寄せ植えしています。斑入りの「帝冠錦」は想像通り虚弱で、現在1本のみ生き残っています。



成長しても、あまり場所をとらず観賞価値も高いサボテンですのでこれ以上数を減らすことなく大事に育ててゆきたいと思います。

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兜いろいろ(2)

昨日に続いて「兜いろいろ」の第二回目、今日は主に2014年春以降に実生した苗たちの紹介です。まだ未選抜で成り行きで育っている寄せ植え鉢が多く、昨日の画像に比べ、雑然としていますことご了解ください。



【土井兜】 種はYオークションで入手しました。”土井”という名前から、多分土井さんという方がある特徴のある兜を選抜を重ねて開発したのでしょう。未だ幼苗のためか、それらしき特徴は見いだせません。今のところ普通の兜に見えますが、先に期待です。そろそろ植え替えも必要でしょうか。Dscn7261


【瑠璃兜錦】 オークションで入手した種でしたが、斑入り苗の出現率が高い”当たり”の種でした。斑の多い苗は既に接木にまわしていますDscn7266

【たにさぼさんからの兜】 62回種プレで送っていただいた種を蒔いたものです。#3718は白点が目立つ、#3712はアレオーレから吹き出している綿毛が長くフワフワしている、という特徴があります。Dscn7254Dscn7268

【スーパー兜】 大きな白点に特徴があるスーパー兜ですが、実生2年未満の未選抜苗では、まだ白点の密度もいろいろ有り、中には瑠璃兜かと見紛う苗も混ざっています。次回の植え替えの時に白点の濃い苗を選抜しようと思います。               Dscn7340

【赤花兜】 天は二物を与えず。花が赤いことに特徴がある分、球体は凡庸、ごく普通の兜に見えます。まだ開花には至っていません。どの程度赤花を咲かせる苗が出現するのか、少し興味があります。Dscn7342


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兜いろいろ(1)

特に好きなわけでなくとも、結果として色々集めてしまっているサボテン、それが兜です。今日明日の二回、この二年半で実生した兜を紹介します。



今日は、2013年に実生を開始した当時の兜たち。既に開花球になっているものが多数です。



【ミラクル兜】 ”ミラクル”と”スーパー”の違いも分からずに実生した頃の苗です。よくよく見ると白点の出方にそれぞれ個性があり、見飽きません。Dscn7335

【大疣瑠璃兜】 どの程度の大きさをもって”大疣”と称するのか分かりませんが、今のところ普通の瑠璃兜に見えます。一本、赤花を咲かせる株があります。                 Dscn7350


【瑠璃兜錦】 これまで、何度かご紹介している一群です。かなり斑の面積率が高い苗もありますが、接木する機会を逸して自根のままです。成長に大きな差が出ていますが、この一群はこのまま自根を貫こうと思っています。Dscn7332


【普通の兜】 オークションで入手した種を実生して選抜した苗の一群です。細かな白点が8分割の回転対称形の中に配置され、美しい幾何学模様を形成しています。              Dscn7341_2

これらの兜、噂にたがわず、不意に腐って昇天するものが少なくありません。植え替えの時に根を切ったり、用土の水はけを良くしたりと工夫はしていますが、決定的解決手段は今のところ見いだせていません。救いは、種が比較的安価に入手できるので、歩留まりを考えて多めに実生できることです。





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地味なやつ「マクロメリス」が初開花しました。

先日「地味なやつマクロメリスのその後」で、蕾が顔を覗かせていることをご紹介したコリファンタ属「マクロメリス」が、開花しました。実生してから二年半の初開花です。                  Dscn7181Dscn7183
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ピンク色の大輪、綾波のように花弁の縁どりにギザギザがあって、”地味なやつ”にしてはなかなか豪華な出来栄えです。



同じコリファンタ属の魔像丸の黄花 ↓ とはかなり異なる印象でした。Dscn7035

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今年の接木の中間総括

昨年から面白半分で接木を始めましたが、今年になって台木となる袖ヶ浦が育ってきましたので、本格的に色々やってみました。



【牡丹玉錦】 まずは接木の定番、実生牡丹玉のうち、赤みの濃い苗二本を選んで袖ヶ浦に接いでみました。     Dscn6724Dscn6725
今のところ着いている様です。

【瑠璃兜錦】 接木することを前提に実生した瑠璃兜錦の中から、斑の多い苗を選んで袖ヶ浦に接ぎました。Dscn6731Dscn6734
生来、気が長くはないので固定用の伸縮性包帯を1週間程度で外してしまいました。活着してはいるものの、ちと行儀が悪い。



これに懲りて、包帯を2週間付けていた例。Dscn6747Dscn6748
上の画像の苗はうまくいっているようですが、下の画像の苗は穂と台木との接着面がずれてしまっています。そして穂の断面から根が出ているのが見えます。少し腰折れ気味ですし、着いているのでしょうか。しかし総じて袖ヶ浦の台木と瑠璃兜錦との相性は良いようです。

【実生接ぎ】 袖ヶ浦の切断面に実生苗を載せるだけの実生接ぎも試みてみました。まず失敗例です。 大疣連山錦。   Dscn6740



下の二画像は銀冠玉錦ですが、着いたかどうか微妙な感じです。Dscn6741Dscn6742
貴重な銀冠玉錦の実生苗。一つぐらいは着いて欲しいものですが。

どうやら着いているようなのが、亀甲牡丹錦。Dscn6743

総じて袖ヶ浦を台にした実生接ぎの成績は良くありませんでした。袖ヶ浦を台に使う場合は穂としてある程度大きくなるまで成長させたものを使い、伸縮性包帯で圧をかけたほうが良いのかもしれません。まだ少ない経験での話ですので断定はできませんが・・・。

【根腐れ苗を救った例】 難物種が相次いで根腐れし、生きている部分を袖ヶ浦に接いで救いました。ただ接いだ後は穂が水膨れしたように膨満し、難物本来の姿は見る影もありません。Dscn6752Dscn6739
上の画像は接いでから数ヶ月経過したもの、下の画像は最近接いだものです。

【接木により成長促進を図った例】 既に何度もご紹介していますが、電磁波吸収サボテン(セレウス・フェアリーキャッスル)の台に黒王丸のカキ子を接いだものです。            Dscn6758
成長力が高く大きな台木に接いだ効果で、穂はみるみる大きくなり更に子を吹き始めました。接いだ当初の5月はこんな大きさでした。↓Dscn7761

台木の選定は大事ですね。


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律儀に開花;リハビリ中の金赤竜

先週の月曜日(8月26日)にご紹介した「リハビリ中の金赤竜」。今日予定通り開花しました。毎年9月第一週に開花していますが、リハビリ中の今年も律儀にこの週に開花を合わせてきました。Dscn6977_2Dscn6979


株の大きさからすると花数はいまいちですが、今年はリハビリ中。来年に期待です。



ところでこの金赤竜は毎年9月の第一週をどのようにして知るのでしょうか。桜の開花は、ある時点からの累積気温が一定値を超えることが引き金となっていると聞きます。しかし、8月初旬に異常に高い気温が続いた今年を考えると金赤竜の開花のタイミングは別のメカニズムに基づいていそうです。最も考えられるのは、日照時間の変化でしょうか。これでしたら気温の高低は関係なさそうですし。



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エキノケレウス属「宇宙殿」

今日のお題はエキノケレウス属「宇宙殿」です。実生してから二年半経過しました。「宇宙殿レイシー」なる近縁種も同時に蒔きましたが見かけが全く同じのため、同じ寄せ植え鉢に混植しているうち両者の区別がつかなくなってしまいました。                  Dscn6436

八月上旬の暑さで急に球体が大きくなりました。大きなもので直径3cm、高さ5cm程度です。青々と膨らんだ球体に申し訳程度の細く白い刺を備えています。このキウリのような瑞々しさに溢れた球体に一片の観賞価値はありそうです。開花はまだですが、ピンク色の大きな花を咲かせるようです。もちろんそちらの方が観賞価値が大きいのでしょう。



こちらは同じエキノケレウス属の「大仏殿」。同じ実生苗の中で一番成長が早い苗です。            Dscn6598

宇宙殿にも増して緑の球体だけが目立ちます。既に茶筒ぐらいの大きさになっていて黄色の初開花も見せています。エキノプシス属の短毛丸のようにほとんど刺が見えませんが、油断して触ると細く短い刺が指に刺さって残り、チクチクと痛いです。

これらエキノケレウス属のサボテンはかなり丈夫で成長も早いですから、用土にはたっぷりと元肥(発酵牛糞、マグアンプ中粒等)をいれ、さらに顔色を見ながら液肥(ハイポネックス)も与えています。



「宇宙殿」、「大仏殿」と、その名前からあまり繊細さは感じさせませんが、スケール大きく育った球体を連想させ、その通りに成長しているようです。



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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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