術後はpain control が鍵 | sunset diary
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術後はpain control が鍵

手術当日~翌日お昼ごろまではほとんど痛みがなく、指示されていたアスピリンのみ服用していた。まだ手術中に投与された薬が効いていたと思われる。でも怪我や手術は翌日より3日目が一番辛いんだよね。。。

 

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アスピリンと一緒に飲むのは胃を守る薬、ペプシド。

 

アスピリン、指示されたのは324㎎だったけど、オットが買ってきてくれたのはBaby aspirin と呼ばれるLow Dose 81mg 。アスピリンを飲むのは血栓予防の為だから、これは勝手にDoseをカットできないと思い、4錠=324㎎を服用した。しかし、他に出されていた吐き気止めとオキシコドンは服用しなかった。オキシコドンはいままでも容易に処方されていたんだけど、いつもイブプロフェンで乗り越えていたから、今回もまったく服用する気はなかった。

 

が、術後翌日の夕方辺りからジンジンと膝が痛み、とりあえずアイシングでごまかしていたんだけど、ベッド上でどうにも動けず、腰も痛くなってきてにっちもさっちも行かない!!!って様子を見ていたオットが『痛み止め飲んでみたら?別に飲み続けなければいいんだから…』のひと言で負けた。で、人生初のオキシコドンを一粒飲んでみた、50㎎。ネットで見た限り、ほとんどの医師が術後は100㎎とか処方されていたけどね。半分なら良いかって感じで飲んでみた。

 

結果。30分位してだら~ん、ぼわ~んと頭ばっかりダレて眠気が襲ってきた。で、コロッと寝落ちしてぐっすりよ。この時、術後2日目でやっとぐっすり寝れたかな。でも痛みは全然取れないの。痛みに効くにはもっと飲まないとダメだと確信したね。ってことでオキシコドンは1錠で終わり。さて、どうやって痛みをコントロールしたらいいのかとアレコレググった。土曜だから私の医者のポータルに入っても誰も答えてくれないし。

 

痛みのコントロールはやっぱりイブプロフェンかタイレノール(アセトアミノフェン)なんだよね。だけど、私の場合はアスピリンを飲んでる。ググると『アスピリンは他と混ぜるな危険!」と出てる。

 

と、そこへ救世主現る@土曜の午後。近所のNP(ナース)、Jだ。彼女は突然ミートボールパスタを作ってトコトコとウチにやってきて、『Schatzi,夜ご飯持って来たよ~どうしてる~~?』と。ナイチンゲールに見えたわラブ

 

J :『オキシコドンは術後の痛みにはダメね、強力じゃない。Dukeでは(彼女もDukeのナース)いまスタディしている最中だけど、イブプロフェンとタイレノールを交互に取って5日で痛みと炎症を無くすことにフォーカスする実証が取れているのよ。だからSchatzi もこのメニューに移行しよう。とにかく術後の炎症を抑えるのが先決』

 

と、彼女が処方しなおしてくれた。

 

 

『ただ、イブプロフェン600㎎は胃にきついから、必ず服用30分前にペプシドで胃を保護し、ちゃんとお腹に何か食べ物を入れてからイブプロフェンをとる事。じゃないと急性胃潰瘍を起こしてしまうから。そして3時間後にタイレノール。つまり、イブプロフェンもタイレノールも個々の服用は6時間開けること。アスピリンは飲んでも大丈夫。でも処方にある325㎎を1か月服用ってのは長すぎると思う。だから来週術後のフォローアップに行ったらその辺聞いてみて。私なら術後2週間後からはBaby aspirinに移行って処方するから。特にSchatziは肥満じゃないしアクティブだし。


この痛み止めメニューを2,3日続ければ絶対痛みはコントロール出来るはず。リハビリ一日目は痛みが出るからこの日もちゃんとイブプロフェン飲んでね』と。

 

翌日、日曜の朝は今度は焼き立てバナナブレッドを持って9時前にウチに来てくれた。Jはまるでトラベルナースだな爆  笑

彼女のバイタリティには脱帽です。って、前から脱帽してるけど、この人のバイタリティって凄すぎる。NPってアメリカでは医療行為をして良いナースなんだけど、週4日で一日10時間のフルタイムの仕事をしながらこうやって週末は家族や人の世話で明け暮れる人。だから今回もJに聞こうかな~~って一瞬頭をよぎったんだけど、金曜は6時半まで仕事してるって知ってたから聞かなかった。そしたら向こうからやってきてくれるなんて、ほんとに彼女は正義感あふれるナイチンゲールだ。ありがとう、J!えーんえーんえーん

 

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左二つが処方されたオキシコドンと吐き気止め。吐き気止めは一度も使わず、オキシコドンは1錠のみ。今日は術後5日目で、朝から痛み止めは飲んでいない。って事で、痛みをマネージ出来た模様。今日からはアスピリンのみの服用。今の痛みは明らかに弱った筋肉が引っ張られる痛み。

 

 

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オピオイド系(オキシコドン)はアディクトしたら怖いってイメージが先行してるけど、この薬が必要な人がいるってのは忘れちゃいけない。アメリカでも今は術後5日分しか処方されず、その後は医師に相談って決まりがある。製薬会社と病院の蜜月はどの国にもあるけど、アメリカは世界でも医療の最先端を行くから余計持ちつ持たれつの関係が強いんだろうね、だからオピオイドエピデミックにもなるわけで。

 

そこ行くとコロナワクチンの時も思ったけど、日本の医学の統計(スタディ)ってアメリカに思いっきり依存しているのを感じた。今回行くつか日本の病院の関節鏡手術の事例を読んだんだけど、カッコして(海外の医療データ)ってのが幾つか目についた。


日本って、国内でしっかり統計取らないんだよね。そりゃお金かかるもん。データは他所から引用するのが安いし手っ取り早い。ワクチンも、しっかり自国で調べないで『日本人には強すぎる!』とか勝手に吹聴してまわってる人が多かったし(含・私の姉)。リスクを負いたがらず、悪い統計に自ら入りたくない。でも良い医療にはあやかりたい。

 

アメリカは医療費が高い、入院を簡単にさえてもらえない、薬は自ら薬局で調達してって、どこまでも患者に不利に見えるけど、実際問題、とにかくこの国は数をこなさないといけないし、医学で世界をけん引しないといけない事にお金がかかり過ぎているのが現状。医療費には研究、技術の向上にどれだけお金がかかるって。日本と違って、アメリカだと患者自身がプロアクティブに医者と一緒に治す気がないと置いていかれる気もするだろう。医者におんぶに抱っこはこの国ではあり得ない。日本に住んでいないからあれこれ比べたくないけど、今回はいろんなものを読んで違いをひしひしと感じた。


 

今回の私の手術に携わってくれた関係者には感謝の念しかない。こんな簡単な手術だけどちゃんとやってくれたことにプロの意識を感じた。ほんとにいい経験した。手術をアメリカで受けられて幸運だったと思う。

 

さぁここからリハビリは私の仕事。自分で身体を動かして元に戻さないと、こればかりは誰かに助けてもらうわけにいかないしね。

 

真剣に取り組む所存でございます。