『前回』、こんな大きな合併浄化槽をどうやって上まであげて、どうやって埋めるんだろうと書いたが、見学していると意外にシンプルで結局は職人の技術だった。

まず重機で坂を登っていく。ちゃんと太い木を避けるルートを選び、途中で太い切り株があったりすると、重機をまるで手足のように使って取り除いていく。

上まで到着すると、穴を掘る。硬い層にぶつかると、重機の先端を交換し、まず砕いてからまた掘り進める。それで3メートルくらいの巨大な穴を掘る。

こんなの見たことがないから工程ごとの作業が面白くて、邪魔にならないようテラスから「すげー」とか「へぇ〜そうやるのかぁ〜」とか観客のように見入ってしまう。

中でも一番驚いたのは、掘った穴の下に砂利を敷き、その上にコンクリートの板を置くのだが、機具を使ってめちゃくちゃシビアに水平を取っていることだった。後で聞いたが、合併浄化槽は傾いていると正常に機能しないらしい。

そして水平が取れたら合併浄化槽を重機で吊るして運んでくる。こんな大きなものを吊るしながら急な坂をよく登れるものだ。

そしてすっぽり収まる。この後、周囲をまず砂利で埋め、土をかぶせていく。しかもここから下に配管を通して、微生物が処理した水が流れるような作業もしていた。

こうして合併浄化槽設置と配管に2日、片付け半日で作業は終了した。都会で暮らしていると合併浄化槽なんて知らなかったし、どう設置するのかなんて想像も出来なかったので勉強になった。絶対自分では出来ないけど。

あとは風呂とトイレとキッチンだな。
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コメント
Yui
「合併浄化槽」というのは、それも不要なのでしょうか。
だとしたら、面倒がなくて羨ましいです。
2024/06/12 URL 編集