中国ドラマ ひそかな恋模様は曇りのち晴れ
2023 全25話
原題 偸偸藏不住
英題:Hidden Love
趙露思 チャオ・ルースー
陳哲遠 チェン・ジョーユエン
キュンキュンするドラマです。
色んなドラマでキュンキュンしてきましたが、キュンキュンの
質が違います。
おなじみ、星漢燦爛のルースーちゃん。
そして星漢燦爛でお母さん役だったズン・リーがこのドラマでも
お母さん役を演じています。
桑稚(チャオ・ルースー)は中学2年の女の子。
学校の成績はいいが、なかなか授業に集中できず何度も
親が学校に呼び出されていた。
この日も授業に身が入らず親が呼び出されることに。
だが親を呼びたくない桑稚は大学生の兄 桑延(ヴィクター・マー)に
代わりを頼もうとするが、ささいなことからケンカになり頼む
タイミングを逃してしまう。
困った桑稚は、たまたま遊びに来ていた兄のルームメイトであり、
ケンカの原因となった段嘉許(チェン・ジャーユエン)に兄に
成り済ましてもらうことに。
そのことをきっかけに桑稚は段嘉許を兄のように慕うようになり、
段嘉許もまた桑稚を妹のように何かと気遣い面倒を見るようになる。
そして桑稚は高校生になったある日、自分が段嘉許に対して特別な
感情を抱いていることに気づく。
しかし段嘉許は兄の親友であり自分はまだ高校生。
その気持ちをそっと心の中にしまい妹として仲を深め、
2人はある約束を交わす。
だが、その約束が原因で桑稚は段嘉許と距離を置くようになり…。
中2時代のエピソード、桑稚サイドからは全然ありだし、リアル。
そして、段嘉许サイドはもちろん、友達の小さい妹として
扱っているだけなので、何も問題はない。
でも・・・視聴者としては、わかってるから・・・
これ、後から恋愛に発展するんだよねって。
それが、私としてはやっぱり引っ掛かる。
ロリコンは嫌だし、それを助長や肯定するのもNG。
ましてや、このお兄さんが素敵なだけに、そうなって
ほしくはないのだ・・・と、見始めから若干ジレンマを感じる。
5歳差だから、大人になって知り合ってたら何の
問題もないんだけど・・・
原作は人気小説で、7歳差、13歳で知り合った話
だったらしく、なおさらヤバイ。
ついでながら、兄的存在からの恋愛もちょっと苦手分野。
それなのに見るのをやめられない。
心の中に眠っている(漬物になっている)初恋の
きらめきやときめきや郷愁がそうさせるのかな。
自分が桑稚の気分になれたら、憧れとトキメキで
ふわふわしちゃう。
実兄も、がさつで横暴を装いながらもかなりのシスコン
(これも気になるレベルかも)だし、カッコよくないわけでもない。
カッコいい兄たちや両親に大切に思われている
お嬢様な桑稚は、ほんと、幸せなプリンセス。
二人の恋愛模様はほぼ原作通り。
告白の仕方、初キスのタイミング、その後の進み方も
原作通り。
原作ファンも満足だったのではないでしょうか。
世間の評価もとても高いです。
このドラマのポイント、その1
お兄ちゃんの存在。
2人の喧嘩のシーンは微笑ましいです。
性格がより明るく、妹思いになって魅力的な人物になっている。
特にお兄ちゃんが二人の関係を知った後のシーン。
親友に妹を取られて、数発殴る。
その後は親友の家に行っても、
「けっ」
という思いがありつつも、親友に妹を託す。
これがとてもかっこよかった。
そして、段嘉許に彼女がいると思ってお兄ちゃん
に抱きついて号泣するシーンは泣けました。
ポイントその2
女主のインターン先の上司。
原作ではもっと女主をいじめてます。
最終的に自分の過ちを認めるのですが、
でも最後までずっと変な考えの人です。
ドラマではとてもマイルドになっていました。
ポイントその3
男主のストーカー。
原作では、彼女が今度は加害者の家族の立場となって、
苦労しています。
それでストーカー行為を本当にやめてくれるんです。
主人公二人を演じた赵露思と陈哲远が素晴らしかった。
赵露思、やはり天下一品だと思います。
周りの若い俳優さんたちは感化されるだろうな。
高校生役は高校生らしく、
お付き合い始めてからは、大人になりたい大学生を
うまく演じ分けてました。
赵露思の演技がとてもよかった。
男の人が泣くシーンが大好きなんです。
赵露思は上手く演じてたと思います。
桑稚が味方になって赵露思を守ります。
そんな桑稚を見て度々、赵露思は涙をこらえたり、
涙を流したり、見ているこちらまで泣いてしまいます。
遠距離で離ればなれになる時の空港での別れのシーン。
抱きしめあう二人。
桑稚にバレないように涙をぬぐう赵露思。
切なくなります。
14歳で知り合った5歳年上の兄の友人にほんのり憧れ、
17歳で再会して意識し始めるけど誤解により封印、
19歳でまた再会して付き合い始め、
22歳で婚約という流れ。
前半は憧れのお兄さんへのドキドキときめきパート。
私の萌えポイントは「距離感」。
恋の始まり・・・。
知らない人を知っていく過程って、距離を感じたり、
縮まったり、また広がったりする感じがありませんか?
その距離が、ちょっと広めの時の感じが、なんだか
ドキッとして意外と好きだったりする。
17歳での再会後、兄が友人と火鍋を食べに行くのに
ついていくシーン。
兄運転の車に乗り、彼が来ると期待してたら、丸っこい友達だけで
がっかりしてるところに、次のピックアップで彼が乗って来る。
こんなとき、車の中の空気が急に変わっちゃうんだよね。
どっきーん。
何であいさつしないのかと言われ、「哥哥好」とあいさつしたら、
「好帅(カッコいい?)」
「そうじゃないならなんで俺を見て顔が赤くなったんだ」
とからかわれ・・・
兄や友達も
「またそんなこと言ってる」
「俺も言われて、思わず惚れそうになった。」とか
「犬にでもそんな声かける」
って言うし、ドキドキしながらも、この人は一体どういう人なんだと
(遊び人か?)とか思ってしまうような・・・
この人のこと、まだよく知らない自分に気づいて距離を感じる、あの瞬間。
この画面で、その空気感が伝わるでしょうか?見た人ならわかるかなぁ。
丸っこいお友達もかわいい。布団がわりに寝っ転がられちゃう丸っこ男子。
そして後半は・・・
ここまで来ちゃった(第24話)。
お夜食作り中に後ろから来ちゃいましたよ。
お約束すぎるシチュエーション。
翻訳では
「したいですか?」
と話していたみたいで・・・
この後。お姫様抱っこでベッドへ・・・
※ガスの火はちゃんと止めました。
翌日は、遠距離恋愛開始日の空港お見送り
ぴっとりくっつき彼女。
こんなくっつきお見送りは遠距離恋愛あるある。
でも、こんなにくっついて後をついてきて離れない彼女
なら可愛いだろうなぁ。
だから赵露思も思わず泣いてしまうんです。
桑稚は、牛乳・牛肉アレルギー。
17歳時代にそれを知らない段嘉许から牛乳をもらい、
飲まずに持ち帰り、中身を捨てて瓶を大切に残し、
後には自分の想いを書いたヒミツの星型メモを入れたり
してましたが・・・
あの朝、彼が買ってくれた小さいケーキは、
生クリームっぽく見えたけど食べたのか?
後に、間違ってミルクティーを一口飲んでしまっただけで
かなりのアレルギー反応が出てたので、乳製品には相当気を
付けないといけないレベルだと思うけど。
桑稚19歳の誕生日、二人で映画を見た後に、
段嘉许の家の屋上で、彼の手作りタルト(乳製品ナシ)で
お祝いするシーン。
二人で一日遊んで帰って来て、家の屋上に案内されたら、
サプライズ!
素敵な飾りつけ&ケーキもセッティングされてたんだけど・・・
いったいいつからセットされてたの~?!
(温度変化やほこりや虫は大丈夫なのか。老婆心むくむく。)
そして、寮の部屋に帰ると友達も誕生日ケーキを用意して
待ってくれてたけど・・・
クリーム系のケーキって、どうなんだ~
(友達が食べるからいいの?)
そして、段嘉许の洋服問題、お金問題も気になった。。。
わりと普通のシャツスタイルが黒でも白でも
よくお似合いだった段嘉许。
高校時代に実父が飲酒運転でひき逃げ死亡事故を起こし、
死んだ相手が同級生女子の父。
逃げ帰ってきた父に自首するよう説得しつつ、引き逃げられた人を
助けるために息子自ら通報していたら、現実に向き合えない父が
突発的に飛び降り自殺を図り植物人間に。
というとんでもない不幸を抱えていた彼は、母と二人で必死に
働いて賠償金と父の病院代を稼いでいたのだけど、
母は無理がたたって大学時代に病死。
あとは一人でバイトをこなして全部どうにかしてきた彼。
就職してしばらくで賠償金は完済したけど
(この遺族=同級生女子の付きまといはなかなかのものでした。歪んだ愛?)
父の病院代は続いてたし、そう楽であるはずはないのだけど・・・
お金持ちではない設定、だけど、時に王子様風のドレスシャツや
ジャケットを着てたりするのがどうにも理解できず。
普通の男子が選ぶ服装とは思えない。
あと、GUCCIなんかのブランド物も混ざってたのも
経済環境的にどうだったのか。
かと思えば、無駄にダサいトップスやインした
パンツスタイルが微妙なことも多々・・・
普通のシャツでよかったのよ。
付き合い始めてから、彼女の学校の近くに彼が広めの部屋を
借りて引っ越すんだけど・・・
そこはまあ、二人で過ごす時間を増やすためで、賠償金も
終わってたので(父の病院代はかかるけど)、
「これくらいのお金はあるんだよ」でよいかもしれない。
でも・・・そこから間もなく、彼は彼女の実家の近くで
起業するために引っ越して遠距離恋愛に。
そっちで彼がひとり暮らしする家は粗末な雰囲気だったけど、
この大学近くの家はそのままにしてたよね。。。
起業でお金がいるのに、若造が家二軒借りてるのか?!
彼女は寮があるんだし、この家は必要だったのだろうか・・・
(たまに帰ってくるとき用にしてはもったいない)。
と、つっこみ所も多々あるけど。
彼の孤独や呪縛が、天真爛漫な彼女の愛によって解き放たれる。
彼は、そのおかげでようやく自分を押し殺した生き方を卒業する
ことができて、だから、少し年下だけど背伸びして彼を愛し、
守ろうとする彼女の強さ
(愛されて恵まれて育ったからこそ持てるまっすぐな強さ)
は彼にとって、なくてはならないものになる。
きっと、大学時代に孤独に父の残した責任と経済問題と戦っていた時も、
幸せな彼女の一家との交流は、羨ましくも少しホッとするもの
だったのだろうし、妹分に頼られて優しく接することも
彼の救いになっていたのだろうな。
チャオ・ルースー
チェン・ジョーユエン
素敵なドラマに出会えて幸せです。
このドラマは何度もリピート視聴するドラマに決定です。