『野蛮人』とは一切絡まず、我が家にやってきたマド。家に帰ると大吉もちょっと落ち着くので、ホッとする美人さん。ちなみにマドはボールを投げると、ボールを追いかけないばかりか、ボールから逃げるように遠ざかる。そんな犬がいるのか、とビックリした。
そんなマドだが食欲は旺盛らしく、大吉が残したゴハンに興味津々のようす。このように大吉は日常的にゴハンを残す。そして気が向いたときに食べるという猫のような「遊び食い」をする。これには逆に片野さんが「そんな犬がいるの?」と驚いていた。食べたそうにしているマドに「いいんだよ」といってやる。
え、そうなの? みたいな顔をする大吉。知らんがな。お前が残すからだろ。ちゃんと手作りしてやってんのに。といいつつ、内心では自分のゴハンを食べられそうになったら、大吉の性格からして喧嘩まではしないものの、慌てて取り返そうとするのではないかと思っていた。そうやって、食べ物のありがたさを思い知らせようという狙いもあった。
しかし大吉、取り返すでもなく、もりもり食べるマドをなんとなく切なそうな顔で眺めているだけ。
いやいや、頭の臭い嗅いでいる場合ではないだろ。
結局、そんなことしている間に完食されてしまう。けれど、ま、いっか的な態度の大吉。どこまで食に執着心がないのだろう、こいつは。
でも片野さんが用意していたマドのお弁当は喜んで食べる大吉。
なんだこいつ。
(たぶんつづく)