ガラスを割れ ー復讐の刃ー 6 | じゅりれなよ永遠に
ガラスを割れ ー復讐の刃ー 6 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

その頃、大阪で平手友梨奈は暗殺の仕事を終え、

北村匠が運転する車に乗り込んでいた。

 

助手席には白石麻衣が座り、

後部座席には友梨奈が疲れた表情で座っていた。

 

「これで今回の仕事は終わりだな。」

 

匠が運転しながら言った。

 

「そうね。無事に終わってよかった。」

 

麻衣が静かに答えた。

 

友梨奈はスマートフォンを取り出し、

理佐に電話をかけた。

 

数回のコールの後、理佐が電話に出た。

 

「もしもし、友梨奈?」

 

理佐の声が聞こえた。

 

「理佐、今大阪での仕事が終わったところ。

これから東京に向かうけど、

帰るのは明日の昼過ぎになりそう。」

 

友梨奈は疲れた声で伝えた。

 

「嬉しい・・・。まさか、

電話をくれるなんて思わなかった。

気をつけて帰ってきてね。」

 

理佐は心配そうに言った。

 

「うん、わかった。理佐もゆっくりと休んでよ」

 

友梨奈は優しく言った。

 

「うん、大丈夫。心配しないで。」

 

理佐は安心させるように答えた。

 

「了解。じゃあ、また明日。」

 

友梨奈は電話を切り、深く息をついた。

 

「あなたがあの子を気にかけるなんてねえ・・・

もう、付き合ってあげたら。」

 

麻衣が振り返って尋ねた。

 

「今の関係が一番いいんだよ。私たちは・・・」

 

友梨奈は窓の外を見ながら答えた。

 

「そっか・・・

まあ、貴方の人間らしい一面がみれるんだから

今の関係が一番いいのかもね。」

 

麻衣が優しく言った。

 

友梨奈は頷き、

目を閉じて少しの間休むことにした。

 

車は静かに夜の高速道路を走り続け、

三人はそれぞれの思いを胸に

東京へと向かっていた。