ヒグマ出没情報は珍しくないけど
2023.10.04
北海道赤平市。ヒグマ出没情報は珍しくありません。このところはいちいち記事にしておりませんけど、しばしばあります、ヒグマ出没情報。
本日も、こんな情報がありました。
場所は、決して人里離れた山奥などではありません。
この場所って、赤平市で最も人口が集中している地域の、そのすぐ近く。自動車の交通量も多い場所。
そんな場所で、本日10時31分ころ、ヒグマが出没。
それだけなら、「ああ、また、いつものね」…で済んだのですけど、今回はちょっと様相が違いました。
出没から5時間が経過しても、そこに留まっているヒグマ。
やっと山に帰ってくれたのは、出没情報から約6時間後。
うーむ…。
人間に慣れてしまったヒグマの末路
先日、道東で牛を何頭も襲って騒がれたヒグマ、OSO18が駆除された…すなわち射殺された…というニュースがありましたね。
私が知るところによれば、基本的にヒグマは人間を恐れるものなのだそうです。ですから、山で人間を見かけても、人間に積極的に近づくことはなく、人間と遭遇する前にヒグマの方から人間と出会わないようにするのだそうです。
しかし、人間に慣れてしまったヒグマ、人間は怖くないと知ってしまったヒグマ、人間は美味しい物を持っていると学習してしまったヒグマは、人間を見かけても逃げないどころか、積極的に人間に接近してくるようになるのだとか。
そうなってしまうと、人身被害が発生する危険が大幅に高まります。
よく、「捕獲して山奥に逃がしてあげればよい」…とか、「山にヒグマの餌となる植物を多く植えればよい」…とか、「緩衝地帯となる里山を整備すればよい」…とか、言われますけどね。でも、人間に慣れてしまったヒグマには、そんなことしてもダメなのだそうです。
最後の手段は、そうです…、駆除です。
正直なところ、私も、ヒグマを駆除することなく人間の暮らしと共存できたら最高だと思っております。むやみやたらにヒグマを駆除すべきではないと思っております。ですけど、もちろん人身被害は防がなくちゃならないとも思っております。
結果として、私は、人間を恐れなくなり人間の生活圏に積極的に入り込んでくるようになってしまったヒグマについては、駆除せざるを得ないと思っております。
今回のヒグマはどうなってしまうのか
そんなわけで、今回の赤平市北文京町に出没したヒグマの今後が気がかりです。この場所に6時間もとどまったヒグマ。バイパス沿いで自動車も多く通る場所なのに、そこに6時間もとどまったヒグマ。
このヒグマ、かなり人間に慣れてきてしまっていないでしょうか。
まだバイパス沿いにいるだけなら…それでも困ったものですが。しかし、更に南側の赤平市で最も人口が集中している地域に入り込んでくるようになったら…。
OSO18 のような末路が待っているのではないかと、危惧しております。