カテゴリー別アーカイブ: 08 フルサ・サイーダプログラム

「フルサ・サイーダプログラム」帰国報告会とモロッコ大使館によるレクチャー

2015年11月11日(水)からMENA Week が開催されております。
11日には、スチューデント・コモンズにて、アラビア語と現地文化を知るための研修「フルサ・サイーダプログラム モロッココース」帰国報告会及びモロッコ大使館によるレクチャーが開催されました。

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モロッコ大使館参事官によるレクチャーの様子

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レクチャーの様子

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FSPMC参加者による報告の様子

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2015筑波大学 秋の海外留学フェア

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2015年10月20日(火)、大学会館・特別会議室でグローバル・コモンズ機構主催の「2015 筑波大学 秋の海外留学フェア」が開催されました。
北アフリカ研究センターは、北アフリカ・地中海地域の協定校19大学のうち、今年度は下記5大学と「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~」の紹介を重点的に行いました。

  • カルタゴ大学(チュニジア)
  • チュニス・エル=マナール大学(チュニジア)
  • アル・アハワイン大学(モロッコ)
  • ヨルダン科学技術大学(ヨルダン)
  • モンペリエ第1大学(フランス)

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大学会館特別会議室入り口


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北アフリカ研究センターのブース

北アフリカ研究センターのブースでは、主に協定校の連絡調整責任者の教員が留学を希望する学生の疑問質問に答えました。また、今夏に「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語現地文化を知るための短期研修」に参加した学生も説明員として参加してくれました。
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【2015 FSPMC 現地レポート】モロッココースを終えて

北アフリカ研究センター/人文社会系の岩崎真紀助教から現地レポートが届きました。


フルサ・サイーダプログラムモロッココースを終えて
“Fursa Saida” Program has been finished with a full of joy of participants and coordinators

2015年8月11日 カナダ・モントリオールより
2015年7月5日に始まったフルサ・サイーダプログラム(FSP)モロッココースが8月4日、無事修了しました。6名の参加生たちは7月5日に20時間以上をかけてモロッコの首都ラバトの空港に到着しました。出迎えには、北アフリカ研究センター客員共同研究員兼チュニスオフィスアドバイザー教員のMoncef Harrabiチュニジア国立農業研究所(INAT)元所長がチュニジアから駆けつけ、車で3時間かかるイフレンまで同行してくださいました。

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イスタンブール空港の搭乗ゲートに集まるウムラ帰りの巡礼者(右手の白い衣服の人々)
写真はすべて岩崎撮影, 2015/7/24

わたしがAUIを訪問したのは、それから20日間が過ぎ、FSP生が期末試験を受け、修了証を受け取った日でした。成田からイスタンブールを経由し、カサブランカ空港に到着するまではよかったのですが、ウムラ(イスラームにおけるマッカ小巡礼。巡礼者は自分の国の旅行代理店などに申込み、マッカへは団体で行くことが多い)帰りの人々でごった返していたうえ、多くの搭乗客の預け荷物が長時間出てきませんでした。

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AUIでの研修を終え, タンジェに発つ直前のFSP生たちとAUI側コーディネータのおひとりブーナジュマ教授, 2015/7/25

ロストラゲージの手続きをしようとした矢先に自分のスーツケースが出て来たときには、到着予定時間を2-3時間過ぎていました。
そこから3時間以上かけてイフレンに到着したときにはかなり疲れていましたが、晴れ晴れとした様子のFSP生と会ったときには、このプログラムを開催して本当によかったという充実感にかわりました。彼らの姿からは、この1か月がいかに実り多いものだったかが十分に伝わってきました。

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モロッコ地図 http://www.kaze-travel.co.jp/morocco_tenjo014.html, 2015/8/11閲覧。

研修先のアル=アハワイン大学(AUI)でのFSP生の生活の様子は、参加生の高倉駿さん(比較文化学類3年)や草山亮さん(国際学類1年)、嶋村安祐美さん(教育学類4年)からの現地レポートにもありますが、密度の高い授業やマラケシュなど遠隔地へのエクスカーションも含む、さまざまなアクティビティからなっており参加生はみな、とても楽しんだとのことです。課外活動でスポーツも堪能できたことは、岩佐直斗さん(社会学類3年)からのレポートからもよく分かります。

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工房で働く女性職人, 2015/7/25

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青を中心とした色使いが美しいフェズの陶器 2015/7/25

7月25日から8月3日まではタンジェでのホームスティとニューイングランド大学でのアラビア語研修でしたが、これは、AUIが筑波大生のために特別に設けてくださった追加プログラムでした。

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モロッコの京都と言われる古都フェズの皮革染色場, 2015/7/25

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カサブランカのハサンⅡ世モスク(アラベスク模様と緑とベージュを基調とした色使いが大変美しいモロッコ最大のモスク。市民の憩いの場でもある), 2015/7/30

FSP生がこの期間にも思い出深い経験ができたことは、岡元侑希さん(社会学類3年)や島倉遼さん(国際学類1年)からの現地レポートでもよく分かるかと思います。

面積が日本の約1.2倍あるモロッコには、イフレンやタンジェ以外にも、フェズ、マラケシュ、カサブランカ、アガディール、ワルザザートといったそれぞれに風合いの異なる都市がたくさんある一方、小さな村々も魅力的です。地中海や大西洋を望む海岸沿いの街、4000m級の山を望む街、遠く沙漠が広がる街、地形や風景の多様さは、他の多くの中東・北アフリカにはない特色です。
また、モロッコでは、伝統工芸の技術が大切に守られており、絵皿やアクセサリーなどのセンスは日本人のそれと重なるところも多いように思われます。AUIでFSP生たちを訪問したあと、わたしはイフレン、フェズ、ラバト、カサブランカ、アガディール、ティズニットをめぐりました。とくにアガディールとティズニットでは、北アフリカ研究センターが進めているアルガン(モロッコの南部にのみ自生する、オリーブに似た樹木。搾油は伝統的に女性たちが行なう。オイルは、大量の実からほんのわずかしか採れないこともあり、高価。食用、美容ともに用いられ、高血圧や紫外線予防に効くと言われる)にかかわる研究のパイロット調査として、カウンターパートであるハサンⅡ世農獣医大学の研究者の方々と協力して、アルガンオイル精製女性協同組合を訪問しました。イスラーム的伝統と調和しながら女性の社会参加を進めているいくつもの女性協同組合とそこで働く人々の姿は、「持続可能な開発」や「女性のエンパワーメント」といったスローガンだけになりがちな言葉を、本当の意味で模索していると感じました。モロッコの調査のあとは、自身の調査のためにカナダのモントリオールに滞在し、現地のコプト正教会移民共同体のフィールドワークを行なっています。

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南部アガディールはビーチリゾートである一方アルガンの産地, 2015/7/28

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ハッサンⅡ世農獣医大学アガディール校のアルガン圃場(アルガンはオリーブよりさらに過酷な自然状況でも実をつけることができる), 2015/7/29

2015年8月11日現在、FSP生は全員無事日本に帰国し、イフレンよりもずっと暑い日本での生活に戻っております。

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伝統的なアルガンオイル搾油器具を表紙とした、女性協同組合のパンフレット, 2015/7/29

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アガディールのさらに南部ティズニットのアルガン油精製女性協同組合に展示されているアルガンオイル美容製品, 2015/7/29

中東・北アフリカに関しては、メディアを通じて、衝突や社会不安等マイナスなイメージばかりが流布していますが、今回FSPに参加し、モロッコでの生活を体験した6名の筑波大生たちは、現地のリアリティを実際に肌で感じることができたと思います。この経験は彼らの中東・北アフリカ観を大きく変えるだけでなく、彼らが自分の経験を友人や家族や先生方に話していくことで、その人たちの理解も変えていくことになると思います。そして、それは、とても小さな草野の根の変化かもしれませんが、偏見のない異文化理解や、もっといえば、平和に通じる着実な一歩であると確信しています。
今回のプログラムでは、AUIの関係者の皆様、ホームスティ先の皆様、駐日モロッコ大使はじめ館員の皆様には本当にお世話になりました。この場を借りて、北アフリカ研究センター一同、心よりお礼申し上げます。


 

We really appreciate all the people in Morocco who supported Fursa Saida Program, especially, Prof. Mohamed Bounajma and professors of ARANAS, Ms. Amy Fishburn, Ms. Khadija Ben Mansour and Mr. Othmane Atif, AUI, Prof. Moncef Harrabi, ex-INAT Director, Tunisia, Ms. Fat hiya, Mr. Mustafa and all the members of the host family in Tangier, H.E. Dr. Samir Arrour and Dr. Abdel Kader Jamoussi, the Embassy of Morocco in Japan. Thank you so much for your great caring for our students to make their staying so fruitful. Their great experience will lead a right understanding of the culture and people in Morocco and MENA region and we are sure it will also lead a world peace even though this step is just a small one.

We also appreciate those who supported our fieldwork in Morocco, Prof. Majid Benabdullah and Mr. Ilyass Arrahmouni, IAV Hassan II, Mr. Amenmoud, ANDZOA, Ms. Fatima and Ms. Jamila, UCFA, Ms. Hannan, GIE. We look forward to further cooperation with you all and again,thank you so much for your kindness for ARENA and the University of Tsukuba.

Tuesday, August 11, 2015

Maki Iwasaki

Fursa Saida Program Morocco Course Coordinator,

Assistant Professor, ARENA

【FSPモロッココース現地レポート】ARANASプログラム

フルサ・サイーダプログラム(モロッココース)参加生の教育学類4年・嶋村安祐美さんから、現地レポートが届きました。


2015年 8月 4日 イフレンより
フルサ・サイーダプログラムももう終わりを迎えてしまいます。アルアハワイン大学でのARANASプログラムもタンジェでのホームステイも終了し、いよいよ明日が帰国日です。今回は、わたしたちが参加したARANASプログラムについて書きたいと思います。
さて、ARANASとは(Arabic and North African Studies Program)の略称であり、アルアハワイン大学のアラビア語夏季研修という位置づけです。期間は5つ用意されていまして、わたしたち筑波大生は一番短い一か月を一週間遅刻する形での参加となりました。
レベルはBeginning 1, 2とIntermediate 1, 2とAdvance 1, 2の計6つにわかれていて、わたしはIntermediate 1のクラスに入りました。このクラスは学生の人数が少なく、イタリア人1名、アメリカ人2名、わたしの4人のクラスでした。先生は2人でしたので、大変充実した授業を受けることができました。

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授業をした教室のあるアルアハワイン大学の図書館
2015年8月4日筆者撮影

授業は朝8:30-13:30で、途中休憩が10:30-11:00にあって、お茶やお菓子を用意した部屋でのBreak Timeは他のクラスの学生や先生とのおしゃべりができ、とても楽しかったです。曜日によっては、途中からカリグラフィーや音楽等の授業がありました。また、筑波大生は一週間遅れた分の補講を受けることができ、はじめは全然ついていけなかった授業にも、最終的には授業がわかる状態にまでなれました。
また、ARANASプログラムにはモロッコ観光も含まれており、1週目の週末にはマラケシュへ行きました。私たちが参加していない時期には、タンジェやフェス等の都市の観光をしたようです。

Intermediate 1の期末試験は、ライティング(500語)、プレゼンテーション(10分以上)、ペーパーテストの3種がありました。特にライティングとプレゼンテーションはあまりやったことがなかったので、とても大変でした。終わった今となっては、達成感もありますし、何よりも自信がとってもつきました!
帰国をしても、今回の研修で培ったアラビア語の感覚を忘れないように頑張りたいと思います。

教育学類 嶋村安祐美

【FSPモロッココース現地レポート】ホームステイ先でのもてなし

フルサ・サイーダプログラム(モロッココース)参加生の社会学類1年・岡元 侑希さんから、現地レポートが届きました。


2015年8月2日 タンジェより
3週間のAUIでのアラビア語研修を終え、AUIのあるイフレンからホームステイ先のタンジェに小型バスで7時間かけて移動しました。(現地時間7/25)
ホームステイ先のタンジェはスペインまで14キロと地中海に非常に近い位置にあり、散策や海水浴でビーチをホストファミリーに案内してもらいました。タンジェは今回のFSPMCで訪れたイフレン、マラケシュにつづき3都市目でしたが、どの都市もそれぞれの特徴があり、非常に素晴らしい都市でした。なかでもタンジェは個人的にいい思い出が残る都市になりました。

ビーチでの海水浴

ビーチでの海水浴

誕生日での様子

誕生日での様子

ホームステイ5日目(現地時間:7/29)は私の誕生日と重なったこともあり、FSPMC参加生やホストファミリーが一緒になって祝ってくれました。サプライズや伝統衣装をプレゼントして貰えたりとさすがは海外の誕生日と思い知らされることもあり、非常に印象深い経験をさせていただきました。海外で誕生日を祝って貰えるという貴重な体験ができた私は本当に幸せだと感じました。
モロッコの滞在も残すところあと僅かとなりましたが、少しでも日本では経験できないことが多く経験できたらと思います。

社会学類 岡元 侑希

【FSPモロッココース現地レポート】タンジェでのホームステイ

フルサ・サイーダプログラム(モロッココース)参加生の国際総合学類1年・島倉遼さんから、現地レポートが届きました。


2015年8月2日 タンジェより
7月25日(土曜日)からモロッコ北部のタンジェという都市にてホームステイをさせていただいています。ホストファミリーの家族は母親と双子の子どもの3人ですが、その親戚の方もたくさんいらっしゃって、FSPMC生も含めると最大で15、6人程になることもあるなど、とても賑やかな雰囲気です。

休日にホストファミリーの方と一緒に昼食を食べる様子

休日にホストファミリーの方と一緒に昼食を食べる様子
2015/8/1 筆者撮影

ホームステイ期間中はタンジェ市内のニューイングランド大学での授業に加え、休日にはホストファミリーの方と旧市街や博物館に行くなど様々な活動を行っています。また、このホームステイはイスラム教徒(ムスリム)の方々の考え方や価値観を理解するための格好の場所です。1日5回の礼拝や礼拝の時間を告げるアザーンという放送、スカーフを巻いた女性の方など、異文化を感じる毎日です。特にスカーフに関してはムスリムであっても着けていない女性の方もたくさんいらっしゃり、イスラム=女性に対して抑圧的な宗教、というイメージが正しくないことを実感します。(イスラム教の聖典『クルアーン』にはスカーフを着けよといった明文の規定は存在せず、着けるかどうかはあくまで個人の自由に委ねられます。また、それに対する罰則規定等もありません。)(参考文献:内藤正典『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』)
このホームステイを通じてモロッコの人たちの温かさや優しさに触れる機会がたくさんあり、自分がどんどんモロッコという国を好きになっていくのを感じます。
滞在期間も残り僅かとなってしまいましたが、残りの時間の中でもたくさんの事を学んでいきたいと思います。

国際総合学類 島倉遼

【FSPモロッココース現地レポート】イフレンの町の様子

フルサ・サイーダプログラム(モロッココース)参加生の比較文化学類3年・高倉駿さんから、現地レポートが届きました。


2015年 7月 31日 タンジェより

ラマダンの最終日の昼間とラマダン明けの夜にイフレンの町を散策しました。それまでは授業が忙しく、また最初の金土日(現地時間7/10~12)にマラケシュへの旅行があったため、町に出るのはこれが初めてでした。
イフレンは山の中の小さな街で、私が訪れたのが大学周辺にあるマーケットや広場ということもあり、比較的静かで安全という印象です。ラマダン中の昼間の街の様子は、礼拝の時間だったということもあり、多くの店が閉まっており、営業している飲食店は一軒もなく、ラマダンの雰囲気を感じました。ちょうど礼拝の時間だったこともありマーケットも閑散としていました。しかし、通りや街中にはどこかに出かける人々や、礼拝に向かう白衣の人々がおり、大学内とは違った雰囲気があります。

イフレンの街中の風景(撮影:高倉)

イフレンの街中の風景(撮影:高倉駿)

ムスリムが多く住んでいる地域へ行くのは今回が初めてだったため、ラマダンが実際に行われている様子を見るのも初めてでした。ラマダン期間中は、大学内でもカフェのや食堂、ショップの営業時間がマラケシュの私のルームメイトは部屋でよく礼拝を行っており、程度の差はあれど、実践を重んじる在り方が感じられました。
ラマダン後の平日にイフレンに行った際は、夕方の食事時ということもあり、街には人も多く活気がありました。この時点ではなんとなくラマダンの雰囲気が残っているような気もします。
異国の地で、なおかつラマダンという特殊な状況の中での2週間近くの生活は、生活時間の違いや日中の店舗の開店時間の変動など、合わせることが難しいこともありましたが、彼らの生活の在り方を身近に感じることができよい経験となりました。残り僅かの滞在ですが、さらに色々なことを学びたいと思います。

比較文化学類 高倉駿

【FSPモロッココース現地レポート】マラケシュのジャーマルフナ

フルサ・サイーダプログラム(モロッココース)参加生の国際総合学類1年・草山亮さんから、現地レポートが届きました。


2015年7月11日 マラケシュより
AUIに到着してから最初の1週間が過ぎるころ、私たちARANASプログラムの生徒たちはマラケシュに訪れることになりました。まだモロッコでの生活になれていない私にとって、マラケシュへの旅行は不安に思っていました。スリやひったくりに遭う可能性があると注意されていたからです。
しかし、マラケシュはその不安を上回るくらいエネルギッシュな街でした。特に私がそう感じたのはジャーマルフナです。ジャーマルフナとは、大きな市場のようなもので、食事からカバンなど、様々な商品が並んでいました。また、そこの人々はとても活気にあふれていて、ラマダーン時期とは思えないほど、元気でした。日本人は現地では珍しいのか、見かけると片言の日本語でコンニチハや、アラビア語でأنت ياباني؟とよく声をかけられました。日本では絶対味わえない雰囲気はとても刺激的でした。

昼のジャーマルフナ

昼のジャーマルフナ,2015/07/11,筆者撮影

同じ日の夜に再びジャーマルフナに行く機会がありました。お昼と全く雰囲気が異なって、同じ場所とは思えませんでした。それもそのはずで、お昼のときと比べて人がすごく多かったのです。お昼よりもさらに活気が満ちていました。昼間開いていなかった食べ物を販売している屋台が開いていたり、より多くの大道芸人がパフォーマンスをしたりしていました。
ジャーマルフナで会う人々から積極的に自分をアピールする姿勢を感じました。そうした姿勢を身近に感じ、実際に交流した経験を忘れないようにして、フルササイーダプログラムを修了したいと思います。

夜のジャーマルフナ

夜のジャーマルフナ,2015/07/11,筆者撮影

 国際総合学類 草山亮

【フルサ・サイーダプログラム モロッココースの開催時期と費用に変更があります】

当初の開催時期がBモジュール試験期間と重なり、費用も高額であったため、アル=アハワイン大学と交渉を重ねた結果、開催時期と費用について大変喜ばしい変更がありました。当初6月下旬開始だったものが、7月5日開始、25日授業終了、同日より8月5日まで古都フェズでのホームスティまで実施していただけることになりました。
この変更の結果、応募者が増え、2015年度は6名の学生を派遣することになりました。北アフリカ研究センター一同、彼らの意欲を大変誇りに思います。

○派遣生
教育学類4年 嶋村安祐美さん
(昨年度フルサ・サイーダプログラムにてチュニジアに渡航した「リピーター」)
比較文化学類3年 高倉駿さん
社会学類3年 岩佐直斗さん
社会学類3年 岡元侑希さん
国際総合学類1年 草山亮さん
国際総合学類1年 島倉遼さん

○新スケジュール_2015年度
7月 4日(土)日本発
7月 5日(日)ラバト着・AUIへ移動、オリエンテーション
7月 6日(月)~ 7月24日 授業、諸活動
*さまざまな国から集まる学生たちとレベルに応じたアラビア語、現地文化に
関する授業を受けます。1週間遅れて到着した分、通常のクラスに追いつける
よう、特別に夜間レッスンもあります。
7月25日(土)退寮
7月25日(土)~8月 5日(水)フェズのホームスティ先へ移動
*筑波大生6名のために、特別にホームスティプログラムを実施。日本で言え
ば、京都にあたる美しい古都フェズのモロッコ人家庭に滞在し、現地の人々
や文化について知り、机で学んだアラビア語を現場で実践します。
8月 5日(水)ラバト発
8月 6日(木)以降 日本着

○総費用
約25~33万円(当初予定最高50万円の約半額)
内訳
・AUIへ支払うプログラム費(含授業料、食費、滞在費、
授業に関わるすべての費用)約19.5万円
・航空券約20万円 ・保険1-1.5万円 ・OSSMA約3500円
・その他雑費3-4万円
(ここから奨学金12~20万円を引いたものが総費用)
○単位
CEGLOC(旧外国語センター)開設「海外語学研修アラビア語」3単位

・・・・・・・・・・・・

2016年度も、みなさんの応募をお待ちしています!

「2015 筑波大学春の海外留学フェア」に出展します

グローバル・コモンズ機構主催による「2015筑波大学春の海外留学フェア」が5月20日から7月8日の期間にわたり開催されております。
下記のスケジュールで、北アフリカ研究センターが出展いたします。北アフリカ・地中海地域の協定校や短期研修プログラムに関する留学情報の提供を行いますので、興味のある方はぜひご参加ください。

●出展スケジュール
【開催場所】
スチューデント・コモンズ(1A棟2階 スープファクトリー隣)

(1)【日時】
平成27年6月9日(火) 11:55~12:05 ※終了いたしました。
【紹介校】
アル・アハワイン大学(モロッコ)
モンペリエ大学(フランス)
【紹介者】
松原康介 准教授 (システム情報系、北アフリカ研究センター)
(2)【日時】
平成27年6月11日(木) 11:35~11:45
【紹介校】
アル・アハワイン大学アラビア語サマーコース(モロッコ)
エルマナール大学附属ブルギバスクール(チュニジア)
【紹介者】
岩崎真紀 助教 (人文社会系、北アフリカ研究センター)

【海外留学フェアに関する問い合わせ先】
グローバル・コモンズ機構
キャンパス・グローバル化部門
campus-kokusaika(アットマーク)un.tsukuba.ac.jp

【夏期アラビア語研修(フルサ・サイーダプログラム)に関する問い合わせ先】
岩崎真紀 助教 北アフリカ研究センター
arena(アットマーク)un.tsukuba.ac.jp

※(アットマーク)を@に置き換えてください。

フルサ・サイーダ プログラム モロッココース(FSPMC)2015募集要項

 【フルサ・サイーダプログラム モロッココースの開催時期と費用に変更があります】2015.6.10

当初の開催時期がBモジュール試験期間と重なり、費用も高額であったため、アル=アハワイン大学と交渉を重ねた結果、開催時期と費用について大変喜ばしい変更がありました。当初6月下旬開始だったものが、7月5日開始、25日授業終了、同日より8月5日まで古都フェズでのホームスティまで実施していただけることになりました。
この変更の結果、応募者が増え、2015年度は6名の学生を派遣することになりました。北アフリカ研究センター一同、彼らの意欲を大変誇りに思います。

○派遣生
教育学類4年 嶋村安祐美さん
(昨年度フルサ・サイーダプログラムにてチュニジアに渡航した「リピーター」)
比較文化学類3年 高倉駿さん
社会学類3年 岩佐直斗さん
社会学類3年 岡元侑希さん
国際総合学類1年 草山亮さん
国際総合学類1年 島倉遼さん

○新スケジュール
7月 4日(土)日本発
7月 5日(日)ラバト着・AUIへ移動、オリエンテーション
7月 6日(月)~ 7月24日 授業、諸活動
*さまざまな国から集まる学生たちとレベルに応じたアラビア語、現地文化に
関する授業を受けます。1週間遅れて到着した分、通常のクラスに追いつける
よう、特別に夜間レッスンもあります。
7月25日(土)退寮
7月25日(土)~8月 5日(水)フェズのホームスティ先へ移動
*筑波大生6名のために、特別にホームスティプログラムを実施。日本で言え
ば、京都にあたる美しい古都フェズのモロッコ人家庭に滞在し、現地の人々
や文化について知り、机で学んだアラビア語を現場で実践します。
8月 5日(水)ラバト発
8月 6日(木)以降 日本着

○総費用
約25~33万円(当初予定最高50万円の約半額)
内訳
・AUIへ支払うプログラム費(含授業料、食費、滞在費、
授業に関わるすべての費用)約19.5万円
・航空券約20万円 ・保険1-1.5万円 ・OSSMA約3500円
・その他雑費3-4万円
(ここから奨学金12~20万円を引いたものが総費用)
○単位
CEGLOC(旧外国語センター)開設「海外語学研修アラビア語」3単位

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2016年度も、みなさんの応募をお待ちしています!

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参考【2015年度 当初の募集(計画)】

 今年度もFSP(フルサ・サイーダプログラム)では、参加生を募集します。
詳細は本記事、末尾の募集要項をご覧ください。

↓ ポスターはこちらからダウンロードすることができます。

2015fspmc-poster2

2015FSPMC-Poster

★対象 本学の正規課程に所属する学類生・大学院生。
アラビア語の能力は問わない
★定員 5~6名程度
*参考:2014年度は14名が参加。8名がチュニジアへ、6名がヨルダンへ。
★事前説明会(授業化が正式に決まったら、原則として履修登録すること)
第1回 4/14(火)4限@1B408教室
第2回 4/14(火)5限@1B408教室
第3回 4/16(木)4限@3B405教室
★プログラム詳細(一部調整中)
① 派遣期間:6/27~7/28
(授業は6/29~7/24の4週間)頃、現在調整中
原則として現地集合、現地解散
モデルスケジュール
6月26日  日本発
~7月27日 現地滞在
7月28日頃 帰国
※現在調整中
② 派遣先:モロッコ王国アル=アハワイン大学
Al-Akhawayn University in Ifrane (AUI)
http://www.aui.ma/en/arabic.html
③ 1日あたりの授業時間数(予定)
アラビア語3-4時間(1クラス数名の少人数制)
文化・社会関係1-2時間
希望者には課外活動(近郊への小旅行等・要別途費用)もあり
④ 総費用(概算):約50万円*
*JASSO奨学金支給時の金額。
研修費はAUIへ支払、航空券、保険、OSSMAは各自で取得。
【内訳】
研修費:3,350US$(=約40万円)
(授業料,寮費,教科書代,3食,授業にかかわる旅費,学内施設使用料)
航空券:13~20万円前後
海外保険:1-1.5万円
OSSMA: 3,210円
※成績が基準値以上の学生6名に対しては奨学金12万円支給。
⑤ 応募締切:4/20日(月) 北アフリカ研究センター事務室に下記書類を提出
○研修届
○海外研修・留学誓約書
○成績証明書
4/27(月) AUIへの登録、関係書類の提出
事前に研修費をアル=アハワイン大学に送金のこと(調整中)
⑥ 履修関係情報:科目名「アラビア語海外夏期研修」(番号)申請期限 調整中

★昨年フルサ・サイーダプログラムに参加した学生の声
「実際にムスリムの方の考えを知って、新たな視点を持てるようになりました」「北アフリカで一か月生活した経験から、どんな場所でも生活できる自信がつき、色々なことに積極的にチャレンジできるようになりました」

 

「2014 筑波大学海外留学フェア」に出展しました

2014年11月18日(火)、大学会館・特別会議室でグローバル・コモンズ機構主催による「2014 筑波大学海外留学フェア」が開催されました。北アフリカ研究センターはチュニス・オフィスと合同で出展し、来場した学生に北アフリカ・地中海地域の協定校や短期研修プログラムに関する留学情報を提供しました。

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北アフリカ・地中海地域ブースには主な協定校の連絡調整責任者の教員が留学を志望する学生の疑問・質問に答えました。また、今夏に「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修」に参加した学生も説明員として多数参加。同プログラムの体験を後輩たちに熱心に語ってくれました。
併せて、2015年度に開設予定のライフイノベーション学位プログラム開設準備室員も同ブースで広報活動を行いました。同プログラムでは海外インターンシップ先としてモンペリエ第一大学(フランス)、オックスフォード大学(イギリス)、ワーゲニンゲン大学(オランダ)等が選択可能となる予定です。

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昨年発足した地域研究イノベーション学位プログラム(ASIP)に関心の高い学生からは同プログラムの海外インターンシップ重点校であるカルタゴ大学(チュニジア)、チュニス・エル=マナール大学(チュニジア)、アル=アハワイン大学(モロッコ)について多くの問い合わせがあったほか、フランス留学に関心のある学生らはモンペリエ第一大学(フランス)の、夏期アラビア語研修に興味のある学生らはフルサ・サイーダプログラム(チュニジア・ヨルダン)の説明に耳を傾ける姿が見られました。いずれも昨年度から派遣実績が急速に伸びており、案内できる内容がより充実して参りました。
また、すでにプログラムを知っていて在学中に是非行きたいと語る学生がブースに現れ、昨年このブースを訪れて今夏のプログラムに参加した説明員と意気投合するなど、広報に力を入れてきた教職員としては嬉しい一幕もありました。

当日の配布資料は学内の海外留学情報が集積されているスチューデント・コモンズ(1A203)で引き続き入手することができます。北アフリカ・地中海地域への留学に興味のある方は是非足を運んでください。

フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~帰国報告会を開催しました

北アフリカ研究センターでは今夏「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~」を主催し、チュニジアに8名(国際地域1、 人文1、比文1、国総3、教育1、生物1)、ヨルダンに6名(社会2、国総1、生資1、看護1、医学1)の学生を送り出しました。
この成果を広く知っていただくため、2014年10月29日、スチューデント・コモンズのプレゼンルームにおいて帰国報告会を開催しました。

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当日は昨年を上回る51名の学生・教職員が集まり、会場は満員御礼となりました。
入江准教授(ヨルダンコース担当)による司会のもと、はじめに当プログラムを主催する北アフリカ研究センターの礒田センター長から挨拶の言葉が述べられ、続いて岩崎助教(チュニジアコース担当)により当プログ ラムの概要説明が行われました。

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次に、チュニジアコースに参加した牧野真理子さん、小川湧司さん、佐藤萌さん、田中千智さん、嶋村安祐美さん、堀内栞さん、山中巧さんにより、チュニスにあるブルギバスクールにおける語学プログラムの概要、課外学習、現地での体験談についてのプレゼンテーションが行われました。もうひとりの参加者で現在アル=アハワイン大学(モロッコ)に留学中の荒井大樹さんからは留学生活の動画が送られてきました。

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ヨルダンコースには谷口雄大さん、石原亜里沙さん、宮部祥代さん、嶋田優奈さん、林浩平さんが参加し、ヨルダンのイルビッドにあるヨルダン科学技術大学における語学プログラムの概要やフィールド研修、シリア難民の支援を行う現地NGOの活動に触れての体験談についてプレゼンテーションが行われました。(中野皐月さんは体調不良につき他参加者が代読。)

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学生のプレゼンテーションでは、留学費用や現地における 衣食住などの具体的な情報のほか、実体験に基づく生き生きとした交流や現地文化の様子が多数の写真や動画を交えて伝えられました。来年以降参加を検討している学生には研修のイメージをつかむのに大いに役に立ったことと思われます。

質疑応答の時間には留学に興味を持つ会場の教員や学生から質問が寄せられ、プログラム参加者は率直かつ丁寧に答えていました。

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続いて、プログラム参加生に対し修了証の授与が行われました。

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終盤、チュニス・オフィスに駐在する八幡コーディネーターがSkypeの画面越しに登壇。遠くチュニジアの地から会場に集まった海外雄飛を目指す学生たちに語りかけました。最後に、北脇チュニス・オフィス所長から学生たちの今後への期待とエールが述べられ報告会は幕を下ろしました。

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北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラーム文化、海外留学等に興味のある学生の皆さん、是非参加をご検討ください。募集は4月頃の予定です。

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こちらをクリックすると報告会広報用ポスター(PDF)が開きます。

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(参考)コース概要ポスター
チュニジアコース
ヨルダンコース

フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~帰国報告会を開催します 

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北アフリカ研究センターでは今夏「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~」を主催し、チュニジアに8名(国際地域1、人文1、比文1、国総3、教育1、生物1)、ヨルダンに6名(社会2、国総1、生資1、看護1、医学1)の学生を送り出しました。
この度、担当教員による当プログラムの概要説明、並びに実際に留学した学生によるプレゼンテーションの機会として下記のとおり帰国報告会を企画いたしました。
北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラム文化、海外留学等に興味のある学生・教職員の皆さま、お誘い合わせの上お気軽にお立ち寄りください。

日時: 2014年10月29日(水) 18:15~19:45

会場: スチューデントコモンズ・プレゼンルーム(1A203)
(第一エリア・スープファクトリー隣)

主催: 筑波大学北アフリカ研究センター
共催: 筑波大学チュニス・オフィス、グローバルコモンズ機構

フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース参加生が駐日チュニジア大使を表敬訪問

北アフリカ研究センターの岩崎真紀助教からレポートが届きました。


去る2014年9月29日(月)、フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース(FSPTC)参加生の堀内栞さん(比文3年)と田中千智さん(生物2年)、昨年度参加生・今年度プログラムアシスタントの大伴史緒さん(国際地域2年)が、ファルハド・クリフ駐日チュニジア大使を表敬訪問しました。同訪問は、当初、チュニジアのボルジュ・セドリア・テクノパークからの招聘研究者であるブラヒム・ベッサイス教授と本センターの秋本克洋教授が予定していたものだったのですが、FSPTC無事修了のお礼のために、担当者の岩崎と3名の参加生がサミ・ブガンミ一等書記官を訪問する日と重なったこともあり、チュニジア大使が快くわたしたちもお招きくださりました。学生たちの訪問を受け入れてくださったクリフ大使には、心より感謝申し上げます。

研究や学術交流の話が一段落したところで、岩崎がFSPTCに対するチュニジア大使館の多大なご支援に対するお礼を述べたあと、参加生は、用意してきたプログラム中の写真をお見せしながら、大使に説明を行いました。「アッサラーム・アレイクム」(こんにちは)、「イスミ ○○」(わたしの名前は○○です)など、チュニジアで培ったアラビア語を生かしつつも、まだまだ初学者である参加生たちは、込み入ったことを話すのには、英語を用いていました。次回、このような機会があったときには、もっと多くのことがアラビア語で表現できるようになっていることでしょう。

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【FSPヨルダンコース現地レポート】ヨルダンで印象的だった訪問地

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の社会学類2年・宮部祥代さんから、現地レポートが届きました。


ヨルダンから帰国し、はや数日が経ちました。9月に入り、日本は徐々に涼しくなりつつありますが、ヨルダンでの暑くもさっぱりとした快適な気候が恋しく思われます。

さて、私はヨルダンで訪れた観光名所について振り返りたいと思います。北はウンム・カイスにベイト・ラース、グウエイルベ、アジュルン、ジェラシュ。首都アンマンにあるローマ劇場やアル・フセイニ・モスク。そして、かの有名な死海にペトラ。更に、砂漠の真ん中で星空のもと眠りに就いたワディ・ラム、紅海の臨むアカバ。今回は、その中でも特に私が印象的であると感じたウンム・カイスとペトラ、ワディ・ラムについて紹介させていただきます。

ウンム・カイスは、ゴラン高原と、国境のヤルムーク渓谷を挟んで向かい合う尾根の上にある、シリア国境に程近い村です。場所が場所だけに、プログラム参加者だけで訪れるのは危険だろうと諦めかけていましたが、なんとヨルダンに到着した当日に、現地でお世話をしていただいたMajed先生が連れてきてくださりました。ヨルダンでの初めての夕食は、ゴラン高原とガリラヤ湖が見渡せるレストハウスで、沈みゆく夕日を眺めながら。その美しさは形容しがたいものでした。日が落ち、イスラエルには煌々と明かりが灯っているのに対し、パレスチナ側はほとんど明かりが見えず暗闇が広がっていることに気づき、複雑な感情を抱いたのを覚えています。

ヨルダン観光におけるハイライトといえる、映画インディージョーンズの舞台にもなったペトラ遺跡は、まず昼から夕方にかけて参加者全員で訪れた後、別行動をさせていただき、更に夜と翌日の早朝、合わせて三回訪れましたが、どの時間帯も独自の魅力がありました。その中で私が最も感銘を受けたのは、週に三回だけ開催される、ペトラ・バイ・ナイトという夜のイベントです。ここではゲートから1500本ものろうそくがライトアップされ、辿り着いたエル・ハズネ前の広場では、ベドウィンがウードというアラブギターの演奏に加え歌と昔語りを披露し、参加者は座ってシャイ(ミントティー)を頂きながらそれを楽しむことができます。昼間とは違い、静かで幻想的なペトラの魅力を味わえました。

ヨルダンの南部、アカバやサウジアラビアの国境に程近い砂漠にあるワディ・ラムでは、ジープツアーとキャンプに参加しました。ツアーでは、映画アラビアのロレンスに関するロレンスの泉や標高1650mのハザリ山峡の裂け目であるハザリ峡谷、ダイナミックなウンムーフルース石橋などを訪問。砂漠の山をジープで超えるときは揺れが大きくスリル満点で、ベドウィンと相談して場所を決めた奇岩の下で食べる昼食は、風以外の音が何も聞こえず貴重な体験でした。4時間のツアーを申し込んでいたにも関わらず、結局サンセットを眺めるまで6時間も付き合ってくれ、夜は他の参加者と共に、ちょっとしたサプライズのあるアラブ料理に舌鼓を打ちました。そしてテントの近くにマットレスを敷き、流れ星を数えながら眠りに就くときは、物に満たされなくても贅沢な気持ちが味わえることを実感した瞬間でした。

長々と書き連ねましたが、ヨルダンは他にも数えきれないほどの素晴らしい場所・人に溢れていて、感じ方も人により千差万別だと思います。また、ヨルダンコースは、アラビア語の授業の後や休日などの空き時間を利用し、自ら旅の構想を練り、実行することのできる自由度の高い研修といえます。私は実際の参加者として、声を大にしてこのプログラムをお勧めすることができます。
最後に、私たちのお世話をしてくださった全ての方々に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ペトラ遺跡の最奥地、エド・ディルにて

ペトラ遺跡の最奥地、エド・ディルにて

宮部祥代

【FSPヨルダンコース現地レポート】ヨルダンの農業

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の生物資源学類2年・林浩平さんから、現地レポートが届きました。


6日間のアラビア語研修後の3日間で農業センター見学や死海遊泳等のフィールドワークを行いました。現地学生との交流は他の参加者がレポートしているのでここでは割愛して、生物資源生らしく農業分野についてのレポートをします。

ヨルダンへ来て最初に抱いた感想は非常に埃っぽいということです。首都アンマンから我々がいるイルビットまでは、山脈というより丘脈と表現した方がいいようなオリーブが粗く生える緩い山と山間の集落が延々と続きます。少なくとも夏場は僅かなオリーブ畑(もっとも日本人の感覚だとオリーブ果樹園)以外では全く農業を行っていません。地中海生気候特有の、夏は雨が全く降らず灼熱の太陽が一日中照りつける気候では仕方がないと思います。喉は割れる、肌は荒れるで我々も随分と苦しめられました。

我々は寮で朝、夕食は自炊をしているため現地のスーパーへたびたび買い物に行きます。そこで目にするのは新鮮なヨルダン産の野菜の数々です。輸入品も多いですがスイカをはじめとして多くの野菜が店頭に並んでいます。
では、これらのヨルダン産の野菜はどこで生産されているのでしょうか。一つ目の答えはヨルダン渓谷周辺の平野部です。ヨルダンとイスラエル支配地域の間には死海の中心として巨大な盆地が広がっており、北部にはレバノンに端を発するヨルダン川が流れています。ヨルダン川の東岸にはアンマンやイルビットがある高地のダムからの水を利用した野菜や穀物の農地が広がっています。ヨルダン渓谷は標高が低く(-300m前後)、盆地なので気温が40℃を超えるため農業には向いているとは思えませんが、冬に降水する地域でダムにより水を貯め、標高差を利用した水圧により大規模な灌漑を行っているようです。種類はトウモロコシの他野菜や果樹等全般的に栽培しています。
もう一つの答えは都市周辺の水再利用センターの周辺です。事務的なミスで詳しい説明がなかったのですが、おそらくは下水等の生活排水を利用することでセンターから半径1kmほどの農地を灌漑しています。こちらは小麦が多く、私は草が蒸す匂いを久々に嗅いで少し感動していました。

と、以上の様にヨルダンは雨が降らない夏でもなんとか水をやりくりして農業を行っている地域はあります。しかしシリアから10万人を超える難民が流入しており、難民分の水や食料を確保しなければいけないためヨルダン全体の水資源と農業は徐々に厳しい状況に立たされています。
また、水の需要が増しているためミネラルウォーターの価格が上昇し、それに伴いヨルダン全体の物価も上がっています。死海の入海料は2010年7JDから2014年12JDと2倍近く上昇しており、観光客にとっても厳しい状況です。まだ死海を訪れていない人はこれ以上値上がりしない内に訪れることをお勧めすると共に現地ではヨルダン産の野菜を買うことをお勧めします。

林浩平

死海にて

課外活動で訪れた死海にて

フルサ・サイーダプログラム チュニジアコースが修了しました

フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース担当の岩崎真紀助教から、以下の報告がありました。


2014年7月7日に始まったアラビア語短期研修フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース(FSPTC)が8月9日に無事修了しました。参加生の牧野真理子さん(国際地域修士1年)、小川湧司さん(人文1年)、堀内栞さん(比文3年)、佐藤萌さん・荒井大樹さん(国際2年)、山中巧さん(国際4年)、嶋村安祐美さん(教育3年)、田中千智さん(生物2年)は全員留学先のブルギバスクールから修了証書と成績証明書をいただきましたが、このうち佐藤さんはアリフクラスの、嶋村さんはバークラスの首席という快挙でした。昨年は大伴史緒さん(国際地域修士2年、今年度FSPアシスタント)も所属クラスの首席でしたので、2年連続です。

本プログラム担当教員の岩崎は8月6日、小屋主任は8日にチュニス入りし、参加生たちに会いましたが、8名とも疲れたところはまったくなく、充実して、キラキラと輝いているかのようだったのが大変印象的でした。ブルギバスクール事務局長によれば、今夏の夏期研修参加者総数は414名、うちイタリア人127名が最も多く、ついでフランス、スペイン、韓国、米国などからの参加者があったそうです。Office des tunisiens à l’étranger (OTE:海外在住チュニジア人事務局)の支援により、両親もしくは片親がチュニジア人の場合、チュニジア国が研修費を負担する制度があるため、欧州在住の移民2,3世が多いのも特徴的です。参加生はチュニジア人、また、いろいろな国の学生と知り合えると同時に、FSPTC生同士、さらには、同時期に留学していた京大の学生さん(本学学生の弟さん)とも親しくなり、グローバルかつ(現地、日本、筑波という多様な意味においての)ローカルな「つながり」を構築することができました。この経験をきっかけとして、今後アラブを再訪し、現地の人々ともより深く知り合っていくことができるでしょう。昨今、中東に関する話題の多くはテロリズムや内戦に関することですが、参加生たちは現地での体験により、メディアで語られる中東の姿が一面的なものでしかないことがよく分かったと思います。これからは、自身の体験をいろいろなところで発信し、日本と中東の架け橋になっていくことでしょう。

8月8日には、駐チュニジア共和国高原寿一日本大使のご厚意により、参加生8名、八幡暁彦チュニスオフィス駐在コーディネータ、小 屋- 平北アフリカ研究センター主任(8月)と岩崎の計11名もが、公邸での着席式夕食会にご招宴いただきました。高原大使には6月にご来学いただき、大変示唆に富むご講演をいただきましたが、大使館での歓談の際にも、その博覧強記ぶりに皆、感嘆しました。

なお、岩崎の出張経費の一部は、本学人文社会系の競争的資金「平成26年度人文社会系〈研究・教育・社会貢献〉プロジェクト」に依っています。現在、多くの予算は、研究と教育に分けられており、ひとつの予算を使った海外出張で、研究と教育の両方を行うことは、理論上、難しいのが実情です。しかし、上記プロジェクトは、「系の教育研究のさらなる発展や、地域連携、国際連携のさらなる進展に資するテーマ」を求めているという点において、申請者が、現地を訪れ、研究および教育の両活動を行うことも推奨する画期的なものであり、本出張にとり大変有益であったことを申し添えるとともに、人文社会系にお礼申し上げます。

また、先般も述べましたが、参加生たちのブルギバスクールの授業料については、駐日チュニジア共和国大使館および同国高等教育省(文科省)のご尽力により、FSPTC参加生全員、免除いただきました。同様に、寮費に関しても資金援助をいただきました。チュニジア共和国の寛大なご対応に心より感謝申し上げます。

チュニジア政府からの授業料など免除とJASSO奨学金付与により、1人あたり総経費(19~25万円程度)から10万円分近く安価になったことで、参加生のひとりは「筑波で1か月生活するのと同じくらいしかかからなかったので、家族に通常以上の援助を頼む必要はなく、大変助かった」と述べていました。また、来年度以降は集中授業として単位が出るべく、関係各所と交渉中ですので、来年度以降、本プログラムはさらに発展していくことでしょう。来年度も多くの本学学生が参加することを楽しみにしています。

参加生、八幡コーディネータ、現地出張中の河内助教、岩崎の夕食会(2014.8.7.)

参加生、八幡コーディネータ、現地出張中の河内助教、
岩崎の夕食会(2014.8.7.)

ブルギバスクールで修了証書を授与された参加生たち、小 屋 主任、岩崎(2014.8.10.)

ブルギバスクールで修了証書を授与された参加生たち、
小 屋主任、岩崎(2014.8.10.)

 

【FSPヨルダンコース現地レポート】ヨルダンにおけるイスラム教徒の文化

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の看護学類2年生・中野皐月さんから、現地レポートが届きました。


イルビットでの生活も残りわずかとなってきました。長いようで短かったイルビットではアラビア語学習を始め、ショッピング、現地学生との交流など日々刺激的な毎日を送ってきました。その中で現地学生とはたわいもない話から宗教、文化の話など様々な話をたくさんしました。

ヨルダンの人はみんなあたたかく、『Welcome to Jordan』と話しかけてくれます。そんなヨルダンで私が一番感じた大きな違いは宗教です。日本に住んでいる私達にはなじみの少ない宗教という概念。特にイスラム教というのは私にとって女性に自由がないというイメージが強く抵抗が少なからずあったというのが正直な気持ちです。身にまとっているものからお祈りの習慣まで現地で感じる大きな違いはたくさんありました。しかし、私は彼らから人はみな同じだということを学びました。

私達のアラビア語の先生であるラワン先生は文化のこと、イスラム教のことについてたくさんのことを教えてくれました。

『イスラム教徒の女性は運転もできないし、自由がないとみんなが思っている。確かにそのような国も一部あるが、それはイスラム教とは無関係で国の指針でしかない。私達イスラム教徒の女性は自由にみんなと同じようなことができる。メディアが普及して私達のことを多くの人が知ってくれるのはすごく嬉しいこと。でも、それが全て真実ではないということを知って欲しい。』彼女は私達にこのような話をしてくれました。メディアを通して見るものが全てではないということは、私自身自覚していました。しかし、本当にその通りだと改めて考えさせられました。百聞は一見にしかず。というのを実感させられる日々です。

文化交流だけでなくお互いの国のこと、宗教のことについて心の底から意見を交換し合える友人が出来たことは私にとって一生の財産です。

『百聞は一見に如かず』この言葉を常に持ちながらの残り少ないイルビットの生活、そしてサダーカでの活動に精進していきます。出会った一期一会に感謝し、そしてこれからの一期一会に大いなる期待をいだいて…。

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【FSPヨルダンコース現地レポート】Japan and Anime Clubのメンバー達との交流

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の国際総合学類1年生・嶋田優奈さんから、現地レポートが届きました。


フルサ・サイーダプログラム ヨルダンコースでは、ヨルダン科学技術大学でアラビア語の研修とフィールドワーク、その後NGO団体サダーカでのザータリキャンプ訪問を行います。

ヨルダンは生徒をはじめ、先生、職員の方々、そして街の人々もあたたかい人ばかりで、日々たくさんの素敵な出会いを経験しています。

昨日はこちらでの生活をサポートしてくれているチューターさんが代表を務める、Japan and Anime Clubのメンバー達と会ってきました。このクラブではみんなで折り紙をおったり、Japan Dayというイベントを開いて日本文化を紹介したりするそうです。メンバーは日本のアニメをはじめ、漫画、ドラマ、など日本文化に自分よりもずっと詳しく、活動規模も予想以上に大きなもので驚きました。イザナギとは何かと聞かれた時は本当に驚きました。自国の文化にもっと関心をもたなければならないな、と実感しました。メンバーのみなさんは日本が好きだと熱弁してくれました。ヨルダンでは他にも多くの人たちが、日本が好き、日本人を尊敬していると話してくれます。クラブの活動で、ゴミ拾いのボランティアをする、というのもこのクラブの目的はコミュニティのことを考え、清潔感ある日本人の心を学ぶことだからだ。という話を聞いた時は、気持ちが引き締まりました。

Japan and Anime Clubのみなさんと

Japan and Anime Clubのみなさんと

また、ヨルダンはシリア難民の受け入れで財政難などの問題を抱えています。そこでヨルダンの人々はこのことについてどう思っているか気になっていました。これをチューターさんに話すと、真剣に答えてくれました。

“ヨルダンは70年くらい前にできた若い国。それまではシリアやレバノンなど国境はなく、ひとつのアラブ圏というコミュニティだった。今回もシリア人・ヨルダン人と区別するのでなくて、アラブのコミュニティのメンバーのこととして考えている。”

学生同士、楽しい話から真面目な話まででき、たくさんの刺激を受けることができました。自分の目で見ること、話を聞くこと、アラビア語を実践することの大切さを実感しています。まだ研修も折り返し地点、これからの素敵な出会いにも期待し、またできた繋がりを大切にしていきたいと思います。

嶋田優奈

【FSPヨルダンコース現地レポート】アラビア語の授業と先生について

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の医学類3年生・谷口雄大さんから、現地レポートが届きました。


フルサ・サイーダプログラムヨルダンコースの参加者6名は、ヨルダン第3の都市イルビッドに滞在しています。日本でイルビッドのことを知っている人はあまりいないと思いますが、ヤルムーク大学やヨルダン科学技術大学といった有名な大学があり、学園都市として知られています。その点では、少しつくばと似ているといえるかもしれません。
フルサ・サイーダプログラムヨルダンコースは大きく分けて3つの内容に分けられ、アラビア語の授業、農業施設などのフィールドワーク、シリア難民支援団体の活動見学があります。今日は、1つめのアラビア語の授業について報告させていただきます。

私達はヨルダン科学技術大学の寮に宿泊し、8/10から8/17まで計6日間、毎日5時間アラビア語の授業をこのプログラムの参加者だけで受けました。私達のほとんどはこれまでアラビア語を学んだことが全くなく、1つ1つの文字を覚えるところから始まりました。発音もつづりも難しいアラビア語の文字を覚えるのに大変苦労しましたが、最終日には英語の筆記体のようにつなげて書かれたアラビア語を、1つ1つの文字に分解して読むことが出来るようになりました。また、日常生活で用いる様々な会話表現を習い、それを買い物や観光に出かけた時に使ってみることで(といっても「ザーキ!(おいしいです!)」程度のレベルなのですが)、よりコミュニケーションを楽しめるようになりました。
私達がアラビア語を教わったのは、ヨルダン人のラワン先生というフレンドリーな女性の方で、英語で丁寧に教えてくださいました。授業は朝9時から始まり、昼休みをはさんで15時まで行われたのですが、毎日10時半にはコーヒーブレイクがあり、ラワン先生はナツメヤシ(デーツ)などを使った、手作りのヨルダンのお菓子を持ってきてくださいました。

ラワン先生と修了証を手にした参加生たち

ラワン先生と修了証を手にした参加生たち

また先生は、休日に(こちらでは金曜日と土曜日が休みです)私達をお宅へ招待してくださいました。先生は私達に大変豪華な手料理を振る舞ってくださったのですが、中でも印象的だったのはモロヘイヤを使ったショルバトゥムルヒーヤというとろとろのスープ(ソース?)です。日本で私は小さい時から、ゆでたモロヘイヤに醤油をかけて食べてきましたが、今回の料理は、とろとろになったモロヘイヤの温かいソースをスパイスのきいたごはんにたっぷりかけて食べるというもので、大変美味しかったです。
また、先生には3歳のお子さんがいて、私達が持っていった折り紙で鶴や紙飛行機などを作ってあげるととても喜んでくれました。手裏剣を作ってあげると、楽しそうに投げていましたが、実はヨルダンでも日本のアニメは人気があり、先生のお子さんもアニメで見た忍者が好きだそうです。
あと10日をきった滞在では、フィールドワークや活動見学が中心となりますが、アラビア語の授業で学んだ表現を、新しく出会う人と話す時にもたくさん使って、少しでも身につけて帰りたいと思います。

【FSPチュニジアコース現地レポート】ブルギバスクールでのクラスメイトとの様子

フルサ・サイーダプログラム(チュニジアコース)参加生の生物学類2年生田中千智さんから、現地レポートが届きました。


筑波大学 生命環境学群 生物学類
田中 千智

8月6・7日でテストを終え、合否発表を残すのみとなったブルギバスクール生活ですが、クラスメイトとの様子をご報告させていただきます。

私は辛うじてアルファベットが読める程度でブルギバスクールに入学し、下から2番目のクラスに入りました。クラスメイトは10人程度で、2年以上もアラビア語を勉強している人たちもおり、そんな彼らに付いていくのはとても大変でした。また、ヨーロッパを中心に様々な国から生徒が集まるのですが、彼らの間で主に使われるのはフランス語で、先生が英語を話せなかったので、初めはとても戸惑いました。

しかし、私がフランス語を分からないことに気づくと、誰か英語ができるクラスメイトが横に座ってくれるようになり、生徒たちの間で何が話し合われているのか英語で説明してくれました。また、授業後に先生に質問や伝えたいことがあるときにフランス語に通訳してくれました。本当に良いクラスメイトに恵まれました。

クラスは本当に仲が良く、勉強会を週に数回開催していました。そこでは、会話の練習や、授業で扱った文章・文法の確認などを行いました。分からないところを理解できるまで話し合い、知識を深め合いました。写真はその時の様子で、この日はレストランの店員と客の会話の練習を主に行いました。彼らとのアラビア語の勉強はとても楽しく、有意義な時間でした。

ブルギバスクールでのクラスメイトと

ブルギバスクールでのクラスメイトと

ブルギバスクールでかけがえのない友人達と出会い、彼らに教えてもらった勉強に対する熱意はかけがえのない宝物です。

 

フルサ・サイーダプログラム ヨルダンコースが始まりました

2014年8月7日、アラビア語短期研修フルサ・サイーダプログラム ヨルダンコース(FSPJC)の参加生6名がヨルダンのアンマン空港に降り立ちました。今年の参加生は石原亜里沙さん(社会学類3年)、宮部祥代さん(社会学類2年)、嶋田優奈さん(国際総合学類1年)、林浩平さん(生物資源学類2年)、中野皐月さん(看護学類2年)、谷口雄大さん(医学類3年)です。
都合により渡航が遅れる林さんを除く5名は8月6日にエティハド航空で日本を飛び立ち、翌日7日アンマンで一足先に到着した北アフリカ研究センターの小 屋-平主任に無事出迎えられました。一行は手配されたバスでヨルダン北部のイルビッドにある研修先、ヨルダン科学技術大学に向かいました。2時間の道中、一行は車窓から見える夏の地中海地方の抜けるような青空、初めて目にする中東地域の街並みや動植物ひとつひとつに感激し、これから始まる研修への期待に胸を膨らませている様子でした。

大学に到着して一行はコーディネーターのMajed Abu-Zreig教授のオフィスに通され、10日からの語学研修でアラビア語を教えてくださるSami Rawan先生やチューターの学生らと顔合わせを行いました。

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続いて、今年2月に筑波大学で行われた北アフリカ研究センター特別セミナーでご講演いただいたこともあるヨルダン科学技術大学のAbdallah I. Husein Malkawi学長に到着の報告に伺いました。Abdallah学長は学生たちに歓迎の意を伝えるとともに今後とも研究・教育の交流を継続し、本フルサ・サイーダプログラムの受入れのみならず、ヨルダン科学技術大学の学生の筑波大学への派遣にも意欲を見せていました。

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学長表敬の後、参加生たちはキャンパス内にある寮に無事入居し、生活の基盤を整えました。入寮が終わると思いがけずAbdallah学長のご厚意によりランチが饗され、日本・ヨルダン両国の話題で教員やチューター学生との交流を深めました。

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参加生たちはこれから研修が始まるまでの2日間、現地の学生とともにイルビッドのダウンタウンに食材や身の回りのものの買い出しにでかけ、研修の開始に備える予定です。

10日には林さんが無事イルビッドに到着し、6名全員がそろいました。
参加生にとって、当研修や現地の貴重な体験によってこの夏が実り多きものとなることを関係者一同祈念しています。

【FSPチュニジアコース現地レポート】ラマダーン中の試食販売員

フルサ・サイーダプログラム(チュニジアコース)参加生の人文学類2年生小川湧司さんから、現地レポートが届きました。


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チュニジアに来てから僕はチュニス市街の中央市場(Marché Central)に足繁く通っている。中央市場はいつも8時ごろから15時ごろまで開かれており、野菜や果物、魚、乳製品、肉、パン、日用品などがスーパーマーケットよりも新鮮な状態で安く売られている。

中央市場に行くと僕がいつも寄る果物店がある。店主はもともと小学校の教諭として勤めていた経験を持ち、英語が話せるために彼とはよく会話をするようになった。彼との会話は半分英語、半分正則アラビア語(フスハー)で進む。できるだけアラビア語を使うように努力しているが、僕の語彙力では十分なコミュニケーションは難しい。

仕入のトラック(2014.07.22)

仕入のトラック(2014.07.22)

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 初めて彼の店に行ったのは7月中旬だった。その時は少し会話をして買い物をしただけだったが、後日店に再び行くと、店主と僕の間には面白い関係が出来上がった。その日、7月22日にはラマダーンも終盤に差し掛かっていた。ラマダーン中のムスリムは日没から日の出の期間以外に飲食ができない。この日におきた不思議な出来事について書いておこうと思う。

その日、彼の店に到着してから僕はブドウを一房購入した。彼はその際味見をするよう僕に指示した。”ladhidh jiddan (非常においしい)”と僕が返すと、彼はその「味見」をほかの客が通った際にも僕に何度かさせた。そして味の感想を客に宣伝させるのだ――むろんその言葉は”ladhidh jiddan”。

他の客が味見をして買うことができないところに、僕という外国人かつムスリムではない人間が入り込んだことにより、状況は変化した。店主の広告塔としてブドウを褒める自分は奇妙だったし、客の感覚器官としてブドウを食べている気分はなおさら不思議なものだった。この出来事で僕は自分の母国からの距離、そして「異国」をひどく強く印象付けられた。僕はここでは異人だ、けれど異人なりにラマダーンという状況下にうまく取り込まれたのだった。

中央市場に並ぶ果物たち(2014.07.22)

中央市場に並ぶ果物たち(2014.07.22)

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  ラマダーンが明けてからは市場の雰囲気も変わり、市場でしばしば起こっていた喧嘩も減った。「試食販売」事件はあの日限りのことだったし、今は客も味見して買い物ができる。店主との関係はいまも続いているが、僕も間もなくチュニジアを発つことになってしまった。残りの短い期間にも彼との何気ない会話を楽しむことにしたい。

2014.08.04
小川湧司

【FSPチュニジアコース現地レポート】チュニジアでの生活

フルサ・サイーダプログラム(チュニジアコース)参加生の教育学類3年生嶋村安祐美さんから、現地レポートが届きました。


チュニジアに来てから早1か月が経ちます。

アラビア語学研修も大詰めに入って、授業もRevision(復習)に切り替わりました。8月6日にはライティングの、7日にはオーラルのテストがあり、9日に成績が返却されます。

私はその後、すぐに帰国しますが、中にはチュニジアや第三国(モロッコ、トルコ)を旅行する参加生もいます。

研修当初はレストランのメニュー表示がフランス語だったり、お店で話しかけられる言語がフランス語だったり、私はフランス語ができないので、日常生活に不安を感じていました。また、アラビア語を授業以外で使わないことに、身についているかどうか焦りの気持ちがありました。

確かにアラビア語には、コーランに使われている正則語としての「フスハー」と話し言葉である「アンミーヤ」(方言)があります。チュニジアで話されているアラビア語はチュニジア方言で、私たちがブルギバ・スクールで勉強しているフスハーとは別物ですが、フスハーが全く通じないということはないと思っていました。

そこで、お店で注文をするときやタクシーで行先を言うときなど、アラビア語をこちらから使ってみると、通じることも多く、そこから店員の方やタクシーの運転手の方との会話につながり、新しいアラビア語の語彙やチュニジア方言を教えていただくこともあります。伝わったときや相手の話している内容がわかるととてもうれしく、ますますアラビア語の学習に意欲がわいてきます。

チュニス中央市場周辺のスパイスのお店(2014.7.21)

チュニス中央市場周辺のスパイスのお店(2014.7.21)

チュニジア生活も残りわずかですが、悔いの残らないように楽しみます。

 2014.8.2
嶋村安祐美

【FSPチュニジアコース現地レポート】ラマダーン明けのイード

フルサ・サイーダプログラム(チュニジアコース)参加生の比較文化学類3年生堀内栞さんから、現地レポートが届きました。


7月27日でついにラマダーンが明けました。私達の通うブルギバスクールもイード(ラマダン明けの祝日)により3日間のお休みが設けられ、31日より再び授業が再開されています。すでに授業行程は全て終え、現在はRevisionの期間としてテストへの準備を進めています。来週の試験に向けてFSPTC生の緊張感も高まっています。

イード初日は、チュニス市内も多くの商業施設(スーパーマーケットを含め)が休業となり、ラマダーン期間よりも外食が困難な状況となったことにはとても驚きました。チュニジア人の多くが家族と過ごす休日だということで、日本のお正月を彷彿とさせます。イード二日目からは段々と街に人が現れ、寮の近くの動物園、またチュニスから近い海水浴場には家族連れの人々が多く、賑わいをみせていました。ブルギバスクールの学生たちもそれぞれ旅行に出かけたようで、寮の中は逆に閑散としていました。

イード最終日、賑わうカルタゴの海水浴場(2014/7/30)

イード最終日、賑わうカルタゴの海水浴場(2014/7/30)

ラマダーンが明けて、日中の街の雰囲気が賑やかになりました。ブルギバスクールのあるリベルテ通り、街の中心街であるハビブ・ブルギバ通りなどに以前からよく出かけていましたが、ラマダーン期間と比べ、店舗の多くが昼から営業を開始しています。まるで違う都市のような変わり様となっており、チュニジアに来て1ヶ月目にして、まだまだ新たな発見に溢れています。

2014年8月2日
堀内栞
人文・文化学群 比較文化学類 3年次

【FSPチュニジアコース現地レポート】チュニジア・ブルギバスクールでのアラビア語研修とラマダーン

フルサ・サイーダプログラム(チュニジアコース)参加生の国際総合学類3年生荒井大樹さんから、現地レポートが届きました。


私たちが通っているチュニスの語学学校ブルギバスクールのサマーコースは、平日の午前8時から午後1時10分まで授業があります。今年の授業自体は7月7日(月)から始まり、8月9日の結果郵送までテストを除いて18日間授業があります。授業自体は午前で終わりますが、午後はアラビア書道やチュニジ料理などのオプショナルの授業があったり、予習復習や課題があったりと、忙しい日々を送っております。

レベルは1st levelが5段階、2nd level、3rd level等と全部で9段階あります。私はその中で1st levelの2段階目のba (バー)クラスに属し、他のメンバー8人も1st level にばらけています。ba クラスの授業内容ですが、大きく分けて3つの内容で構成されています。一つ目が自己紹介、二つ目に職業、三つ目に道案内というように分かれています。授業は一日の前半と後半でspeaking と reading に分かれており、ほとんどがアラビア語で、たまにフランス語で授業がなされます。フランス語が理解できれば授業についていくことはかなり容易になると思われますが、フランス語が分からなくてもついていけるように授業してくださります。

授業が終われば昼食の時間ですが、今年は6月28日よりラマダーンだったため、ほとんどの飲食店が閉まっていました。そのため、たいていはラマダーン中でも開いているファストフード店や食材を購入して寮で作るか、パンを購入して食べるなどしていました。私たち外国人は断食をする必要はありませんが、チュニジア人がいるところでは基本的に飲食はしないように心がけていました。また、先ほども述べたようにたいていの飲食店が閉まっているため、チュニジア料理を食べることが困難でした。ラマダーンは19時40分ぐらいに明けるため、チュニジア人は一斉にイフタールと呼ばれる断食明けの食事として、ラマダーン中の限定メニューを食べます。それらの食事をとれたのはいい経験でした。イフタールではクスクスなどが食べられないことが多かったのですが、幸いラマダーンは7月の27日をもって終了したので、今後はチュニジア料理を食べに行くことができます。

ラマダーン期間中の夜のメディナ(旧市街)

ラマダーン期間中の夜のメディナ(旧市街)

ラマダーン中は日中の人通りが少なく、夜になると活気を帯び始めました。特に夜のメディナは多くの店が開き、お店にはミントティーやシーシャを楽しむ人であふれていました。チュニジアの夜の活気を楽しめるのもラマダーン中ならではだと思います。ムスリムにとってラマダーンは大変重要な宗教実践であるため、ラマダーン中とラマダーン明けのチュニジアを見ることで、宗教についてより深い理解が得られると考えています。

2014年7月29日
チュニスにて
荒井大樹


荒井さんは、フルサ・サイーダプログラム修了後、本学の交換留学生としてモロッコのアル=アハワイン大学に約1年間留学する予定です。本プログラムの経験は、きっと留学先での生活にも大いに役立つことと思います。

フルサ・サイーダプログラム チュニジアコースが始まりました

ブルギバスクール

ブルギバスクール

2014年7月7日、アラビア語短期研修フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース(FSPTC)が始まりました。今年の参加生は牧野真理子さん(国際地域修士1年)、小川湧司さん(人文1年)、堀内栞さん(比文3年)、佐藤萌さん・荒井大樹さん(国際2年)、山中巧さん(国際4年)、嶋村安祐美さん(教育3年)、田中千智さん(生物2年)です。
7月2もしくは3日にトルコ航空やカタール航空で日本を飛び立った彼らは、翌日無事チュニスに到着し、現地在住の八幡暁彦コーディネータと対面しました。留学先のブルギバスクールの付属寮ではそれぞれ3人部屋に入寮したとのことです。
7月4日には駐チュニジア共和国日本国大使館のご厚意により、池﨑公使参事官によるご挨拶、大隅領事官による危機管理ブリーフィング、長井医務官による健康管理の注意事項のご説明をいただきました。同日のブルギバスクールプレイスメントテストでは、それぞれのレベルにあったアラビア語のコースへの入学が決まりました。

駐チュニジア共和国日本大使館でブリーフィングを受けるFSPTC参加生たち

駐チュニジア共和国日本大使館でブリーフィングを受けるFSPTC参加生たち

ブルギバスクールの授業料については、駐日チュニジア共和国大使館および同国高等教育省(文科省)のご尽力により、FSPTC参加生全員、免除いただくこととなりました。同様に、寮費に関しても資金援助をいただきました。チュニジア共和国の寛大なご対応に感謝するばかりです。
7日の授業開始から1週間が経ち、参加生からは「チュニジアでの生活にも慣れてきました」というメッセージが入ってきているところです。参加生にとり、実り多い夏になることを祈念しております。

髙原駐チュニジア日本国特命全権大使が筑波大学訪問

6月16日、髙原寿一駐チュニジア日本大使が筑波大学を訪問され、三明副学長(研究担当)、ベントン副学長(国際担当)、徳永学長特別補佐(運営改革担当)との懇談が行われました(大根田国際室長、礒田北アフリカ研究センター長、北脇チュニス・オフィス所長同席)。同懇談では、髙原大使より、これまでの北アフリカ研究センターや海外拠点チュニスオフィスの活動、昨年6月のマルズーキ・チュニジア大統領と永田学長の会談や本年3月の岸外務副大臣のチュニジア訪問などの成果を踏まえ、北アフリカ・地中海キャンパス構想等を通じたチュニジアとの学術交流推進に関して、チュニジア政府より筑波大学への期待が高まっている旨、発言ありました。また、日本との学術交流では、チュニジアが北アフリカ諸国の中でも一歩進んでおり、フルサ・サイーダプログラム(アラビア語と現地文化を知るための研修)等の実施を通じて、学術交流を更に活発化してほしいとの発言がありました。ベントン副学長より、本学がチュニジアをはじめ北アフリカを戦略的重要地域として捉えており、英・仏に加えて、北アフリカの大学ともキャンパス・イン・キャンパス構想等を推進したい旨、発言がありました。また、三明副学長より、北アフリカ研究センターを軸に、全学的に分野を広げ、研究と教育の両方で北アフリカとの学術交流を推進していくことが適切である旨、発言がありました。他方、本学がスーパーグローバル大学構想等によって、将来的に様々な教育プログラムを展開していく中で、チュニジアや北アフリカの有意性を生かした学位プログラムの実施や、出口志向の研究・教育を推進していくことの重要性について、意見交換が行われました。

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副学長との懇談後、髙原大使は、北アフリカ研究センターや同実験室、藻類バイオマス・エネルギー大規模実証施設を視察されました。また、北アフリカ研究センターとチュニス・オフィスの主催による特別セミナーとして、駐チュニジア日本大使講演会「移行期のチュニジアと日本」が開催されました。同講演会では、髙原大使より、現地の写真を紹介しつつ、チュニジアの一般事情(基礎情報、特徴、略史、トピック)、民主化移行期のチュニジア(革命後の内政・経済情勢)、日本・チュニジア二国間関係についての概説があり、チュニジアのアラブ革命(自由と尊厳のための革命)発生の要因や革命後も未解決の課題、今後の政治プロセスと政治的安定化に向けた展望などについて、外交の第一線の視点から講話が行われました。また、今年1月に革命後の新憲法が成立し、治安の回復とともに明るい兆しがみえつつあるチュニジアに、是非足を運んで欲しい旨、大使よりメッセージが発せられ、講演会は盛況のうちに幕を閉じました。

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講演会後、髙原大使と、フルサ・サイーダプログラムにてチュニス・エル・マナール大学付属ブルギバ言語学院に留学予定の日本人学生やJST・JICA地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)「乾燥地生物資源の機能解析と有効利用」にて博士号取得予定のチュニジア人留学生との懇談会も行われました。

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フルサ・サイーダプログラム参加生とともに駐日チュニジア共和国大使館を訪問しました

2014年6月13日に、フルサ・サイーダプログラム担当者の入江光輝准教授(ヨルダンコース担当)と岩崎真紀助教(チュニジアコース担当)が、駐日チュニジア共和国大使館を訪問し、サミー・ブガンミ一等書記官にプログラム概要を説明するとともに、今後の連携についての打ち合わせを行いました。この訪問には、プログラム参加生の小川湧司さん(人文2年)、田中千智さん(生物2年)、山中巧さん(国際4年)、昨年度参加生・現アシスタントの大伴史緒さん(国際地域M1年)も参加し、今般のプログラム参加にあたっての抱負をブガンミ一等書記官にお伝えしました。

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フルサ・サイーダプログラム 参加学生顔合わせ会を開催

アラビア語と現地文化をフィールドではじめて学ぶ学生のための短期研修 フルサ・サイーダプログラムの参加学生の顔合わせ会を6月2日月曜日に行いました。
本会はチュニジアコース(7月4日開始:8名)、ヨルダンコース(8月10日開始:7名)の共通で、総勢15名の学生が集まりました。参加する学生が所属する学類および専攻は国際総合をはじめ、国際地域研究(院)、比較文化、社会、教育、生物、生物資源、看護、医学で、主催者が当初想定していたよりもはるかに多様です。

プログラム説明に目を輝かせて聞き入る参加生たち

プログラム説明に目を輝かせて聞き入る参加生たち

多くの学生は海外旅行経験も浅く、中には本研修が初めての海外旅行の学生もいます。お金の持ち歩き方や電源電圧など海外旅行をする上での基本的な注意事項から現地での実際の生活情報など含め、本プログラムを支える北アフリカ研究センター小 屋主任と、昨年度本プログラムでチュニジアに行った大学院生(国際地域)の大伴さんから、種々の情報提供が行われました。
またチュニジアコースに参加する学生のコーディネートを現地で担当する八幡コーディネーター(本学チュニス・オフィス駐在)もSkypeで参加し、事前顔合わせを行いました。これらの準備を通して参加する学生の心配が軽減されればと思います。

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現地からSkypeで参加したチュニス・オフィスの八幡コーディネーターの
アドバイスに耳を傾ける学生たち

また、岩崎助教より本コースの主たる学習目的であるアラビア語と現地文化について初歩的な解説を行い、参加学生は最低限の自己紹介をアラビア語で行えるようになりました。

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最後に各自の使用する航空便やプログラム前後の宿泊やオプションツアーなどについて相談し、親交を深めました。

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参加学生がそれぞれの目標をもって本研修に参加し、自分で満足できる成果をあげて元気に帰国することを期待しています。

アラビア語と現地文化を知るための短期研修「フルササイーダプログラム」の参加者募集について

この夏、中東・北アフリカでアラビア語を学んでみませんか?

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北アフリカ研究センターでは、本学のアラビア語教育の一環として、2014年にヨルダンとチュニジアで夏期研修を実施します。

1)プログラム名:
アラビア語と現地文化を知るための短期研修 「フルサ・サイーダプログラム」

2)派遣国:
チュニジアもしくはヨルダン

3)派遣先:
チュニジア:
ブルギバスクール(チュニス・エルマナール大学付属ブルギバ現代語言語学院)
ヨルダン:
ヨルダン科学技術大学

4)期間:
チュニジア:7月4日から8月9日(約5週間)
ヨルダン:8月中旬(2週間)

5)応募資格:
筑波大学の学群または研究科の正規課程に在学する者

6)奨学金:
JASSO海外支援制度により、基準を満たした参加学生には、6万円(チュニジア)もしくは8万円(ヨルダン)支給

7)説明会:
5月1日(木) 3限@3B405 、4限@2G204

8)締切(担当者への連絡):
チュニジア:5月7日
ヨルダン:5月21日

9)費用等の詳細:
こちらの説明資料をご一読ください。

10)申し込み手続きの流れ・様式のダウンロード:
チュニジア: 申し込み手続きの流れ申込書(Enrollment Form)
ヨルダン: 申し込み手続きの流れ /申込書(Registration Form)
両コース共通: 連絡先および旅程記入様式

11)連絡先:
チュニジア担当
岩崎真紀(北アフリカ研究センター/比較文化学類/外国語センターアラビア語担当)
ヨルダン担当
入江光輝(北アフリカ研究センター/生物資源学類)
お問い合わせはこちらのフォームからお願いします。

*本プログラムは、JASSO海外支援制度、筑波大学40周年記念事業の認定を受けたプログラムです。

主催:北アフリカ研究センター
共催:筑波大学チュニスオフィス
後援:駐日チュニジア共和国大使館・ヨルダン王国大使館

「2013 海外留学フェア」に出展しました

2013年11月12日(火)、大学会館・特別会議室でグローバルコモンズ機構、留学生センター、人文社会系グローバル人材育成教育プログラム主催の「2013 海外留学フェア」が開催されました。北アフリカ研究センター(ARENA)は北アフリカ・地中海事務所(CANMRE)、海外大学共同利用事務所(BUTUJ)と共同で出展し、来場した学生に北アフリカ・地中海地域の協定校や短期研修プログラムに関する留学情報を提供しました。

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北アフリカ・地中海地域ブースには各協定校の連絡調整責任者の教員が顔をそろえ留学を志望する学生の疑問・質問に答えました。その他、今夏にチュニジアのブルギバスクールでの短期研修プログラムに参加した学生も駆けつけ、同校の留学体験を後輩たちに熱心に語ってくれたほか、協定校であるアインシャムス大学から短期留学しているエジプト人留学生が多くの写真を用いて母国や母校の魅力を紹介しました。
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また、セミナースピーカーとして来学した駐日米国大使館副領事のピーター・デイビス氏が当ブースを訪れ、以前の赴任国であったチュニジアの話に花を咲かせる一幕もありました。
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ブースにはほぼ終日客足が途絶えることなく合計で23名の学生や教職員が訪れ、改めて同地域への関心の高さを感じる一日となりました。

2013年度「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」帰国報告会を開催しました

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帰国報告会ポスター

北アフリカ研究センターでは今夏「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」を主催し、チュニジアに2名、ヨルダンに3名の学生を送り出しました。
この成果を広く知っていただくために、2013年10月30日、スチューデント・コモンズのプレゼンルームにおいて帰国報告会を開催しました。

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会場となったスチューデント・コモンズのプレゼンルーム(1A203)

 

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司会の岩崎助教(左)とブガンミ・在京チュニジア大使館一等書記官による挨拶(右)

 

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入江准教授によるプログラム概要説明(左)とグローバル・コモンズ支援室岡田副室長による海外安全危機管理サービス(OSSMA)の説明(右)

 

当日は40名の学生・教職員が集まりました。在京チュニジア大使館からブガンミ一等書記官が駆けつけ、チュニジアをはじめとする北アフリカ地域との交流の重要性について挨拶をされました。続いて、担当教員である岩崎助教と入江准教授により当プログラムの概要説明が行われました。共催であるグローバル・コモンズ機構からは岡田副室長が登壇し、今年8月に筑波大学が導入した「海外安全危機管理サービス(OSSMA)」を通じた学生の海外留学に対する新しい取り組みについて説明を行いました。

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チュニジアコースに参加した大伴史緒さん(左)と小玉翔さん(右)

 

次に、チュニジアコースに参加した人文社会科学研究科・国際地域研究専攻・1年の大伴史緒さん、国際総合学類・4年の小玉翔さんによりチュニジアのチュニスにあるブルギバスクールの語学プログラムの概要、体験談についてのプレゼンテーションが行われました。

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多くの学生、教職員が集まった

 

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ヨルダンコースに参加した佐藤史織さん、泉水めぐみさん、田中愛子さん

 

ヨルダンコースには生物資源学類・2年の佐藤史織さん、泉水めぐみさん、比較文化学類・2年の田中愛子さんが参加し、ヨルダンのイルビッドにあるヨルダン科学技術大学の語学プログラムの概要、体験談についてのプレゼンテーションが行われました。学生のプレゼンテーションではいずれも実際にかかった留学費用や現地における衣食住などの具体的な情報のほか、多数の写真や動画を用いて留学先における交流の様子が生き生きと伝えられ、会場を沸かせていました。

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会場とプログラム参加者間で活発な質疑応答が行われた

 

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会場からの質問にSkypeを通じて答えるチュニス事務所の八幡コーディネーター(左)と
海外留学フェアについて告知する留学生センター山田助教(右)

 

質疑応答の時間には留学に興味を持つ会場の学生から多くの質問が寄せられ、プログラム参加者は率直かつ丁寧に答えていました。また、チュニス事務所に駐在する八幡コーディネーターもSkypeを通じて対応。現地の情勢と大学の支援体制について説明し海外雄飛を目指す学生たちにエールを送りました。
また、最後に留学生センター海外派遣部門の山田助教から11月12日に開催される海外留学フェアついて告知されました。この日発表を行った学生には同フェアの北アフリカ・地中海ブースにおけるプレゼンテーションにも協力していただく予定です。

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北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラム文化、海外留学等に興味のある学生の皆さん、是非参加をご検討ください。募集は4月頃の予定です。

こちらをクリックすると報告会のポスター(PDF)が開きます。

2013年度「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」帰国報告会の開催について

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帰国報告会ポスター

北アフリカ研究センターでは今夏「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」を主催し、チュニジアに2名(国際総合学類・国際地域研究専攻)、ヨルダンに3名(比較文化学類・生物資源学類)の学生を送り出しました。
この度、担当教員による当プログラムの概要説明、並びに実際に留学した学生によるプレゼンテーションの機会として下記のとおり帰国報告会を企画いたしました。併せて、グローバルコモンズ機構から学生の海外留学に対する筑波大学の新しい取り組みについて、また留学生センター海外派遣部門から海外留学の一般情報についてもお話しいただきます。
北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラム文化、海外留学等に興味のある学生・教職員の皆さま、お誘い合わせの上お気軽にお立ち寄りください。

日時: 2013年10月30日(水) 16:45~18:15

会場: スチューデントコモンズ・プレゼンルーム(1A203)
(第一エリア・スープファクトリー隣)

主催: 北アフリカ研究センター
共催: グローバルコモンズ機構、
海外大学共同利用事務所、北アフリカ・地中海事務所、
留学生センター、外国語センター

こちらをクリックするとポスター(PDF)が開きます。

ブルギバスクール留学報告

北アフリカ研究センターでは今夏「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」を主催し、チュニジアに2名(国際総合学類・国際地域研究専攻)、ヨルダンに3名(比較文化学類・生物資源学類)の学生を送り出しています。このうちチュニジアのブルギバスクールのサマーコースに参加した大伴史緒さん(人文社会科学研究科国際地域研究専攻)が、初中級クラスを主席で修了しました。

ブルギバスクールのサマーコースは9レベルに分かれており、大伴さんの受講した初中級(1ba)は、本学で1年間「アラビア語基礎」を履修した学生には適切なクラスとのことでした。来年度も多くの筑波大生が「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」に参加することを期待しています。

修了証書(右上)と主席修了記念の書籍

修了証書(右上)と主席修了記念の書籍

(参考)
北アフリカ研究センター主催「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」2013年度ポスター

ブルギバスクール (正式名称:チュニス・エル・マナール大学付属ブルギバ現代語言語学院) 公式ウェブサイト