★12月開催!2団体世界フライ級王座統一戦〜ロドリゲスVS.エドワーズ/米国/No.1398 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆
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《WBO&IBF世界フライ級王座統一戦》
開催日:12月16日(日本時間17日)
開催地/会場:米国アリゾナ州グレンデール/デザート・ダイヤモンド・アリーナ




WBO世界フライ級王者・2階級制覇王者
ジェシー・ロドリゲス(23=S/帝拳/USA)
VS.
IBF世界フライ級王者
サニー・エドワーズ(27=O/GBR)


無敗同士パワーVSテクニックの統一戦!

〈WBO王者 ジェシー・ロドリゲス〉
ロドリゲスは14連勝中だった2022年2月5日、WBC世界フライ級王座決定戦で急遽代役として抜擢され、元WBC世界同級王者で6度の防衛実績を持つカルロス・クアドラス(メキシコ)と戦うことになった。試合は3回ロドリゲスが右アッパーでクアドラスからダウンを奪い、その後も試合を優位に進め元王者の反撃を封じ込める形で終了、結果は12回3ー0(3P/7P/7P)差の判定勝ちを収めて番狂わせの王座獲得となった。
当初、クアドラスは元王者のシーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)との対戦予定だったが体調不良でキャンセルされ前座出場予定だった無名のロドリゲスが一気に知名度を上げる結果となった。
2022年6月25日、ロドリゲスの防衛戦は王座決定戦の出場予定だった元王者のシーサケット・ソー・ルンビサイとのサウスポー同士対決となった。試合は序盤からロドリゲスの上下ブローが冴えリードして回を進めた。7回、打ち合いでロドリゲスの左フックでシーサケットがバランスを崩してスリップ気味のダウン。8回、ラウンド中盤ロドリゲスが疲れの見えるシーサケットに集中連打の猛攻でロープに詰めたところでレフェリーストップとなった。TKO勝ちで初防衛に成功したロドリゲスは元王者の経験豊富で強打を秘めるシーサケットに王座返り咲きを許さず世代交代とばかりに引導を渡す形となった。この一戦で人気も急上昇した。
2022年9月17日、WBC同級11位イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)と戦いゴンサレスにボディーからワンツーを打ち込まれて苦戦。しかし、途中から再三左右フックを打ち込み挽回した末、12回3ー0(9P/7P/1P)差の判定勝ちで2度目の防衛に成功した。この後、苦戦したロドリゲスはトレーナーにSフライ級は適正階級ではないと指摘され王座を返上した。
フライ級に転向して王座を目指すことになったが以前はLフライ級とフライ級を交互に戦っていたことで問題はなかった。
その後、実績が評価されWBO団体の世界ランキング(フライ級1位)に登場するとWBOに鞍替えした。
そして、今年4月8日、早々とWBO世界フライ級王座決定戦となった。相手はWBO同級2位のクリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)との対戦だった。試合は序盤にゴンサレスのカウンター攻めに手こずったが、3回からロドリゲスの左ストレートがヒットし出すと流れを引き寄せた。中盤から接近しての打ち合いはロドリゲスが左右アッパー、左ストレートで支配。結局、最後はゴンサレスの反撃を躱してゴングとなった。12回3ー0(8P/6P/4P)差の判定勝ちで逆2階級制覇に成功。しかし試合後、ロドリゲスに顎骨折が判明して手術となった。そして、8カ月後の復帰戦がいきなり王座統一戦となる。

それではロドリゲスが直近の王座決定戦で2階級制覇に成功した試合を無音声でどうぞ!(2分46秒)



〈IBF王者 サニー・エドワーズ〉
エドワーズは15戦全勝(4KO)無敗だった時期でも迫力に欠ける"フルラウンドボクサー"と揶揄され本場英国でもあまり人気はなかったようだった。英国によくいるアウトボクシングに徹する選手なのだ。しかし、エドワーズの世界初挑戦ではそのテクニックぶりに目を見張るものがあったと不人気を覆す記事が躍った。
2021年4月30日、2期目のベテランながら強打を誇るIBF世界フライ級王者のモルティ・ムザラネ(南ア)に世界初挑戦となった。試合は序盤から王者ムザラネが前進してプレッシャーをかけ左右強打を振り回す。エドワーズは軽快なフットワークから時折スイッチを混じえてジャブをヒットさせる。ムザラネは強引に前に出て攻めるものの的(マト)を絞れない。
中盤に突入してもエドワーズは左右小刻みなパンチを浴びせるアウトボクシングに徹した。後半はややペースの落ちたエドワーズだったが、接近すると右カウンターをヒットさせるなどムザラネに反撃を許さないままゴングとなった。
判定はバラついたが、12回3ー0(12P/7P/2P)差の判定勝ちで見事エドワーズが王座を獲得した。
翌日の英国スポーツ紙は一斉に"Giant-Killing(番狂わせ)"と記事を賑わせた。老練王者ながら2期目で通算7度防衛中の絶対王者だったムザラネを12年7カ月ぶりに黒星を与えたからだった。
その後、王者となったエドワーズはトップコンテンダーや強打が自慢の元IBF世界Lフライ級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)など持ち前のアウトボクシングで退け4度の防衛に成功している。そして、今回キャリア最高となる大一番に備える。

エドワーズ直近のアンドレス・カンポス戦で4度目防衛に成功したシーンを無音声でどうぞ!(2分41秒)



〈あとがき〉
体重を乗せた左右でガンガン攻め込むロドリゲスに対して脚を使って躱しながら攻めるエドワーズ。パワーファイターとテクニック重視のアウトボクサーとタイプの違う両者。
ロドリゲスには自慢の強打を秘めるが、対戦相手のレベルが上がるにつれバッタバッタという訳には行かなくなった。
そして、ロドリゲスはこれまで殆んどが大柄相手で懐に潜り込んで攻めていたが今回は160センチと小柄で動き回るエドワーズにどう攻めるのか?もしロドリゲスが左右を振り回して気負い過ぎればパンチを外す技術に長けたエドワーズの流れになる可能性もありです。どうやら我慢比べの持久戦になると予想してますが・・・

米専門ネットでは6:4でロドリゲス有利となっている。

※因みに両選手ともに兄は元世界王者。
ロドリゲスの兄は最近井岡 一翔(志成)と2度に渡り激闘を繰り広げた元WBA世界Sフライ級王者のジョシュア・フランコ選手。
エドワーズの兄は2019年にWBC世界フライ級王者だったが、減量苦で王座を返上したチャーリー・エドワーズ選手で2階級制覇を目指している。

【両選手の戦績】
★ジェシー・ロドリゲス/18戦18勝(11KO)無敗
★サニー・エドワーズ/20戦20勝(4KO)無敗