本日は、N.Sukiです。
 
①人口交配種:N.rafflesiana×sibuyanensis
②入手時期 :2021年1月
③入手元  :HIPS殿
④生長度合 :遅い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木  :?、我が家での挿し木実績なし
⑦嚢の大きさ:7cm程度
⑧雌雄   :?、我が家での開花実績無し

種子親のN.rafflesianaですが、そもそも和名の「うつぼかずら」とは、「ウツボ」すなわち、昔、弓矢を入れた壷状の容器を指し、捕虫嚢が壷状をしていることに因むと
されています。そして「カズラ」は蔓状の植物である事からその様に命名されたようです。そして、日本に初めて導入されたこのN.rafflesianaこそが「うつぼかずら」と
命名された種に他なりません。
ボルネオ、スマトラ。マレーシア、シンガポール、その他島々の標高0~1200m辺りに自生し豊富なフォームが存在し、1835年に記載された古い品種です。
N.rafflesianaにも種々バラエティーが存在しますが、何れもロアーはぼってりとしたsquat的な形状。アッパーは尻すぼみになり色合いも殆ど抜けてしまうのが一般的で、
二形性を示す代表的な品種でしょうか。
一方花粉親のN.sibuyanensisはその名の通りシブヤン島の標高1250~1500m辺りに自生している種です。それほど高地ではないためか、或る程度の耐暑性はある様で低地性種と同様の環境下でも大丈夫です。自生地の環境を見ると、風の強い斜面の低木に混じって生育していますので、通気性を良くしてしっかり陽に当てる事が必要だと思います。現地の環境がそうなんでしょうが、本種は暑くなる日照時間の長い5月~8月位にかけて良く着袋してくれる傾向にあります。本来日長時期に冷涼で有れば更に良い感じになってくれるのかもしれません。
以上の二品種を交配したものになります。何時もの蒐集癖でついつい手にしてしまいました(^^ゞ。現在は未だ小苗ですので海の物とも山の物とも云えませんが、雰囲気的にはN.rafflesiana寄りの様に感じます。唯、葉身はN.sibuyanensisとまではいきませんが結構硬くなる様です。
我が家に来て1年程度経過しました。最初は生長が遅々としていましたが、現在は葉身が多少リーフジャンプした感はありますが、やはり緩慢の様です(^▽^;)。
今まで着袋は100%で中々良い雰囲気になりつつあったのですが、この2月にドライアウト寸前にまでしてしまったため生長が止まってしまいました。その後何とか回復し生長、着袋しています。この7月中旬には待望の腋芽が地際から発生してきました\(^o^)/。今後に期待したいところですね。下段写真左から、

1.入手当日の2021年1月15日に撮ったもので、こちらは植物体全体を
  撮ったもの。雰囲気的にはややN.rafflesiana寄りだろうか
2.入手時に着いていた捕虫嚢。既に蓋は朽ち始めている様だ。ん~ん、未だ
  海の物とも山の物とも言えないが…
3.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。色合いは良さそうな感じになる
  かな~(^_^)

1.こちらから三枚は2021年1月21日にら撮ったもので、こちらは植替
  え前の株の様子。未だ入手して6日程度なので何の変化も無い
2.ビニールポットから根鉢を外した様子。根の量は少なめだが、多の品種に
  比べこの時期の実生苗としてはしっかりとしている様だ
3.4号ブラッチック鉢にミズゴケで植付けた様子。これで何とか大きくなっ
  て欲しいものだね(^o^)

1.こちらから三枚は2021年2月6日に撮ったもので、植替えて2週間程
  度経過した株の様子。入手時から1枚だけ葉身が完成した様だ
2.小さな捕虫嚢が完成した。めっちゃ小さい(^^ゞ。N.rafflesiana寄りかな
  (・・?。それにしても蔓の色が黒に近い
3.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。色合いは良い感じになりそうだ

1.入手して2ヶ月経過した2021年3月15日に撮ったもので、こちらは
  この時点での株姿。ほぼ変化は無い(^^;
2.2021年3月30日、我が家に来てそれらしい捕虫嚢が初めて出来つつ
  ある
3.こちらから二枚は2021年4月23日に撮ったもので、こちらは次に生
  長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。若干色合いがdarkticになる雰囲気
4.この時点での最新の捕虫嚢
5.2021年6月18日、ややポッチャリとして色合いも赤黒くなってきた
  様だ
6.2021年7月2日、次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。艶々している
  ね(^^)

1.こちらから五枚は2021年8月4日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。やっと少しばかり大きくなってきた感じで、最新の葉身は少し
  だけリーフジャンプしてきたかな。これからの生長に期待したいものだ
2.二つ前に着いた捕虫嚢。一寸ショボめ(^^;
3.一つ前に着いた捕虫嚢。ん~ん、未だショボいかな
4.最新の捕虫嚢。リップが若干厚みを増してきた様で少しだけ安定した感じ
  になっている様だ
5.次に生長してきた最新の捕虫嚢の赤ちゃん。もう少ししたら完成しそう

1.2021年8月18日、この時点での最新の捕虫嚢。完成して少し時間が
  経っているだろうか。リップの色合いがとてもはんなりとしてきた
2.2021年9月18日、最新の捕虫嚢。出来たてでリップは白っぽい感じ
  だ
3.2021年9月27日、左写真の捕虫嚢のその後の様子。リップの色合い
  が良い感じになってきた
4.2021年10月26日、次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。もう
  少しで完成しそうかな

1.2021年10月30日、上段右端写真の捕虫嚢のその後の様子。蓋が開
  き始めたところ
2.2021年11月17日、左写真の捕虫嚢が完成したもので反対からのア
  ングルで撮ったもの
3.こちらから二枚は2022年2月2日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。気温低下の影響だろうか。調子はすこぶる悪い様な気がするが…
4.こちらはこの時点で着いていた捕虫嚢。本来であれば最新の捕虫嚢が着い
  ていておかしくないのだが、初めて着袋をサボった様だ。本種は高温期の
  方が調子が良いので早く暖かくなって欲しいものだ

1.2022年4月11日、最新の捕虫嚢の赤ちゃん。プリプリっとした感じ
2.2022年6月25日、口部が結構大きくてN.sibuyanensisの雰囲気はあ
  りそうだ
3.2022年7月19日、結構darkticな色合いになったよ~(*^^)v
4.こちらから三枚は2022年10月12日に撮ったもので、こちらはこの
  時点での株姿。最新の葉身が一寸リーフジャンプしている様だが、気温が
  低下してたきているので果たして生長は如何に…
5.こちらは最新の捕虫嚢だが、蓋が異常に小さい奇形となっている。雰囲気
  はkoshikawaに似ている様な…
6.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。完成までにはもう少し掛かりそ
  うだね

1.2022年11月5日、蓋が開き始めたばかりの捕虫嚢の赤ちゃん
2.2022年11月10日、左写真の捕虫嚢が無事に完成した様子
3.2023年3月23日、ドライアウト寸前にまでなってしまったため蓋が
  異常に小さくなったが何とか完成(^_^;)
4.2023年4月7日、少しずつ生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん
5.こちらから二枚は2023年6月5日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。この2月にドライアウト寸前までにしてしまったが何とか蘇っ
  てくれたε-(´∀`*)ホッ
6.最新の捕虫嚢。若干尻すぼみになってきただろうか

1.こちらから二枚は2023年7月4日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での最新の捕虫嚢。少し経っている様でリップはやや黒ずんでいる
2.左写真の捕虫嚢の次にできつつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。間もなく完
  成しそうな感じ
3.こちらから二枚は2023年7月11日に撮ったもので、こちらは左写真
  の捕虫嚢の赤ちゃんが完成した様子。と云っても蓋が開いて間もない様で
  リップは完全には反り返ってない
4.地際から待望の腋芽が発生してきた。一寸奇形気味の葉身が…
5.こちらから二枚は2023年8月5日に撮ったもので、こちらは地際から
  発生してきた腋芽の様子。何と二芽発生してきている(((o(*゚▽゚*)o)))
6.大きい方の腋芽に着いた二番目の捕虫嚢だが蓋が欠損しているね(^_^;)

1.こちらから六枚は本日2023年12月2日に撮ったもので、こちらは現
  在の株姿。若干大きくなってきた様だが、生長は遅々としている
2.地際から発生してきた腋芽の様子で2芽共に生育中。結構腋芽の生長は早
  い様だ
3.こちらは現主茎に着いた一つ前の捕虫嚢。既に少しdarkticになっている
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。リップの艶々感が良い感じだ
5.地際から発生してきた最初の大きい方の腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢
6.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。徐々に良い感じになりつつあ
  る様だ

 

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