毎月教室で発行しているニュースレターに掲載しているコラムを、
こちらにも転載いたします。
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練習する子の育て方
「意欲は育てるものだと思う。」
子どもがなかなか練習しない時、
やる気がないのだと思ってしまいがちですが、
やる気(意欲)というものは、育てるものだと思います。
「練習させる」ことはもちろん大切ですが、
「練習しようとする気持ちを育てる」ことは、
もっと大切だと思うのですね。
習い始めの子どもは意欲に溢れていますが、
特に小さいうちは、
すぐに上手になれると思っていたり、
毎日の練習が欠かせないことを実感していなかったりするので、
最初の意気込みが落ち着いてくると、
途端に練習を面倒くさがるというのもありがちなことです。
時々、
コツコツと地道な練習を重ねることの意味を最初から理解していて、
何も働きかけをしなくても順調に伸びていく子もいますが、
そうでない場合の方が普通で当たり前ですね。
けれどもそこで、
何か気分の上がる出来事があれば、
またひとがんばり出来ると思うのです。
例えば、
ちょっと弾いてみたら上手な所があって褒められたり、
「〇〇ちゃんのピアノが好き、聴きたい」と言ってもらえたり、
「毎日ピアノを弾いてる〇〇ちゃんはすごいね」と言ってもらえたりすると、
やはり子どもは嬉しいですよね。
意欲を育てるというのは、
ちょっとした機会をとらえて、
ほめたり認めたり励ましたりすることの繰り返しで、
そんな働きかけが気持ちの貯金となって積み重なって、
ピアノを弾くことへの前向きな姿勢を、
作っていくのではないかと思います。
それは、周りの大人に出来る、大きなサポートですね。
もちろんいつも、
そう上手くいくわけではないかもしれませんが、
子どもたちは成長したい気持ちに溢れていますから、
続けていくうちに練習が定着していくのではないでしょうか。
「自分には出来る」「やり遂げる力がある」と思えるようになれば、
がんばってみようという意欲も、
自分の意志として確固としたものになってくるのではないかと思います。
教育や心理の専門家の方たちは、
意欲の向上について色々教えてくださっていますから、
そんな本を読んでみるのも良いと思いますが、
私たちが日常的に感じていることの中にも、
子どもの意欲を育てる方法はたくさんありそうです。
毎日の生活の中で、
色々な働きかけを試してみる価値はありそうですね。
叱咤激励することで子どもをコントロールできる期間は、
そんなに長くありません。
無理やりにでも練習させられる数年の間に、
周りからの評価を受けられるまで上達出来て、
自分でもピアノが自信のひとつになっていれば、
自覚的に練習をするようになると思いますが、
それは誰にでも通用するやり方ではないようにも思います。
北風と太陽ではありませんが、
どちらかと言えば、励ます関わり方をした方が、
細々とでも続けられる力が育つように感じています。
練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!
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