【シーゲル銘柄】米国株のリターンランキングトップ20
ジェレミー・シーゲル著株式投資の未来には、1957年~2003年迄のリターン上位20銘柄が記載されています。
黄金銘柄とよばれる米国株。
とても参考になります。
ただし2003年迄のデータ。
なので株式投資の未来では、リーマンショックを含んだリターンはわかりません。
一方の英語版では続編のStocks for the Long Run 5/Eが発売されています。
その投資本では、2012年迄の米国株運用成績ランキングが言及されているのです。
これら1957年~の米国株・運用成績ランキングベスト20の企業をシーゲル銘柄と私はよんでいます。
本記事では以下の3つを紹介します。
- 1957年~2012年までのシーゲル銘柄
- 1957年~2003年のセクター別リターン
- シーゲル銘柄を知り、注意する点
シーゲル銘柄・米国株リターンランキング【2012年版】
1957~2012年の運用リターン上位はこちら。増配年は2016年時点のデータを記載しています。
No | 社名 | ティッカー | 年率 | 増配年 |
1 | フィリップモリス | PM | 19.47 | 46 |
1 | アルトリア | MO | 19.47 | 46 |
2 | アッヴィ | ABBV | 15.18 | 44 |
2 | アボット・ラボラトリーズ | ABT | 15.18 | 44 |
3 | コカコーラ | KO | 14.68 | 53 |
4 | コルゲート・パーモリーブ | CL | 14.64 | 53 |
5 | ブリストル・マイヤーズスクイブ | BMY | 14.40 | 7 |
6 | ペプシコ | PEP | 14.13 | 44 |
7 | メルク | MRK | 13.95 | 5 |
8 | ハインツ | HNZ | 13.80 | 5 |
9 | CVSヘルス | CVS | 13.65 | 13 |
10 | トッツィロー | TR | 13.57 | 50 |
11 | クレイン | CR | 13.57 | 11 |
12 | ハーシー・フーズ | HSY | 13.53 | 6 |
13 | ファイザー | PFE | 13.38 | 6 |
14 | EQT | EQT | 13.16 | |
15 | ゼネラルミルズ | GIS | 13.12 | 13 |
16 | ワンオーク | OKE | 13.04 | 13 |
17 | プロクター&ギャンブル | PG | 13.00 | 60 |
18 | ディア | DE | 12.86 | 12 |
19 | クローガー | KR | 12.70 | 10 |
20 | マグロウヒル | MHP | 12.58 | |
シーゲル銘柄は過去リターンが優れていた米国株。
いずれもブルーチップといわれる優良銘柄が並んでいます。
米国株で個別株投資する際、ポートフォリオの一角を占める銘柄があるのではないでしょうか。
しかし過去リターンが良好だからといっても未来の収益を保証するわけではありません。
もし現在時点で、米国株のトータルリターンを知りたいのなら、モーニングスター社サイトが便利ですよ。
セクター別の米国株過去リターンランキング【2003年版】
- ヘルスケア 14.19%
- 生活必需品 13.36%
- 情報技術 11.39%
- エネルギー 11.32%
- 一般消費財 11.09%
- 金融 10.58%
- 資本財 10.22%
- 電気通信 9.63%
- 公益事業 9.52%
- 素材 8.18%
- S&P500平均 10.85%
1957年~2003年における米国株のセクター別トータルリターンです。
生活必需品とヘルスケアセクターが強かったとわかります。
シーゲル銘柄は、両セクターの株が多いですね。
この2つのセクターETFは、2008年~2017年の10年リターンも優れていました。
セクター戦略をとる際には、ETFが便利です。
とくに
は、低コストでおすすめETFですね。
シーゲル銘柄・米国株運用成績ランキング上位の理由
株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらすには、以下の記載があります。
- 長期投資
- 米国株を基本
- 配当重視
- バリュエーションはいつも大事
名著:株式投資の未来では、シーゲル銘柄の選び方だけではなく、株式投資の基本を教えてくれています。
200年にわたる米国株市場の過去データからの考察。
こうした教えは、普遍的なものと考えていいでしょう。
シーゲル銘柄・米国株リターンランキング上位銘柄を知ってどうするか?
シーゲル流とは、個別株よりもインデックスをコアとすることをおすすめしている
シーゲル流ポートフォリオでは、ワールドインデックスをコアすることをおすすめしています。
つまりシーゲル銘柄とは、リターン補完戦略の一部に過ぎないのです。
いわゆるD.I.Vポートフォリオですね。
- Dividend(配当)
- International(国際)
- Valuation(バリュエーション)
個別株投資を推奨しているわけではない事に、留意が必要です。
過去リターンは、未来を保証するわけではない
シーゲル銘柄の2013年~18年のリターンは、インデックスを下回っていました。
公知情報は、投資収益の向上に寄与しないのかもしれません。
また、過去が未来を保証するわけでもないのです。
米国株では、過去データを参照することは簡単です。
たとえばportfolio-visualizerで、ポートフォリオのバックテストを無料で実施することが出来ます。
過去を知り未来を想像しながら投資をする。これは株式投資の面白さのひとつですね。
米国株マイポートフォリオのシーゲル銘柄
米国株マイポートフォリオは、ブログで公開しています。
ポートフォリオのコアは、米国株ETFを活用中。
他方で個別株にもいくつか投資をしています。
シーゲル銘柄かつ40年以上の連続増配のうちの2銘柄。
- MO;アルトリア・グループ
- ABBV;アッヴィ
MO;アルトリア・グループの配当金
アルトリア・グループ【MO】は、高配当なタバコ株。
2019年に連続増配50年を達成した、新配当王銘柄でもあります。
株価は低迷していますが、手堅いビジネスモデルと、高い配当利回り、そして連続増配が好きなので、ポートフォリオに組み込んでいます。
2017年以降の受け取り配当金推移は、こちらでまとめています。
ABBV;アッヴィの配当金
【ABBV】アッヴィは、高配当かつ配当貴族のヘルスケア銘柄です。
売上高の6割程度を、ヒュミラという薬剤で占められています。
この偏った売り上げ構成が嫌気され、株価は低迷中。
米国におけるヒュミラ特許が切れた際には、売上・利益が大幅低下することが予想されるからです。
私は米国株ポートフォリオ内で2.5~5%程度なら、ABBVを保有してもいいかなと考えています。
やはりその高配当利回りと高増配率が魅力的だからなのです。
こうしてみると、米国株投資って面白いですね。
以上、「シーゲル銘柄は、米国株の運用成績ランキングトップ20」でした。
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「株式投資の未来」以外にも、米国株投資の関連本では良著が多数あります
コメント
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