11月某日、関ケ原に行ってきました。

 

 

関ケ原の合戦の関ケ原。

 

岐阜。

 

あるとき小2の息子が何かで読んだのか、

 

関ケ原って小早川秀秋が裏切ったんだよねー

 

とかにわか知識で言ってくるので、小早川ってのは云々と解説。

 

 

そこで関ケ原町の観光情報を見ると、関ケ原の合戦の各陣地跡が整備してあって、周回コースも設定されていました。

 

 

 

これは子供の興味のあるうちに行ってみようと思いまして。

 

特にサイクリングが良いと。(現地でサイクリングマップ貰えます。)

 

子供も自分の力で達成した気になるじゃろ?

 

 

レンタサイクルは駅前の観光施設でも貸してくれるのだけど、子供用(22インチ)は町役場前の「古戦場記念館」にしかありません。

 

ヘルメットも貸してくれるから持って行かなくて大丈夫。

 

大人用は電動もある。予約もできます。

 

 

なんだか田舎で自転車乗るのが妙に気持ちよかったわ。

 

ところどころ引いて歩かないと通れない坂がありましたけども。

 

なお、名古屋~関ケ原は所要一時間程度。

 

電車は30分に一本ぐらいある感じです。

 

我々は11時ぐらいに関ケ原駅に着いて、12時ぐらいに出発したのですが、16時半までの自転車貸し出し制限時間内に全部回ることが出来ました。

 

朝からだったら余裕余裕。

 

関ケ原には宿がないから近くに泊まるなら大垣か米原かねえ。

 

 

古戦場記念館は駅徒歩5分ほど。左の建物。右は町役場。

 

 

 

これが綺麗な建物で、詳しくは見てないけれど、史跡の整備とともに最近建てられたのではないかしら。

 

一体となっている建物の中にレストランとカフェがあるので腹ごしらえを。

 

武将カレー

 

裏切りカルボナーラ

 

食べたら自転車を借りていざ。

 

陣地をめぐって御朱印を集めます。

https://www.sekigahara1600.com/download/file/20211029150202.pdf

 

こういうやつ。ほぼはがき大。①関ケ原。

 

陣地跡にいって現地の写真を撮ると300円で売ってくれるというブツ。

 

配布されるのかと思いきや買える権利を与えるぞよと。

 

まあでも折角回るんだし買うよね。

 

全部で15カ所。

 

①関ケ原は古戦場記念館に行くだけで売ってくれます。

 

 

②桃配山…ももくばりやま。徳川家康の最初の陣地。

 

なんだけど、これだけ関ケ原の町から遠くて時間的に行けませんでした。

 

が、電車から見えたのを写真撮っておいたのが役に立ちゲット。

 

 

③十九女池西…つづらいけにし。読めない。本多忠勝陣地。

 

なんと民家の裏庭にあります。お邪魔する感じで。

 

 

④春日神社…福島正則陣地

 

石田三成憎しと雖も結果として豊家を滅亡させたことをどう考えていたのか。

 

 

⑤藤堂高虎・京極高知陣地跡…関ケ原中学の門入ってすぐ右側にあります。

 

 

⑥岡山烽火場…黒田長政と竹中重治の陣地

 

竹中重治は、かの竹中半兵衛の子。当時現地一帯の領主でした。

 

 

⑦決戦地

 

この碑の裏側を思わず撮ってしまった。

 

陸軍大将宇垣一成書。ほんとかね。

 

 

⑧松尾山麓…脇坂安治陣地

 

わきさかやすはる。賤ヶ岳七本槍にして裏切り者のひとり。

 

 

⑨笹尾山…ささおやま。石田三成の陣地。

 

ちょっとした山になっていて、今でも各陣地を見渡すことができます。

 

ここから見ていると、島津動けよコノヤロウとか、不思議と石田方の気分になります。

 

 

⑩大谷吉継墓…大谷吉継の陣地から上がったところにあります。

 

世に言う義の武将。

 

辞世は「契りあれば 六つのちまたに待てしばし おくれ先立つ事はありとも」

 

約束したからちょっと待っててくれ。遅れるかもしれないし先になるかもしれないが。

 

ぐらいの意。

 

次の平塚為広の辞世に対する返句とか。

 

 

⑪平塚為広碑…ひらつかためひろの陣地

 

平塚為広なんて誰も知らんと思うんだけど、平塚らいてうの先祖とか。

 

辞世は「名のために 捨つる命は惜しからじ 終に留まらぬ浮世と思へば」

 

名のために捨つる命は惜しからじ。泣けてくる。

 

大谷吉継もそうだけど、裏切者の手にかかって死んだわけよ。

 

こういうマインドは失われましたなあ。

 

 

⑫神明神社…島津義弘の陣地

 

島津は合戦後の逃走劇が「退き口」とかいって有名だけど、本番で戦えよな。

 

裏切るよりましか。

 

進言を聞き入れられなかったとか言うけれど。

 

 

⑬北天満山…小西行長の陣地

 

キリシタン大名で有名。ちゃんと戦ってエライ。

 

 

⑭南天満山…宇喜多秀家の陣地

 

宇喜多と言えば岡山の下剋上男、宇喜多直家。その子。

 

宇喜多直家の子なのに忠義者とは面白い。

 

この後、八丈島に流されて84歳まで生きます。

 

無駄に長寿。

 

 

⑮松尾山…小早川秀秋陣地

 

今回のメイン、松尾山。

 

かの小早川秀秋が陣を構えていた山に行くって浪漫あるじゃないですか?

 

わかる???

 

実は山城があったらしく、曲輪も発掘されています。

 

麓の駐車場から片道徒歩40分。

 

でも、小学二年生の足でも30分ほどで登れました。

 

むしろ親の方がハアハア言ってしまって大変でした。

 

古戦場記念館のおじさんによると、各陣地を回る人は多いが松尾山に登る人が少なくて、御朱印をコンプリートする人はそんなにいないんだとか。

 

確かに推奨された順番に回ると(数字の順番ではないのだけど)、大谷吉継の墓でややダメージを受け、松尾山を登る体力は残ってないかもしれない。

 

そう思って我々は先に松尾山に行ったのですが。

 

子連れは先に松尾山に行くのがおすすめ。

 

ヤマビルも出るそうですが11月は平気でした。

 

 

 

初めて行った関ケ原。

 

関ケ原の合戦と言えば、天下分け目とか言いながら、小早川秀秋が裏切ったために半日で終了したとされています。

 

最近の学説はまた違う説もあるようだけど。

 

現地に行ってみると、石田三成に同情的になる。

 

陣地の図、合戦開始時の配置図を見ると、裏切りがなければどうみても西軍が勝っただろうと。

 

毛利と小早川が悪い。

 

そう思うのです。

 

しかし戦術の前に戦略か。南無。

 

 

残り小ネタ。

 

御朱印ないけど細川忠興陣地。

 

児童遊園(公園)になっていて、興味深い滑り台が。

 

これ。裏側これ。

 

初めて見たなと思って。岐阜にはよくあるんでしょうか。

 

 

古戦場記念館すぐ裏に田中吉政陣地と徳川家康が桃配山から進んできた陣地あり。

 

 

大谷吉継自販機。現地周回においては、コンビニないから自販機が貴重です。

 

 

パクり土産。空想逆転勝利戦場。

 

 

こういうの欲しくなってしまう。

 

 

で、マグカップ買いました。西軍VS東軍。家紋。なかなか綺麗よ。

 

 

なお、来年の大河の家康グッズは紫色で売られておるのです……。

 

なんででしょうか?