《IBF世界ウェルター級TM&WBC世界Sフライ級TM戦ほか》米国/No.1496 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆
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《IBF世界ウェルター級タイトルマッチ》
ーundercardー
《WBC世界Sフライ級団体内統一戦》

開催日:11月9日(日本時間10日)
開催地/会場:米国ペンシルベニア州フィラデルフィア/ウェルズ・ファーゴ・センター




IBF世界ウェルター級王者
ジャロン"ブーツ"エニス(27=SH/usa)
VS.
IBF世界同級1位
カレン・チュカジアン(28=O/ukr)

〈試合経過〉
序盤戦はエニスが鋭い左ジャブを突き途中から左にスイッチするなど撹乱してリードしたかに見えたが、チュカジアンも左フックでエニスの脚元をバタつかせるなど反撃した。
2回、エニスは相変わらずスイッチしながら左右を浴びせるとチュカジアンも左フックから右ストレートで対抗した。
3回、エニスが左ボディーから右を攻め4回はチュカジアンが右ストレートを打ち込み互角の展開が続いた。
しかし、5回試合が動いた。お互い打ち合った終盤エニスが左ジャブからロープに詰めると右アッパーでチュカジアンが右膝を着くダウン。チュカジアンはさほどダメージなく再開すると立て直しを図った。その後はエニスが左右で攻めリードを広げたように映った。
10回、エニスが左右フック、右アッパーと攻勢を強めるとチュカジアンは苦し紛れに抱きつきホールディングで減点1を課された。
11回、前に出てきたエニスが攻めあぐねた隙にチュカジアンが右アッパー、左フックと浴びせ挽回を図る。
最終回、ここぞと左右で倒しにかかったエニスにチュカジアンも怯まず抵抗する中、ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
119ー107(エニス)
117ー109(エニス)
116ー110(エニス)

王者エニスが3ー0大差判定勝ちでIBF世界ウェルター級王座の3度目防衛に成功した。IBF世界ウェルター級暫定王座決定戦(初防衛後に正規王者昇格)で王座に就いて1年10カ月ぶりの再戦だったが返り討ち決着した。この階級はテレンス・クロフォード(米国)が王道支配していたが階級を上げたことで混沌としてきた。
今後、エニスは統一戦を目指すのか注目されている。

チュカジアンは2度目の対戦だったが王座に届かなかった。
昨年1月7日、エニスとIBF世界同級暫定王座決定で対戦したが12回0ー3(108ー120×3者)のフルマーク大差判定負けしていた。今回は前回より攻めを向上させ接戦となったが、痛いダウンと減点も加わりリベンジとはならなかった。今後はもっと返しパンチのタイミングを磨けば再びチャンスはあるかもしれない。



(Photos by boxingscen.com)

エニスが1年10カ月ぶりの再戦で大差判定勝ちの返り討ち決着したシーンをハイライトでどうぞ!(10分13秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ジャロン・エニス/34戦33勝(29KO)1NC無敗
★カレン・チュカジアン/27戦24勝(13KO)3敗





ーundercardー
《WBC世界Sフライ級団体内統一戦》


WBC世界Sフライ級王者
ジェシー"バム"ロドリゲス(24=S/usa)
VS.
WBC世界同級暫定王者
ペドロ・ゲバラ(35=O/mex)

〈試合経過〉
初回、サウスポーのロドリゲスが右ジャブから上下に打ち込むとゲバラも負けじとボディーを返す。
2回、ペースを上げたロドリゲスがジャブから左アッパーを突き上げゲバラの動きを鈍らせ主導権を握った。
迎えた3回、打ち合って2分過ぎ攻勢を強めたロドリゲスが左ストレートでゲバラからダウン奪う。ゲバラは立ち上がって再開に応じるとロドリゲスの右アッパーで背中から2度目のダウン。仰向けのゲバラが苦痛で体を回転させたところでレフェリーは試合をストップした。

ーTKO・3回2分47秒ー

ロドリゲスがWBC世界Sフライ級王座の初防衛に成功するとともに団体内統一に成功した。前戦でKO負けのなかったベテラン王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)を7回KOで下して王座を獲得したのが自信に繋がったようだ。
そして、今回もKO負けのない相手をストップして見せた。
この若きロドリゲスは日本の帝拳プロモーションとも提携関係にあることから今後はWBCランキングに(2位・4位・10位・12位)と4人いる日本の選手とも戦う機会が大いにあるでしょう。
これら先が非常に楽しみです。

暫定王者のゲバラはWBC世界Sフライ級正規王座獲得に失敗して統一ならず暫定王座から陥落した。初回は互角だったが2回からボディーを叩かれ徐々にスタミナを削がれてしまった格好だった。
キャリアで初めてストップ(TKO)負けしたゲバラは無念の出直しです。


(Photos by boxingscen.com)

ロドリゲスが暫定王者のゲバラを2度倒して団体内統一に成功したシーンをどうぞ!(6分13秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ジェシー・ロドリゲス/21戦21勝(14KO)無敗
★ペドロ・ゲバラ/48戦42勝(22KO)5敗1分









《WBOインターC・ライト級TM》
《WBC米国ライト級TM》
&《IBFインターCライト級王座決定戦》

開催日:11月8日(日本時間9日)
開催地/会場:米バージニア州ノーフォーク/スコープ・アリーナ




WBC世界ライト級3位・IBF&WBO3位
WBOインターN&IBF米国&WBC米国同級王者

キーショーン・デイビス(25=O/usa)
VS.
IBF世界同級6位・WBC9位
グスタボ・レモス(28=O/arg)

前日計量でデイビスはライト級リミット135ポンド(61.23Kg)を1発パスしたが、レモスは大幅な体重超過(約2.9Kg超過)を落とせず失格となった。しかし、バージニア州コミッションは当日計量を実施して146ポンド(66.2Kg)以上増やさないことに加え王座挑戦権なしを条件に承認するとした。レモスは当日計量で144.6ポンド(65.5Kg)だった為、試合は挙行されることになった。なんと結果的にライト級と2階級上ウェルター級の対戦でした。😤

〈試合経過〉
初回、ジワジワ距離を詰めながら左ジャブを突いてくるレモスに対してデイビスは鋭い左ジャブを突いて時折ボディーを打ち込むなど上々のスタートを切った。
迎えた2回、序盤レモスの左フックを外したデイビスが右カウンターを打ち込むとレモスは早くもダウン。レモスが立ち上がって再開するとデイビスの追撃左フックでレモス2度目のダウン。立ち上がったレモスはよろめき再び尻もちダウン、なんとか立ち上がって再開するとデイビスの左フック、右アッパーでレモス3度目のダウン。レフェリーもレモスの足が絡まりリングに転げ落ちると膝まずく格好で試合を止めた。

ーTKO・2回1分08秒ー

デイビスが2階級も違う体重差を跳ねのけストップ勝ち。
これでデイビスはWBOインターCライト級王座5度目、WBC米国同級王座4度目の防衛に成功するとともに懸けられたIBFインターC同級王座も獲得した。東京五輪のライト級で銀メダルを獲得したあとトップランク社と契約したデイビスは総帥ボブ・アラムお爺ちゃんお気に入りの選手だ。今後世界ランキング上位者に連勝して行けば来年後半辺りにごり押し世界挑戦もあり得るでしょう。
今後が大注目の選手です。

強打が自慢のレモスは体重が影響して精彩なく敗れ去った。
関係者によれば試合直前には5Kgもリバウンドしたと明かされたことからデイビスのスピードある攻めに対応できなかったということでしょう。まあ、レモスはこれから先、ライト級での試合は厳しいはずで強打を武器にSライト級かウェルター級で戦うしかないのかもしれない。


(Photos by fightnews.com)

デイビスが体重差も寄せ付けない強さでストップ勝ちしたシーンをどうぞ!(3分25秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★キーショーン・デイビス/13戦12勝(8KO)1NC・無敗
★グスタボ・レモス/31戦29勝(19KO)2敗