カテゴリー別アーカイブ: 87 ヨルダン

ヨルダンにて

 当センター上山助教がヨルダンの銀行を訪問しました。
イスラム歴の新年を迎え、銀行ではお祝いのお菓子が配られたそうです。
配る、とは言い難いずっしりとした1kg超のアラブ菓子の詰め合わせです。
なんとも豪華です。

上山一助教が執筆された本が出版されました。

「変革期イスラーム社会の宗教と紛争」(塩尻和子編著)が明石書店から出版されました。

北アフリカ研究センターの上山一助教は、「利子なし銀行の発展と実態-ヨルダンにおけるイスラーム金融の行方」について、北アフリカ研究センター元教員の岩崎真紀助教は「イスラーム社会のマイノリティ-コプト・キリスト教徒のディアスポラ」について執筆しています。

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『アジア経済』に掲載されました

20160118093558ジェトロ・アジア経済研究所発行の季刊誌「アジア経済」Vol.56 No.4 2015.12に掲載されました。

Article
Customer’s Criteria for Using Financial Products and Determinants of Customer Retention in Islamic Banks:Evidence from Joudan
Hajime Kamiyama
Haruka Usuki
論文
イスラム銀行利用者による金融商品の利用動機と継続取引の決定要因-ヨルダンの事例から-
上山一・臼杵 悠 2-27pp.

 

2015筑波大学 秋の海外留学フェア

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2015年10月20日(火)、大学会館・特別会議室でグローバル・コモンズ機構主催の「2015 筑波大学 秋の海外留学フェア」が開催されました。
北アフリカ研究センターは、北アフリカ・地中海地域の協定校19大学のうち、今年度は下記5大学と「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~」の紹介を重点的に行いました。

  • カルタゴ大学(チュニジア)
  • チュニス・エル=マナール大学(チュニジア)
  • アル・アハワイン大学(モロッコ)
  • ヨルダン科学技術大学(ヨルダン)
  • モンペリエ第1大学(フランス)

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大学会館特別会議室入り口


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北アフリカ研究センターのブース

北アフリカ研究センターのブースでは、主に協定校の連絡調整責任者の教員が留学を希望する学生の疑問質問に答えました。また、今夏に「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語現地文化を知るための短期研修」に参加した学生も説明員として参加してくれました。
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北アフリカ研究センター10周年記念論文集を刊行しました

本センター(ARENA)は、地中海からサハラ砂漠にいたるエジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ及びモーリタニアの国々を対象として、北アフリカ地域がもつユニークで多様な可能性及び我が国の進んだ科学技術とを有機的に連携させ、文理融合型の総合研究を推進することを目的として、平成16年に設立され、昨年、設立10周年を迎えました。これを機に、これまでのARENAでの研究成果と今後の展望を広く学内外、国内外に発信するため、10周年記念事業の一環として、Nova Science Publisher社から論文集「Sustainable North African Society: Exploring Seeds and Resources for Innovation」を刊行しました。

概要:

Amazon.co.jpでもお買い求めいただけます

Sustainable North African Society: Exploring Seeds and Resources for Innovation

「2014 筑波大学海外留学フェア」に出展しました

2014年11月18日(火)、大学会館・特別会議室でグローバル・コモンズ機構主催による「2014 筑波大学海外留学フェア」が開催されました。北アフリカ研究センターはチュニス・オフィスと合同で出展し、来場した学生に北アフリカ・地中海地域の協定校や短期研修プログラムに関する留学情報を提供しました。

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北アフリカ・地中海地域ブースには主な協定校の連絡調整責任者の教員が留学を志望する学生の疑問・質問に答えました。また、今夏に「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修」に参加した学生も説明員として多数参加。同プログラムの体験を後輩たちに熱心に語ってくれました。
併せて、2015年度に開設予定のライフイノベーション学位プログラム開設準備室員も同ブースで広報活動を行いました。同プログラムでは海外インターンシップ先としてモンペリエ第一大学(フランス)、オックスフォード大学(イギリス)、ワーゲニンゲン大学(オランダ)等が選択可能となる予定です。

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昨年発足した地域研究イノベーション学位プログラム(ASIP)に関心の高い学生からは同プログラムの海外インターンシップ重点校であるカルタゴ大学(チュニジア)、チュニス・エル=マナール大学(チュニジア)、アル=アハワイン大学(モロッコ)について多くの問い合わせがあったほか、フランス留学に関心のある学生らはモンペリエ第一大学(フランス)の、夏期アラビア語研修に興味のある学生らはフルサ・サイーダプログラム(チュニジア・ヨルダン)の説明に耳を傾ける姿が見られました。いずれも昨年度から派遣実績が急速に伸びており、案内できる内容がより充実して参りました。
また、すでにプログラムを知っていて在学中に是非行きたいと語る学生がブースに現れ、昨年このブースを訪れて今夏のプログラムに参加した説明員と意気投合するなど、広報に力を入れてきた教職員としては嬉しい一幕もありました。

当日の配布資料は学内の海外留学情報が集積されているスチューデント・コモンズ(1A203)で引き続き入手することができます。北アフリカ・地中海地域への留学に興味のある方は是非足を運んでください。

フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~帰国報告会を開催しました

北アフリカ研究センターでは今夏「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~」を主催し、チュニジアに8名(国際地域1、 人文1、比文1、国総3、教育1、生物1)、ヨルダンに6名(社会2、国総1、生資1、看護1、医学1)の学生を送り出しました。
この成果を広く知っていただくため、2014年10月29日、スチューデント・コモンズのプレゼンルームにおいて帰国報告会を開催しました。

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当日は昨年を上回る51名の学生・教職員が集まり、会場は満員御礼となりました。
入江准教授(ヨルダンコース担当)による司会のもと、はじめに当プログラムを主催する北アフリカ研究センターの礒田センター長から挨拶の言葉が述べられ、続いて岩崎助教(チュニジアコース担当)により当プログ ラムの概要説明が行われました。

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次に、チュニジアコースに参加した牧野真理子さん、小川湧司さん、佐藤萌さん、田中千智さん、嶋村安祐美さん、堀内栞さん、山中巧さんにより、チュニスにあるブルギバスクールにおける語学プログラムの概要、課外学習、現地での体験談についてのプレゼンテーションが行われました。もうひとりの参加者で現在アル=アハワイン大学(モロッコ)に留学中の荒井大樹さんからは留学生活の動画が送られてきました。

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ヨルダンコースには谷口雄大さん、石原亜里沙さん、宮部祥代さん、嶋田優奈さん、林浩平さんが参加し、ヨルダンのイルビッドにあるヨルダン科学技術大学における語学プログラムの概要やフィールド研修、シリア難民の支援を行う現地NGOの活動に触れての体験談についてプレゼンテーションが行われました。(中野皐月さんは体調不良につき他参加者が代読。)

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学生のプレゼンテーションでは、留学費用や現地における 衣食住などの具体的な情報のほか、実体験に基づく生き生きとした交流や現地文化の様子が多数の写真や動画を交えて伝えられました。来年以降参加を検討している学生には研修のイメージをつかむのに大いに役に立ったことと思われます。

質疑応答の時間には留学に興味を持つ会場の教員や学生から質問が寄せられ、プログラム参加者は率直かつ丁寧に答えていました。

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続いて、プログラム参加生に対し修了証の授与が行われました。

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終盤、チュニス・オフィスに駐在する八幡コーディネーターがSkypeの画面越しに登壇。遠くチュニジアの地から会場に集まった海外雄飛を目指す学生たちに語りかけました。最後に、北脇チュニス・オフィス所長から学生たちの今後への期待とエールが述べられ報告会は幕を下ろしました。

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北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラーム文化、海外留学等に興味のある学生の皆さん、是非参加をご検討ください。募集は4月頃の予定です。

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こちらをクリックすると報告会広報用ポスター(PDF)が開きます。

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(参考)コース概要ポスター
チュニジアコース
ヨルダンコース

フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~帰国報告会を開催します 

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北アフリカ研究センターでは今夏「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~」を主催し、チュニジアに8名(国際地域1、人文1、比文1、国総3、教育1、生物1)、ヨルダンに6名(社会2、国総1、生資1、看護1、医学1)の学生を送り出しました。
この度、担当教員による当プログラムの概要説明、並びに実際に留学した学生によるプレゼンテーションの機会として下記のとおり帰国報告会を企画いたしました。
北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラム文化、海外留学等に興味のある学生・教職員の皆さま、お誘い合わせの上お気軽にお立ち寄りください。

日時: 2014年10月29日(水) 18:15~19:45

会場: スチューデントコモンズ・プレゼンルーム(1A203)
(第一エリア・スープファクトリー隣)

主催: 筑波大学北アフリカ研究センター
共催: 筑波大学チュニス・オフィス、グローバルコモンズ機構

筑波大学北アフリカ研究センター(ARENA)特別セミナーを開催しました

筑波大学では2014年9月28日(日)から30日(火)にかけて「つくばグローバルサイエンスウィーク2014」を開催しました。(こちらからアブストラクトがご覧いただけます)

全学をあげた当イベントの一環として、北アフリカ研究センターでは2014年9月30日、大学会館特別会議室において特別セミナー「Innovative Approaches to Natural Resources for Development of North African and Mediterranean Regions」を開催しました。

当日プログラム・講演題名

当日プログラム・講演題名 (クリックするとPDFが開きます)

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本セミナーには、講演者としてチュニジア、モロッコ、ヨルダンの3か国からの研究者、来賓としてモロッコ、ヨルダンの2か国の駐日大使館関係者、教職員、学生ら総計49名が参加し、北アフリカ・地中海諸国の最新の研究成果について活発な議論がなされました。

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<プログラム>
開会挨拶: 礒田博子 北アフリカ研究センター長
来賓挨拶:
Osama Almashini 臨時代理大使(ヨルダン)
Abdelkader Jamoussi 公使(モロッコ)
講演:
My Mustapha Ismaili Alaoui ハッサンII世農獣医大学教授(モロッコ)
Brahim Bessaïs ボルジュセドリアエコパーク・エネルギー研究技術センター所長(チュニジア)
Majed Mahmoud Mohammad Abu-Zreig ドイツヨルダン大学・学部長(ヨルダン)
上山一 北アフリカ研究センター助教(Abdulla Mohammed Al-Sadiq バーレーン大学・学部長(バーレーン)代理)
閉会挨拶:
中嶋光敏 北アフリカ研究センター教授

 (司会:北アフリカ研究センター 柏木健一 准教授)

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【FSPヨルダンコース現地レポート】ヨルダンで印象的だった訪問地

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の社会学類2年・宮部祥代さんから、現地レポートが届きました。


ヨルダンから帰国し、はや数日が経ちました。9月に入り、日本は徐々に涼しくなりつつありますが、ヨルダンでの暑くもさっぱりとした快適な気候が恋しく思われます。

さて、私はヨルダンで訪れた観光名所について振り返りたいと思います。北はウンム・カイスにベイト・ラース、グウエイルベ、アジュルン、ジェラシュ。首都アンマンにあるローマ劇場やアル・フセイニ・モスク。そして、かの有名な死海にペトラ。更に、砂漠の真ん中で星空のもと眠りに就いたワディ・ラム、紅海の臨むアカバ。今回は、その中でも特に私が印象的であると感じたウンム・カイスとペトラ、ワディ・ラムについて紹介させていただきます。

ウンム・カイスは、ゴラン高原と、国境のヤルムーク渓谷を挟んで向かい合う尾根の上にある、シリア国境に程近い村です。場所が場所だけに、プログラム参加者だけで訪れるのは危険だろうと諦めかけていましたが、なんとヨルダンに到着した当日に、現地でお世話をしていただいたMajed先生が連れてきてくださりました。ヨルダンでの初めての夕食は、ゴラン高原とガリラヤ湖が見渡せるレストハウスで、沈みゆく夕日を眺めながら。その美しさは形容しがたいものでした。日が落ち、イスラエルには煌々と明かりが灯っているのに対し、パレスチナ側はほとんど明かりが見えず暗闇が広がっていることに気づき、複雑な感情を抱いたのを覚えています。

ヨルダン観光におけるハイライトといえる、映画インディージョーンズの舞台にもなったペトラ遺跡は、まず昼から夕方にかけて参加者全員で訪れた後、別行動をさせていただき、更に夜と翌日の早朝、合わせて三回訪れましたが、どの時間帯も独自の魅力がありました。その中で私が最も感銘を受けたのは、週に三回だけ開催される、ペトラ・バイ・ナイトという夜のイベントです。ここではゲートから1500本ものろうそくがライトアップされ、辿り着いたエル・ハズネ前の広場では、ベドウィンがウードというアラブギターの演奏に加え歌と昔語りを披露し、参加者は座ってシャイ(ミントティー)を頂きながらそれを楽しむことができます。昼間とは違い、静かで幻想的なペトラの魅力を味わえました。

ヨルダンの南部、アカバやサウジアラビアの国境に程近い砂漠にあるワディ・ラムでは、ジープツアーとキャンプに参加しました。ツアーでは、映画アラビアのロレンスに関するロレンスの泉や標高1650mのハザリ山峡の裂け目であるハザリ峡谷、ダイナミックなウンムーフルース石橋などを訪問。砂漠の山をジープで超えるときは揺れが大きくスリル満点で、ベドウィンと相談して場所を決めた奇岩の下で食べる昼食は、風以外の音が何も聞こえず貴重な体験でした。4時間のツアーを申し込んでいたにも関わらず、結局サンセットを眺めるまで6時間も付き合ってくれ、夜は他の参加者と共に、ちょっとしたサプライズのあるアラブ料理に舌鼓を打ちました。そしてテントの近くにマットレスを敷き、流れ星を数えながら眠りに就くときは、物に満たされなくても贅沢な気持ちが味わえることを実感した瞬間でした。

長々と書き連ねましたが、ヨルダンは他にも数えきれないほどの素晴らしい場所・人に溢れていて、感じ方も人により千差万別だと思います。また、ヨルダンコースは、アラビア語の授業の後や休日などの空き時間を利用し、自ら旅の構想を練り、実行することのできる自由度の高い研修といえます。私は実際の参加者として、声を大にしてこのプログラムをお勧めすることができます。
最後に、私たちのお世話をしてくださった全ての方々に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ペトラ遺跡の最奥地、エド・ディルにて

ペトラ遺跡の最奥地、エド・ディルにて

宮部祥代

【FSPヨルダンコース現地レポート】ヨルダンの農業

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の生物資源学類2年・林浩平さんから、現地レポートが届きました。


6日間のアラビア語研修後の3日間で農業センター見学や死海遊泳等のフィールドワークを行いました。現地学生との交流は他の参加者がレポートしているのでここでは割愛して、生物資源生らしく農業分野についてのレポートをします。

ヨルダンへ来て最初に抱いた感想は非常に埃っぽいということです。首都アンマンから我々がいるイルビットまでは、山脈というより丘脈と表現した方がいいようなオリーブが粗く生える緩い山と山間の集落が延々と続きます。少なくとも夏場は僅かなオリーブ畑(もっとも日本人の感覚だとオリーブ果樹園)以外では全く農業を行っていません。地中海生気候特有の、夏は雨が全く降らず灼熱の太陽が一日中照りつける気候では仕方がないと思います。喉は割れる、肌は荒れるで我々も随分と苦しめられました。

我々は寮で朝、夕食は自炊をしているため現地のスーパーへたびたび買い物に行きます。そこで目にするのは新鮮なヨルダン産の野菜の数々です。輸入品も多いですがスイカをはじめとして多くの野菜が店頭に並んでいます。
では、これらのヨルダン産の野菜はどこで生産されているのでしょうか。一つ目の答えはヨルダン渓谷周辺の平野部です。ヨルダンとイスラエル支配地域の間には死海の中心として巨大な盆地が広がっており、北部にはレバノンに端を発するヨルダン川が流れています。ヨルダン川の東岸にはアンマンやイルビットがある高地のダムからの水を利用した野菜や穀物の農地が広がっています。ヨルダン渓谷は標高が低く(-300m前後)、盆地なので気温が40℃を超えるため農業には向いているとは思えませんが、冬に降水する地域でダムにより水を貯め、標高差を利用した水圧により大規模な灌漑を行っているようです。種類はトウモロコシの他野菜や果樹等全般的に栽培しています。
もう一つの答えは都市周辺の水再利用センターの周辺です。事務的なミスで詳しい説明がなかったのですが、おそらくは下水等の生活排水を利用することでセンターから半径1kmほどの農地を灌漑しています。こちらは小麦が多く、私は草が蒸す匂いを久々に嗅いで少し感動していました。

と、以上の様にヨルダンは雨が降らない夏でもなんとか水をやりくりして農業を行っている地域はあります。しかしシリアから10万人を超える難民が流入しており、難民分の水や食料を確保しなければいけないためヨルダン全体の水資源と農業は徐々に厳しい状況に立たされています。
また、水の需要が増しているためミネラルウォーターの価格が上昇し、それに伴いヨルダン全体の物価も上がっています。死海の入海料は2010年7JDから2014年12JDと2倍近く上昇しており、観光客にとっても厳しい状況です。まだ死海を訪れていない人はこれ以上値上がりしない内に訪れることをお勧めすると共に現地ではヨルダン産の野菜を買うことをお勧めします。

林浩平

死海にて

課外活動で訪れた死海にて

【FSPヨルダンコース現地レポート】ヨルダンにおけるイスラム教徒の文化

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の看護学類2年生・中野皐月さんから、現地レポートが届きました。


イルビットでの生活も残りわずかとなってきました。長いようで短かったイルビットではアラビア語学習を始め、ショッピング、現地学生との交流など日々刺激的な毎日を送ってきました。その中で現地学生とはたわいもない話から宗教、文化の話など様々な話をたくさんしました。

ヨルダンの人はみんなあたたかく、『Welcome to Jordan』と話しかけてくれます。そんなヨルダンで私が一番感じた大きな違いは宗教です。日本に住んでいる私達にはなじみの少ない宗教という概念。特にイスラム教というのは私にとって女性に自由がないというイメージが強く抵抗が少なからずあったというのが正直な気持ちです。身にまとっているものからお祈りの習慣まで現地で感じる大きな違いはたくさんありました。しかし、私は彼らから人はみな同じだということを学びました。

私達のアラビア語の先生であるラワン先生は文化のこと、イスラム教のことについてたくさんのことを教えてくれました。

『イスラム教徒の女性は運転もできないし、自由がないとみんなが思っている。確かにそのような国も一部あるが、それはイスラム教とは無関係で国の指針でしかない。私達イスラム教徒の女性は自由にみんなと同じようなことができる。メディアが普及して私達のことを多くの人が知ってくれるのはすごく嬉しいこと。でも、それが全て真実ではないということを知って欲しい。』彼女は私達にこのような話をしてくれました。メディアを通して見るものが全てではないということは、私自身自覚していました。しかし、本当にその通りだと改めて考えさせられました。百聞は一見にしかず。というのを実感させられる日々です。

文化交流だけでなくお互いの国のこと、宗教のことについて心の底から意見を交換し合える友人が出来たことは私にとって一生の財産です。

『百聞は一見に如かず』この言葉を常に持ちながらの残り少ないイルビットの生活、そしてサダーカでの活動に精進していきます。出会った一期一会に感謝し、そしてこれからの一期一会に大いなる期待をいだいて…。

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【FSPヨルダンコース現地レポート】Japan and Anime Clubのメンバー達との交流

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の国際総合学類1年生・嶋田優奈さんから、現地レポートが届きました。


フルサ・サイーダプログラム ヨルダンコースでは、ヨルダン科学技術大学でアラビア語の研修とフィールドワーク、その後NGO団体サダーカでのザータリキャンプ訪問を行います。

ヨルダンは生徒をはじめ、先生、職員の方々、そして街の人々もあたたかい人ばかりで、日々たくさんの素敵な出会いを経験しています。

昨日はこちらでの生活をサポートしてくれているチューターさんが代表を務める、Japan and Anime Clubのメンバー達と会ってきました。このクラブではみんなで折り紙をおったり、Japan Dayというイベントを開いて日本文化を紹介したりするそうです。メンバーは日本のアニメをはじめ、漫画、ドラマ、など日本文化に自分よりもずっと詳しく、活動規模も予想以上に大きなもので驚きました。イザナギとは何かと聞かれた時は本当に驚きました。自国の文化にもっと関心をもたなければならないな、と実感しました。メンバーのみなさんは日本が好きだと熱弁してくれました。ヨルダンでは他にも多くの人たちが、日本が好き、日本人を尊敬していると話してくれます。クラブの活動で、ゴミ拾いのボランティアをする、というのもこのクラブの目的はコミュニティのことを考え、清潔感ある日本人の心を学ぶことだからだ。という話を聞いた時は、気持ちが引き締まりました。

Japan and Anime Clubのみなさんと

Japan and Anime Clubのみなさんと

また、ヨルダンはシリア難民の受け入れで財政難などの問題を抱えています。そこでヨルダンの人々はこのことについてどう思っているか気になっていました。これをチューターさんに話すと、真剣に答えてくれました。

“ヨルダンは70年くらい前にできた若い国。それまではシリアやレバノンなど国境はなく、ひとつのアラブ圏というコミュニティだった。今回もシリア人・ヨルダン人と区別するのでなくて、アラブのコミュニティのメンバーのこととして考えている。”

学生同士、楽しい話から真面目な話まででき、たくさんの刺激を受けることができました。自分の目で見ること、話を聞くこと、アラビア語を実践することの大切さを実感しています。まだ研修も折り返し地点、これからの素敵な出会いにも期待し、またできた繋がりを大切にしていきたいと思います。

嶋田優奈

【FSPヨルダンコース現地レポート】アラビア語の授業と先生について

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の医学類3年生・谷口雄大さんから、現地レポートが届きました。


フルサ・サイーダプログラムヨルダンコースの参加者6名は、ヨルダン第3の都市イルビッドに滞在しています。日本でイルビッドのことを知っている人はあまりいないと思いますが、ヤルムーク大学やヨルダン科学技術大学といった有名な大学があり、学園都市として知られています。その点では、少しつくばと似ているといえるかもしれません。
フルサ・サイーダプログラムヨルダンコースは大きく分けて3つの内容に分けられ、アラビア語の授業、農業施設などのフィールドワーク、シリア難民支援団体の活動見学があります。今日は、1つめのアラビア語の授業について報告させていただきます。

私達はヨルダン科学技術大学の寮に宿泊し、8/10から8/17まで計6日間、毎日5時間アラビア語の授業をこのプログラムの参加者だけで受けました。私達のほとんどはこれまでアラビア語を学んだことが全くなく、1つ1つの文字を覚えるところから始まりました。発音もつづりも難しいアラビア語の文字を覚えるのに大変苦労しましたが、最終日には英語の筆記体のようにつなげて書かれたアラビア語を、1つ1つの文字に分解して読むことが出来るようになりました。また、日常生活で用いる様々な会話表現を習い、それを買い物や観光に出かけた時に使ってみることで(といっても「ザーキ!(おいしいです!)」程度のレベルなのですが)、よりコミュニケーションを楽しめるようになりました。
私達がアラビア語を教わったのは、ヨルダン人のラワン先生というフレンドリーな女性の方で、英語で丁寧に教えてくださいました。授業は朝9時から始まり、昼休みをはさんで15時まで行われたのですが、毎日10時半にはコーヒーブレイクがあり、ラワン先生はナツメヤシ(デーツ)などを使った、手作りのヨルダンのお菓子を持ってきてくださいました。

ラワン先生と修了証を手にした参加生たち

ラワン先生と修了証を手にした参加生たち

また先生は、休日に(こちらでは金曜日と土曜日が休みです)私達をお宅へ招待してくださいました。先生は私達に大変豪華な手料理を振る舞ってくださったのですが、中でも印象的だったのはモロヘイヤを使ったショルバトゥムルヒーヤというとろとろのスープ(ソース?)です。日本で私は小さい時から、ゆでたモロヘイヤに醤油をかけて食べてきましたが、今回の料理は、とろとろになったモロヘイヤの温かいソースをスパイスのきいたごはんにたっぷりかけて食べるというもので、大変美味しかったです。
また、先生には3歳のお子さんがいて、私達が持っていった折り紙で鶴や紙飛行機などを作ってあげるととても喜んでくれました。手裏剣を作ってあげると、楽しそうに投げていましたが、実はヨルダンでも日本のアニメは人気があり、先生のお子さんもアニメで見た忍者が好きだそうです。
あと10日をきった滞在では、フィールドワークや活動見学が中心となりますが、アラビア語の授業で学んだ表現を、新しく出会う人と話す時にもたくさん使って、少しでも身につけて帰りたいと思います。

フルサ・サイーダプログラム ヨルダンコースが始まりました

2014年8月7日、アラビア語短期研修フルサ・サイーダプログラム ヨルダンコース(FSPJC)の参加生6名がヨルダンのアンマン空港に降り立ちました。今年の参加生は石原亜里沙さん(社会学類3年)、宮部祥代さん(社会学類2年)、嶋田優奈さん(国際総合学類1年)、林浩平さん(生物資源学類2年)、中野皐月さん(看護学類2年)、谷口雄大さん(医学類3年)です。
都合により渡航が遅れる林さんを除く5名は8月6日にエティハド航空で日本を飛び立ち、翌日7日アンマンで一足先に到着した北アフリカ研究センターの小 屋-平主任に無事出迎えられました。一行は手配されたバスでヨルダン北部のイルビッドにある研修先、ヨルダン科学技術大学に向かいました。2時間の道中、一行は車窓から見える夏の地中海地方の抜けるような青空、初めて目にする中東地域の街並みや動植物ひとつひとつに感激し、これから始まる研修への期待に胸を膨らませている様子でした。

大学に到着して一行はコーディネーターのMajed Abu-Zreig教授のオフィスに通され、10日からの語学研修でアラビア語を教えてくださるSami Rawan先生やチューターの学生らと顔合わせを行いました。

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続いて、今年2月に筑波大学で行われた北アフリカ研究センター特別セミナーでご講演いただいたこともあるヨルダン科学技術大学のAbdallah I. Husein Malkawi学長に到着の報告に伺いました。Abdallah学長は学生たちに歓迎の意を伝えるとともに今後とも研究・教育の交流を継続し、本フルサ・サイーダプログラムの受入れのみならず、ヨルダン科学技術大学の学生の筑波大学への派遣にも意欲を見せていました。

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学長表敬の後、参加生たちはキャンパス内にある寮に無事入居し、生活の基盤を整えました。入寮が終わると思いがけずAbdallah学長のご厚意によりランチが饗され、日本・ヨルダン両国の話題で教員やチューター学生との交流を深めました。

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参加生たちはこれから研修が始まるまでの2日間、現地の学生とともにイルビッドのダウンタウンに食材や身の回りのものの買い出しにでかけ、研修の開始に備える予定です。

10日には林さんが無事イルビッドに到着し、6名全員がそろいました。
参加生にとって、当研修や現地の貴重な体験によってこの夏が実り多きものとなることを関係者一同祈念しています。

フルサ・サイーダプログラム 参加学生顔合わせ会を開催

アラビア語と現地文化をフィールドではじめて学ぶ学生のための短期研修 フルサ・サイーダプログラムの参加学生の顔合わせ会を6月2日月曜日に行いました。
本会はチュニジアコース(7月4日開始:8名)、ヨルダンコース(8月10日開始:7名)の共通で、総勢15名の学生が集まりました。参加する学生が所属する学類および専攻は国際総合をはじめ、国際地域研究(院)、比較文化、社会、教育、生物、生物資源、看護、医学で、主催者が当初想定していたよりもはるかに多様です。

プログラム説明に目を輝かせて聞き入る参加生たち

プログラム説明に目を輝かせて聞き入る参加生たち

多くの学生は海外旅行経験も浅く、中には本研修が初めての海外旅行の学生もいます。お金の持ち歩き方や電源電圧など海外旅行をする上での基本的な注意事項から現地での実際の生活情報など含め、本プログラムを支える北アフリカ研究センター小 屋主任と、昨年度本プログラムでチュニジアに行った大学院生(国際地域)の大伴さんから、種々の情報提供が行われました。
またチュニジアコースに参加する学生のコーディネートを現地で担当する八幡コーディネーター(本学チュニス・オフィス駐在)もSkypeで参加し、事前顔合わせを行いました。これらの準備を通して参加する学生の心配が軽減されればと思います。

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現地からSkypeで参加したチュニス・オフィスの八幡コーディネーターの
アドバイスに耳を傾ける学生たち

また、岩崎助教より本コースの主たる学習目的であるアラビア語と現地文化について初歩的な解説を行い、参加学生は最低限の自己紹介をアラビア語で行えるようになりました。

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最後に各自の使用する航空便やプログラム前後の宿泊やオプションツアーなどについて相談し、親交を深めました。

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参加学生がそれぞれの目標をもって本研修に参加し、自分で満足できる成果をあげて元気に帰国することを期待しています。

アラビア語と現地文化を知るための短期研修「フルササイーダプログラム」の参加者募集について

この夏、中東・北アフリカでアラビア語を学んでみませんか?

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北アフリカ研究センターでは、本学のアラビア語教育の一環として、2014年にヨルダンとチュニジアで夏期研修を実施します。

1)プログラム名:
アラビア語と現地文化を知るための短期研修 「フルサ・サイーダプログラム」

2)派遣国:
チュニジアもしくはヨルダン

3)派遣先:
チュニジア:
ブルギバスクール(チュニス・エルマナール大学付属ブルギバ現代語言語学院)
ヨルダン:
ヨルダン科学技術大学

4)期間:
チュニジア:7月4日から8月9日(約5週間)
ヨルダン:8月中旬(2週間)

5)応募資格:
筑波大学の学群または研究科の正規課程に在学する者

6)奨学金:
JASSO海外支援制度により、基準を満たした参加学生には、6万円(チュニジア)もしくは8万円(ヨルダン)支給

7)説明会:
5月1日(木) 3限@3B405 、4限@2G204

8)締切(担当者への連絡):
チュニジア:5月7日
ヨルダン:5月21日

9)費用等の詳細:
こちらの説明資料をご一読ください。

10)申し込み手続きの流れ・様式のダウンロード:
チュニジア: 申し込み手続きの流れ申込書(Enrollment Form)
ヨルダン: 申し込み手続きの流れ /申込書(Registration Form)
両コース共通: 連絡先および旅程記入様式

11)連絡先:
チュニジア担当
岩崎真紀(北アフリカ研究センター/比較文化学類/外国語センターアラビア語担当)
ヨルダン担当
入江光輝(北アフリカ研究センター/生物資源学類)
お問い合わせはこちらのフォームからお願いします。

*本プログラムは、JASSO海外支援制度、筑波大学40周年記念事業の認定を受けたプログラムです。

主催:北アフリカ研究センター
共催:筑波大学チュニスオフィス
後援:駐日チュニジア共和国大使館・ヨルダン王国大使館

筑波大学北アフリカ研究センター(ARENA)特別セミナーを開催しました

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去る2014年2月7日、筑波大学大学会館国際会議室において、北アフリカ研究センター特別セミナー「北アフリカ・地中海地域におけるシーズ開発によるイノベーション拠点の確立」(主催:筑波大学北アフリカ研究センター、後援:アルジェリア大使館・エジプト大使館、フランス大使館、ヨルダン大使館、リビア大使館、モロッコ大使館、チュニジア大使館) が開催されました。本セミナーには、基調講演者としてJST(独立行政法人科学技術振興機構)顧問、講演者として7か国からの研究者、来賓として7か国の駐日大使館関係者や元駐北アフリカ・地中海諸国日本大使の方々においでいただきました。また、放送大学学園理事長、JIRCAS(独立行政法人国際農林水産業研究センター)監事、NIMS(独立行政法人物質・材料研究機構)監査をはじめとする研究機関の方々、アサヒグループホールディングス、リコー、北海道フード特区機構等の企業の方々、NHK、日本経済新聞といったメディアの方々、そして本学の副学長、病院長、教職員、学生を合わせ、総計116名の方々にご参加いただきました。

<プログラム>
開会挨拶: 永田恭介 筑波大学長
来賓挨拶:
シド・アリ・ケトランジェ大使(アルジェリア)
サミール・アルール大使(モロッコ)
ディマイ・ハダッド大使(ヨルダン)
ファルハッド・クリフ大使(チュニジア)
モハメド・M・O・ミラード臨時代理大使(リビア)
モハメド ・エルシャルカウィ文化参事官(エジプト)
ベルトゥラン・フォール文化参事官(フランス)
基調講演:
相澤益男 独立行政法人科学技術振興機構顧問
前 内閣府総合科学技術会議常勤議員
元 東京工業大学長による基調講演
講演:
サイード・ワタール ハッサンII世農獣医大学長(モロッコ)
アブドゥッラー・I・フサイン・マルカウィ ヨルダン科学技術大学長(ヨルダン)
ベレズーグ・ベルグメン サイダ大学長(アルジェリア)
アリ・ムティラウィ スース大学医学部長(チュニジア)
アラア・エル=サーデク アラブ世界若手研究者協会長(エジプト)
ハテム・ムフタフ ザウィア大学工学部長(リビア)
ピエール・ブロン ボルドー政治学院教授(フランス)
閉会挨拶:
サラーフ・ハンナシ元チュニジア大使
礒田博子 北アフリカ研究センター長

 (司会:北アフリカ研究センター 岩崎真紀 助教)

 各機関の活動の現状と課題や各研究分野における研究状況、日本及び北アフリカ・地中海諸国との交流状況や展望等についての講演がなされると、会場では活発な議論がなされました。

セミナーに先立ち、7か国からの招聘者とともに、それぞれの出身国の駐日大使を表敬訪問いたしました。また、セミナー当日の午前中には、チュニジア大使、フランス大使館文化参事官がそれぞれ本学の永田学長と会談を行いました。また、チュニジア大使と本学に留学中のチュニジア人学生との昼食懇談会も開催されました。本懇談会ではチュニジア大使館よりチュニジア料理が供され、留学生たちは母国の料理を大変喜んでいました。また、大使と学生のあいだでは、活発な意見交換も交わされました。
セミナー終了後は、2日間にわたりスタディ・ツアーを催行し、招聘者に日本の製造技術や伝統文化の現場を紹介しました。

2014年は北アフリカ研究センター設立10年目にあたります。それにともない、弊センターでは、本年度から来年度にかけて一連の記念行事を予定しております。本セミナーはその一環として開催されました。また、本セミナーは筑波大学40+101周年記念冠事業としても認定されております。本セミナーで得られた今後の教育研究活動の指針をもとに、北アフリカ研究センターは今後一層北アフリカ・地中海諸国との学術交流の発展に寄与することを目指します。

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「2013 海外留学フェア」に出展しました

2013年11月12日(火)、大学会館・特別会議室でグローバルコモンズ機構、留学生センター、人文社会系グローバル人材育成教育プログラム主催の「2013 海外留学フェア」が開催されました。北アフリカ研究センター(ARENA)は北アフリカ・地中海事務所(CANMRE)、海外大学共同利用事務所(BUTUJ)と共同で出展し、来場した学生に北アフリカ・地中海地域の協定校や短期研修プログラムに関する留学情報を提供しました。

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北アフリカ・地中海地域ブースには各協定校の連絡調整責任者の教員が顔をそろえ留学を志望する学生の疑問・質問に答えました。その他、今夏にチュニジアのブルギバスクールでの短期研修プログラムに参加した学生も駆けつけ、同校の留学体験を後輩たちに熱心に語ってくれたほか、協定校であるアインシャムス大学から短期留学しているエジプト人留学生が多くの写真を用いて母国や母校の魅力を紹介しました。
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また、セミナースピーカーとして来学した駐日米国大使館副領事のピーター・デイビス氏が当ブースを訪れ、以前の赴任国であったチュニジアの話に花を咲かせる一幕もありました。
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ブースにはほぼ終日客足が途絶えることなく合計で23名の学生や教職員が訪れ、改めて同地域への関心の高さを感じる一日となりました。

2013年度「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」帰国報告会を開催しました

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帰国報告会ポスター

北アフリカ研究センターでは今夏「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」を主催し、チュニジアに2名、ヨルダンに3名の学生を送り出しました。
この成果を広く知っていただくために、2013年10月30日、スチューデント・コモンズのプレゼンルームにおいて帰国報告会を開催しました。

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会場となったスチューデント・コモンズのプレゼンルーム(1A203)

 

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司会の岩崎助教(左)とブガンミ・在京チュニジア大使館一等書記官による挨拶(右)

 

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入江准教授によるプログラム概要説明(左)とグローバル・コモンズ支援室岡田副室長による海外安全危機管理サービス(OSSMA)の説明(右)

 

当日は40名の学生・教職員が集まりました。在京チュニジア大使館からブガンミ一等書記官が駆けつけ、チュニジアをはじめとする北アフリカ地域との交流の重要性について挨拶をされました。続いて、担当教員である岩崎助教と入江准教授により当プログラムの概要説明が行われました。共催であるグローバル・コモンズ機構からは岡田副室長が登壇し、今年8月に筑波大学が導入した「海外安全危機管理サービス(OSSMA)」を通じた学生の海外留学に対する新しい取り組みについて説明を行いました。

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チュニジアコースに参加した大伴史緒さん(左)と小玉翔さん(右)

 

次に、チュニジアコースに参加した人文社会科学研究科・国際地域研究専攻・1年の大伴史緒さん、国際総合学類・4年の小玉翔さんによりチュニジアのチュニスにあるブルギバスクールの語学プログラムの概要、体験談についてのプレゼンテーションが行われました。

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多くの学生、教職員が集まった

 

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ヨルダンコースに参加した佐藤史織さん、泉水めぐみさん、田中愛子さん

 

ヨルダンコースには生物資源学類・2年の佐藤史織さん、泉水めぐみさん、比較文化学類・2年の田中愛子さんが参加し、ヨルダンのイルビッドにあるヨルダン科学技術大学の語学プログラムの概要、体験談についてのプレゼンテーションが行われました。学生のプレゼンテーションではいずれも実際にかかった留学費用や現地における衣食住などの具体的な情報のほか、多数の写真や動画を用いて留学先における交流の様子が生き生きと伝えられ、会場を沸かせていました。

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会場とプログラム参加者間で活発な質疑応答が行われた

 

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会場からの質問にSkypeを通じて答えるチュニス事務所の八幡コーディネーター(左)と
海外留学フェアについて告知する留学生センター山田助教(右)

 

質疑応答の時間には留学に興味を持つ会場の学生から多くの質問が寄せられ、プログラム参加者は率直かつ丁寧に答えていました。また、チュニス事務所に駐在する八幡コーディネーターもSkypeを通じて対応。現地の情勢と大学の支援体制について説明し海外雄飛を目指す学生たちにエールを送りました。
また、最後に留学生センター海外派遣部門の山田助教から11月12日に開催される海外留学フェアついて告知されました。この日発表を行った学生には同フェアの北アフリカ・地中海ブースにおけるプレゼンテーションにも協力していただく予定です。

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北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラム文化、海外留学等に興味のある学生の皆さん、是非参加をご検討ください。募集は4月頃の予定です。

こちらをクリックすると報告会のポスター(PDF)が開きます。

2013年度「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」帰国報告会の開催について

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帰国報告会ポスター

北アフリカ研究センターでは今夏「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」を主催し、チュニジアに2名(国際総合学類・国際地域研究専攻)、ヨルダンに3名(比較文化学類・生物資源学類)の学生を送り出しました。
この度、担当教員による当プログラムの概要説明、並びに実際に留学した学生によるプレゼンテーションの機会として下記のとおり帰国報告会を企画いたしました。併せて、グローバルコモンズ機構から学生の海外留学に対する筑波大学の新しい取り組みについて、また留学生センター海外派遣部門から海外留学の一般情報についてもお話しいただきます。
北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラム文化、海外留学等に興味のある学生・教職員の皆さま、お誘い合わせの上お気軽にお立ち寄りください。

日時: 2013年10月30日(水) 16:45~18:15

会場: スチューデントコモンズ・プレゼンルーム(1A203)
(第一エリア・スープファクトリー隣)

主催: 北アフリカ研究センター
共催: グローバルコモンズ機構、
海外大学共同利用事務所、北アフリカ・地中海事務所、
留学生センター、外国語センター

こちらをクリックするとポスター(PDF)が開きます。

ヨルダン科学技術大学とワークショップを開催

2013年3月17日(日)、ヨルダン・イルビッド市のヨルダン科学技術大学(Jordan University of Science and Technology)で「First Workshop on Promotion of Academic Exchange between Jordan University of Science and Technology & University of Tsukuba」が開催されました。

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このワークショップは昨年締結された両大学間の交流協定を、より活性化させることを目的に、筑波大学とヨルダン科学技術大学の共催で行われました。日本からの発表者4名、ヨルダンからの発表者3名に加え、当日はAbdallah Malkawi学長をはじめHani Abu Qdaisクイーン・アルアブドゥラ環境科学技術センター長ほか、多くの研究者と学生が来場しました。
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ワークショップはヨルダン科学技術大学側の連絡調整責任者であるMajed Abu-Zreig教授と筑波大学側の連絡調整責任者の入江光輝准教授の開会の挨拶にはじまり、小 屋-平主任(北アフリカ研究センター)による筑波大学の紹介や留学制度の説明に続いて、岡本直久准教授(システム情報系)、Turki Obaidat教授(工学部)、入江光輝准教授(生命環境系)、Majed Abu-Zreig教授(工学部)、上山一研究員(北アフリカ研究センター)、Qasem Hamouri教授(ヤルムーク大学・経済経営学部)により各々の研究科の紹介や協力可能な専門分野の研究について講演が行われました。
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本ワークショップによって大学相互の理解が深まったことで、今後のヨルダン科学技術大学と筑波大学の間の学術交流、学生交流の深化が期待されます。
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