七道駅路: 新古代史の散歩道
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七道駅路2024年11月19日 14:20

七道駅路(しちどうえきろ)は古代の官道である。

概要

七道は北陸道・東山道・東海道・山陰道・山陽道・南海道・西海道の7つである。 それぞれの国府を最短距離で結んだ道路である。七道駅路の幅員は、初期は12m、その後は9mまたは6mと変更された。幅員が広い道路である。見通しの良い2点を結んで直線的に敷設されており、最短距離をとるため少ない勾配はあまり気にしない。 古代律令制で駅使が通行する官道を定めた。

駅家

駅家は、いまで言う「駅」に相当する。中央もしくは国府が発給した駅鈴を携行する駅使のみが駅馬(やくか)を用いることができた。 七道の各幹線道路に沿って駅家を30里(約16キロメートル)ごとに設置することを基本としていた。険しい山岳地帯や馬の食事となる牧草がないところは16キロメートルごととされた。京と地方を往還する急使では、駅ごとに馬を乗り換え、食料の提供を受けていた。

七道駅路制定の目的

迅速な伝令の必要性から作られた道路網である。中央政府の命令・地方国司の報告・緊急事態の文書連絡など、駅使は七道を用いて駅馬を乗り継ぎ文書を運んでいた。軍団の移動が千人から数万人の規模で行われるなど大量移動の必要性があった。

幅員縮小

797年の胆沢城設置により、大規模な征夷はほぼ集結した。維持管理のやりやすさから、適切な幅員に再編成された。

参考文献

  1. 木下良他(2018)「古代の道と考古学 (季刊考古学」雄山閣
  2. 武部 健一,他(2004)『完全踏査 古代の道』 吉川弘文館

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