自由への扉と地獄の扉 | ひきこもり、お遍路へゆくAmeba版
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ひきこもり、お遍路へゆくAmeba版

自身のアルコール依存症や引きこもり、アダルトチルドレン問題により、生き方を見直す切っ掛けを手に入れ、その舞台に四国八十八ヶ所の遍路を選んだ男のブログ

俺が住んでいるのは、



ここだ。

自殺率が高く、飲酒量や離婚率も高く、最低賃金ランキングでも上位だが、

ふるさと納税では産地偽装をしてまでも日本一を掴み取る宮崎県都城市に住んでいる。



ここは日本の蛸部屋だ。



そんなパラダイスから命からがら本州に渡るとしたら、


九州道と東九州道のどちらかの高速道路を利用して脱出する。

そのどちらの道も選べる(見ての通り圧倒的に九州道が便利)都城に住んでいるが、

俺は九州道を“自由への扉”と呼び、

東九州道を“地獄への扉”と位置付けている。

本州へ向かうには100%の確率で九州道を選ぶのだが、

東九州道を利用する回数が圧倒的に多い我が家の事情と言えば、言うまでもなく、


勿論オーストラリアの影響である。


我が家から大分県の佐賀関港まで高速道路をぶっ飛ばして走って3,5時間、その後フェリーで70分かけて愛媛県の三崎港に渡る(乗り降りで時間がかかる)。



最近、やたらとアイツがニコニコして機嫌を取ってくるが、その理由は決まっている。


今週末から俺は自由への扉を使ってこの辺りに行こうと思っているのだが、

アイツの願望は言うまでもなく、


ここだからだ。



俺はそろそろ兵庫や岡山、広島、山口の瀬戸内海側にあるお城を見て回りたい。

目を閉じればまざまざと浮かぶ見飽きたオーストラリアに時間をあてる暇があれば、もっと他の景色を見て回りたい。



もう、何年もこう言っている気がする。



が。



また深刻な顔をして東九州道を走ることになりそうだ。



以前は3ヶ月(2ヶ月)に一度の旅行が何よりもの楽しみで、海外や日本各地に飛行機で飛んで行ったが、

ここ数年となっては、



「次はどこに行く?」



「四国」



「次はどこに行く?」



「四国」



「次はどこに行く?」



「四国」



「次はどこに行く?」



「四国」



「…………(聞くことすら止めた)」



となって、3ヶ月に一度が全く楽しみで無くなった(本心)。



俺は年に一度、暑くて歩くことが出来ない時期だけ本州に渡り、東北や中部などに旅に出る。

その時の俺は自由で、広島や岡山の高速道路で現れる四国を示す看板に向かって、

「へっ、へっ、へ。ばーか!」

と言いながら通り過ぎることが何よりの快感である。

今回もそう言わせてくれることを願う。

サンタさん。