2021年に逝去した笠間の陶芸家、堤綾子。
私は平成2年から5年まで住み込みの内弟子として勤めていた。
笠間焼は今でこそ女性の陶芸家がたくさんいるけれども、笠間において、初めて女性で陶芸家になったという数年前の朝ドラ、スカーレットの笠間版!とも言える人だった。
師匠との思い出はなかなかの波乱に満ちたものだったし、技法も受け継いではいないけど、なぜか多分、数多くいる弟子の中でも一番近いところに今もいるんだと思う。
この度遺作展の開催が決定。
ここのところ、ちょくちょく工房にいっては作品の発掘をしている。
棚から取り出した花器、ふと裏をみたら、狐にも龍にも見える自然の緋色が映し出されていた。
私には狐に見えるけど、、
狐に肩入れしすぎ、、?!😅
そういえば、師匠は辰年の生まれだったから、やっぱり龍、、🐉??
自己主張強い人だったから、きっと龍って言ってるだろうな笑笑
薪で焼く穴窯というリスク高い焼き方で、花器や抽象表現が多い作品。
土があればどこにでも飛んでいく。
そして大のお酒好き
笑笑
生き方もドラマになるような人生で、こんなぶっとんだ陶芸家はもう生まれないんじゃあないかと思っている。
今回企画を振ってくれたのはまだ若い陶芸家さん。
彼と堤さんは直接会えることはなかったけれど、土と炎に魅せられた二人を結びつけた不思議な縁を大切にして、展覧会サポートを頑張りたいと思います。