こんばんわ
一大イベントの芸能発表会が無事終わりまして、
ホッとしています。
高齢者のパワフルさに励まされた二日間でした。
年を重ねるとともに、自分がやり過ぎている習慣があったとき、
「キッパリとやめる」という選択は難しい・・・。
やめるものは人間関係であったり、物事であったり。
ミニマリストが注目を集め、
寄せては返すように断捨離ブームが訪れている。
そんな中、減らしすぎに対しても警鐘を鳴らしている。
「全部捨てる」といった極端な行動は、後悔につながりやすい。
だから捨てるのも「半分だけ」にしておくのが良いという内容の1冊。
川野泰周著ー2021年11月発行ー。
1/2を心がけよう。
「半分、減らす」のがなぜいいか?
「半分、減らす」をキーワードに、多すぎるものを減らして、
シンプルに、豊かに生きるためのヒントを提案する。
「半分」を意識することは、指標としてわかりやすく、
行動変容につながりやすい。
たとえば、近年「スマートフォンの使いすぎ」がよく問題になるが、
「スマホを使う時間を減らそう」と思っても、
どのくらい減らせばいいのか迷ってしまうことだろう。
まったく使わないのは現実的ではないし、
細かい目安は守るのが難しい。
そこで、「半分」くらいにしてみようと考えることを提案したい。
現代人は、仕事でも食事でも買い物でも、「やりすぎる」ことが多い。
「やりすぎ」が習慣化したことで、心身の不調や生活習慣の乱れに
つながっている例も少なくない。
何かを「断捨離」したいときは、
「半分減らす」を目安にして実践してみよう。
半分減らすには、生活を変えるくらいの新しいルールや工夫が必要だ。
それが行動変容を促してくれる。
最初はつらく感じても、
人間の脳には「馴化」という機能が備わっていて、
脳と心は新しい習慣に必ず慣れることができる。
思いきって「半分、捨てる」ことで、人生をより豊かにしよう。
買っても、買っても、買っても・・・・・
なぜ物が豊かになると心が貧しくなるのか
誰だって、
もっと稼いでぜいたくな暮らしをしたいと思ったことがあるはずだ。
そんな欲を減らす方法を考える前にまず考えてほしいのは、
物質的に豊かになったその先で、
心は幸福感に満たされているかということだ。
欲望が満たされれば幸せな気持ちになるはずだ。
だが、現実には物が豊かになるにつれて、
心が貧しくなっていくことが少なくない。
それは願望を叶えようと「やりすぎ」てしまうことが原因だ。
望むことが増えれば、並行してやらなければならないことが増える。
そうすると、休みなく動かなければならなくなる。
その状態が続けば、心身ともに疲れていき、
心に余裕がなくなっていく。
物質的に豊かになると、
心が貧しくなることがあるのはそういうわけだ。
「幸福学」の研究をしている前野隆先生によれば、
所得や地位などの「周囲と比較することで満足を得られる財」は、
手に入れても幸福が長続きしないそうだ。
一方、健康や自由や愛情など、
自らが主体となって感じることのできる「非地位財」は、
幸福感が長続きする。
お金では買えないからこそ、心に豊をもたらす財だ。
スッキリした部屋がなぜいいか?
「物がなくてすっきりした部屋」は少ないが、
「物があふれ返っているいる部屋」はどこにでもある。
物が増える原因はあきらかで、
買いすぎ、ためこみすぎ、散らかし過すぎのいずれかだ。
散らかった部屋では、
人間が一度に使うことのできる注意力である「注意資源」がたくさん消費される。
その結果、注意が散漫になり、
目の前のことに集中するだのエネルギーを確保できなくなってしまう。
目の前の仕事や作業に集中したいなら、
周囲の物を極力減らしたほうがいい。
自分の集中力を奪っているのは散らかったデスクかもしれないのだ。
片づけに手をつけるなら、
まずはよく目に映る場所にある物を減らすこと。
つまり、目に入る情報を少なくすることから着手するといいだろう。
目に入る情報を減らすには、大きさや高さで整理するのがおススメだ。
デスクの上や棚の上に積んであるものを、
低い物から高い物から順に並べたり、
大きいものを下にして小さいものを上に積んでいったりする。
そうして見た目を整然とするだけで、
視覚への介入度が小さくなり、「注意資源」の消費を減らすことができる。
視界からなくすには、物を段ボールなどにまとめて、
目につかないところにしまっておくのも効果的だ。
実際にやってみると、あとで必要になって取り出す物は、
多くてもせいぜい「半分」くらいだ。
もう半分は捨ててもいい物ということになる。
思い入れのない物であれば、処分を検討しても良いだろう。
捨てることも、半分減らす
ただ、「断捨離には、いきすぎてしまう危険性がある」。
仏教では「中道の精神」を尊ぶ。
何事も極端に走らず、偏りなく、ちょうど真ん中くらいを意識する。
人間は達成欲求が強く、「やりすぎる生き物」であるからこそ、
「ほどほど」を体現するのは難しい。
「半分、減らす。」の実践は、
「中道の精神」を暮しのなかで体現するための提案だともいえる。
この視点から考えれば、
「高揚感」に引き込まれて行動してはならないということになる。
物を買うときに気持ちが高ぶるのと同じように、
物を捨てるときにも気持ちが高ぶる。
一時の気持ちの盛り上がりで行ったことは、たいてい後悔につながる。
著者のクリニックに来院する人には
「買って後悔」と「捨てて後悔」をくり返す人が少なくない。
物を買うときにも、捨てるときにも、
一呼吸おいて自分の行動を考えてみよう。
買う前に「本当に必要だろうか」と考え、
捨てる前にも「捨てるのは、まず半分にしておこう」
と自分に語りかける。
こうした習慣は大きな助けとなるはずだ。
つづく・・・。
「半分、減らす」という発想がなかったので、
物、食事、消費、情報、仕事・・・。
わたしの生活でも「半分」にできるところはないかと、
今一度考えてみたいと思うのでした。
では、また明日^^