ルパン新作『ルパン三世VSキャッツ・アイ』が昨日から配信ということで。
www.amazon.co.jp
www.lupin-vs-catseye.com
自分もさっそく観ました。
あんまネタバレすんのもね、ということであんま書かないですけど、
・ルックス的には「不二子が4人に増えた」ようにも見えるw
・また大塚明夫がグレネードランチャー撃ち込まれてた
・キャッツ・アイを無傷でいさせるために血みどろになるルパン一味、という対比がエモい
・ルパンがヒロインたちの父性ポジションに置かれるのは今に始まったことじゃないんですけど、なんか『男はつらいよ』後期の寅さんみてえだなと思った
・そもそも寅さんと同じくエピソードの最後は去っていくのが「ルパンマナー」なので、ルパンは誰が相手であれ作中でまともな恋愛したり成就したりは、できないんですけど
・作中の時制を「1981年」に固定した理由を考えるのが、ちょっと面白いな
ということで。
「CAT'S EYE」(キャッツ・アイ)は、杏里の13枚目のシングル。1983年8月5日にフォーライフ・レコードから発売された。
表題曲の「CAT'S EYE」は、日本テレビ系放映アニメーション『キャッツ♥アイ』の前期オープニングテーマ、カップリング曲の「Dancing with the sunshine」は、『キャッツ♥アイ』の前期エンディングテーマにそれぞれ起用された。
杏里は日本テレビ側から直々に、この曲を歌って欲しいと依頼を受けた[要出典]。
杏里本人はほとんどアニメを見た事が無かったため、最初は戸惑いを覚えたものの、楽曲の良さに惹かれチャレンジする事に決めたとAERA dot.のインタビューで語っている。
デビューから5年経過後にリリースされた今作は、今までに発表してきた曲調とは打って変わりアップテンポでシンセサイザーを多用したクールなシティ・ポップサウンドが有線放送や各ラジオ局で注目されオンエア数が増えると徐々にレコード売り上げを伸ばし、その後オリコン、ザ・ベストテン、ザ・トップテンで1位を獲得した。1983年の年間シングルチャート6位にも入るなど大ヒットし、杏里の存在を広く世に知らしめ、彼女の代表曲の1つになった。
最終的には130万枚(オリコンでは82万枚。当時のオリコン集計でのアニメ主題歌の歴代最高売り上げ枚数を記録した)のセールスを記録する大ヒットとなった。オリコンでの1位をはじめ、テレビのランキング番組では「ザ・ベストテン」で番組300回記念の1位、「ザ・トップテン」では5週連続の1位に輝くなど、この年を代表するヒット曲のひとつとなった。
(2023年1月26日のWikipediaより抜粋・引用)
「要出典」の部分を信じると、いわゆる「杏里当て書き」の曲だったんかな。
CAT'S EYE
- 杏里
- J-Pop
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
たぶんオリジナル。
iMusicサブスクでフルバージョンが聴ける。
この曲は杏里の最大のヒット曲ということと、その後も今回のように「キャッツ・アイ」がドラマ・映画・アニメなどのメディア化の度に駆り出されて新テイクを新録することもあって、iTunes上にも「杏里の『CAT'S EYE』」が複数バージョンあってどれがオリジナルなんだかわかりづらいw
シンセサイザーなんですかね。80年代前半のニューミュージックというか、テクノの流れっぽいアレンジ。YMOの『ライディーン』が1980年で、その3年後の曲。
時代を代表するヒット曲ということで擦られまくって故に耳慣れてる、ということもあって杏里の歌唱に全然古さを感じない名曲。
いわゆる「オリコン1位を獲れるアニソン」の走りで、オリコン最高12位だった『タッチ』より更に2年早い。
CAT'S EYE
- MAX
- J-Pop
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
スーパーモンキーズことMAXのカバー。
iMusicサブスクでフルバージョンが聴ける。
原曲がアップテンポなナンバーなこともあって、その後に隆盛したハウスやトランスなどのダンサブルなアレンジとの相性がよくそういうカバーが多いんですけど、知名度で言うとその代表格、という感じ。
人数1人多いけどこの人たち自身が『キャッツ・アイ』みたいなルックスで、いかにも『CAT'S EYE』歌ってそうなMAXがやっぱり歌っていた、という感じ。
収録アルバムはMAXによる往年の名曲カバーのフルアルバムで、他にも『淋しい熱帯魚』、『アジアの純真』、『愛しさとせつなさと心強さと』、『タッチ』、『残酷な天使のテーゼ』、など80〜90年代の名曲やアニソンがめじろ押し。たぶんこれ世代的に、メンバーが好きだった曲を普通に選んでんじゃねえかな。
MAXは基本的にかっこいいんですけど、おじさんおばさんには「夜もヒッパレ」っぽく聴こえてしまうかもしれないが、それもまた懐かしくて一興。
MAXの『CHA-CHA-CHA』とかたまんねえわ。
CAT'S EYE
- E-girls
- J-Pop
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
CAT'S EYE
- 真行寺恵里
- J-Pop
- ¥153
- provided courtesy of iTunes
CAT'S EYE
- MIYABI
- アニメ
- ¥153
- provided courtesy of iTunes
CAT'S EYE
- CHiYO
- アニメ
- ¥204
- provided courtesy of iTunes
CAT'S EYE
- ROZE
- J-Pop
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
CAT'S EYE
- ayami
- J-Pop
- ¥204
- provided courtesy of iTunes
音楽疎くてミュージシャン個別に文脈語れるほど存じ上げないんで、まとめてしまってご本人やファンの方には失礼してしまってすみません。
一時期?アニソンをハウスやトランスなどのダンサブルなアレンジでと透明感・疾走感エフェクトでカバーする、というのが流行ってたっぽいんですけど、『CAT'S EYE』はテクノの流れを汲んで知名度の高いアップテンポな名曲ということもあって、そうしたカバーがたくさんある。
歌唱力自慢の女性ボーカルがついカバーしたくなっちゃう曲、というか。
聴いてると『CAT'S EYE』のキモはリズム感と、頻出する英語詞をかっこよく発音すること、という感じがしますね。
原曲からテンポを少し上げたり下げたりエフェクトかけたりはしつつも、そういうカバーを集めてまとめてるので当然ですが、原曲アレンジの完成度が高かった分、ハウス系やトランス系のカバーアレンジの飛び方がおとなしいというか、アレンジの幅は狭いようには感じる。
その分、ボーカルの個性の聴き比べが楽しくて、なんか「登竜門」というか、オーディションやコンクールの「課題曲」みたいねw
キャッツ・アイ
- 東京ブラススタイル
- ジャズ
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
iMusic入りしてないのでフルを聴くにはiTunesで購入要。
iTunes上のジャンルがジャズになってますけど、試聴した限り収録アルバムはオールディーズなアニソンを、その名のとおりブラスバンドでカバーする、というものっぽく、「スカ」とした方が素人的にはよりイメージ近い。インストゥルメンタル多めで、ボーカルが入ってるこの曲が例外的なのかな。
女性ボーカルながらハードボイルドで男前というか、原曲の「ミステリアス」「クール」「セクシー」のイメージを「歌詞とメロディを淡々と追うようにこなすように、ややもすればつまんなそうに歌う」と解釈したかのような、クールでユニークなかっこいいチューン。
それをご陽気で元気なホーン隊をバックに歌う、というのがまた温度差・ギャップがあって、またサビに向かってボーカルにも静かに力がこもっていって、色彩豊かなアレンジ。
ジャズというか、スカというか、ホーンは『キャッツ・アイ』や『ルパン』の「夜」のイメージによく似合いますね。
CAT'S EYE
- クレモンティーヌ
- ポップ
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
毎度お馴染み、アニソンをフランス語詞ボサノバでカバーする謎のフランス人?クレモンティーヌ。
iMusicサブスクでフルバージョンが聴ける。
『CAT'S EYE』なんだけど「何歌ってもクレモンティーヌ」というか、コンパクトなハッチバック車の、ヨーロッパの石畳を舞台に撮影されたCMの曲、みたいなる。
スローテンポなこともあって、サビの旋律の哀愁感が一番よく出てるアレンジ。
収録アルバムには『ラムのラブソング』、『はじめてのチュウ』、『タッチ』などのラブソングの他、錚々たるアニソンの名曲が並ぶが、クレモンティーヌに『バカボン・メドレー』を歌わせた奴は絶対面白がってただろ、と思う。
『バカボン』歌ってもクレモンティーヌなの凄い。
CAT’S EYE
- 丘みどり
- 歌謡曲
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
演歌歌手・丘みどりによるカバー。
iMusicサブスクでフルバージョンが聴ける。
Wikipediaによると幼少期から民謡を嗜みコンクールを席巻、2001年にアイドルグループでデビュー、2003年のグループ卒業後、演歌歌手を目指して音楽の専門学校で学び直して2005年に演歌歌手として再デビュー。
再デビュー時はヘソ出しミニスカ、演歌歌手としては異色の衣装で話題になったとのこと。
2017年、2018年、2019年のNHK紅白歌合戦出場。
下積みの長い紅白級の演歌歌手の歌唱力の暴力、という感じでかっこいい。アイドル時代仕込みなのか、ライブ音源なんだけどシャウトのパフォーマンスも良い。
収録アルバムは曲名の並びは演歌や民謡っぽい中、X JAPAN『紅』が混じってて見落としそうになるw
聴いてみたら、クレナイダァァァアア!!!!
CAT'S EYE
- 影山一郎
- J-Pop
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
アニソンカバー歌手、影山一郎による2012年のカバー。
iMusicサブスクでフルバージョンが聴ける。
収録アルバムは『もしアニソンがすべて昭和のロボットアニメ風だったら』で、他に『残酷な天使テーゼ』、『サザエさん』、『はじめてのチュウ』、『DANZEN!ふたりはプリキュア』などの名曲を昭和アニソンテイストでカバーしている。
いわゆる『昭和のロボットアニメ風』って、「カーッ!」って鳴るやつとか雷のような和太鼓の使用とか、アレンジのテイストが昭和の時代劇のBGMと共通してるんですよね。
「たとえお天道様が見逃そうとも、この猫の目が見逃さぬ!
正義の怪盗キャッツ・アイ! この世の悪を成敗いたす!!」
みたいなカバーで、シャウトのアレンジが水木一郎『マジンガーZ』でウケる。
「ゴー!!」じゃないがw
CAT'S EYE
- デーモン小暮
- ロック
- ¥255
- provided courtesy of iTunes
ヘヴィメタルバンド「聖飢魔II」のボーカル、デーモン小暮(現・デーモン閣下)によるカバー。
iMusicサブスクでフルバージョンが聴ける。
デーモン小暮はソロ名義で『GIRL'S ROCK』という女性ボーカル曲のカバーアルバムを3枚出してるんですが、そのうちの一枚に収録。同じアルバムには話題になった『地上の星』(中島みゆき)のカバーの他、『そばかす』、『DEPARTURES』なども。
バンドマンらしいヘヴィでロックンロールなアレンジ、小暮のコントロールされつつもドラマティックな円熟の歌唱、幼少期をニューヨークで過ごした帰国子女で英語の発音もかっこいい、とダンス系のカバー曲群の中で異彩を放っている。
本人のルックスやキャラが強すぎてミュージシャンとして食わず嫌いされているというか、我々はデーモン小暮という一流のボーカリストの価値から不当に目を逸らすという取り返しのつかない過ちを犯してしまったのではないか、もっともっと聖飢魔IIとデーモン小暮を聴いて評価してくるべきだった、という後悔に襲われる。
iMusic入りしてないのでフルを聴くにはiTunesで購入要。
今回の『ルパン三世VSキャッツ・アイ』のエンディングのために新録されたセルフカバー。前述の通り、何度かセルフカバーされてきた名曲で、手慣れて聴こえるのはバイアスだろうかw
オリジナルよりモダンに洗練されているけど、その歌声にどこか実家のような安心感も。
人口の多い団塊Jr向けのリメイク企画ブームはおそらく今後も10年以上は続いていくので、『キャッツ・アイ』アニメもこれを契機にそのうちリブートされるかもしれない。
その時は再び杏里にセルフカバーされるだろう。
大袈裟に言えば我々の人生は、彗星のように定期的にやってくる、杏里の『CAT'S EYE』新録と共にあるのだ。
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