【case3】 Sさん夫婦の場合
70代のご夫婦。奥さまがお一人で介護されている。
誤嚥性肺炎で気管切開、胃ろう。
気切から2年後に、誤嚥防止術を受け、痰の吸引回数が激減。
お楽しみ程度に口からの摂食も可能となった。
●現在の状態
胃ろう、気管切開、誤嚥防止術。
要介護5。
●利用サービス
看護小規模多機能居宅介護
週2回の通い 週2回のお泊り その他の日は訪問サービス
お泊りの日は、グッスリ眠ることが出来、お陰で在宅介護を続けることが出来ている。
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看護小規模多機能居宅介護(かんたき)という介護サービスを紹介したいと思います。
施設か在宅かで悩まれてる方、仕事と介護の両立で悩まれてる方には、こういうサービスもあるのだということを知っていただきたいです。
「かんたき」とは、一つの施設で、訪問看護、訪問介護、通い(デイサービス)、泊まり(ショートステイ)の4つのサービスが受けれる複合サービスです。
基本料金は、介護度別の月額定額料金。
通いや泊まりの際の食費や宿泊費は別料金となります。
「かんたき」は24時間365日の営業です。
例えば、我が家の近くの「かんたき」の営業時間は下記のようになっています。
・通い … 7:00~21:30(基本時間)
・宿泊 … 21:30~7:00(基本時間)
・訪問 … 24時間対応(看護師による電話での連絡及び対応体制)
通いは、7:00~21:30です。
働きながら介護されてる方は、出勤時間に合わせた利用が出来るということです。
一般のデイサービスで、7時から預かってくれる施設はまずないと思います。
通いや泊まりの時間はその施設次第なので、必ずしも7時からとは限りません。
ただ、24時間スタッフがいるのは確かなので、交渉次第で、時間を融通してもらえる可能性があります。
「かんたき」のデメリットは以下になります。
・他の施設のデイやショート、訪問サービスは使えない
・ケアマネも「かんたき」のケアマネに変更となる
・通いや泊まりに定員があるので、自由にいつでも使えるというわけではない
・重度訪問介護は申請できない(らしい)
「かんたき」と似たようなサービスで、小規模多機能型居宅介護というサービスもあります。
医療依存度の低い間は、小多機の利用もいいかもしれません。
個人を特定されないよう、若干のフェイクを入れることもありますので、そのあたりご了承下さい。
よろしくお願いいたします。