ペットの高齢化問題とペット介護の資格、勉強におすすめの通信講座

ペットの高齢化問題とペット介護の資格、勉強におすすめの通信講座

ペット資格の種類
ペットの高齢化問題とペット介護の資格、勉強におすすめの通信講座

日本の社会では高齢化が問題となっています。実はその傍らで、ペットの高齢化も進んでいます。ペットの寿命が延びたことで、介護や高齢化の問題が起きているのです。

犬や猫と暮らす全ての飼い主は、ペットの高齢化問題と向き合わなければなりません。大切なペットと長く幸せに暮らすためにも、この問題を考えてみましょう。

今回はペットの高齢化問題と、ペット介護の資格について解説します。




 なぜペットの高齢化が進んだか?


そもそもなぜペットの高齢化問題が起きたのでしょう? 

簡単に言えば、ペットの寿命が延びたことが原因です。ペットが長生きするようになった理由として、以下のようなことが挙げられます。

・ペットが家族の一員として大事にされるようになった
・ペットの生活環境が大幅に改善された
・動物愛護管理法の改正など法整備が進んだ
・獣医学の進歩(医療や予防、栄養学など)
・ペット向けの健康食品の登場  など

ペットが健康で長生きできるようになったことは、喜ばしいことです。

しかし一方で、高齢化と介護の問題が起きています。

近年はペット介護の施設も誕生していますが、大切なペットを自分で介護するためにペットケアの方法を学ぶ飼い主さんが増えています。

ペットの高齢化問題と向き合い、対処していくには、愛犬や愛猫が若くて元気な頃からペットケアを心がけることが大切ですね。


 ペットの老齢はいつから?


人間の場合、大体65歳ぐらいから「高齢者」と呼ばれます。

ではペットの場合、何歳ぐらいから高齢犬・高齢猫になるのでしょう?

犬や猫は1年ぐらいで大人になります。その後、1年で人間の5、6歳に相当するスピードで年を取っていきます。品種によっても異なりますが、

・小型~中型犬・・・8年
・大型犬・・・7年
・猫・・・8年


ぐらいで老齢すると言われています。

7~8年というのは長いようで、あっという間です。そのためペットを飼い始めた頃から、年を取った時のことを考えておいてください。


 ペットの老齢に伴う病気・怪我


老犬・老猫介護の資格

人間は年を取ると、病気や怪我をしやすくなります。これはペットも同様です。犬や猫も年を取ると、何でもない場所で足を怪我したり、様々な病気にかかったりします。

ペットの死因の1位は、

30年前・・・犬フィラリア症
現在・・・悪性腫瘍(がん)


人間と同様、がんで亡くなるペットが増えているのです。

他にも心臓病や糖尿病、白内障、認知症を発症したり、足腰や筋肉の衰えから体が不自由になったりします。このあたりは人間の高齢者と全く同じです。

ペットがケガや病気をすると、治療にお金がかかって飼い主の負担となります。

そこで近年は、ペットの病気やケガに備えるペット保険が登場しています。


 ペット介護の資格を取る


ペットの高齢化に伴い、ペット介護の必要性が高まっています。ペット業界ではペット介護の知識やスキルを持った人材が、求められています。

ペット介護士や動物介護士と呼ばれる人達です。

ペット業界で働きたい人、現在ペット業界で働いている人は、ペット介護士の資格を取ってみてはいかがでしょうか。ペット介護士のニーズは、年々高まっています。

また自宅でペットを飼う飼い主さんも、少しでも自分の手でペットの介護ができるよう、ペット介護士資格の取得を検討してください。

最近は通信講座でペットの介護を学び、資格を取ることができます。

以下にペット介護士の資格が取得できる通信講座を紹介しておきます。ペット介護に興味のある方は参考にしてください。


 日本愛玩動物協会


日本愛玩動物協会は動物の適正飼養管理の知識と、動物愛護精神の普及を目的とした団体です。日本における動物愛護4団体の1つとして知られている組織です。

内閣府が公認する公益社団法人ということで、信頼性があります。

日本愛玩動物協会は愛玩動物飼養管理士の資格を認定しています。

◆ 2級講座の学習内容
・生命倫理と動物福祉
・動物の行動としつけ
・動物愛護、犬と猫の飼養管理
・栄養、高齢動物について
・動物生活環境学 など

◆ 1級講座の学習内容
・犬と猫の栄養学
・飼育動物の種類と特徴
・動物の疾病とその予防
・動物の飼養管理と公衆衛生
・適正飼養指導論 など

愛玩動物飼養管理士は動物取扱責任者の選任要件の1つとして認められている資格です。動物取扱業の登録をする際に使える、有意義な資格です。

さらに環境省の人材認定登録等事業にも登録されています。

公的機関に認められているペット資格として、毎年1万人が受験しています。




 がくぶん


がくぶんは1924年に誕生した通信講座です。100年の歴史を持っており、信頼性が高いです。趣味や教養、在宅ワークを中心とした講座をたくさん開講しています。

ペットの介護が学べる講座に、『ペット介護士(動物介護士)資格講座』があります。

がくぶんでは人気ランキングで常時5位以内に入る人気講座です。

◆ ペット介護士資格講座の学習内容
・知っておきたいペットの基礎知識
・ペットの健康管理の仕方
・ペットの病気とケアの仕方
・ペットの飼い方・しつけ方
・ペットのグルーミングのテクニック

ペット介護だけでなく、動物看護学やトレーニング、トリミングまで幅広く学習できるのが特徴です。講座を修了すると、ペット介護士の資格が取得できます。

ペット介護施設の他、動物病院やペットショップ、トリミングサロンで活躍できます。

他社の講座と比べると費用が安く、一般の飼い主さんにも人気があります。




 ヒューマンアカデミー


ヒューマンアカデミーは35年の歴史を持ち、200種類以上の講座を擁する国内最大手の資格スクールです。ペット・動物系の講座だけでも20種類が開講しています。

ペット介護の資格が取得できる講座は、2つ用意されています。

◆ 動物看護・介護・シッター講座
動物介護士
動物健康管理士
ドッグシッター
セラピードッグトレーナー
ペットロスケアアドバイザー
ペット防災管理士

◆ ドッグトレーナープロフェッショナル講座
動物介護士
動物健康管理士
ドッグシッター
家庭犬トレーナー1級
セラピードッグトレーナー
ペット飼育管理士
ペット販売士
ペットロスケアアドバイザー
ペット防災管理士

動物看護介護講座ではペットの老化や介助の方法、トレーニングの他、看護学を学習します。

ドッグトレーナープロフェッショナル講座ではしつけやトレーニングを中心に、健康管理やビジネスの分野まで学習します。

どちらもプロ養成講座ですが、学習する範囲が異なるわけです。

ヒューマンアカデミーはペットや動物講座に力を入れており、他にもトリマーやドッグトレーナー、ブリーダー、キャットシッターなど、様々な資格に対応しています。




 日本ケンネルカレッジ


日本ケンネルカレッジはつくば国際ペット専門学校が運営する通信講座です。ペット専門学校が直轄し、自宅にいながら専門学校と同じ学習ができるのが魅力です。

ペット介護の資格が取得できる講座は、3つあります。

◆ 老犬介護士養成講座
老犬介護士

◆ ペット検査介護学科
老犬介護士
動物医療検査士

◆ シニアドッグヘルパー講座
シニアドッグヘルパー

プロを目指すのか、愛犬のために学ぶのか、目的に応じて講座を選択できます。

日本ケンネルカレッジには合計17種類のペット講座があり、動物看護士やトリマー、ドッグトレーナー、ブリーダー資格にも対応しています。

講座は難易度によって4つのコースに分かれており、ペット業界で働きたい人から一般の飼い主さんまで、自分のレベルに応じた学習ができます。