不適切な環境は人を過剰な行動に走らせ、
それが極端になると行動嗜癖を発症させる、とある。
人間の意志や努力を越えた不適切な仕組みが存在する環境に
置かれたとき、依存症的な行動が促進されやすくなるとも言える。
これを予防する最良策は「よい習慣」と「健全な行動を促す環境のデザイン」だと本書では挙げている。
巧みにデザイン(仕組み化)された環境は「よい習慣」と「健全な行動を促す」とある。
環境が自分でコントロールできる部分であればデザインを変更すれば良いが、
環境が自分でコントロールが難しい部分については「環境を変える」などの行動を起こして
自助努力で不適切な環境に身を置かないようにすることが大切。
単純に「環境が悪い」という他責思考では個人の成長はない、と教えられた気がします。
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僕らはそれに抵抗できない Kindle版
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ぼくらの9割は、すでに「依存症」――。
心理学界の次世代を担う俊英が、
新時代の依存症「行動嗜癖」のメカニズムと、
この「厄介な隣人」とうまく付き合っていく方法を明かす。
スマホ、インスタ、ネットフリックス、
スマートウォッチ、テトリス、長時間労働……
すべては罠である。
ダニエル・ピンク、マルコム・グラッドウェル、
アダム・グラント、アリアナ・ハフィントン、
チャールズ・デュヒッグ、スーザン・ケイン……
僕らをのめり込ませる手口とその仕組みの全貌を暴き、
世界中が絶賛(+警告)した
「悪用厳禁」の話題の書、ついに上陸!
心理学界の次世代を担う俊英が、
新時代の依存症「行動嗜癖」のメカニズムと、
この「厄介な隣人」とうまく付き合っていく方法を明かす。
スマホ、インスタ、ネットフリックス、
スマートウォッチ、テトリス、長時間労働……
すべては罠である。
ダニエル・ピンク、マルコム・グラッドウェル、
アダム・グラント、アリアナ・ハフィントン、
チャールズ・デュヒッグ、スーザン・ケイン……
僕らをのめり込ませる手口とその仕組みの全貌を暴き、
世界中が絶賛(+警告)した
「悪用厳禁」の話題の書、ついに上陸!
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2019/7/10
- ファイルサイズ10.3 MB
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商品の説明
著者について
アダム・オルター(Adam Alter)
ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスのマーケティング学科准教授。専門は行動経済学、マーケティング、判断と意思決定の心理学。『ニューヨークタイムズ』『ニューヨーカー』『WIRED』『ハフポスト』など、多数の出版物やウェブサイトで精力的に寄稿するほか、カンヌ国際広告祭やTEDにも登壇。2013年の著書『Drunk Tank Pink: And Other Unexpected Forces That Shape How We Think, Feel, and Behave』(邦訳『心理学が教える人生のヒント』林田陽子訳、日経BP社、2013年)は、ニューヨークタイムズのベストセラーとなり、マルコム・グラッドウェルやダン・アリエリーから絶賛されている。
上原裕美子(うえはら・ゆみこ)
翻訳者。訳書は『世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている』『すべては「先送り」でうまくいく』(ともにダイヤモンド社)、『♯HOOKED』(TAC出版)、『壊れた世界で“グッドライフ"を探して』(NHK出版)、『日本経済のマーケットデザイン』(日本経済新聞出版社)など。
ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスのマーケティング学科准教授。専門は行動経済学、マーケティング、判断と意思決定の心理学。『ニューヨークタイムズ』『ニューヨーカー』『WIRED』『ハフポスト』など、多数の出版物やウェブサイトで精力的に寄稿するほか、カンヌ国際広告祭やTEDにも登壇。2013年の著書『Drunk Tank Pink: And Other Unexpected Forces That Shape How We Think, Feel, and Behave』(邦訳『心理学が教える人生のヒント』林田陽子訳、日経BP社、2013年)は、ニューヨークタイムズのベストセラーとなり、マルコム・グラッドウェルやダン・アリエリーから絶賛されている。
上原裕美子(うえはら・ゆみこ)
翻訳者。訳書は『世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている』『すべては「先送り」でうまくいく』(ともにダイヤモンド社)、『♯HOOKED』(TAC出版)、『壊れた世界で“グッドライフ"を探して』(NHK出版)、『日本経済のマーケットデザイン』(日本経済新聞出版社)など。
登録情報
- ASIN : B07SBYLY13
- 出版社 : ダイヤモンド社; 第1版 (2019/7/10)
- 発売日 : 2019/7/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 10.3 MB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 457ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 37,837位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 818位心理学入門
- - 880位心理学の読みもの
- - 907位心理学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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【依存症を生み出すビジネステクと人生への悪影響】
近年のサービスはテクノロジーを利用して誘惑を意図的に組み込み、依存的になるようにデザインされている。スマホを不必要に何度も手に取ってしまう経験は多くの人があるかと思うが、どのようにその状態を作りだしているのかを本書では暴いている。著者は、ニューヨーク大学のマーケティング学科准教授であり、行動経済学、マーケティング、判断と意思決定の心理学が専門である。依存症というとコカインのような薬物を考えるが、行動にも依存症が存在する。これを行動嗜癖といい、脳反応としては薬物と同じメカニズムで発生する。心理的な苦痛を和らげる手段として学んでしまい、●●がないと生きていけないと感じる状態になってしまう。(離脱症状)失われるものはたくさんある。子供を例に取るとオンライン交流により、非言語的要素や他人への反応を学ぶ機会が減り、対面コミュニケーションができなくなる。また、幼い子を持つ親がスマホに注意を取られていると、注意散漫の行動を学び、子供の集中力を奪う(注意力がないと言語獲得や問題解決力も難しい)。サービスで使われる依存症テクニックは6つ。①目標(ちょっと手を伸ばせば届きそうな魅力的な目標)②フィードバック(行為に対する即時でランダムな反応)③進歩の実感(段階的に進歩・向上していく感覚)④難易度のエスカレート(徐々に難易度を増していくタスク)⑤クリフハンガー(次の展開が気になるように仕向けてドラマ等を終わらせるアレ)⑥社会的相互作用(強い社会的な結びつき)良い習慣作りや目標達成をするための方法論が幾つかあるが、それと同じことを示しているだろう。そして、そのテクニックに立ち向かうための解決策3つ。①子供へのテクノロジーの接し方(現実との結びつけ、能動的関与、コンテンツによる判断等)②行動アーキテクチャ(意思でなく環境や設計で誘惑に勝つ方法)③ゲーミフィケーション(遊び心で動機づけし、体験そのものを報酬にする)iPadをジョブズが子供に使わせなかったことは有名だが、開発している人は自分の子供や愛する人にそのロジックで使わせたいのかを考えるべきだろう。そして、自分で使っているアプリは心や生活を豊かにしているのかも考えるべきだろう。スマホを日に3時間触れば、睡眠時間を6時間として年間2ヶ月間スマホを触っていることになる。6時間寝て、18時間スマホを触り、6 時間寝て、18時間、これを2ヶ月である。本当に望んでいることなのだろうか。目先の利益と将来の害、行動によって得られるものと失うものを考慮し、生活の質を上げて自身の力を発揮できるように人生の価値をコントロールするスキルがより一層重要になるだろう。そして、テクノロジーを活用する企業は依存を促さない思慮深いデザイン(例えばSNSでいいねの非表示機能や、やめ時の設定等)をしつつ、仕事、ゲームやスクリーンから切り離された時間を尊重する文化を作っていってほしい。
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- 2024年12月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入
- 2024年8月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入"依存"ということに関して深く考えさせてくれる本である。ここ近年だと「スマホ依存」という言葉が多くの人に当てはまるだろうが、「スマホを⚪︎時間以上触る人」は全てスマホ依存だと簡単に定義付けはできない。なぜならば、本書にもあったように、大事なのはあくまで使い方次第だからである。スマホを1日6時間以上使っていても、それを全て勉強のためのアプリでや読書に費やしていたら、多くの人はその人をスマホ依存と定義付けはしないだろう。しかし、1日3時間であっても、3時間全てスマホゲームやSNSのチェックを欠かさず行いスマホがないと落ち着かない状況だとしたらスマホ依存だと判断するだろう。
今まで自分はいわゆる「スマホ依存」は全て"悪"であると決めつけていた。そういった依存にさせるもの(特にゲームやSNS)は、日常から徹底的に排除するべきだと考えていた。しかし、最後の「ゲーミフィケーション」で書かれていたように、ゲームが人の痛みを和らげる効果であったりと、「良い意味で注意から背けてくれる」というメリットもある。
これから先も人を依存させるデバイスやソフトウェアが開発されていくと思うが、それらを単に「その会社が儲かるためのビジネスであり
決して触れてはいけない」ときっぱり決めつけるのではなく、日常生活に支障をきたさない程度にどの程度付き合っていけるかを考えていく必要があるということを改めて考える機械を与えてくれた。
- 2023年9月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入スマホやSNSなどの依存のことを知りたいと思って読みました。デジタル依存のことだけを知りたいなら少し足りないと感じるかもしれませんが、もっと広い意味で依存という現象の仕組みを知ることができます。結果として、デジタル依存がなぜ強力かということの理解も深まりました。
広い意味で、日常の振る舞い方とか、生き方とかまで考え直すきっかけにもなるかもしれません。けっこう「依存」的な振る舞いをしてきたな、と気付かされます。また「依存」のメカニズムは、自分が自分に対して使うことで、何らかの目的を達するのに役立てることもできるかもしれません。もちろん注意は必要ですが。
- 2020年4月12日に日本でレビュー済みAmazonで購入個人的にはこの本を読んで仕事に活かしたいというよりも、人間がどのように依存ビジネスにかかりやすいかを明確にすることで依存ビジネスを客観的に捉え自身が依存していないかマインドコントロールするために読みました。
内容は勉強になりましたが、洋書特有?の
無駄な文章が多く論点だけ短くまとめても良かったのではと思いこちらの評価に致しました。
- 2019年7月21日に日本でレビュー済みAmazonで購入良書。もともとフェイスブックやインスタグラム、ネットワークゲームが精神的(肉体的に)大きな損失を及ぼすことは大体の人は直感的に理解している。ただ、それでもなかなか止められないのは何故か?それを過去に行われた具体的な実験例や事実によって適切に説明している。
もちろん、Amazonのhookに引っかかってこんなレビューを書いているのも同様な理屈で説明できるだろう。(黙阿弥。。。)
自分はすでに40代なのでこの本に書いていることを自分なりに直感的に感じることができ、フェイスブックはさっさと止めたが(本当に自分をほめてあげたいただしい選択だった。)、心配なのは若い人たちだ。
すでにスクリーンの依存度は飛躍的にたかくそのような直感すらうみずらいほど"洗脳”がすすんでいるだろう。
この本を読んで思ったのは、ますます進むテクノロジー。
シンギュラリティーの時代になったら今の比ではなくこの手の技術が人を支配するだろうという不安。
現在、ITの天才(それでも生身の人だ)にコントロールされている普通の人々の行動が、今後、本当に全く生身の人が介さないAIに世界が支配される可能性を予見させる。それに対していまから対策が必要なのでは?
と考えさせられた。
- 2023年1月7日に日本でレビュー済みAmazonで購入依存症を客観的に顧みることで、依存症は悪い。自分はダメな人間だ。と単純にネガティヴにならず、誰しも依存症は持っている。付き合い方が重要。だと考えられるようになった。
- 2019年10月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入近年のサービスはテクノロジーを利用して誘惑を意図的に組み込み、依存的になるようにデザインされている。
スマホを不必要に何度も手に取ってしまう経験は多くの人があるかと思うが、どのようにその状態を作りだしているのかを本書では暴いている。
著者は、ニューヨーク大学のマーケティング学科准教授であり、
行動経済学、マーケティング、判断と意思決定の心理学が専門である。
依存症というとコカインのような薬物を考えるが、行動にも依存症が存在する。
これを行動嗜癖といい、脳反応としては薬物と同じメカニズムで発生する。
心理的な苦痛を和らげる手段として学んでしまい、●●がないと生きていけないと感じる状態になってしまう。(離脱症状)
失われるものはたくさんある。
子供を例に取るとオンライン交流により、非言語的要素や他人への反応を学ぶ機会が減り、対面コミュニケーションができなくなる。また、幼い子を持つ親がスマホに注意を取られていると、注意散漫の行動を学び、子供の集中力を奪う(注意力がないと言語獲得や問題解決力も難しい)。
サービスで使われる依存症テクニックは6つ。
①目標(ちょっと手を伸ばせば届きそうな魅力的な目標)
②フィードバック(行為に対する即時でランダムな反応)
③進歩の実感(段階的に進歩・向上していく感覚)
④難易度のエスカレート(徐々に難易度を増していくタスク)
⑤クリフハンガー(次の展開が気になるように仕向けてドラマ等を終わらせるアレ)
⑥社会的相互作用(強い社会的な結びつき)
良い習慣作りや目標達成をするための方法論が幾つかあるが、それと同じことを示しているだろう。
そして、そのテクニックに立ち向かうための解決策3つ。
①子供へのテクノロジーの接し方(現実との結びつけ、能動的関与、コンテンツによる判断等)
②行動アーキテクチャ(意思でなく環境や設計で誘惑に勝つ方法)
③ゲーミフィケーション(遊び心で動機づけし、体験そのものを報酬にする)
iPadをジョブズが子供に使わせなかったことは有名だが、
開発している人は自分の子供や愛する人にそのロジックで使わせたいのかを考えるべきだろう。
そして、自分で使っているアプリは心や生活を豊かにしているのかも考えるべきだろう。
スマホを日に3時間触れば、睡眠時間を6時間として年間2ヶ月間スマホを触っていることになる。
6時間寝て、18時間スマホを触り、6 時間寝て、18時間、これを2ヶ月である。本当に望んでいることなのだろうか。
目先の利益と将来の害、行動によって得られるものと失うものを考慮し、生活の質を上げて自身の力を発揮できるように人生の価値をコントロールするスキルがより一層重要になるだろう。
そして、テクノロジーを活用する企業は依存を促さない思慮深いデザイン(例えばSNSでいいねの非表示機能や、やめ時の設定等)をしつつ、仕事、ゲームやスクリーンから切り離された時間を尊重する文化を作っていってほしい。
近年のサービスはテクノロジーを利用して誘惑を意図的に組み込み、依存的になるようにデザインされている。
スマホを不必要に何度も手に取ってしまう経験は多くの人があるかと思うが、どのようにその状態を作りだしているのかを本書では暴いている。
著者は、ニューヨーク大学のマーケティング学科准教授であり、
行動経済学、マーケティング、判断と意思決定の心理学が専門である。
依存症というとコカインのような薬物を考えるが、行動にも依存症が存在する。
これを行動嗜癖といい、脳反応としては薬物と同じメカニズムで発生する。
心理的な苦痛を和らげる手段として学んでしまい、●●がないと生きていけないと感じる状態になってしまう。(離脱症状)
失われるものはたくさんある。
子供を例に取るとオンライン交流により、非言語的要素や他人への反応を学ぶ機会が減り、対面コミュニケーションができなくなる。また、幼い子を持つ親がスマホに注意を取られていると、注意散漫の行動を学び、子供の集中力を奪う(注意力がないと言語獲得や問題解決力も難しい)。
サービスで使われる依存症テクニックは6つ。
①目標(ちょっと手を伸ばせば届きそうな魅力的な目標)
②フィードバック(行為に対する即時でランダムな反応)
③進歩の実感(段階的に進歩・向上していく感覚)
④難易度のエスカレート(徐々に難易度を増していくタスク)
⑤クリフハンガー(次の展開が気になるように仕向けてドラマ等を終わらせるアレ)
⑥社会的相互作用(強い社会的な結びつき)
良い習慣作りや目標達成をするための方法論が幾つかあるが、それと同じことを示しているだろう。
そして、そのテクニックに立ち向かうための解決策3つ。
①子供へのテクノロジーの接し方(現実との結びつけ、能動的関与、コンテンツによる判断等)
②行動アーキテクチャ(意思でなく環境や設計で誘惑に勝つ方法)
③ゲーミフィケーション(遊び心で動機づけし、体験そのものを報酬にする)
iPadをジョブズが子供に使わせなかったことは有名だが、
開発している人は自分の子供や愛する人にそのロジックで使わせたいのかを考えるべきだろう。
そして、自分で使っているアプリは心や生活を豊かにしているのかも考えるべきだろう。
スマホを日に3時間触れば、睡眠時間を6時間として年間2ヶ月間スマホを触っていることになる。
6時間寝て、18時間スマホを触り、6 時間寝て、18時間、これを2ヶ月である。本当に望んでいることなのだろうか。
目先の利益と将来の害、行動によって得られるものと失うものを考慮し、生活の質を上げて自身の力を発揮できるように人生の価値をコントロールするスキルがより一層重要になるだろう。
そして、テクノロジーを活用する企業は依存を促さない思慮深いデザイン(例えばSNSでいいねの非表示機能や、やめ時の設定等)をしつつ、仕事、ゲームやスクリーンから切り離された時間を尊重する文化を作っていってほしい。
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