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〈映画の見方〉がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 (新潮文庫) 文庫 – 2017/10/28

4.2 5つ星のうち4.2 58個の評価

この本は〈映画の見方〉を変えた! 『ブレードランナー』や『未来世紀ブラジル』、『ロボコップ』に『タ ーミネーター』……今や第一線で活躍する有名監督による80年代の傑作が、保守的で能天気なアメリカに背を向けて描いたものとは、一体何だったのか──。膨大な資料や監督自身の言葉を手がかりに、作品の真の意味を鮮やかに読み解き、時代背景や人々の思考まで浮き彫りにする、映画評論の金字塔。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2017/10/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/10/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 423ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101211426
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101211428
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 58個の評価

著者について

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町山 智浩
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映画評論家、コラムニスト。1962年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。宝島社社員を経て、洋泉社にて『映画秘宝』を創刊。現在カリフォルニア州バークレーに在住。TBSラジオ「たまむすび」レギュラー。週刊文春などにコラム連載中。映画評論の著作に『映画の見方がわかる本』『ブレードランナーの未来世紀』『トラウマ映画館』『トラウマ恋愛映画入門』など。アメリカについてのエッセイ集に『底抜け合衆国』『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』などがある。

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2023年10月20日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    何回も読み返しています
    バイブル!
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年2月21日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    この作者はコメンタリーを見たり、シナリオや原作を読んだりして、よく調べています。それぞれの映画の成り立ちや社会の中での立ち位置がわかります。どの分野も評論家といいながら、ただの感想文を書き散らす批評家が多い日本ではこの作者は貴重です。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年8月19日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    前作の「映画の見方が~」に続く第2弾ですが、80年代の映画に記憶がある人は楽しめます。
    映画の内容だけでなく、監督目線で映画を色々解説してくれる、まさに「映画の見方が面白くなる」一冊です。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年12月22日に日本でレビュー済み
    独自のインタビューや各種資料を基に、映画の通俗的な理解からもう一歩先の深い解釈に連れて行ってくれる。ありがちな単なるトリビアではなく、80年代アメリカ(そして今も続く)が置かれた状況が解説される。

    たとえば「ターミネーター」でジェームス・キャメロン監督が戦う女サラ・コナーに込めた思いは、どんなに小さな存在であっても将来を変える力があるということ。聖母マリアたるサラは、天使ガブリエルたるカイルに受胎告知され(しかも天使が父親!)、ジーザスクライストと同じイニシャルのジョンコナーが生まれる、といった具合。

    悲惨な実態を描いた反戦映画として捉えられている「プラトーン」は、ストーン監督が自らの実戦経験をありのままにさらけ出した、戦わないインテリアメリカ人に向けられた怒りなのだ。

    そして本のタイトル「ブレードランナー」の解説が最も面白い。フィリップKディックの原作『電気羊』に加えて映画の下敷きになっているものとして、1940年代のフィルムノワール、失楽園に影響を受けたメアリー・シェリーのフランケンシュタイン(レプリカントの自分はなぜ生まれてきたのかと苦しむ)、あえて調和を目指さないポストモダン建築とレトロフィット(廃墟のような街並み)、CM地獄(けばけばしいネオンサイン)、インディアンの戦いの儀式ガントレット(闘士としてのロイ)、ウィリアム・ブレイクの詩(ロイのセリフ)、私たちはどこからきて、何者で、どこへ向かうのかというゴーギャンも考えた問い(映画全体)などなど、が指摘されている。

    そして、トータルリコールやマトリックスなどその後の映画では珍しくなくなった、記憶=自分自身のあいまいさ。

    「なぜロイはデッカードを助けたのか?」「デッカードはレプリカントなのか?」「ラストのデッカードの行動とは?」というおなじみの疑問に対する筆者の答えは考えさせるので、是非ご一読を。

    ただし、本全体としての結論や方向性には違和感を覚えた。映画の世界は組み合わせだけで、もはや新しいものは出てこないという結論は後味が悪く、過度に悲観的だ。経済の世界では、イノベーションは古いものの組み合わせであることはもはや常識だ。それでも分野を超えた意外な組み合わせが新たな活力を生み、既に誰かが作ったものではあっても私たちが忘れていたことを思い出させ、日々の生活を少しだけ良くしてくれている。自ら新しい組み合わせを試すでもなく、それこそポストモダニズム的厭世観に飲み込まれた嘆きで本書を終えることには、無責任ささえ感じてしまう。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年3月30日に日本でレビュー済み
    twitterで作者の発言を見るたびに、どうやったらここまでズレた発言ができるのだとうんざりするが、この本は傑作である。ブレードランナーの回なんて掲載された映画秘宝と、四六判も持っているのに、この文庫まで買ってしまった。
    唯一の不満は、連載時に載せられていた豊富な写真と欄外説明がほとんどないことだ。古本かネットオークションで映画秘宝の掲載号を買うことを強くオススメする。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年1月11日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    とても面白かったです。
    ブレードランナーの謎のセリフの意味もわかったし、みていない作品もあったのでみたくなりましたし。
    各監督のトリビアを読んでいるうちに作品の素晴らしさもわかり見直したりしました。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年5月18日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    自分は今まで何を見ていたんだろうと目が覚まされるような映画論。
    映画を本当に楽しむには欧米の文化、歴史の理解が必須という、映画の奥深さを今更ながら思い知らされた。

    難しい肩肘を張ったような文章ではなく、非常に読みやすい。
    そして興味深い蘊蓄の数々。
    一気に読んでしまった。
    14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2017年11月7日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    僕と同年代の、町山氏による80年代の未来を描いた映画評論。最終章のブレード・ランナーが俊逸。
    ブレードランナーは、高校二年の時、友人と今はない渋谷パンティオンに見に行った。ブレードランナー2049を見に行かんと!
    20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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