TWO ROSES -永遠の愛-
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珠理奈は夢の中にいた・・・
ある人気の無い公園を
ひとり歩いている珠理奈。
(私はなぜここにいるの?)
そう思いながらただ真っ直ぐ歩く珠理奈だった。
すると、前方に一人の男が
目に入ってくるではないか?
「稲垣!!」
珠理奈は叫んだ。
「久しぶりだね。珠理奈。」
「あんた自殺したはずじゃあ・・・」
「ああ、確かに僕は死んだよ!」
ニヤリと笑う稲垣だった。
「じゃあ、なぜ一体・・・」
「ここは君の夢の中だよ。」
「夢??」
「そう、夢の中だよ。
現実世界では君と会えないからね
こうして、夢の中にでてきたんだよ」
稲垣はずれた眼鏡を左手の親指と中指で直した。
「なんの用だよ!」
珠理奈は声を荒たげた。
「僕は愛する玲奈に
これ以上負担をかけたらいけないと思い
この世をさったんだ。」
「玲奈ちゃんのせいで
自殺したと言いたいのか?」
「そうじゃないよ。玲奈を愛するが故にだよ」
「いったい、なにが言いたいんだよ!」
「君もそろそろじゃないのか?」
「私に死ねって言いたいの??」
「君も自覚があるんだろ?
玲奈に降りかかる不幸は自分のせいだって・・」
珠理奈はこれまでの玲奈に
襲いかかった不幸なことは
全部自分のせいだと思っていた。
だから、この稲垣の言葉には反論できなかった。
「なにも死ななくてもいい・・・
玲奈の元から去ればいいだけの話
そうすれば玲奈は幸せになるよ!」
「なにを言っている!
玲奈ちゃんは私が
必ず幸せにするよ。」
「出来ないことぐらい、
おまえが一番分かているはずだ
おまえは僕と同じ人種だよ。
さあ、玲奈と別れの準備をしていおくことだ!」
「うるさい!うるさい!」
珠理奈はその場から立ち去った・・・
その瞬間珠理奈は夢からさめたのだ。
珠理奈は感じていた・・・・
玲奈との別れの予感を・・・・