iClever IC-KP08テンキーのBluetooth接続問題解決プロセス - 雑記

iClever IC-KP08テンキーのBluetooth接続問題解決プロセス

1. 問題の発端: Arch LinuxでのBluetooth接続トラブル

iClever IC-KP08テンキーをArch Linuxで使用しようとした際、Bluetooth接続に問題が発生しました。具体的には、bluetoothctlを使用してペアリングができたものの、接続段階で「Failed to connect: org.bluez.Error.Failed br-connection-create-socket」というエラーメッセージが表示され、接続に失敗しました。

2. エラーログの確認

この接続エラーの原因を特定するために、システムログを確認しました。dmesgコマンドでBluetooth関連のログを調べたところ、「Bluetooth: hci0: command 0x0c24 tx timeout」というメッセージや、「Bluetooth: hci0: Opcode 0x0c24 failed: -110」といったエラーメッセージが確認されました。また、journalctl -xeコマンドを使用してさらに詳細なログも確認し、Bluetoothモジュールが正しく動作していないことがわかりました。

3. LTSカーネルのインストール

Bluetooth接続の問題がカーネルのバージョンに起因している可能性があったため、LTS(Long Term Support)カーネルをインストールすることにしました。LTSカーネルは安定性を重視して長期間サポートされるバージョンで、これをインストールすることで、システムの安定性と互換性を向上させる狙いがありました。sudo pacman -S linux-lts linux-lts-headersというコマンドでLTSカーネルとそのヘッダをインストールし、その後再起動しました。

4. systemd-bootのエントリ追加

LTSカーネルをインストール後、systemd-bootのエントリに新しいLTSカーネルを追加する必要がありました。/boot/loader/entries/ ディレクトリに linux-lts.conf という名前のエントリファイルを作成し、内容にはカーネルイメージのパスやinitrdファイル、ルートパーティションのUUIDなどを記述しました。ファイルを作成後、bootctl update コマンドを実行し、ブートエントリを更新しました。

5. 問題の真相: 電池切れ

最終的に、Bluetooth接続の問題はテンキーの電池切れが原因であることが判明しました。テンキーをUSB-Cケーブルで充電した後、すべてのエラーが解消され、問題なく接続できるようになりました。