偶蹄目オタが非オタの彼女に偶蹄目世界を軽く紹介するための10頭

2008-08-07

偶蹄目オタが非オタ彼女に偶蹄目世界を軽く紹介するための10頭


インスパイヤ元 - アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本cf.「○○世界軽く紹介する10本」テンプレまとめ


まあ、どのくらいの数の偶蹄目オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない偶蹄目の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、偶蹄目のことを紹介するために見せるべき10頭を選んでみたいのだけれど。


(要は「天才!志村どうぶつ園」の正反対版だな。動物バラエティの道具に使って笑いものにするんじゃなくて、相互のコミュニケーションの入口として)


あくまで「入口」なので、紹介するのに過大な負担を伴う5メートル、10メートルの偶蹄目は避けたい。

できれば中型、長くても2メートルにとどめたい。

あと、いくら偶蹄目に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

偶蹄目好きが 「『オカピ』はキリンと同じワンダネット(網目状の毛細血管)がある」 から進化歴史を理解するために外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。


彼女の設定は

偶蹄目の知識はいわゆる「動物バラエティ」的なものを除けば、NHK動物番組程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。


アミメキリン

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「キリン以前」を濃縮しきっていて、「キリン以後」を決定づけた(※ビール業界の話ではありません)という点では外せないんだよなあ。心臓から頭までの高低差が2メートルだし。

ただ、ここで偶蹄目オタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な種について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報(「キリンはときどき小鳥も食べる」とか)を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。


リャマ、アルパカ

アレって典型的

オタクが考える一般人に受け入れられそうな偶蹄目(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの、

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、

それを彼女にぶつけて確かめてみるには、一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「偶蹄目オタとしてはこの二つは“家畜”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。


ウシ

ある種の偶蹄目オタが持ってる動物への憧憬と、農林水産省のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも家畜

童貞的なださカッコよさ」を体現する闘牛

童貞的に好みな女」を体現するホルスタイン

の2種をはじめとして、偶蹄目オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。


マッコウクジラ

たぶんこれを見た彼女は「あれ?当然クジラ目だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の種がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、アメリカなら捕鯨スポーツになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、現在世界中捕鯨に反対されてること、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。


ムース(ヘラジカ)

「やっぱり偶蹄目はどこか迫力に欠けるよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「アジアスイギュウ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この角にかけるムースの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも2メートル、っていう角が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

ムースの角の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがレイヨウやカリブーだったらきっちり1メートルにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて2メートル分を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク

としては、たとえムースがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。角自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。


アメリカバイソン

今の若年層でバイソンの群れを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

新大陸発見よりも前の段階で、偶蹄目の楽園とか自然の豊かさとかはこの時代で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティ自然現在は近代的になってしまったアメリカにもあったんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく偶蹄目好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる保護区でしかバイソンを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。


ホンシュウジカ(奈良公園

奈良公園の「鹿」あるいは「鹿の角きり」といった丁寧な管理体勢をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない観光客の群れを毎日眺めてる」的な感覚がシカには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアニメ版らき☆すた』で柊つかさ奈良公園のシカに襲われたのだとも思う。

観光名所化した日常を漫然と生きる」というシカの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「シカの気分」の源は「鹿せんべい」にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


ヒツジ:メリノ種

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう毛を刈るために飼育されてる家畜を、さらにこういうかたちでジンギスカン鍋にして、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。


キョン八丈島

9頭まではあっさり決まったんだけど10頭目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にキョンを選んだ。

キリンから始まってキョンで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、がきデカ以降の偶蹄目時代の先駆けとなった種でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい種がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10頭目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。



「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。



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