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今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?
1人目は荒井昭二を選択→シナリオ:誕生日プレゼント→荒井エンディング03~05
2人目は風間望を選択→シナリオ:五百円硬貨→風間エンディング10
3人目は細田友晴を選択→シナリオ:夜泣き石→細田エンディング13・14
4人目は岩下明美を選択→シナリオ:命の値段→岩下エンディング03~05
5人目は福沢玲子を選択→シナリオ:愛と友情の狭間→福沢エンディング20~22
6人目は新堂誠を選択。
新堂誠は、3年D組の生徒。
お前がどうして新聞部に入ったのか教えてくれ
- なんとなく入りました
- 前から憧れていました
お前、何となく部活決めちゃうのか?
ところで、お前気づいているか?この部屋、なんか怪しくないか?
霊ってのはよ、人間の木を敏感に感知するっていうからだ。
よく、怪談をすると霊が集まるというだろ?
怖い話をしているどk、突然背筋がゾグって寒気が走る。
あれはな、そいつの背中を霊が撫ででいるからだぜ。
まさか怖がったりしてねえよな。
まさか怖がったりしてねえよな。
- 怖いです→新堂エンディング07:首なし童子
- 別に怖くありません
まさか強がりて言ってんじゃねえのか。
でもよ、怖がっているのがお前じゃないとしたら、他の誰かが怖がってるのか?それを察知して霊があつまって来たのか。
だとしたら、もっと厄介だぜ。この霊たちは、これから起きる何かを予測して集まってきたことになる。この集会で何かが起こるってことさ。
シナリオ:呪いマンシール開始!
呪いのマンシールとは、子供の頃に流行ったチョコのおまけに入っているシールで、中のシールだけ欲しくて、肝心のチョコを捨ててしまって大人に怒られりしたものだ。
そのシールには天使、悪魔、神様の3種類あったが、神様のシールはキラと呼ばれており、少ししか入っていないことから、当たったらみんなで大騒ぎしてもんだった。
呪いのマンシールにある噂があった。それは、悪魔シールには数万枚に1枚、本物の悪魔を呼び出せるシールがあるというものだ。なんでも呼び出された悪魔は、呼び出した人間の願いを、その力で叶えてくれるそうだ。
お前、こんな噂信じられるか?
- 信じられる→新堂エンディング07:首なし童子
- 信じられない→新堂エンディング06:心に潜む悪魔
- そういう事もあるかもしれない
曖昧な奴だな、お前。期待半分ってところか、実際にあったら面白そうだしな。
1年生の森永が、部屋を掃除したら出てきた、と言って、呪いのマンシールがコレクションされたアルバムを学校に持ってきた。
みんなが小学生の時に流行っていたので、クラスメートたちは口々に懐かしいと言っていた。
「あ、首なし童子」もあんじゃん」
「このシールってさ、ガキ相手のオモチャなのに、キャラクターのデザインがヤバいって、どっかのPTAがメーカーに文句いって生産中止になったんだろ?」
「それはガゼだぞ。本当は販売していた会社の社長が変な宗教にハマったのだ原因だってよ」
「それこそガゼじゃん」
そんな感じで、みんなで盛り上がっていたら、千葉裕樹っていう、クラスではあまり目立たないヤツが話しかけてきた。
「森永君、お願いがあるんだ。このアルバムを僕に売ってくれないか」
それで、森永はからかい半分に、5万円で売ってやるよと言った。
千葉は躊躇なく5万円を森永に渡すと、そそくさとアルバムを持って帰ってしまった。
千葉は、呪いのマンシールのコレクターだったのだ。
千葉の両親は医者だったので、安い買い物だったのだろう。
千葉の家にはアルバム十数冊におよぶ呪いのマンシールのコレクションがあったそうだ。
帰宅した千葉は、森永から買い取ったアルバムから呪いのマンシールを一つずつ丁寧に取り出し、うっとりとした表情で眺めて楽しんでいた。
「これで全種類コンプリートだ」
森永から買い取ったコレクションには、千葉がまだ持っていなかったシールが何点かあったのだ。
ふと、千葉はおかしなシールがあることに気づいた。
森永から買い取ったシールの一つに、シールの隅に小さく何か指示す手のマークが入っていた。
その時、千葉は、悪魔を呼び出せるシールの噂を思い出した。
「まさかね。でもまるで、この方向にめくれって、言っているみたいだな」
千葉がそのシールについて思いめぐらせていると、家の電話がなった。両親が不在のため、千葉が応対した。
「おい、てめえ、千葉。ふざけるんじゃねえ!」
「誰?」
「森永だ」
なぜかマジ切れしている森永に千葉が戸惑っていると、森永がこう言い出した。
「詳しいヤツに聞いたぞ。お前に売った俺のシールの中にmマニアの間では数十万えで取引されているシールがあったんだってな!!」
「どのシールの事?」
「首なし童子だよ!」
千葉が、さっきまで悪魔を呼び出せるのではないかと考えていたシールが、その首なし童子のシールだった。
だが、千葉は森永に冷静に説明した。
「それは呪いのマンアイスの方の首なし童子のことだよ。森永君から買った首なし童子はチョコの方だから。特に高値で取引されるシールじゃないんだ」
その言葉に森永は激怒した。
「嘘つけ!テメェは俺が何も知らないと思ってて、俺から安く買い叩いたんだ!」
「嘘じゃないって!それに僕は換金目的で集めているワケじゃないから、誰かに売るとか考えたこともないよ」
「テメェは信用できねえ!!」
まったく聞く耳を持たない森永に、だんだん腹が立ってきた千葉は、売り言葉に買い言葉できつく言い返してしまった。
「変な言いがかりはやめてよ。大体5万円でって言ったのは、君じゃないか」
「俺は何も知らなかったからだ!お前は、そんな俺をだましたんだ」
「話にならないね。あれはもう僕のものだから、返す気なんてないよ。もう切るね」
そう言って、千葉は電話を切った。
部屋に戻った千葉は、悪魔を呼び出せるシールをどうやって使えばいいか再び考え始めた。
お前だったら、どうするよ?シールをはがしてみる?
- はがしてみる
- 怖くてできない→新堂エンディング06:心に潜む悪魔
覚悟を決めて千葉がシールをめくってみると、台紙には呪文のような奇妙な言葉が書かれていた。
千葉がその呪文を唱えると、背筋を撫でられるような不気味な感覚が襲ってきた。
千葉が窓の外を見ると、さっきまでは晴れていたのに雨が降っていた。
呪文を最後まで唱えると、遠くて大きな雷鳴が響き、思わず千葉は目を閉じた。
千葉が目を開けると、着物を着た、首から上を切り取られた子供が立っていた。
噂通りシールから召喚された悪魔は、千葉の心に語り掛けてきた。
「問おう!お前の望みはなんだ」
お前だったら、こんな時は何を願う?
- 自分の未来を教えてくれ→新堂エンディング07:首なし童子
- 森永を殺してくれ
- わからない
千葉は首なし童子に森永を殺してくれと頼んだ。
「その願い、聞き入れた」
首なし童子をそういうと煙のように消えた。
窓の外を見ると、先ほどまでの雷鳴と打って変わって青空が広がっていた。
千葉は次の日、学校へ向かった。
教室に入った千葉の耳に入ってきたのは、森永が自殺らしい、という話題だった。
なんでも駅のホームにフラフラと入っていくのを通行人が目撃し、そのままホームに飛び込んで電車にはねられたらしい。
「首がね、まだ見つかってないらしいわよ」
「噂は本当だったんだ。これでもう僕の邪魔をするやつをいなくなったんだ。僕の呪いのマンシールコレクションは完璧になったんだ!」
学校から帰った千葉が呪いのマンシールのアルバムを見ていたとき、再び首なし童子が現れた。
「願いを聞き入れた代償として、お前の一番大事なものをもらおう」
「そんな、聞いてないよ!」
「聞かなかったお前が悪い。我が何の代償もなしに、お前に力を貸すとでも?」
千葉は困った。
一番大事なもの・・・そう考えて、千葉は自分の中に大事なものがないことに気づいた。
両親は自分が幼いころから、自分を操り人形のように扱い、自分の意思を尊重してくれることなど、一度もなかった。感謝よりも憎しみのほうが強いくらいだ。
千葉がさんざん考えた結果、自分の一番大事なものは、目の前にある呪いのマンシールのコレクションだった。
「だめだ!このコレクションは僕の命より大事なものなんだ」
「ならば、お前の首をもらうことにしよう」
「え?」
千葉が声を発した同時に鮮血があたりに舞った。
斜めになった視界に先に、自分の首のない体があった。
そして、それを最期に千葉の意識は途絶えた。
夜、いつまで経っても部屋から出てこない千葉を心配した母親が部屋に入ると、首のない千葉の死体だけが転がっていたそうだ。
そして、その片隅には、見たこともない呪いのマンシールが落ちていた。そのシールの顔は、どことなく千葉の顔に似ていたそうだ。
結局7人目は来なかったな。
新堂エンディング08:呪いのマンシール千葉