「フラグ」、「フラッグ」というもの、
多分ゲームで、はやりだして、アニメに飛び火したのだろう。面白い。
(日本人はすぐなまるから”フラグ~↑"が、現代語だろうか?)
そもそも、これって、大型コンピュータ時代のプログラミングからあった長い歴史もの。
乱暴に言うと、「条件が成立したときに立つ旗」
これだけだと、別に面白くは無いが、これが恋愛ゲームとか?では、
この「旗」をみてバッドエンドのシナリオに飛ぶか、ハッピーエンドのシナリオに飛ぶかを変えるため、
そのフラッグをどう立てるかがシミュレーションゲームや、アドベンチャーゲームの楽しみ方になった。
その後、アニメがそれを取り入れて、プログラムの世界と無縁の人たちにも広がる。
戦争ものなどで、
「この戦いが終わったら、結婚するんだぁ~」と彼女の写真でも眺めようものなら100%の確率で、
作者はそいつを戦死させるものだから、「死亡フラッグ」というのものが認知された。
英語では古くからtearjerkerという手法で知られているが、日本のアニメがさらに、薄っぺらにわかりやすく進化させ、お涙頂戴の手法としてよりも、「中の人の条件選択の間違い」を楽しむようになった。「間違い」も何も、作者がそう言わせているんだから、中の人は最初から殺されるために登場しているのだが、日本はもう、それを考察する文化レベルにはない。
同様に、戦闘で一通り戦果がでて落ち着いたときにだす一言
「やったか?」。-> 100%、敵が復活、もしくはボスキャラの登場となるフラッグなどもある。
オカルトものでも、「やっと逃げられた!」と後ろを見る(これがフラッグ)と、実は前にいて「きゃ~!」というパターンが古典的。
それが、リアルの世界に戻ってきて、一般使いされると、微妙に面白い。
従来であれば「禁句!」という状況で活躍することが多いと思う。
今時、「私、幸せになる~」などという人間がどれだけいるのか知らないが、
例のパターンだと作者(神様?)に幸せにしてもらえない。
リアルでこの発言があったとしても、幸せになってしまうとつまらないから、人は忘れる。
困ったもので、そうでない場合はしっかり覚えているものだから、フラッグの伝説はより確固たる地位を築き上げていく。
身近な例では、やっと苦労して資料作成を終えて「これで明日は大丈夫ですね」というのがいると、大体、次の日資料が見つからないとか、間違いがみつかったり、寝坊とか事故とかで担当者が間に合わないなどなど、なかなか「大丈夫」にしてもらえない。
(そういえば、さっき、やっと作ったエクセルのデータが消えたと、泣きついてきたのがいた。Windows、データはいろんな理由で頻繁に無くなる。無くなる確率はデータ作成に要した努力の3乗に比例して高くなる。Inspired by マーフィーの法則)
現実には、リアルの世界に作者がいるわけではないから、本当は単純に注意不足だったりするのだが、結構な頻度でそうなる。なので、「フラッグを立てるな」と非難されたりする。自分たちの不備を「フラッグを立ててしまった」ことのせいにする。
ま、そのほうが、角は立たないのかもしれない。”立てた”といわれた人は、「雨が降るのは俺のせいか?」とでもいっておけばいい。雨については多分そいつのせいだけど。
今、自分の立場と状況から、前向きの発言をせざる得ないパターンが多い。
「これで、対策もばっちりだね」とか「これで利益がだせる」とか?
結果、100%の確率でそうはならないという現実がある。 orz
神様は最初から殺す気で登場させているわけで、変なフラッグを立てたからそうなるわけではない。
意図に背いて、
「ここからだから、気を抜くなよ」みたいなことばかり言っていれば、神様は怒るかもしれないが、うまくいくケースが多い。
こっちのほうが90%当たっている現実もある。
だた、そんなことばかり言っていると、悲観的過ぎる気もする。
能天気なハウツー本では「前向きで明るいリーダー!」を称賛してやまない。(無責任な人たちが金稼ぎで本を出しているだけなのに、それはわからない)
そんな、薄っぺらな本で育った連中は(本を読むだけまだましだろうが・・・最近だとYoutubeで見たとかなんだろうな。)、
小うるさい爺としか思わない。
さて、あと何か月かでインドネシアでのお仕事も終わる。
全部終わったら、日本の桜を見ながらビールを飲むんだ~
あっ!