Arch to Hoopとは

子どもたちが
あきらめることなく
自分の可能性を
広げられる未来を
つくります

体験の不足が子どもたちの未来の可能性をせばめています。

やりたいことがあってもためらってしまう。続けたくてもあきらめざるをえない。 新たな体験ができないことで、そもそも自分ができることが分からない。

そして、大人たちは、身近にそんな子どもたちがいることにすら気づけない。 気づいてもどうしたらいいか分からない。 でも、大人にもきっとできることがあるはず。

私たちArch to Hoopは子どもたちにできる限り寄り添い、 バスケットボールを通じて、子どもたちが変われる、非日常体験を提供します。

バスケットボールが子どもと大人の架け橋となり、 子どもたちも大人たちも、それぞれができることから変わっていく。 変わっていくことで、子どもたちの未来の可能性をどんどん広げていく。

そして、いつか、 そんな非日常が、子どもたちにとっての日常になるように。

子どもたちが、あきらめることなく自分の可能性を広げられる未来をつくります。

活動概要

解決したい課題

子どもの相対的貧困率29.9%
戦後、復帰後も課題が山積
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沖縄には子どもに関する課題が山積しています。子どもの相対的貧困率29.9%で、全国平均13.5%から考えると、約2倍という数字です。母子世帯の出現率も全国で最も高く2.6%、高校中退率も全国で最も高い2.2%。その他、子どもの貧困に関する指標として国が掲げる「1人当たり県民所得」は全国最低、「非正規の職員・従業員率」は全国で最も高く、「生活保護率(3位)」「就学援助率(2位)」も高い数字にあります。戦後、そして、日本復帰からの復興を経ていく中で、地理的に本州から遠い沖縄は心理的にも距離ができてしまいました。沖縄県としても毎年予算を割いてこれらの課題解決に向けて動いていますが、数年この状態が続いているのが実情です(データは内閣府発表)。

日常・非日常体験に見られる
低所得世帯の子の厳しい現実
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部活動などへの参加は低所得層の子、ひとり親世代の子ほど「参加していない」率が高くなります。その理由も「費用がかかるから」「家の事情があるから」と答える子が多く見られました。ほか、「学校での出来事の会話」「家で勉強をみてもらう」機会も低所得層の子の方が「まったくない」「ほとんどない」と答える率が高く、「がんばれば、むくわれると思うか」という心理的な質問でも、低所得層の子は「そう思わない」と答える率が高くなりました(データは沖縄県「沖縄子ども調査報告書」2021年発表)。一方、旅行や観光の経験だけでなく、地域の行事・お祭り・イベントでさえも低所得世帯の子ほど体験する機会が少ないという結果になりました(「体験格差」今井悠介著・講談社現代新書)。

スポーツの体験格差と
生涯の課題と世代連鎖の関係
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部活動への不参加の理由の「費用」として、部費や遠征費の問題もありますが、そもそも「子ども用のスポーツ用品・おもちゃ」を買うことができないという意見も多くありました。子どもにとって野球、サッカー、バスケットボールなど子どもたちにとっては日常的に経験するようなスポーツを、経済的な理由で道具が購入できず、一緒にプレーできないことで、コミュニティ(ネットワーク)に入れず、疎外感を味わうケースも少なくありません。こうした経験が、子どもたちの成長後に低学歴、職業不達成、社会不適応、不健康など生涯の生活にも影響し、その子どもたちにも同じような経験をさせてしまうことで連鎖が生まれています(「子どものスポーツ格差」清水紀宏編著、大修館書店)。

課題の解決に向けて

課題の解決に向けて

活動内容

Arch to Hoop
バスケットコートの設営、企画運営、会場装飾など、
すべての子どもと大人が様々な関わり方でバスケイベントを実施

Arch to Work
バスケイベントで交流した大人たちの普段の仕事や想いを知るきっかけとして、子どもたちと一緒に会社へ訪問し、仕事体験を実施

ご挨拶

代表理事 民秋 清史

代表理事 民秋 清史 (株式会社モルテン 代表取締役社長 最高経営責任者)

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「日本死ね」という言葉を、数年前にインターネットで見かけました。それはコミュニティーが失われ、どこに助けを求めていいか分からない人の悲痛な叫びのようでした。私たちを取り巻く社会課題は、行政だけでは解決できないほど複雑化しています。そんな状況下でも、世の中を憂い、悪者を探すのではなく、目の前にある課題に向き合う人たちと出会う幸運に恵まれました。沖縄で子どもたちの孤立をなくす活動をしているNPO法人ちゅらゆいの金城さんもその中のひとりです。彼らと一緒にArch to Hoopを立ち上げました。この団体は、バスケイベントや会社訪問などを通じて、子どもたちに幅広い体験と出会いを提供し、人生の選択肢を増やすことを目的としています。

今の日本に必要なのは、ひとりでも多くの人の当事者意識なのではないでしょうか? Arch to Hoopは、地域とNPOと企業の連携のための架け橋です。社会課題に関心がある人が、わずかな時間でも活動に参加できるような環境が整えば、子どもたちがあきらめることなく、自分の可能性を広げられる未来をつくることができる。そんな明日を想い描いて、私たちは活動しています。

理事 金城 隆一

理事 金城 隆一 (NPO法人 沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい 代表理事)

ご挨拶を読む

沖縄は、子どもの貧困率が29.9%(全国平均の2倍)と高く、貧困を背景に不登校が増加し、クラスに1人が学校に通えず学びが奪われている状況です。私は、このような問題を抱える沖縄で、不登校や引きこもりに悩む子ども・若者を支援する団体(ちゅらゆい)の代表として、居場所づくりと学びや体験の機会を提供しています。
Arch to Hoopは、スポーツを通じて、非日常な体験や出会いを提供します。特にチームスポーツは、様々な人たちが交じり合う場で、「連帯感」や「対等さ」を生む特有の力(価値)を持っています。本活動に参画いただくことで、この体験を共有し、一緒に思い切り楽しみ、社会全体で子どもたちの育ちを応援する、そんなムーブメントを共につくりましょう。

株式会社麻生 総務人事部 副部長 佐藤由利子さん

参画企業より 株式会社麻生
総務人事部 副部長 佐藤由利子さん

ご挨拶を読む

「スポーツを通じて、大人と悩みや問題を抱えている沖縄の子どもたちの架け橋になる」 このフレーズを伺った時に、最初は一緒にスポーツを楽しむイベントという印象でした。 でも、実際に活動内容を知り、私自身も参加したことで、問題の本質が、体験の不平等が価値形成の喪失につながることだと感じました。私たちにとって日常的なことでも環境が変わると非日常になり、継続することで日常になっていく。 当たり前が当たり前でないこと、私も実際に子どもたちと活動してみて改めての気づきとなりました。
今回、麻生の若手社員にも視野を拡げてもらいたくて一緒に参加してもらいましたが、思った以上に良い刺激になったようです。子どもたちとの交流を通じて、どのように接することが良いのかなど思考を巡らせ、また他企業の同年代の社員の方との交流を通じて自社とのギャップを知ってもらい自分発信をしてもらう。このような機会を今後も継続していきたいと思っています。

Arch to Hoop沖縄の参加はどんなかたちでも構いません。皆さんができること、できるかたちで。
皆さんの参画を心からお待ちしています!

イベントに参加する

子どもと大人がバスケットボールでつながる非日常体験を一緒に作りませんか

コンテンツで参画する

バスケコート内外でのコンテンツ(物販、飲食、音楽、エイサーなどを提供いただけませんか)

モノで参画する

スポーツ用具やイベント活用備品などを寄贈いただけませんか

寄付で参画する

活動を継続できるように金銭面でサポートいただけませんか

仕事体験で参画する

子どもたちの将来の選択肢を広げるための仕事体験を提供いただけませんか

参画企業

  • molten
  • 麻生グループ